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報告者  土 井

 2017年3月9日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井(布袋小)、藤田先生(布袋小)、酒匂先生、橋本先生、日置先生(扶桑北中)、奥村先生(岩東小)、天野拓先生、川地先生(大口中)、滝先生、横山先生(古南小)、大藪先生(楽田小)、鬼頭先生(羽黒小)、水谷先生(江西中)、坪内先生(古西小)、坪井さん、田口さん、綿貫さん、講師の岩田先生(江西中)の18名でした。

土井の資料を紹介します

1 岩田先生による「教師が使うタブレット上級講座 ~一歩先へ~」
2 愛知県高校入試社会科問題を解く B日程
3 書籍紹介『学校では教えてくれない地政学の授業』茂木 誠(PHP)

4 学習指導要領新旧対照表(小学校・中学校)/東京書籍
 

1 岩田先生による「教師が使うタブレット上級講座 ~一歩先へ~」
 
先週に続いて、タブレットの活用法を教えていただきます。
 来年度、江南市の小学校にも一教室一台のタブレット、プロジェクター、スクリーンが配置されます。PC室には40代のタブレットパソコンになります。
 驚きの活用法を体験しました!
       
       

 
  
2 愛知県高校入試社会科問題を解く B日程

 土井による個人的な難易度判定をしてみました。A:平易、B:普通、C:やや難、CC:難 
・歴史は7問出題されました。 A、A、B、B、A、B、B 
  12文字以内という、愛知県としては長い記述が出ましたが、内容は簡単です。
・地理は5問。全問がやや難以上です。 BかC,CC,CC、C,CC  
  4(1)は「すべて選んで」とあります。これは愛知県では初めてでしょう。
・公民は7問。 B,A,A,C、B、AかB、B   公民の4問目は、実質地理の問題です。
 ご覧の通り、歴史は簡単、地理は難しく、公民はまあまあというところです。
 合計19問なので、長い記述が2点なのか、4(1)が1点ずつ、または4(2)が1点ずつ
なのでしょう。
 実際に1問解いてみましょう。
 次の問題を解いてみてください。
 



3 書籍紹介『学校では教えてくれない地政学の授業』茂木 誠(PHP)
  超おすすめ!amazonから紹介します。
  学校の授業だけでは、現実の国際情勢のリアルな動きを学ぶことはできません。なぜなら、そこには「地政学」という重要な視点が欠けているからです。戦後の日本では、「禁断の学問」として黙殺されてきた地政学の視点を持てば、知りたかった世界の動きが見えてきます。 ●アメリカ大統領選挙後の世界はどう変わる? ●なぜ、中国は今、海に進出しようとするのか? ●イギリスが脱退! EUで何が起きているのか? ●シリア、イラクの内戦はなぜ終わらないのか? ……地政学の視点で解き明かされる世界史と国際情勢の「なぜ?」は、まさに目からウロコ。「地政学を学んでみたいが、何から手をつけたらよいかわからない」という人こそ必読の一冊。文化放送の砂山圭大郎アナウンサーを進行役に、大学受験予備学校講師の茂木誠がやさしく講義します! 文化放送の番組「オトナカレッジ」で好評を博した「茂木誠の世界史学科」待望の書籍化!
 
例えばこんなまとめになります。
・ 世界の見方には、理想主義とリアリズム(現実主義)とがある。リアリズムは、「国家間の生存競争」として国際関係を説明する。地政学はリアリズムのひとつ。地理的条件から外交防衛政策を考える。
・ アメリカは地政学的には「島」である。「島」にこもるのがモンロー主義。積極的に出て行くのが「ウィルソン主義」。ミンス等は福祉国家、国際協調主義。共和党は国民の自助努力を求め、一国主義。
 
・ 中国にとっての最大の脅威は、遊牧民やロシア帝国、北方のランドパワーだった。19世紀には海からシーパワーのイギリス、日本に攻め込まれ、清朝は崩壊した。
・ 鄧小平がシーパワー国家戦略を立て、中国軍は長期計画に基づいて行動している。中国の海洋進出を抑えるには、①軍事的空白を作らないこと、②「北方の脅威」ロシアを育てること。
・ ランドパワーが無理に海洋進出すると、かつてのドイツのように失敗する。
 
・ 近代朝鮮史は、ランドパワー派(事大党/親中派)vsシーパワー派(開化派/親日派)の抗争の歴史。日清戦争と日露戦争に日本が勝利した結果、挑戦は初めてシーパワー側に取り込まれた。日本の敗戦後は、ランドパワー派が北朝鮮、シーパワー派が韓国を建国し、朝鮮戦争を起こした。
 などなど、ロシア、ウクライナ、ヨーロッパの移民問題、イギリスのEU脱退、シリア・イラクの内戦、トルコ・インドはどこに向かうか などを、スパッと解説します。
 
4 学習指導要領新旧対照表(小学校・中学校)/東京書籍
コンパクトにまとめた解説が魅力です。別紙で紹介しました。