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報告者  土 井

 2016年6月23日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井、高橋先生、伊藤先生(岩南中)、大野先生(犬山中)、天野拓先生、天野厚先生、川地先生、岩田先生、鈴木先生(大口中)、坪内先生(古知野西小)、高木先生(犬山北小)、野沢先生(藤里小)、迫先生(大口西小)、寺谷先生(犬北小)、奥村先生(岩倉東小)、吉田先生(柏森小)、田中先生(布袋小)、柴田先生(古知野中)、早川先生(大口町教委)の19名でした。

土井の資料を紹介します

1 岐阜大学教育学部附属小・中学校 中間研究報告会参加報告
2 第3回金融経済教育研究会 参加報告
3 教師力アップセミナー 白石範孝先生講演会
4 主権者教育の推進
5 子どもが伸びる親力  親野智可等 先生
6 「特別の教科 道徳」の授業づくり
7 文部科学省関係
 
平成28年度社会科教育研究大会は、11月1日(火)に開催します。

学校現場における業務の適正化に向けて
  http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/uneishien/detail/1372315.htm 
部活動に規制がかかるようになるかもしれません。

1 岐阜大学教育学部附属小・中学校 中間研究報告会参加報告
 18日、19日と岐阜大学教育学部附属小・中学校の中間報告会が行われました。
 テーマは、小学校が「なかまと共に、新しい価値を創り出す児童の育成〜協働的な学びを促す授業デザイン〜」
 中学校が「新しい時代を生きぬく生徒−「汎用的な能力」を育成するカリキュラムの設計−」です。
 面白かった!
 研究校なので、カリキュラムそのものの研究開発を任されています。そのため、普段見ることができないような授業を見ることができます。特に、図画工作・美術や音楽では顕著です。
 音楽では、小学校ではミニマル・ミュージック、中学校ではベルカントと演歌の比較をしていました。
 その他、いろいろな発想を学ぶことができました。タブレットも使いこなしています。
 
2 第3回金融経済教育研究会 参加報告
 前半は、「進化するラップ口座」
 講師は、大和証券の矢沼さん。話し方がとてもお上手で、余分な言葉がなく、普通の教師以上です。
 ラップ口座とは個人が証券会社や信託銀行と投資一任契約を結んで、資金の運用から管理までを任せることができるサービスです。
 主な投資対象は国内外の株式や債券、投資信託、不動産投資信託(REIT)など多岐にわたります。
 ラップ口座は、顧客は証券会社などと相談しながら運用方針を考えていきます。
 数十から100以上の組み合わせがあり、多様なニーズに対応できます。
 例えば大和証券の安定重視の投資スタイル「ゆとり」では、資産の配分比率が国内債券63%、国内株式15%、外国株式14%、外国債券8%と債券への配分が多く、リスク型は株式が多くなっていきます。
 
 後半は、「夢の車、自動運転はここまで来た
 講師は、東京大学大学院情報理工学系研究科准教授 加藤真平先生です。
 加藤先生がめざしている自動運転は、レベル4と呼ばれる「加速・操舵・制動を全て自動的に行うシステム。緊急時もコンピュータが対処」という最高レベルです。
 実験では、警察の指導により、すぐに人間が運転できるようにしています。警察・愛知県と協力して、路上走行実験を何度も繰り返しています。
 実用レベルとして99%は完成しており、法規制もクリアしています。普通の車に、機材をセットすれば、自動運転できます。
 それでは、実用までのあと1%は何か?
 より高い安全性度、そして倫理の問題です。
「あなたは、自動運転の車にひかれて大切な人を失った時、納得できるか?」
 そう、万が一事故が起こった時に、誰が責任を取るのか。保険や事故の処理はどうなのかが難しいのです。
 加藤先生は、この自動運転の技術を公開しています。オープンソースです。
 そして多くの企業等が実験をし、情報を交流し、より高い精度をめざしているのです。
 その原理は、誤差が多いGPSではなく、3D画像とレーダーの組み合わせで数センチ単位の制御が可能です。
 また、画像から、信号機、人、自転車、車等を認識していきます。
 圧巻の70分間でした。
 
関連記事
名古屋大学ら、開発済み自動運転システム一式をオープンソース化…加藤准教授「時間をジャンプ」 http://response.jp/article/2015/08/26/258648.html 
 
ROSを基にした自動運転ベンチャー、 Autowareサポートやセンサー開発も
 
COOL Chips XVIII - 自動運転の現状と将来
  名古屋大学が中心となって開発を進める自動運転技術
 
自動運転システムにおける高性能計算技術の応用
 加藤真平 名古屋大学大学院情報科学研究科准教授
http://www.pccluster.org/ja/event/%E5%8A%A0%E8%97%A4%E5%85%88%E7%94%9F_%E7%99%BA%E8%A1%A8%E8%B3%87%E6%96%99.pdf 

 
3  教師力アップセミナー 白石範孝先生講演会
 理論派としては、国語教育界では一番ではないでしょうか。
 助詞の「は」と「が」で文章を区切る、書き順の原則、俳句・短歌指導など、
目から鱗の連続でした。
  別紙で紹介しました。
4 主権者教育の推進  http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/1369165.htm 
 県大会のまとめでも引用できます 
 主権者教育の推進に関する検討チーム最終まとめ(平成28年6月13日)
 主権者教育の推進プロジェクト (PDF:155KB) PDF
 「主権者教育の推進に関する検討チーム」最終まとめ〜主権者として求められる力を育むために〜
 主権者教育実施状況調査について (PDF:579KB) PDF
 主権者教育実施状況調査について(概要) (PDF:162KB) PDF
 最終まとめから一部抜粋します。
3.主権者教育を推進するための今後の取組の方向性について
 主権者教育実施状況調査の結果を踏まえ、各種会議等において今後の計画的な実施や関係機関との更なる連携の推進について周知啓発を図るとともに、通信制課程や特別支援学校における主権者教育の具体的な指導方法や本調査において収集した各学校の優れた取組について、詳細な情報を調査研究し、その結果を公表することによって各学校の更なる充実を促す。
 また、次期学習指導要領改訂について検討を行う中央教育審議会において、主体的な社会参画に必要な力を実践的に育む高等学校の新科目「公共(仮称)」の検討を進める。さらに、同審議会で議論されている「深い学び」「対話的な学び」「主体的な学び」のアクティブ・ラーニングの三つの視点に立って学び全体を改善することは、先に述べた「社会の中で自立し、他者と連携・協働しながら、社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一人として主体的に担うことができる力を養う」という主権者教育の目的にも資するものであり、その一層の推進を図ることが期待される。
 加えて、主権者教育は、主権者として求められる能力を育むだけではなく、地域への愛着や誇りを持ち、ふるさとに根付く子供たちを育てるなど、地域の振興・創生の観点からも重要である。(以下略)
 
5 子どもが伸びる親力  親野智可等 先生 
 2016年06月20日  誰でも簡単にできて効果のある勉強法とは?
(一部抜粋) 
1つだけ挙げるなら教科書の音読
 
勉強法にはいろいろありますが、1つだけ挙げるとすれば教科書の音読です。
 
とにかく、教科書をひたすら音読してみてください。
できるだけたくさん、読んで読んで読みまくるのです。
そのうちだんだん覚えてきますので、できたら丸暗記するくらいまで読んでください。
 
そうすると、授業の内容も自然にわかるようになります。
学校のテストも解けるようになります。
小・中学校のテストは全て教科書をもとに作られています。
ですから、教科書はあらかじめテストの答えが書いてある虎の巻のようなものなのです。
 
この勉強法が一番効果を上げるのは社会と英語です。
次が国語と理科です。
算数・数学についてはこれだけでは難しい面もありますが、多少の効果はあります。
 
その男性は、「わかりました。ありがとうございます。ぜひやってみたいと思います」と言ってくれました。 
 
6 「特別の教科 道徳」の授業づくり
 筑波大学附属小学校教諭加藤 宣行 先生の実践的なアドバイスです。
 
7 文部科学省関係
(1)教育課程部会 算数・数学ワーキンググループ(第8回) 配付資料 
 
(2)教育課程部会 高等学校の地歴・公民科科目の在り方に関する特別チーム(第4回) 配付資料
 
(3)教育課程部会 中学校部会(第3回) 配付資料
 
(4)教育相談等に関する調査研究協力者会議(第4回) 配付資料
 
(5)教育課程部会 情報ワーキンググループ(第8回) 配付資料
 
(6)全国的な学力調査の今後の改善方策について「論点の整理」
 理科は、今後も引き続き、3年に一度程度実施 ・ 中学校における英語4技能を測る調査を平成31年度から3年に一度程度実施
 保護者に対する調査の平成29年度実施と継続的、かつ、定期的な実施
 
(7)全国学力・学習状況調査における中学校の英語の実施に関する中間まとめ
 
(8)教育課程部会 小学校部会(第6回) 配付資料
 
(9)教育課程部会 社会・地理歴史・公民ワーキンググループ(第12回) 配付資料  
  小・中学校については、前回紹介した第11回から加わったものはないような気がします。




《 参 考 》教師力アップセミナー 平成28年度講師一覧 
   
   9月 3日(土) 10:00〜12:00     佐藤暁
  10月10日(月祝) 10:00〜15:00     野口芳宏
  11月12日(土)  10:00〜12:00     田中博史
   1月21日(土)  10:00〜15:00     小野田正利
   2月11日(土祝) 10:00〜15:00     山田洋一