平成28年度社会科教育研究大会は、11月1日(火)に開催します。
1 社楽の会とは?
平成6年6月3日から始まった社会科教師の勉強会です。互いの情報交換と、資料集部会のバックアップを目的とした会です。
基本的に、教科にかかわらず、誰でも参加できます。また、内容も学級経営、学校経営、他教科など多岐にわたります。第1回から、参加者名がすべて社楽の会HPに記載されています。
歴史を重ねたせいか、全国の社会科研究大会へ行っても、社楽の会で通じるほどになっています。自らの力量向上と情報収集、後輩の育成のために、ぜひ積極的に参加してください。
2 坪田信貴講演会 参加報告
4月2日に、中日文化センターで開催された坪田信貴先生の講演会へ行ってきました。
中日文化センターで開催された坪田信貴先生の講演会へ行ってきました。

話し方は明瞭で、ワークショップ的な要素も取り入れ、ユーモアを交えてあっという間の100分でした。(10分近く延長しました。)
テレビで出会った石原さとみや、本のモデル石川恋の話などの裏話もあり、とても楽しめました。
この本の中では、「聖徳太子」が「せいとくたいこ」という女の子と理解していたり、「いい国つくろう平安京」といい、平安京を人の名前と思い込んでいたり、九九を間違えたりというエピソードが披露されていますが、「ご両親も読まれるので遠慮した。まだいろいろあった」そうです。
また、さやかさんの時は偏差値を40上げたのですが、坪田塾では偏差値30ぐらい上がる子はざらにいるそうです。
その実例を、データでも示してくれました。ではその方法とは・・・・
簡単に言うと次項の「まとめ」です。内容を一部紹介します。
○ 実は、結果をもって言っているのだ。何をもって才能がないと思っているのか。今の時点で実績がないからだ。未来で結果を出せば評価は変わる。今、過去はどうでもいい。未来の自分がどうありたいか、それがすべてだ。
○ どんな人でも、親がいる。できることにスポットを当てていればよい。ここが成果が出せるかどうかだ。

○ ワクワクする目標を設定する。得意なこと、好きなことは努力が努力ではなくなる。(中略)何をやりたいかを聞くことは愚問。社会に出たことがないのに、社会にでて何をやりたいかと聞くのは無理。
むしろ「こういうのもある」と伝えることが大人の役割だ。
○ 私は〇〇です。を20個つくる。書き出してみる。天才、健康、15個以上が深層心理を表している。
子は誰に対しても素直ではない。わかっている人には素直になる。
○ 言ってみれば夢が変わる。何で言った方が達成できるのか?言わなかったら変えることができる。言うと恥ずかしい。人間は低い法に流れる。だから言った方が継続する。思考は現実化する。まず言わなければ、叶うものも叶わない。
○ 直近目標と最終目標。直近目標を低く、最終目標を高くしよう。よくやるのは、最終目標が中途半端で、直近目標が高すぎること。
直近目標は、「まず机に向かおう。」それでいい。それを重ねていく。
○ 受験の9割がメンタル。いすの幅で長さ5mの鉄板の上を歩くとすると、誰でも歩くことはできる。しかし、250mの高さだとすると、同じ鉄板の上を歩けるか?
歩くということでは、求められている身体能力は同じ。同じことでも苦手意識を持つと身体能力が一気に落ちる。いかに苦手意識を払拭して身体能力を上げるか。トレーニングだ。
○ そのトレーニングとは、リフレーミング。すべていいように言い換える。
徹底的に自分を褒めまくる。家族全体で褒めまくる。そうすれば絶対にうまくいく。
○ 出ない所をいくら頑張っても受験においては無駄。人生においては無駄ではないかも知れないが受験は時間が限られている。受験においてはいかに効率よく勉強して点数を上げるかがとても重要。
○「大きな声で」といっても、大きな声って何?わからない。3mはなれて80デシベル(笑それが大きな声。定義すると誰がやっても同じ声の大きさになる。
「勉強した?」ということばも、会話として意味がない。意味が違うから。予習と復習。勉強する。言葉の定義をしっかりと。出来る人のステップを細分化して真似る。 手順と内容をどれだけ詳しく伝えているかどうか。
○ やる気スイッチを探して押してやる。誰しもやる気スイッチがついている。場所がわからない、気づいていないだけ。それを見つけてあげるのも親の役割。
○ 評価で100点を目指すことはするな。自分の良いところを1日に1.01%の成長を目指す。しかし、毎日続けると、1年で37.7倍になる。逆に、0.99退化すると、1年で0.02倍まで減る。両者の差はとてつもなく大きい。成功したか失敗したかではなく、成長したかどうかだ。1%を認める。これを繰り返す。
3 平成28年度 金融経済教育研究会 予定