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報告者  土 井

 2016年6月9日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井(布袋小)、大野先生(犬山中)、高橋先生(岩南中)、坪内先生、伊藤先生(古知野西小)、寺谷先生(犬北小)、奥村先生(岩倉東小)、玉置先生(城東中)、松田先生(岩倉中)、山田先生(城東中)、加藤先生(大北小)、勝村先生(犬山市教委)の12名でした。

土井の資料を紹介します

1 教育課程部会 社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第11回) 配付資料
2 井上一樹氏 講演会
3 研究発表会紹介
4 中学高校の部活動に休養日設定を 文科省が提案へ
 
平成28年度社会科教育研究大会は、11月1日(火)に開催します。

1 教育課程部会 社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第11回) 配付資料

  太字が前回からの新出資料です。
資料1 社会・地理歴史・公民ワーキンググループにおけるこれまでの主な意見(未定稿)

資料2 社会・地理歴史・公民ワーキンググループにおけるこれまでの主な配付資料(※教育課程部会社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第10回) 配付資料へリンク)

資料3 小学校部会におけるこれまでの議論のとりまとめ(案)について(※教育課程部会小学校部会(第4回) 配付資料へリンク)

資料4 社会・地理歴史・公民ワーキンググループにおける検討事項(社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第1回)配付資料)(※教育課程部会 社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第1回) 配付資料へリンク)

資料5 次期学習指導要領改訂へ向けた検討の進捗状況について(※教育課程部会小学校部会(第5回) 配付資料(PDF)へリンク)

資料6 社会・地理歴史・公民ワーキンググループとりまとめ(たたき台案)

資料7 「社会的な見方や考え方と思考力、判断力、表現力等」イメージ(たたき台) (PDF:669KB) PDF

資料8 社会的な見方や考え方(追究の視点や方法)の例(たたき台) (PDF:505KB) PDF

資料9 社会、地理歴史、公民における教育のイメージ(たたき台) (PDF:110KB) PDF
資料9の補足資料 「公民的な資質・能力」「公民としての資質・能力」 (PDF:267KB) PDF

資料10 社会、地理歴史、公民における思考力、判断力、表現力等の育成イメージ(たたき台) (PDF:187KB) PDF

資料11 社会、地理歴史、公民で育成すべき資質・能力の整理(たたき台) (PDF:130KB) PDF

資料12 社会的事象等について調べまとめる技能(たたき台) (PDF:111KB) PDF

資料13 社会、地理歴史、公民における資質・能力の構造化のイメージ(たたき台) (PDF:140KB) PDF

資料14 社会、地理歴史、公民における学習過程の例(たたき台) (PDF:259KB) PDF

資料15 社会、地理歴史、公民における評価の観点等(たたき台) (PDF:110KB) PDF
資料15の補足資料 社会、地理歴史、公民における評価の観点等 (PDF:67KB) PDF

資料16 社会、地理歴史、公民を通じて育成すべき資質・能力の三つの柱が学習において結びつくイメージ(たたき台) (PDF:277KB) PDF

資料17 小・中学校社会科における内容の枠組みと対象(たたき台) (PDF:121KB) PDF

資料18 必要な支援、条件整備等にかかる高等学校の地歴・公民科科目の在り方に関する特別チーム、社会・地理歴史・公民ワーキンググループにおけるこれまでの主な意見の概要

参考資料1 社会科、地理歴史科、公民科の目標等(※教育課程部会社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第8回) 配付資料(PDF)へリンク)
参考資料2 小学校社会科における指導内容一覧(※教育課程部会社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第8回) 配付資料(PDF)へリンク)
参考資料3 中学校社会科における指導内容一覧(※教育課程部会社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第8回) 配付資料(PDF)へリンク)
参考資料4 教育課程企画特別部会 論点整理(抜粋)(※教育課程部会教育課程企画特別部会(第7期)(第14回) 配付資料へリンク)
参考資料5 社会・地理歴史・公民ワーキンググループ委員名簿
 
2 井上一樹氏 講演会
布袋小学校日曜学級 元中日ドラゴンズ 井上一樹講演会    H28.6.5
 演題「野球から得た、育成論」
 
 日曜学級での井上一樹氏の講演の概略を紹介します。
内容は概略であり、主観も交じっていますので、この内容について井上一樹に責任は一切ありません。転載はご遠慮ください。
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鹿児島県霧島市。ご存じか?合併して霧島市。温泉、お茶、黒霧島、黒豚、黒牛。今霧島市の親善大使。白鵬関も霧島市親善大使。彼の方が貢献度が高い(笑)。現役時代なら、もっと貢献できたと思うけど。
 1999年、リーグ優勝した。背番号99。ピンクのリストバンド。「ピンキー」と呼ばれるようになった。「一」はピン。一樹で「ピンキ」
 なぜピンクをしたか。ユニフォームは、背番号以外はすべて同じ服だから個性を出したいと思った。奇抜なものをメーカーがもってきた。ピンクをはめたら、言われた。キャッチャーがささやく。「ゲイ」「ロリータ」
 古いファンには覚えてもらった。印象深い。それは計算内。

 開幕から11連勝。今と違ってナゴヤドームは常に満員。巨人との差が詰まってくる。
 優勝して当たり前といわれてつらかった。これで優勝逃したらたたかれるプレッシャーがあった。やっと優勝にたどり着いたときには嗚咽した。
 選手はどこか痛めている。その中で優勝したら、やってよかったと思った。苦しんだから喜びがある。勝たなきゃ得られるものがない。
 その後、指導者になって、先輩になって、必死にやってへたくそな選手はかわいい。できるけど努力しない奴は嫌い。

 今日は育成論。みなさん、子どもを育てるのは大変な時期。
 昔は、体育会系部活動をやっていたら、殴られた。
今は通用しないかけど、それはそれでありだった。
 今は手を挙げられない。厳しい言葉を発すると、パワハラ、モラハラ、いろいろある。今後この風潮が続くなら、このチームに面倒見てよ、強くしてよといわれたら断る。
 チームは自分の子ども。必死にやると、怒る。それが問題になるので、今の世間では通用しない。熱血指導ができない。それが悲しい。かといって、国会で「二発まで」というルールは作れない。難しい問題だ。
 みんなが左回り走っているときに右回りで走る子がいるときはチームでは成り立たない。
チームプレーは同じ方向を向いて走らないと困る。

 試合に出せばエラーするB、試合ではそこそこ打つが練習は嫌いなA。一軍ならAを使う。
Bは2軍から1軍に上げてやろうと思わせる。そういったものを子どもなりに、見せることができるかどうか。それで、伸びる伸びないが決まってくる。
 
 田舎で育った。それでもずば抜けた選手ではなかったがエースで四番。子どもの頃には厳しく育てられた。小学校の頃には野球チームに入った。親は「いいよ、ただし、毎日6時に起きてランニング、素振りをしなさい。それでよかったらいいよ。」
 その言いつけを守った。田舎のソフトボールチームに入れてもらった。起きれないときは、おやじが一緒に走ってくれた。厳しいチームだから、けつバットをやられた。母親も厳しかった。いやだったけど、厳しい

 中学校では変わった。練習が習慣付いている。そうなったら勝ち。自分の中で、やらなきゃ気が済まないとなればいい。母親のしつけがそうさせた。
 母親は、中学校に入ったら「もっと勉強しなさい」といった。中学校の野球部の監督は、我が校に入れてくれときた。そのままトレーニングを続けた。
 中学校3年生になったら、高校を考える。相撲会と縁があり、逆鉾、寺尾と親戚。相撲部屋の親方が一樹をよこせ。
 東京に遊びに行った。相撲会にはいるとこんなよいことがあるんだと接待された。「わかりました」と返事した。

 鹿児島商業がベスト4に入った。近藤真一が享栄高校の頃。かっこよかった。やっぱり高校野球やりたい、と親方に断りを入れた。一樹が決めることだからしょうがねと言われて許された。そうして高校に進学した。

 こうした講演は携帯が怖い。すぐにネット上につぶやかれる。山崎さん、山本昌さん、立浪さんも「携帯が怖いよな。こんなこと言ったとつぶやかれる。」僕らの世界では一番怖い。

 高校を決めて進学した。高校に入学して、その前に鹿児島商業が旋風を起こしたので、1年生が200何人集まった。そこで、地獄が始まった。ボールもバットも持たせてもらえない。夏までみんな坂道を走らされる。30分までに帰ってこられないとやり直し。だんだん減っていった。夏に50人にまで減った。
 親方に断ってまで入った野球部はやめられない。それだけでやった。がんばって、かなわないと思う同級生もいっぱいいた。それらが挫折した。ある意味ラッキーだった。結果、ドラゴンズに指名された。
 今、ドラゴンズは、楽天戦。昨日も一昨日もお客さんが入らない。楽天の副会長、星野仙一さんがくると、星野詣でがある。記者や一般の人と共に、僕は星野監督にかわいがられたので呼ばれる。殴られたけど。
 「大阪にこいや、京都にこいや」と呼ばれたのは僕だけ。「おい、一樹が来てないじゃないか。」と言われる。昨日も、今池の○○までダッシュ。星野監督のためにやってやろうと思った。星野監督は、そう意味ではうまかった。

 テレビで珍プレー好プレーがなくなった。乱闘も最近はない。プロの世界にも。かつては他のチームとしゃべると怒られた。今はそれがない。
 ドラゴンズ=熱血 という僕にとっては寂しい。

 経験談はこれまでで、育成論に入る。
 「あいうえお」のそれぞれに「ん」をつける。

:自分はどうあるべきか、目標をしっかり持つ。
 この子はなにをやりたいのか、それに対しては支援をしてやること。
 選手もいる。なにをやってもそこそこ。使いづらい。足だけが速い、その方が生きていける。

:なりたいものに対して、陰でのこつこつとした努力がどれだけできるか。怒られたときに陰にならない。

:がんばった人間にしか運は向いてこない。第三者は見ている。チャンスをあげたいなと思わせる。

:小学校、中学校、高校、プロ 助けてもらったのも先生や監督、先輩。縁がどれだけもてるか。井戸端会議も友達としての縁。社長やGMにたのまれるのも縁。人と人とのつながりは大事。縁を大事にする人が上がっていく。

:ありがとうといえるか。ごちそうさまといえるか。初めての人にはいえる。毎日会っている人にはいえるか。感謝の言葉
 これらの言葉が私が育ててくれた。

 小さい頃に、ありがとう、ごちそうさま、それが習慣になっているか。聞いてみたらいい。
「何になりたい?」
 目標は?些細なことでよい。自分の中で目標を持つことが大事。チャンスはくる。縁を大事に、恩を大事に、そう意味でのあいうえお。

 最後に、努力はうそをつかないというが、それは嘘。結果がでない場合もある。しかし、そこに向かってがんばること、信じることが大事。チャンスを自分でつかみにいく、指導者に恵まれた、
 先輩の中に反面教師がいた。あるコーチは看板選手のみかわいがる。そのコーチ。立浪をかわいがる。他の選手には怒る。神宮球場でふつうのゴロを立浪がトンネルした。僕が必死に走ってセカンドに投げる。セカンドがセーフだった。チェンジになってベンチに戻ったら怒られた。ふつうは、トンネルをした方に怒る。しかし、カバーが遅いといって怒られた。
 3連戦の賞金がありう、給料以外に 20万、30万 もらえる。そのコーチが賞金を配る係り。立浪厚いな。・・・・。私の時には、そのコーチは封筒を投げ。やってはいけないことで屈辱を味わった。 そして学んだ。自分がそうなったときには、やらない。
 指導者は、時には嫌われるときにはある。トップは、戦力外を宣告しなければならない。
 しかし、人には情がある。ぼくは優しい人間。断を下せる人にならなければならない。
(この後に行われた質疑応答は略します。実は球界の裏話で、これが面白かった!
とても大きな体で、胸板が厚く、それでいて達筆。
話もユーモアたっぷりで、あっという間に時間が過ぎました。
また、テレビやラジオで出演する時には注目したいと思いました。)

 
3  研究発表会紹介
(1)岐阜大学教育学部附属小・中学校  
 ここから  https://www.fuzoku.gifu-u.ac.jp/sho/common/pdf/kenkyukai.pdf 
 小学校 6月18日(土)
  テーマ「なかまと共に、新しい価値を創り出す児童の育成
                −協働的な学びを促す授業デザイン−」
 中学校 6月19日(日)
テーマ「新しい時代を生き抜く生徒−「汎用的な能力」を育成するカリキュラムの設計−」
 
(2)岐阜市立加納小学校
  ここから  http://cms.gifu-gif.ed.jp/kanou-e/ 
  テーマ「実践力のある子どもの育成
          −主体的に思考・判断・表現して解決できる子をめざして −」
  6月24日(金)・25日(土)
4 中学高校の部活動に休養日設定を 文科省が提案へ    朝日新聞
文部科学省は3日、中学と高校の部活動について、休養日を設けるよう学校に求める案を大筋でまとめた。顧問の教員の負担を軽くし、生徒の健康を保つため、過剰な活動を適正化するのが狙い。文科省は来年度にもガイドラインをつくり、休養日がどれくらい必要かなどの基準を初めて示す方針だ。
 
 文科省は4月、貧困家庭や障害のある子らへの対応が増えて教員がさらに忙しくなっているとして、業務負担の軽減策を考える省内の会議を設置。中でも部活動を中心的な課題として検討してきた。2014年公表の国際調査では、中学教員の部活動の指導時間が日本は週平均7・7時間と参加国平均の3倍を上回って最長。文科省は、生徒にとっても部活以外の多様な体験に影響が出かねないと判断した。
 
 案では休養日を設けるほか、複数の顧問を配置することなどを学校に求める。さらに国の施策として、教員、生徒、保護者を対象に部活動の実態を調査する▽休養日はどれくらいの日数が適切かなどをスポーツ医科学の視点から研究する▽調査や研究の結果を盛り込んだガイドラインをつくる――と明記する方針。
 
 また、文科省によると中学の団体競技の大会の際、引率が教員に限られて外部指導者にはできないケースが多い。これらは日本中学校体育連盟や多くの都道府県連盟のルールが一因として、国や教育委員会が連盟側に改善を要請する、としている。
 
 文科省は6月中にも案を公表し、全国の教育委員会などに通知して改善を求める。さらにガイドライン作りに向け、来年度予算の概算要求に調査や研究の費用を計上する方針だ。文科省の案やガイドラインに強制力はないが、休養日の日数などを具体的に示すことで、学校側が自発的に守るようにしたい考えだ。
 
 案には部活動のほか、様々な調査に回答する業務の負担感が強いことから、国の調査件数を減らすことも盛り込む。学校給食費の徴収を教員にさせないよう、会計ルールの見直しやシステム整備を教育委員会に求める見込みだ。
 
■行き過ぎに危機感、実効性は不透明
 
 部活動に休養日をつくろうと、文科省が本腰を入れる。部活動の顧問教員の負担が「ブラック化している」との指摘に加え、部活動が行きすぎると生徒の健康を害しかねないという危機感があるからだ。
 
 休養日の議論はこれまでもあった。1997年、運動部活動の実態を調べた旧文部省の有識者会議や、大阪市立桜宮高校の生徒自殺を受けた13年の文科省の有識者会議は、いずれも休養日が大切だと報告した。
 
 01年の調査では運動部活動が週6日以上の中学校は5割超。全教員が顧問になるのが原則の中学校は3分の2に上った。練習試合や大会などで土日も活動があるケースは多く、負担が大きい状況はいまも大きく変わらないと文科省はみている。部活動は生徒の自主的、自発的な参加で行われるものとして教育課程外に位置づけられ、学校の裁量に任せられていることが背景にある。
 
 教員の負担は深刻だ。土日など勤務時間外に指導をしても、手当は国の基準で「4時間程度で3千円」にとどまる。
 
 文科省は近く出す案で、部活動の大幅見直しを打ち出し、基準づくりにも乗り出す。ただ、強制力がない分、どこまで実効性のある施策を打ち出せるかは不透明だ。(高浜行人)   
 
                                            「土日は部活の休養日に」 自民議連が中間まとめ   朝日新聞
自民党の「教員の長時間労働の是正に関する議員連盟」(会長・塩谷立元文部科学相)は27日、中間とりまとめをした。教員の部活動の負担を減らすため、「大会など特別な場合を除き、土、日曜などを休養日とする」ことなどを求めている。31日に馳浩文科相に手渡す。
 
 土日を休養日とするのは、生徒の健全な成長の面でも必要と判断。適切な研修などを施したうえで外部指導者を積極的に配置する必要があると指摘した。
 
 中間まとめは、ほかに「教員が午後6時までに退校できる環境整備を目指す」「教員の担うべき業務に専念する」の2項目を柱に掲げた。給食費の徴収は教員が担うべき業務ではないとして、「事務職員の配置や外部化の促進などを通じ、極力行わせない」としている。議員連盟は今月19日に設立され、この日が3回目の会合。
 
 文科省は4月、教員の多忙化を踏まえ、学校の業務改善を目指すチームを設置。部活動の外部指導者やICT(情報通信技術)をどう活用するかなどについて議論している。チームは今回の自民議連の提案も踏まえて6月中に結果をとりまとめ、来年度の概算要求に反映させる。

《 参 考 》教師力アップセミナー 平成28年度講師一覧 
 
 
   6月11日(土)  10:00〜12:00     白石範孝
   9月 3日(土) 10:00〜12:00     佐藤暁
  10月10日(月祝) 10:00〜15:00     野口芳宏
  11月12日(土)  10:00〜12:00     田中博史
   1月21日(土)  10:00〜15:00     小野田正利
   2月11日(土祝) 10:00〜15:00     山田洋一