1 岐阜大学附属小学校研究発表会 6月24日(土) ブログ「あなたも社楽人」より
歌がうまい。発声がしっかりしている。そして声量もある。学級によってffが濁るところもあるが十分に合格点である
いつものように、特別支援学級の活動部屋をのぞく。毎年違う部屋をよく考えるものだ。感覚統合の勉強をしているのだろう。よく考えられている。
研究サブテーマは「主体的・協働的な学びと自己の学びを省察する児童」
「省察」はデカルトの著書。「我思う」というふりかえりということか。
【社会科6年生】歴史の授業。元寇後の北条氏は勢力が倍増している。その中で徳政令が出された。
「北条氏は土地があるのに、なぜ徳政令を出したのか?」これが本時の課題だ。通常の授業よりも1歩も2歩も深い。
考える立場を決める。武士、幕府、朝廷、商人 の4者だ。思考ツールを配付。□の中にxのある図形が並んでいる。左が「徳政令を出した場合」、右が「幕府の土地を上げる場合」
25分後に教室へ。あるグループは次のようになった。

2つの政策を、それぞれの立場で5段階で評価し、四角形で表すというものだ。おもしろい!
四角形の面積が広い方が、より多くの立場の人に有用な政策と言うことにはなる。
実際はそう単純ではないが、多角的に考える手立てにはなる。
また、徳政令は、かえって武士を苦しめたが、その視点はなかった。資料の重要性を感じた。
「武士のための政治をしようと思っていたのに、こんなになってしまったのか?」について意見を述べ「このあと幕府と武士の関係は?」これを次回に見ていこうという予告が行われた。
ふりかえり(省察)では、「3分で300文字」。 「なぜ幕府は徳政令を出したのか、初めの意見と、仲間のみんなの意見でこうなりましたを書いてほしい」
ノートはスケッチブック。タブレットはタイマーとして利用。
このクラスの子も、理科の授業で見た子も、とても長い息で説明していた。話す方も、聞いている方もたいしたものだ。
【音楽】リズムでお店やさんをやろう
メトロノーム110がなってる中で「こんにちは」「いらっしゃい」「にーんじん」「またくるね」「ありがとう」4拍子で、3拍に言葉を入れて1拍休むというリズム遊び。
【国語6年生】やまなし
2枚の幻灯を比べ、「やまなし」を通して賢治がつたえたかったことについて考えよう。キーワードの対比だけで、賢治の思想が出てくるのかは難しいところだ。
【図画工作】いきいきいい木でいいきもち
木ぎれをならべたりつないだりしておもしろい形を作ろう。ここの図工科はいつも発想がおもしろい。これだけ木ぎれがあったら、誰でも楽しいだろう。
指導しなくてもそれぞれ頑張れる教材の力。しかし、これは教育か?難しいところである。
音楽にも図工にもタブレットがある。ビデオ機能を使うようだ。
【外国語活動】ペアを捜そう
相手に話しかけて 持っているものを尋ねている。色と形だ。
【国語】作文 行きたい理由を3つ考えている
作文は、始めと終わりに、内容が3つというパターンが多い。その中の3つを考えさせる場面だ。
作文指導では必要な要素である。
【国語】よりよい話し合いをしよう
4人で話し合い、他の4人が聞いている。タブレットで撮影をしている
【理科】てこの説明をしている。長い息で話しているのが印象的だ。
【社会科 5年生】 水産業と私たちの生活
「ウナギをとって食べ続けるようにするには禁漁期間を作るべきか」
課題は前時に決まっており、児童はすでに考えをまとめている。 黒板には、中央を中心に、左右4までのメモリが打ってある。意見の視覚化だ。左が「禁漁期間を作るべき」、右が「作るべきでない」
意見の視覚化は、昨年までもあったが今年も継承している。授業が始まる前に児童は意見を貼り始めた。禁漁期間を作るべきの左が24人、右が9人だ。
ウナギを食べるための主な案は?つぶやいてごらん。「輸入は厳しそう」「養殖はコスト高」「増やすには禁漁」などが出た。
今日はグループで交流しよう。各グループにはどちらの意見も混じっているはず。そして班としての意見をまとめてほしい。15分あげよう。
(この間他教室へ)
10:27 ある班が発表していた。
「禁漁すれば、ウナギ屋が減り、養殖業者が減り悪循環になる。」「禁漁しても、増えて乱獲すれば同じ。結局ウナギ屋が困る。」「真ん中の意見 禁漁期間を短くする。」
禁漁の人は、これからの食生活のことを考えている。 禁漁しない人は、日本の文化・商売について考えている。この両方を折り合うには?
「一部禁漁」親ウナギは× シラスはOK、「禁漁期間を減らす」
まとめ(省察)最初はどうで あとどうなったのかを書いてほしい。思考を視覚化し、個人の時と話し合った後で思考の変化を振り返るパターンである。テーマの「省察する児童」を実践していた。
どの教科でもやっているようだ。
【外国語】「伝え合おう 京都・奈良 旅の思いでは」
モデルスキットは
T1:Where did you go in Kyoto?
T2:I went to Ginkakuji temple.It was old and simple.
T1:Where did you see there?
T2:I saw the garden.It was beautiful.
タブレットを使って、自分で撮影した?写真を提示しながら対話をしていた。さらに訪ねたいことがあれば、既習の単語などを使って、見振り手振りで伝えようとした。 積み重ねがすごい。
中学校過去形の内容がすでに使われている。
【図画工作】思い出のモニュメント。
岐阜駅の前に、モニュメントを作る設定である。実際に駅の写真が印刷されている。ただ、縮尺はどうなるのか?あまり深く考えないのかな?
手元にある材料では限界があり、難しさを感じた。 児童は、針金をうまく活用していた。
【音楽】頑張れソングを作らせている。
学級で育てている花へ向けた歌詞に、「ミソラ」を一人2小節作って合わせるようだ。どんな曲になったのだろうか。発想は面白い。
【理科】水を温めたり冷やしたりして体積はどうなるかを実験している。
(以下略)
2 岐阜市立加納小学校研究発表会
4年2組 社会科 澤之向先生、5年1組 社会科 山口先生の授業を別紙で紹介します。
3 第2回教師力アップセミナー 2017.06.17.Sat
4 「教授に関する事項」『布袋尋常高等小学校 大正元年11月改 施設一覧』より
1 教授の方針
児童の実力養成に注意し、あえて教授の形を求めず。
児童の自己活動を重んじ、自動的に学習せしめんことを奨励す
2 教授上、特に注意すべき事項
十分なる準備をすべし
教授の要点を把握すべし
既習の知識を反復練習すべし
前後相連関せしむべし
道徳に関する事項はこれを重んずべし
教授したる後に於いて、その結果を反省すべし
3 教授上の統一
1 教科研究会 各科教授の主義方針および材料の方法等を講究す
事業 研究報告会、実地授業批評会
2 他学校参観報告会 職員の報告に基づき研究す
3 他学級参観 平素自己の課業なき時間に他学級を参観す
4 教材打合会 1週1回 全学年担任者相会し、教材の打ち合わせをなす
5 教案 日々調整して教務部長および校長の検閲を受く
6 教授細目の修正=随時これを行う
7 連合教授=毎週1回、唱歌体操に付きこれを行う