第49回 社楽の会報告    第48回へ   第50回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

6月20日(木)7:00〜9:30、布袋北学供にて第49回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井、木本、尾関岩井、大島、勝村、岩田、川井(敬称略)そして大薮先生、栗林先生の10名です。

☆ 6月12日に、尾教研社会科部会の総会が犬東中でありました。県社研が10/22に小牧勤労センターであること。ザ・尾張シリーズが『尾張の技』になったこと。授業部会が、小学校−神辺先生(犬東小)佐々先生(宮田小)土方先生(布北小)森田先生(岩東小)、中学校−澤木先生(岩南中)多和田先生(岩倉中)武内先生、日比野先生(犬中)、ザ・尾張部会が鈴木先生(古中)天野先生(岩南中)滝口先生(宮田中)大藪先生(犬中)野呂先生(木東小)近藤先生(大中)です。

☆ 文部省の給食指導の指定を受けいる大口西小学校が、インターネットのホームページをつくったそうです。一度ご覧ください。詳しくは、大西小の三輪先生にお問い合わせください。

☆ 土井からは、前回の県名に続き、国名キーワードカードの紹介です。使い方は県名カードと同じで、教師が「オランダ」といえば、生徒は「ポルダー、ユーロポーロ、チューリップ」 などと書かれたカードを競って探してとるかるたゲームです。今回は、そのまま画用紙に印刷できる原本をお配りしました。

☆ 岩井先生からは、理科の指導案の紹介がありました。木曽川西小学校は、理科の研究指定校で、今のところ、「直接体験を重視した理科教育」という方向で研究が進められているということです。なかでも、@生命の尊重、A自力解決、B自己表現を重視していくそうです。
 中教審の第二小委の審議骨子には、「理科教育等の改善」として次のように書かれていました。

・ 子供たちの自由な発想を大切にし、子供たちの「発見する喜び」や「創る喜び」などの体験を通して、科学に関する興味・関心を高め、子供たちに科学的なものの見方や考え方などの豊かな科学的素養を育成
・ 他の教科との関連を重視した指導
また、他の箇所には、「環境教育の改善・充実」「自然活動や野外活動などの自然に親しむ機会の充実」などと書かれており、地域を巻き込んだ生涯学習につながる研究・実践が求められているようです。 
そこで、お願いです。
  理科の授業のアイデアを募集します。無責任なアイデアでも結構ですので、岩井先生まで情報提供してください。
岩井先生がやられた授業は、「ものの重さとてんびん」で、学年を解体してコース別に学習(セレクト学習)をしたものを、教室で発表する内容です。

☆ 大藪先生からは「心の実態調査」を紹介していただきました。かつて大府中学校?で実践されていたもので、13項目について“一番よいと思うもの(心の状態)”と“実際に行動すると思うもの(正しい行動力)”を選択し、それぞれの答えに点数をつけます。その合計点で診断するわけです。次のアドバイスが光っています。
  「心の状態」の点 >「正しい行動力」点 … 心は美しいので行動力を高めよう
  「心の状態」の点 <「正しい行動力」点 … 心を鍛えれば、さらに正しい行動力が高まります
  「心の状態」の点 =「正しい行動力」点 … 心と行動力が伴っているので、正しい判断が大切です
・ 次に、「木下藤吉郎を血縁地縁で結ぶ尾北の豪族系図」を紹介していただきました。
出典は、徳島市で出版されている歴史書(の中の?)「蜂須賀系図」だそうです。ねねの父が弓の名手・林弥七郎が鉄砲と勝負した結果、負けて死んでしまい、ねねが浅野家に引き取られたことなどを教えていただきました。織田家の系図は、岩倉市史に詳しいそうです。
・ 新研究のテーマ「21世紀を見据えた社会科授業のあり方」についてまとめていただきました。中教審のいう、@社会の変化に対応する力(生きる力)、A国際理解教育、B情報処理能力、C環境教育をどうとらえるかは、今後の社会科の授業に大きくかかわってきます。
 大藪先生は、有田和正氏と小西正雄氏の論争から、これからは相沢忠洋型でも、田中正造型でもなく、坂本竜馬型の人間が必要とされるのではないかという小西氏の論を提案されました。竜馬型とは、自己の可能性を広げ、自己社会に投影する作業の過程で、人間的により大きく成長していくような人をいい、小西氏はそのために「提案する社会科」を主張されています。今後、視野に入れておきたい理論です。

☆ 尾関先生からは、環境に関する授業として、『1単元の授業 中学社会・公民』(日本書籍)の中から、「森林が消える、地球が危ない」を紹介していただきました。森林破壊割り箸説、エビ養殖に負けたマングローブの森、アマゾンは燃えている、森林を枯らす酸性雨、が主な内容です。それぞれ、資料や授業のおさえ所が示されています。著者は、実によく調べており、参考になります。
・ 次に、6月19日実施の「生徒総会司会・議長原稿」の紹介です。この種の資料はなかなか公開されませんが、いざやってみようとすると、成功のポイントであることがわかります。
 古中の生徒総会は歴史があり、岩井先生が3年生の頃にはすでにあったそうです。(私も古中出身なのですが、記憶にありません…)
 今年のテーマは、福祉・学校日直・年間計画についてです。質問を事前にどう話し合わせ、なにを取り上げるかが話題になりました。

☆ 川井先生からは、「考えたいとき、行動したいときの環境電話帳 380団体」を紹介していただきました。出典はUTAN驚異の科学シリーズS『地球環境データブック』(\1,300 学研)です。環境に関する380の団体の電話・住所・活動内容が紹介されています。
勝村先生は、かつて、この中から46団体に手紙で問い合わせをしたところ、36の団体から資料を送ってきてくれたそうです。

☆ 勝村先生からは、パンフ「こどもエコクラブに集まれ!」を紹介していただきました。環境庁が行っており、全国事務局は(財)日本環境協会 п@03-3508-2654 〒105 東京都港区虎ノ門1-5-8 オフィス虎ノ門ビル にあります。ここでは環境に関する質問も親切に答えてくれるそうです。
 なお、各市町村の環境担当課に申込用紙があります。 
 犬西小で行われている活動は、木西小の研究の方向性とよく似ていると思います。地域の環境マップを作ったり、地域に草や木の苗を植えるのは、地域を巻き込んだ生涯学習につながる活動のひとつです。
 このほかにも、学校で行っているベルマーク、グリーンマークのあり方が話題となりました。

☆ 大島先生は、授業をする立場から、「地球社会の一員であること」を自覚させるために、「酸性雨」「東南アジアの環境問題」「資源食糧問題」「価格破壊」について調べてみたいということです。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp