5 教師力アップセミナー 平成28年度講師一覧
あくまでも現時点での予定です。講師のプロフィルはネットで調べてください。
5月 8日(日) 10:00〜12:00 金大竜
6月11日(土) 10:00〜12:00 白石範孝
9月 3日(土) 10:00〜12:00 佐藤暁
10月10日(月祝) 10:00〜15:00 野口芳宏
11月12日(土) 10:00〜12:00 田中博史
1月21日(土) 10:00〜15:00 小野田正利
2月11日(土祝) 10:00〜15:00 山田洋一
6 MM紹介
(1)ODAメールマガジン 2015年11月25日発行 第313号
○今こそ手と手をとりあって 〜イラクの現場から〜 在イラク日本国大使館 鶴田 純平 二等書記官
○世界で一番暑い町
JICAイラク事務所 内田 久美子 次長
○ケニア保健セクターにおける我が国の貢献,そして挑戦
在ケニア日本国大使館 吉田 祐樹 専門調査員
○日本企業のケニアへのビジネス進出
JICAケニア事務所 相園 賢治 企画調査員
○青年海外協力隊を題材とした映画『クロスロード−Crossroads』公開
国際協力局事業管理室
「今こそ手と手をとりあって 〜イラクの現場から〜」を紹介します。
現在,イラクはかつてない程の苦境に立たされています。
2014年前半,ISIL(「イラク・レバントのイスラム国」)等がイラクの一部を占拠しました。
このため,300万を越える人々が住居を追われ,国内の別の場所への避難を余儀なくされています。
想像できますでしょうか。昨日までいつもと変わらない平穏な日々を送っていたのに,一夜にして,多くの家族,友人,知人を失った挙げ句,生き延びても食べ物も,水も電気も,暮らすところもままならない状況に陥ってしまうという人たちが320万人もいるという現実を。
イラクは,北はトルコ,東はイラン,南はクウェートとサウジアラビア,西はシリアとヨルダンに囲まれた,本来は石油などの資源に恵まれた国(人口約3,481万人,面積は日本の約1.2倍)です。しかし,度重なる戦争などで上下水道や電力など基礎インフラの補修もままならない厳しい経済状況にありました。このため,サダム・フセイン政権が倒れた2003年以降,国際社会はイラクの復興のために様々な支援を行ってきました。日本も同年以降これまでに72億ドルにのぼる支援(無償資金協力と円借款)を行ってきています。
【緊急的な支援から安定化支援,そして復興・開発支援へ】
こうした国際社会の支援は,イラクが異なる宗派・民族間での国民和解を果たし,一刻も早く安定し反映した国へと立ち直るためのものです。しかし,昨年6月にISILがモースル市を始めとするイラク北部に侵入し,国土の3分の1を占拠したため,現在,イラクは,国連が最も厳しい人道危機レベルにあると指定する状況に陥っています。また,ISILとの戦費の増大,油価の大幅な下落も相まって,深刻な経済危機に直面しています。
こうした状況を踏まえ,日本は命からがら避難した方々に対し,まずは生きるための緊急的な支援として,130億円以上の支援を行いました。具体的には,テントやプレハブ住宅の建設,安全な水の提供,食糧やキッチンセットの供給,医療施設の整備,未来を担う子どもたちの将来のための基礎教育の実施などです。そして,現在は,イラク軍やイラク北部のクルディスタン地域政府の軍事組織であるペシュメルガなどが,米国をはじめとする国際社会の協力を得て,複数の町をISILから解放することに成功しました。
しかし,こうした町では,戦闘で人々の住居や多くのインフラ施設が破壊されてしまいました。そのため,元住民が一刻も早くかつ安全に故郷に戻れるような支援,すなわち,解放された町の治安を回復し,生活を立ち上げるために必要不可欠な電気や水といった基礎インフラを修復したり,地方行政府の機能を回復させて,帰還した人々が生活の糧を見いだせるような支援(これらをまとめて安定化支援と呼んでいます)が始まっています。
今後,解放される町が増えるにつれ,支援も緊急的な支援から安定化支援に軸足が移っていくことになります。日本も,国連開発計画(UNDP)等の国連機関とともに,この安定化支援に取り組んでいるところです。
同時に,日本は,電力施設や上下水道施設の修復・新設,イラク経済を支える石油関連施設の復旧等,円借款を通じたイラク全体の復興開発も引き続き支援しています。
このように,イラクは,日本が緊急的な支援〜安定化支援〜復興・開発支援という一連の流れの支援を行っている珍しい国ですが,それがイラクの苦境を物語っていると言えます。支援の現場では,多くの日本企業,日本のNGO,JICA等多くの関係者が汗をかいて,テロとの闘いの最前線に立つイラクを支えています。こうした支援があるからこそ,イラクの何処へ行っても,「日本,ありがとう」,「日本から多くのことを学びたい」という声を多く頂戴します。
近い将来,またこの国で生きる人々に笑顔が戻ってくることを願って,イラクを支えていきたいと思います。
時々紹介するこのMMは、無料版と有料版がありますが、情報量がすごい。その見方も、他にはないものがあります。ぜひ、チェックしてみてください。(一部抜粋します)
(前略)
トルコが今回、露軍機を撃墜した真の理由は、17秒の領空侵犯を脅威に感じたからでない。真の理由は、シリア領内でトルコ政府(諜報機関)が支援してきたトルクメン人などの反アサド勢力(シリアの反政府勢力)を、露軍機が空爆して潰しかけていたからだった。トルコ側が露軍機に警告したのは「トルコの仲間(傀儡勢力)を爆撃するな」という意味だったので、空爆対象をテロ組織とみなす露軍機は、当然ながら、その警告を無視した。
2011年のシリア内戦開始以来、トルコは、シリア北部のトルコ国境沿いの地域に、反アサド勢力が安住できる地域を作っていた。アルカイダやISISなどのテロ組織は、この地域を経由して、トルコ国内からシリア各地に武器や志願兵を送り込むとともに、シリアやイラクで占領した油田からの石油をタンクローリー車でトルコに運び出していた。もともとこの地域には、トルコ系の民族であるトルクメン人や、クルド人が住んでいた。トルクメン人はトルコの代理勢力になったが、クルド人は歴史的にトルコから敵視されており、トルコ軍はクルド人を排除しようと攻撃してきた。 (以下略)