第50回 社楽の会報告    第49回へ   第51回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

 
7月4日(木)7:00〜9:15、布袋北学供にて第50回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井大島高橋、奥村、岩田、勝村川井野呂、高木、尾関(敬称略)そして大藪先生の11名です。

☆ 土井からは、“夏休み「超」一研究参考資料”の紹介です。一研究をより充実したものにするために、「超」研究の条件、研究テーマの例、研究のプロセスをまとめました。実際には、生徒はこの資料を参考に企画書を作り、教科担当の合格印がもらえるまで何度も見せに行き、最後に担任印をもらうというシステムで行いました。7月6日までに全員が合格しました。
・ 国名コンクールに向けての朝ドリルの問題の紹介です。布袋中では、コンクールという名称で、定期的にテストを行っています。テストといっても、努力さえすれば誰にでもできる内容の漢字・英単語などです。朝の学習(8:20〜8:30)では、そのコンクールに向けての学習をします。国名コンクールの朝ドリルは、コーヒー1位や銅1位・イースター島といったヒントから国名を答えたり、キーワードの解説をしています。各中学校では、朝学習をどのように工夫して行っているか紹介して下さい。
・ 中教審「審議のまとめ」全文の紹介です。原稿用紙で40枚以上にもわたるもので、これをもとに第一次答申が出されます。内容は、これまでに紹介された要旨の通りですが、今回は、“自分がまとめるとしたらどう書くか”という観点で、じっくり読んでみました。何カ所かで著者の文体の癖が出ており、答申までには、さらにすっきりした文章になって出てくると思われます。文を書く上での参考になります。
・ 環境についての調査ネタです。第6回社楽の会で提案したものの改訂版です。ややハイレベルのものもありますが、夏休みの自由研究等で可能な40のテーマが羅列してあります。ベオグラード憲章の環境教育の目標が、@関心、A知識、B態度、C技能、D評価能力、E参加です。この6つの観点をふまえて、これらのテーマを吟味し、具体的な研究内容を考えることが必要です。
・ 次に、理科研究無責任ネタです。@学習室の整備、A昼放送の充実、B校内環境−校内立体マップ作りを提案しました。特に、最後の立体マップは見応えがあり、いろいろな授業で活用できます。作成方法は土井まで。

☆ 勝村先生からは、さっそく環境問題資料リストを紹介していただきました。資料は22点です。UTANシリーズの目に訴える資料、具体的な行動を示した『50の方法シリーズ』、入門書としてコピーしてそのまま使える『みんなの地球』、理科教育にもいい『身近な環境を調べる』、豊富な実践例が紹介されている『環境教育授業記録集T・U』など、これだけあれば教材研究には十分と思わせるほどの資料です。
 昨年度の平和教育資料に比べ、価値観が明確な環境資料の方が、はるかに充実した資料が多いことがわかりました。

☆ 大藪先生からは、今年の愛知社会科研究会の予定の紹介です。8月20日の総会・夏季研修会、9月21日の研究専門委員会、11月16日冬期研修会打ち合わせ、2月1日冬季研修会という予定です。
 テーマはこれまでにも紹介した通り、「21世紀を見据えた社会科授業のあり方」で、事務局が示した具体例として、滝口先生の実践が紹介されていました。
 丹葉の方向性については、次回に集中的に論議することになりました。
・ 次にYAHOO!インターネットを紹介していただきました。教育−中学校のページには、全国の中学校のホームページが70近くあり、その中には川島町立川島中学校のページもありました。そこには、町の紹介、学校の紹介(合唱・生徒会・部活動・奉仕活動・川中の宝)がありました。
・ さらに、社会と文化−環境のページには、日本の学校のインターネットを使った環境教育、文部省が行っている環境教育プロジェクトなどが紹介されていました。
 酸性雨調査プロジェクトでは、参加校名(40校)、酸性雨の測定マニュアルなど、また環境教育の実践紹介もありました。
 関連団体として、大口町の(株)ミック(0587-95-6369)が紹介されていました。土地本来の森と、水辺の多様な自然を復元する会社だそうです。
また、中部リサイクル運動市民の会(052-931-4000)も紹介されていました。月 刊リサイクルニュースの発行、リサイクルステーションの運営など、幅広く活躍しています。このような団 体は、一般的にネットワークが強力なので、他の環境保護に関する団体を紹介してもらえる のも強みです。

☆ 大島先生からは、授業者としての今後の予定を示していただきました。夏休み前に環境問題の調査・研究を課題に出し、調査させるそうです。生徒のテーマが確定したら、みなさんからアドバイスを募集します。
 大口町保健衛生環境課の岩田さんは、「五条側の水質調査、土壌調査、地盤沈下の資料はある。五条川の生態系の調査をしたい。ペットボトルのリサイクルを始める」と言ってみえます。ここにもネタがいくつかありそうです。

☆ 高橋先生からは、児童の「地球環境」についての知識を把握するために、いわゆる樹形図、名付けて「脳ミソ地図」作成の実践を報告がありました。中央の「地球環境」から、知っている言葉を書いて線で結んでいくもので、最高は45個、最少は0個、平均23個でした。結論として、一部を除いてほとんどの子は環境についての知識がなく、身近なことが中心で地球的視野に欠けるそうです。実践後の脳ミソ地図がどうなっているか楽しみです。

☆ 野呂先生からは、「尾張の技」の木曽川町からのネタとして“酒造”“採取タマネギ”“工芸”“艶屋”を提案していただきました。この他に何かないかということでした。海部から示された例が「七宝焼・金魚・水耕栽培」です。
 ただ、この海部の例でいくと、これまでのシリーズの内容と重なることばかりだと思いました。江南なら、たとえば竹細工の瀬邉さん、平家琵琶の今井さん、写真修正のかつみさんなど、人物に焦点を当てていった方が、これまでとはまったく違ったシリーズになると思いますがいかがでしょうか。

☆ 川井先生からは、小1用「水遊び」(12時間完了)を紹介していただきました。第1時に性教育を取り入れ、体を清潔に保つことをねらっているのがユニークです。単元構造図、単元学習計画、学習カード、チェック表もあります。
 水泳に関しての他校の工夫を紹介して下さい。

☆ 尾関先生からは、環境資料を14点紹介していただきました。放射線、NO2、酸性雨、水質(亜硝酸・COD)調査器具の入手方法が示されています。また『新環境教育のとびら上・下』には、授業に役立つ環境の話が160紹介されています。調査・測定など、具体的な行動をうながす内容が多く、今回の実践には特に参考になると思われます。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp