1 「いいつあよたまみの通知表−人の評価は誰がするのか−」
9月20日、志友会おもしろ学校で授業をしてきました。会場はウインク愛知です。

超満員の方に参加していただきました。
その内容は、冬期研修会後の社楽の会で行いたいと思います。
是非ご参加ください。
2 金融経済教育研究会 参加報告
歴史から紐解く世界の富と日本の進むべき道
愛知淑徳大学 ビジネス学部 学部長・教授 真田 幸光 氏
元慶応大学野球部で、とにかく声が大きく、迫力満点の講義でした。そして、内容も大変おもしろいものでした。
概略を紹介します。
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政治学的には世の中の安定は2つしかない。
「覇権」と「均衡」である。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教などの一神教を信じる人は、「覇権」を意識しやすい。
一神教でない人を見下す傾向にある。
その発想を肌で感じる。
今、覇権が強い。アメリカを中心として。
覇権は、「水・食糧・原材料・エネルギー」の4つを押さえようとする。これらを押さえられたら生きていけない。
そのそれぞれにリーダーを作って、代理コントロールさせる。
水は、スエズ社(フランス)が水の業界のスタンダードを押さえ、管理監督をしている。
食糧は、カール(米国)、モンサント(米国)。モンサントは遺伝子組み替えの種を押さえている。今は種を買う時代だ。
原材料は、BHPビリトン、アングロ・アメリカンだ。
エネルギーは石油メジャー。化石エネルギー、原子力も押さえている。
「覇権者」は、こうして世界を統括し、グローバルにやっている。
しかしまだ弱い。第二次世界大戦の戦勝国の論理で動いている。ルールづくりと管理監督を合理的に行っている。
しかし、旧ソ連はこの体制からはずれた。1949年、中華人民共和国が誕生し中華民国が出た。
マーシャルプランをフランスは受け入れる。
最後に残ったのはアングロサクソン。特にアメリカだ。
エメリー・リーブスが、「世界連邦を作ろうよ」と提唱した。
『平和の解剖』(邦訳=稲垣守克・毎日新聞社)1945年6月
結局、勝った国により作られた国際連合が隠れ蓑になった。安保理では、拒否権が残った。未だに世界は戦勝国により動いている。
しかし、東西冷戦が崩れ、コメコンがなくなる。そのため、WTOに中国が加盟した。
アメリカは、「覇権」組織強化のために5つの武器を与えた。
1 言語(英語)
2 通過(米ドル)基軸通貨
3 法律(英米法)
4 製造基準(ISO):JISはローカルルール
5 会計基準(米国会計基準)
2 貨幣経済は、米国が発行した米ドルを機軸とした貨幣経済の中で生きている。
1971年までは金と交換できたがやめた。コスト、手間暇がかかるから。そのために、現在米ドルには、有形資産による担保がない。国力(無形資産:INTANGIBLE ASSET)によって担保されている。
3 法治社会:法を作って管理監督させるポジションが大切
今の社会を見るとどう見えるのか?
外枠 金融経済:1400兆ドル
中枠 実体経済:世界のGDPの合計 70兆ドル
実に、1:20 の差がある。
なぜ日本は円高か?
日本は債権国。だから安心。1兆ドルを超える外貨準備高がある。
※ 日本は金持ちで金払いがいい。
海外は、3月ごとに返済意志をチェックしなくてはいけない。
円が、ドルやユーロより安心なのはそのため。
ストロスカーン氏(IMF専務理事)がドルに変わって、SDRを貨幣にしようと言い出した。※ SDR:国際通貨基金(IMF)の特別引出権(Special Drawing Rights)
これを価値判断基準にしようといいだしたらドルが下がった。
そうしたら、アメリカは、ストロスカーン氏をスキャンダルで逮捕した。
※ 金高もドル安も金融マフィアが仕組んだ!ストロスカーン氏逮捕もアメリカのワナか!?
※ 元早大大学院教授「植草一秀」氏の逮捕は陰謀だった
ストロスカーンに変わって、今はラガルド。ドル機軸信望者に変わった。
尾(金融経済)が犬(実体経済)を振り回す世界。
主客逆転している。おかしい。
アメリカ QE3:「量的金融緩和第3弾」アメリカ合衆国の連邦準備制度理事会(FRB)が、2012年9月に発表した量的緩和政策
日本 アベノミクス:「財政出動」「金融緩和」「成長戦略」という「3本の矢」で、長期のデフレを脱却し、名目経済成長率3%を目指す
昨年10月、IMF総会を東京で開催した。ゆがんだ社会(尾が犬を振り回す世界)を改善しようとしたが、共同声明を出せなかった。
実体経済を膨らまし、金融経済を縮小させればよいが、政治家にはできない。
実体経済膨らますには?=インフラ不整備の国のインフラを整備すればよい
しかも人口が多い国
しかし、中国:心配だ
インド:核を持っている
インドネシア:最大のイスラム国。テロにつながる。
ブラジル:金返さない
ロシア:対峙国
結局まとまらなかった。
日本:経常収支が赤字になる。
安部政権:去年12月就任。基軸通貨が守られ、日本の経済収支が赤字になったことが潮目が変わった。
ゆがんだ経済は解決しない。今国際社会でいわれているのは、解決策が一つある。
SCRAP & BILD 壊してつくる
「覇権」者は、これまで小さな紛争をわざと起こして修正してきた。
コントローラブルでマネージブルな紛争で、地域紛争を意識している。シリアも危ない。北アフリカも危ない。
世界の防衛産業は 1兆7500億ドル。
世界のGDPの2.5%にあたる。最近、武器輸出の傾向がアメリカ、中国にみられる。
彼ら(覇権者)にとって、紛争は想定内。
怖いのはテロとデモ。
だから国民に背番号をつけてモニタリングしている。米、中、韓はすでに始まった。
日本はまだないので、マイナンバー制から検討している。
それを、拷問の復活?右傾化か?と言われている。
世界は統制主義的な動きを強めている。
金(金融経済)があぶれている。が、根元的にはいい状態ではない。実体経済との落差が大きくなるバブルの状態。
バブルはいつかはじける。

3 お役立ち資料
(1)「OSAKA人権教育ABC Part4 ―人権教育としてのキャリア教育―」
これまでのシリーズです。
・ 「OSAKA人権教育ABC ―人権学習プログラム―」
・ 「OSAKA人権教育ABC Part2 ―集団づくり〔基礎編〕―」
・ 「OSAKA人権教育ABC Part3 ―集団づくり〔探究編〕―」
どれもたいへんよくできています。
(2)動画で見る おおさかのICT活用事例
大阪府内の学校におけるICTの授業活動事例を動画つきコンテンツで紹介されています。
クリック一つで簡単にみることができます。
次のもの以外にもまだいろいろとあります。
(3)道徳教育の進め方 京都式ハンドブック/京都府総合教育センター
このハンドブックは、「道徳の時間」に使用する教材(読み物資料)に焦点を当て、その生かし方や授業のポイントを豊富な実践事例を通して具体的に解説しています。
紹介ページはここ
(4)江戸大名公卿net
ここから
これもすごいサイトです。
たとえば、犬山藩の成瀬家について、次のように書かれています。
成瀬家 犬山藩 丸に片喰 3万5000石 尾張丹羽郡犬山(愛知県犬山市 )
尾張藩付家老 城主
移封加減増履歴 ・慶長初期→下総栗原3万4000石・元和3年→尾張犬山2万3000石・元和6年→3万3000石・2代正虎の時世に3万5000石
江戸城詰席・無席 子爵 上屋敷・麹町十丁目
参勤・立藩までなし
慶応3年10月から慶応4年正月まで在京、同年正月から3月まで在名古屋、同年3月から同年4月まで在京、同年6月から同年中在名古屋・犬山
※慶応4年は9月7日まで、翌日から明治元年
人口・城下3486人、家数1060軒 江戸前期
■慶応4年(1868)閏4月立藩大名に列せられ、翌年王政復古の功で賞典500石を賜う、明治17年(1884)7月男爵を授与、明治24年(1891)4月維新の功により子爵を授与、御三家付家老で子爵となったのは成瀬家のみである(付家老は尾張藩の成瀬・竹腰、紀伊藩の安藤・水野、水戸藩の中山の五家、家康が息子たちの後見傅役として送り込んだのが始まり)
この後に、藩祖から9代までの説明が書かれています。
(5)特別支援教育の実践の手引/千葉県総合教育センター
特別支援教育の内容が網羅された、とても便利な一冊です。
(6) 忠臣蔵新聞
検証資料も豊富で、情報量は膨大です。ただし、赤穂側の立場からの見方です。
(7)障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会(第3回) 配付資料
資料1 本日の進め方 (PDF:73KB)
資料2 障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会検討事項関連記述の整理
資料3 米国における障害児のための電子教科書(東京大学先端科学技術研究センター近藤准教授提出資料) (PDF:927KB)
資料4 様々な障害の状態に応じた支援機器の充実・情報端末についての基本的なアクセシビリティの保証(田代委員提出資料) (PDF:1125KB)
資料5 障害のある子どものデジタル教材等について(坂井委員提出資料)
資料6 高等学校段階における拡大教科書の発行の現状について (PDF:294KB)
資料7 高等学校段階における拡大教科書の在り方に関する調査(慶應義塾大学中野教授提出資料) (PDF:1609KB)
資料8 第3回障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会資料(兵馬委員提出資料) (PDF:1426KB)
資料9 「障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会」における意見(近藤委員提出資料)
資料10 特別支援学校におけるアシスティブ・テクノロジー活用ケースブック −49例の活用事例を中心に学ぶ導入,個別の指導計画,そして評価の方法−(金森委員提出資料) (PDF:2208KB)(※独立行政法人国立特別支援教育総合研究所ウェブサイトへリンク)
資料11 次回の開催日程について
参考資料1 障害のある児童生徒の教材の充実に関する検討会論点
参考資料2 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)の概要 (PDF:527KB)
(8) 日本史人物肖像外字館
日本史に登場する人物の顔をWINDOWS標準の外字エディタで描いたものです。