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報告者  土 井

 2017年2月9日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井(布袋小)、奥村先生(岩東小)、高橋先生(岩南中)、岩田先生、天野拓先生、天野厚先生(大口中)、寺谷先生、高木潔先生(犬山北小)、旭先生、伊藤先生、岩田先生(古西小)、岩井先生(岩北小)、鬼頭先生(羽黒小)、加藤先生(大口北小)、大野先生(犬山中)、柳先生(宮田小)、勝村先生(犬山市教委)、西松さん(大口町歴史民俗資料館)、講師の早川先生(大口町教委)の19名でした。

土井の資料を紹介します

1 早川先生による模擬授業「日本国憲法 ○か×か」
2 第103回 教科研究協議会 報告
3 
草井小学校 中間報告   布袋小学校HPより
4 名古屋ぶらり古地図ウィーキング<全6回> 
恒例 シーズンオフ企画 
     
 

1 早川先生による模擬授業「日本国憲法 ○か×か」
       
       
大口町教育委員会 早川先生による<strong>模擬授業「日本国憲法改正 ○か×か」</strong>

至る所に仕掛けのある、緻密に構成された授業でした。
小さな授業技術が集積されていました。

また、「政治」を取り扱う上での参考になりました。

私たち社会科教師は、政党の主義主張に触れることはタブーとされてきました。
しかし、選挙年齢が18歳まで下がり、主権者教育は義務教育時代から必要であることは間違いありません。
昨日は、無作為に選んだ政党カードの立場に立って討論しました。
政党は、議席数の多い順に4つ選択し、それぞれの憲法改正の立場を理解して、他党の人と交流しました。

この方法なら、中立性を保ちながら、客観的に各政党の主張を理解することができます。
しかし最後に「あなたはどの政党を支持しますか?」と尋ねると微妙になります。

社会認識まではよいが、価値判断は微妙。
ここは難しいところです。
澤井さんは、社会科は社会認識と判断力といいました。

「憲法改正 賛成か反対か」「原発再稼働 賛成か反対か」「18歳まで少年法適用年齢を下げる 賛成か反対か」ならわかります。
これが「どの政党の意見に賛成ですか?」になると微妙になる。
そして「どの政党を支持しますか?」だと・・・・。アウトでしょうね。
まだまだ日本の教育の難しいところです。

今回の模擬授業は、この点ではとても良くできていました。

 
  
2 第103回 教科研究協議会 報告 

 タイトル「初等社会科における価値判断・意思決定の授業を考える」
 2017年1月28日 主催 岐阜大学教育学部附属小学校
 -----------以下 ブログ「あなたも社楽人」より-----------
 昨日は、第103回 教科研究協議会のために、岐阜大学教育学部附属小学校へ行ってきました。
 今年は、国語・社会・算数・理科・教育心理・特別支援の開催で、私はもちろん社会科に、勝村、早川両指導主事や、愛教大の真島先生とともに参加しました。
 さらに、今回は愛教大附属名古屋小、愛教大附属岡崎小からも参加があり、兼ねてから岐阜大の附属と愛教大の附属との連携を願っていたのが実現しました。今後の切磋琢磨を期待します。
 
 浅野光俊教諭の提案授業に続き、浅野教諭の実践提案、お茶の水女子大附属小の岡田泰孝教諭が実践発表を行いました。
 参加者は全国から集まってきています。その研究協議は参加者の発言のレベルが高く、知的な快感を味わいました。
 午後からは、文部科学省初等中等局視学官の澤井陽介先生の基調講演とパネルディスカッション。
 基調講演では、浅野教諭の授業に対する感想が、私の考えていたこととほとんど同じであることに驚きました。発想がとてもよく似ていました。
 そして、2月の中旬に出る新学習指導要領の案の全体像と、社会科の一部の内容をお話しいただきました。
 言葉の定義もきちんとされるそうなので、案が出たらまとめてみます。
 社会科とは?
 澤井先生はずばりこう言いました。
 社会科は社会認識と公正な判断力
 選挙権が18歳に降りてきたことにより、判断力の比重が高まっていることを感じました。



3  草井小学校 中間報告   布袋小学校HPより

 昨日は、江南市立草井小学校で授業公開がありました。
 草井小学校は、昨年から江南市からの、今年から丹葉地方教育事務協議会からの研究委嘱を受けて、研究実践に取り組んでいます。
 そのテーマは、「楽しく学ぶ子・学ぼうとする子」の育成 -授業づくりと家庭学習の充実を通して- です。
 サブタイトルからわかるように、学校での授業づくりと家庭学習の両輪で児童を育成しようというものです。
 6年生と給食会を行っていると、ゲームが趣味で、平日でも数時間、休日は12時間以上やっている子がざらにいます。
「もったいない!」と思うのです。
 将来、ゲームのクリエイターにでもなれれば、多少の肥やしにはなるでしょう。いえいえ、作家も含めて、クリエイターほど、幅広い勉強が必要な職業はそうはありません。
 
 学校にいる時間が週40時間とすると、家庭にいる時間は週128時間。睡眠時間の56時間を除いた72時間が生活時間。
 その生活時間をいかに充実させるかは、各家庭にゆだねられているのです。
 これが、学校での学習とつながれば、互いにメリットがあります。
 それが、草井小学校の研究なのです。江南市全体でも取り組んでいこうという内容です。
 詳しくは後ほどお知らせします。
 
(続き)
 今朝、「草井小学校 研究中間報告」というタイトルの記事を載せました。昨日行われた授業公開の様子を一部紹介したものです。
 ここでは、その内容について、もう少し深く紹介します。
 丹葉地区では、基本的に毎年2校が研究指定され、翌年研究発表会を行います。
 草井小学校はその1年目にあたり、来年度の10月に本発表が行われます。しかし、昨日の中間報告は、かなり本発表に近い完成度の高いものでした。
 一般的に、研究は、その多くが「学力をより高める」ためにあります。「研究」を使命の一つにしている大学の教育学部系の附属学校は、研究理論を実証するために日々の授業を行っています。
 また、一般の研究校でも、大学の教授をアドバイザーに招き、その理論に合った教科研究を行うことがよくあります。
 ただ、一般的に、その研究理論が難しいのです。一例ですが、「年間計画表」を作成したり、「教材分析表」で教材分析を行ったりするなど、膨大な労力がかかります。その結果、研究発表が終わると、その研究が消えてしまうこともかつては多々ありました。発表のための研究になってしまっていたのです。それでは意味がありません。
 私たち、義務教育学校は研究のために授業を行っているのではありません。もちろん、より高いものを目指すことは大切な事ではありますが、あくまでも義務教育。学力の高い子だけではなく、全員が実社会で生活していける「心身ともに健康な国民の育成」(教育基本法第1条)を目的に行っているのです。
 そのためには、全員が実践できるシンプルなことを徹底する方が、より大切なのだと考えます。
 草井小学校の研究は、その意味でとても意義深いものです。
 授業づくりと家庭学習の二本柱にしていますが、どちらもシンプルです。
 
 授業づくりでは、草井小スタンダードを軸にしています。めあてを確認する、個の考えを書き交流する、「わたしの学び」「まとめ」を書き振り返るというもので、教科や授業者が変わっても全員の児童ができるスタイルです。また「話し方」「きき方」といった授業規律も統一されています。
 義務教育学校では、こうしたことこそが大切なのです。
 これができて、その先へ進むことができるのです。
 
 家庭学習は、「家庭学習の手引き」を用いて、基礎・基本の定着、授業と関連した内容、発展的な内容、保護者への啓発に取り組んでいます。これらは、発達段階や個人の能力に応じて進めていくものです。
 朝に書いたように、家庭では学校の倍近くの時間を過ごします。
 塾や習い事に行く人はそれもよし。そうでない子に、いかに有意義に時間を使わせるか、その毎日の積み重ねは、将来大きな差になって表れます。
 学校と家庭の協力が必要なことは誰もがわかっていることですが、こうして組織的に取り組むことは少なく、学びのセーフティーネットを広げるという点でも価値のあることだと思います。
 布袋小学校でも、おおいに参考にしていきたいことです。
 その他、小中連携や学習環境づくりなど、参考にしていきたいことが数多くありました。
 市内の15校が情報を共有し、共に高め合っていけるようにし、江南市全体でレベルアップできるようにしていきたいと考えています。
 
4 名古屋ぶらり古地図ウィーキング<全6回>  

☆全6回すべて専門ガイドがご案内!!
★1回ごとのテーマ完結なので1回目だけのご参加も大歓迎♪♪
<1>【大須界隈】名古屋の下町情緒漂う、今昔庶民の憧れ歓楽街と南の寺町探訪
地下鉄・東別院駅(東別院駅改札口9:40集合/9:45出発)○東別院・古渡城跡○栄国寺(キリスト教関連の遺跡が多く残る)○日置神社・高顕寺○西別院○七ツ寺○富士浅間神社○仁王門通○春日神社○万松寺(織田家の菩提寺)○総見寺山門(織田信長の菩提寺)○柳下水・那古野山古墳○大光院(赤門さんと呼ばれ親しまれる)○北野神社・遊女が祀られたほこら○宝生院大須観音
地下鉄大須観音駅(14:00~15:00着・現地解散)
【歩行総合距離:4km(地下鉄東別院~地下鉄大須観音駅)・歩行時間:約4時間】
 
<2> 【堀川・四間道界隈】名古屋城への海上交通の要・堀川と「民衆の台所」古き良き風情・倉庫群の街並み探訪
地下鉄国際センター駅(国際センター駅改札口9:40集合/9:45出発)○屋根神の小径○白龍神社○納屋橋界隈○登録有形文化財・旧加藤商会ビル(レトロな姿の建造物を見学)○浄信寺○光明院○伝馬橋○中橋○浅間神社○五条橋(清州越しの橋)○円頓寺商店街(食べ歩きをお楽しみ)○長久山・圓頓寺○菓子問屋街(新町、明道町界隈を散策)○隅田神社○四間道界隈○泥江縣神社 
地下鉄国際センター駅(14:00~15:00・現地解散)
【歩行総合距離/約4km・歩行時間/約4時間】
 
<3> 【熱田界隈】三種の神器の一つ草薙神剣を祀る熱田神宮と東海道における唯一の海上路七里の渡し
名鉄神宮前駅(名鉄パレマルシェ1階スターバックスコーヒー前9:40集合/9:45出発)
○熱田神宮参拝(宝物殿、信長塀など見学)○都々逸(どどいつ)発祥の地碑○裁断橋跡地(姥堂の見学)○鈴之御前社○家康幽閉居所○東海道道標○赤本陣跡・熱田奉行所跡○西浜御殿跡・船番所跡○宮の渡し公園(七里の渡し船着き場として栄えた場所)○丹羽家住宅○旧魚半別邸○景清社
地下鉄伝馬町(14:00~15:00着・現地解散)
【歩行総合距離:約4km】
 
<4> 【本町・広小路界隈】江戸時代に繁栄した商人の街と老舗めぐり
地下鉄丸の内駅北改札口(9:40集合/9:45出発)○那古野神社○那古野東照宮○松坂屋(伊藤呉服店跡)○茶屋四郎次郎邸跡○四方示す道標○井筒屋跡(中北薬局)・○少彦名神社○両口屋是清本店○桜天神社○円輪寺○伝馬町札の辻跡○福生院○医療館跡○長者町繊維問屋街○中村呉服店跡(三菱東京UFJ銀行)○朝日神社○広小路地下鉄栄駅(14:00~15:00・現地解散)
【歩行総合距離/約4km】
 
<5> 【高岳界隈】清州越しの寺院が配置された名古屋城下町の寺町めぐりと文化のみち探訪
地下鉄・高岳駅改札口(9:40集合/9:45出発)○西蓮寺○東充寺(ヘチマ薬師)○貞租院○松山神社・円明寺○佐野屋の辻・道標○圓勝寺○旧下街道(善光寺街道)○熊野屋○武家屋敷門○朝日重章旧居★太閤本店(昼食)○文化のみち二葉館(自由見学)○禅隆寺
地下鉄高岳駅(14:00~15:00着・現地解散)
【歩行総合距離:約4km】 ※各箇所5分程度の見学・説明を予定しております。
 
<6> 【美濃路・新道・明道街界隈】三英傑凱旋のみち美濃路と御菓子問屋街探訪
地下鉄・浅間町駅改札口(9:40集合/9:45出発)○浅間神社
○堀川から名古屋城を見学○西願寺○菊水観音○法蔵寺の鴫塚○宝周寺・林貞寺・海福寺○美濃路・樽屋町の大木戸跡○白山神社○志水家屋敷門○観音寺○八坂神社○尾州殿茶屋跡○鷹八幡○清音寺○西源寺○黒體龍王大神社
名鉄・東枇杷島駅(14:00~15:00着・現地解散)
【歩行総合距離:約4km】