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報告者  土 井

 2016年4月28日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井、大野先生(犬山中)、天野拓先生、天野厚先生、川地先生、岩田先生(大口中)、坪内先生(古知野西小)、吉田先生(柏森小)、水上先生(曽野小)の9名でした。

1 県社研発表要項の個々の提案をどうまとめるか
2 2 第1回 金融経済教育研究会 参加報告
 エネルギー・環境研究会
4 「目指すべきアクティブ・ラーニングとは」
 
平成28年度社会科教育研究大会は、11月1日(火)に開催します。

1 県社研発表要項の個々の提案をどうまとめるか
 
 11月1日に実践発表するときの要項をどうしたらよいのか。早めにゴールの形を決めておくと、授業もやりやすい。
 基本形は昨年のまとめの形であろう。

(1)H27年度型  単葉地区冬季研修会
1 研究実践の構想
 (1)よりよい社会の形成に参画する資質や能力の育った姿
 (2)到達目標とする社会認識
 (3)よりよい社会の形成に参画する資質や能力を育てるための手立て
  ア 意思決定の場面を再現する実践タイプ
  イ 多様な視点からの意思決定・多面的多角的な思考
  ウ 学びの「見える化」
 (4)学習計画(○時間完了)

2 研究実践の検証
@ 第○時 「       」
  ア イ ウ 
    ※ この形で研究に関連した数時間分を記す。

3 研究実践の考察
 昨年は、個別の実践発表の後に全体での考察があったので、「研究実践の考察」は薄くてもやむをえない。県大会では、分科会ごとに全体の考察をするかしないかで書き方が変わってくる。もしなければ、もっと厚くしないといけないだろう。
 
(2)場面設定課題をメインにした12年前の形
 
実践の型
  タイトル                          (小中)地歴公 
1 課題設定の意図
 課題 
 (1)
 (2)
 (3)

2 目指す児童・生徒像
   図示

3 授業の実際
 (1)単 元
 (2)目 標
 (3)学習計画(○時間完了)
 (4)評価規準
 (5)授業の経過
【第○時】 

4 考察
 (1)課題の有効性
 (2)基礎的な学力としての「みる」「きく・話す」「振り返る」
  ア みる
  イ きく・話す
  ウ 振り返る
 (3)明日の社会をつくる力
  ア 価値判断力・意思決定力
  イ 社会の形成者としての自覚 
 全体が理論に即している。これは、理論が「場面設定型課題」とい形だったために、まとめも形にしやすかったといえる。H27年度型と比べると、考察の厚みがわかる。
 
(3)H27年度豊橋型 本郷中学校佐々木先生の例
 昨年の三河大会での提案は、各地区がそれぞれの形で発表していたので、ここでは例として豊橋地区の提案を例示する。
 
 
 研究テーマ
T はじめに

U 研究の基本的な考え
 1 目指す生徒像
 2 仮説と手立て
 3 単元構想(○時間完了)
 4 抽出生徒Aについて

V 研究の実際
 1 単元にあたって
 2 授業実践
 (1)校区の高齢化の実態を知る
 (2)校区の諸問題に気づく(第〇〇○時)
 (3)校区における解決すべき問題を整理する(第〇〇○時)
 (4)本郷校区における諸問題を解決する(第〇〇○時)  
 (5)自分たちの考えを発信する(第○時)

W 研究の成果と今後の課題
 1 研究の成果
  (1)手立て1について
  (2)手立て2について
  (3)手立て3について
 2 今後の課題
 
 
 丹葉では、Uの2までは全員共通であり、それ以降が個別の内容になる。だとすると、理論はかなりシンプルだ。
 2の授業実践は、段階が見出しになっているので、まとめやすく読みやすい。
 研究の成果もUの2と対応しており、シンプルである。

2 第1回 金融経済教育研究会 参加報告
「マイナス金利で変わる暮らしへの影響を探る」
      名古屋商科大学経済学部教授 大槻奈那 氏
 
 大学ではグローバルファイナンス・マネジメントを教えている。
 マイナス金利は避けてとおれない。
 1月29日の夕刊で、株価、債券市場が乱高下し円高に振れた。
1)市中に出回るお金を増やす
2)センチメントに働きかけ、明るい気持ち、強気にする。
 しかし、2)に働きかけられなかった。マイナス金利が理解されていない。
 日本銀行の役割は物価の安定。マイナス金利はこれ以上しづらい。資産(国債)を買い入れ
て金融機関にお金を貸し出す。伝統的な金融政策は金利の上げ下げ。住宅金利 0.3%
 金利 :契約で決められた 固定
 利回り:投資額に対してどれぐらいもらえるか
 名古屋金利はもっとも低い。多くの銀行が立ちゆかなくなり、企業にとってもメリットも少ない。
 住宅ローンはマイナス金利の恩恵を受けている。 金利0.3%税金還付1%で0.7%儲かっている。
 今後の見通しは、金融政策の手段は出尽くし感。「センチメントの改善」がカギを握る。
 安部政権の政策はデフレから脱却だが、デフレに戻った印象を与える。
 為替の決まる要因は、購買力。円高になったのはデフレになったから。みんながお金を握りしめて離さない。インフレが起きると、通貨が安くなる。
 マイナス金利を否定的な受け止め方をし、かえってデフレ感が強まった。
 デフレ脱却に日本が総力を上げて取り組む。G20で会議。金融政策だけでは限界。財政改革、構造改革を進める。サミットの議長国として、円高を止めにいかなければならない。
 
 
「日本経済復活のカギを握る地方創世の取り組み」
  内閣官房まち・ひと・しごと創世本部事務局 主査 横田正明 氏
 RESAS(リーサス:地域経済分析システム)はすごい!
 国や民間企業が有する、地域経済に関わるさまざまなビッグデータを集め、わかりやすく見える化するシステム「RESAS」(地域経済分析システム)。
     https://resas.go.jp/#/13/13101 
 どんな使い方ができるかは、使う人の腕次第。
 強力なデータバンクです。
 ?「RESAS利活用事例集」http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/resas/pdf/h28-04-21-rikatsuyoujirei.pdf 
 
3  エネルギー・環境研究会
セミナー 7月16日(土)12:30〜 名古屋商工会議所ビル
  「日本のエネルギー政策とエネルギーミックス」
  「科学の目の育て方〜不思議から科学の考え方へ〜」
  「授業に生かせる放射線講座」
見学会  7月23日(土)中部電力浜岡原子力発電所
7月26日(火)木曽岬メガソーラ、青山高原ウィンドファーム
8月 2日(火)大阪大学レーザーエネルギー学研究センター
       8月 5日(金)御母衣ダム発電所・ダム
8月 9日(火)川越火力発電所、碧南火力発電所
中部原子力懇談会のページから申し込み可
   http://www.chugenkon.org/ 

4 「目指すべきアクティブ・ラーニングとは」
                   東京大学大学院教授 市川 伸一          『初等教育資料4月号』より、別紙で紹介しました。

《 参 考 》教師力アップセミナー 平成28年度講師一覧 
 
    5月 8日(日) 10:00〜12:00     金大竜
   6月11日(土)  10:00〜12:00     白石範孝
   9月 3日(土) 10:00〜12:00     佐藤暁
  10月10日(月祝) 10:00〜15:00     野口芳宏
  11月12日(土)  10:00〜12:00     田中博史
   1月21日(土)  10:00〜15:00     小野田正利
   2月11日(土祝) 10:00〜15:00     山田洋一