第48回 社楽の会報告 第47回へ 第49回へ
報告者 布袋中 土
井
6月6日(木)7:00〜9:25、布袋北学供にて第48回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井、木本、尾関、奥村、大島、岩井、高橋、勝村、岩田、川井、高木(敬称略)そして大薮先生、和田先生の13名です。
○ 今年は、尾北教組・教研の社会科部会(小・中)に、社楽の会としても積極的に参加していこうということになりました。正会員も送り込みます。ご協力をお願いします。
○ 会の前に、学校の危機管理について話題になりました。学校・地区によっては、緊急事態に対するマニュアルがしっかりできている所もあると聞きました。もちろん、それだけで危機を管理しているとはいえませんし、最も必要なものは、冷静で的確な判断力なのですが、これからは、こういったことも勉強していかなければならないと強く感じました。
☆ 土井からは、毎年作成している県別キーワードの紹介です。画用紙の表に都道府県名・庁所在地名、裏にキーワードが書かれているものです。たとえば栃木県のカードには、「足尾銅山・日光・イチゴ1位・大麦2位・鹿沼土・足利の絹・那須火山帯・米8位」と書かれています。授業の合間にカルタ取りをしながら、楽しく知識を身につけていきます。
・ 中教審第一小委の中間報告と第二小委の審議の骨子の紹介です。
特に今後の教育の柱となると思われる「生きる力」は確認しておきたい言葉です。
○自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力
○自らを律しつつ、他人と強調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性とたくましく生きるための健康や体力
☆ 木本先生からは、「清掃事務所の人に聞こう」を紹介していただきました。4名の清掃事務所の人に来ていただき、4年生に運動場で説明していただいたそうです。実際に見学ができない学校ではぜひとも行いたい活動です。学校ごとに、どの学年のどの単元で、どれだけの外部の協力が得られるかを整理することは、教育課程編成上の大切なポイントになります。
・ 次に、児童会年間計画案の紹介です。児童会の歌とマスコットがユニークです。
組合・その他で生徒指導や進路指導、教科の会はありますが、児童会・生徒会の担当者の会はないのではないかと思います。社楽の会のネットを利用して、担当である、ないに関わらず、各学校の活動の様子(行事等)をぜひ紹介してください。
☆ 高橋先生からは、6月15日に岡崎勤労福祉会館(1:30〜)で行われる「賢治生誕100年記念 上映&講演会」について紹介がありました。主催者は、小学校退職後、「賢治の学校」づくりをめざした活動をしている烏山敏子氏で、前日より「ワーク」も行われます。賢治の世界の具現化を目指す烏山氏の活動は、マスコミにも大きく取り上げられていますが、岡崎・蒲郡市教委の後援も得て、愛知県でも広がりを見せると思われます。今後の展開が楽しみです。当日入場料は\1,700です。
☆ 勝村先生からは、特殊教育地域指定に関しての学校の取り組みについて紹介がありました。犬西小は、特殊学級がないため、環境づくりを通して児童に共に生きる心を育てようということでとりくんでみえます。
@ 全クラスの環境に関する授業参観…勝村学級では、アルミ缶ができるまでを通して、空き缶のリサイクルの重要性を理解させる授業をされました。
A 教育講演会…愛教大の寺本先生により、地域ぐるみで環境を守る街づくりについて講演がありました。
B エコクラブの活動…日本青少年赤十字(JRC)の活動の一環として、時間外に活動するものです。地域の人へインタビューしたり、環境地図を作成したりしているそうです。エコクラブへは、市町の環境課に参加申込用紙があり、手帳や冊子などがもらえます。
☆ 岩田先生からは、ドイツからFAXで送られてきた掛け軸のコピーについて詳細が知りたいというものです。毛筆・草書体で書かれたもので、韓国の地図・地名がでてきます。どなたか解読できる方は教えてください。お願いします。
☆ 岩井先生からは『木曽川町史 資料編T』の紹介です。内容のほとんどが『巧分書』で、各項の上段が写真、下段が活字です。黒船来航の記述もみられるそうです。
詳細は、各学校に寄贈されるそうですのでご覧ください。
☆ 尾関先生からは自衛隊についての資料の紹介です。鈴木先生が「自衛隊は必要か、不要か?」の討論の授業をした時に防衛庁から取り寄せられたものです。内容は、当然自衛隊側のものです。
パンフ 「MESSAGE1995−日本の防衛のために−」
ビデオ@ 平成5年度 防衛庁記録
A WE ARE YOUNG SPECIALISTS
B「教えてPKO」「PKOモザンビーク」「ルワンダ難民救済活動」
・ 次に、「学級討論会の持ち方」についての紹介です。前期『生徒会活動を考える会』に向けての学級討論を、会の流れに沿った司会原稿の形で書かれています。このような具体的な資料はとても参考になります。
☆ 大藪先生からは、「こねっと・プラン」について教えていただきました。これはNTTが全国から1,000校の参加を募り、ISDN回線等を使ったインターネット接続環境作りのための寄付と技術支援を行うものです。中教審第二小委の審議の骨子には、「近い将来、すべての学校がインターネットに接続することを目指し、インターネット利用の実践研究などを進める。」とありました。時代は動いています。
・ 次に、中日ネットを紹介していただきました。'87以降の中日新聞の記事から、必要なものの検索、ダウンロードが可能です。実例として、全期間>平和>教育>戦後50年の66件、さらに全期間>江南市>文化財の31件の記事の見出し・概要、本文1つが示されています。以上で8分560円かかりました。
・ 最後に、研究授業で行った、パソ通を使った電子会議(チャット)の様子を報告していただきました。PC-VANを7回線・班ごとにパソコンを使用し、チャットで話し合うというものです。記録が残り、遠くの複数の人とも議論ができるという点で可能性がある方法です。
☆ 今年のテーマ「21世紀を見据えた社会科授業のあり方」について、大島先生、川井先生に『社会科 1995・11』「どうする21世紀の社会科−改訂への提言」より資料を準備していただきました。ここでは、キーワードのみ列挙しておきます。
創造性の育成、総合的な判断力の育成、人間と環境の重視、情報化社会への対応、参加する社会科、平和学習、国際理解教育、アジアの中の日本、クロスカリキュラム、人類益・国益・地方益・個人益のバランス、グローカル(「グローバル」+「ローカル」)、共生、民主主義、発信型授 など
☆ 奥村先生から、教育大付属の研究発表の様子を紹介していただきました。テーマは「明日にはばたく個の育成をめざして」というもので、教科の枠にとらわれないで、人間性を直接育てるという視点で総合学習を研究しているということでした。
・ 25日行われた青塚古墳現地説明会の報告がありました。祭事用の壺型土器が出土し、4世紀後半のものと判明したそうです。前方部後円部とも三段築成のようです。今後も、社会科に関する各地区の情報をお寄せください。
☆ 高木先生からは、小学校社会科の丹カリを準備していただきました。中学校教師にとってはありがたい資料です。
☆ 具体的な授業について、大島先生は「地球社会と私たち」、高橋先生は環境を通して国際理解を考える内容のものでどうかという話がありました。これらの資料、ネタがありましたら、紹介してください。
問い合わせは 土井謙次 syaraku@tcp-ip.or.jp