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報告者  土 井

 2018年6月21日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井(布袋小)、安形先生(犬山中)、坪内先生、船渡先生(古東小)、杉田先生(宮田小)、日佐先生(岩南中)、田中先生(布袋中)、玉置先生(城東中)、奥村先生(岩東小)、早川先生(尾張教育事務所)の10人でした。

土井の資料を紹介します

1 社会的な見方・考え方を鍛える一試案
2 平成30年度 愛知教育大学公開講座
 研究発表会情報                
4 お役立ちサイト紹介
5 おもしろ学校で授業をします
 
1 社会的な見方・考え方を鍛える一試案
前回、社会的な見方を鍛えるための提案をしました。今回は、考え方。
(1)思考ツールを活用した比較、分析、総合、因果、発展などの思考類型の経験
 その成功体験が、自力解決の時にも使えるようになる。一例を示す。
【比較思考】(ベン図)
 対象の共通点、相違点を比べて考える、子供にとって考えやすい基本的なツールである。「平安時代と鎌倉時代を比べてみよう」が基本形だが、「公立、市立、半公のものに分類しよう」などの分類にも
使える。
【分析思考】【多面的・多角的思考】(Yチャート、Xチャート、くま手チャート、フィッシュボーン図)
 物事を分析したり、複数の視点から見て情報をまとめたりするときに使う。教師の側から3つ、あるいは4つの視点で指定するならYチャートやXチャート、数が不定ならくま手チャートが使いやすい。
 フィッシュボーンは、いくつかの要因に分け、さらに具体的に細分化するときに便利である。
 例「応仁の乱はその後にどのような影響を与えたか」
 この課題を魚の頭に記入する。
 次に「ひれ」の上下に「中央政権」「地方政権」「文化」「民衆」と記入する。
 そして、「ひれ」の内部に、さらに書き込んでいく。
 こうして、応仁の乱の影響を、4つの視点で分析することができる。
【総合思考】
 分析の逆で、いくつかの要素(足)を総合してまとめた結果を頭の中に書き込むことで、総合するものである。
 矢印の向きを逆にすることで、課題をいくつかの視点で考えさせることができる。
【因果思考】(キャンディ・チャート)
 仮定、予想、推論、見通しなど、因果思考に利用できるツールである。
 例えば、「もし信長が本能寺の変で討たれていなかったら」を左側に書き、中央に結果、右側に根拠を書く。いろいろな答えが出てくるであろう。
           【発展思考】【関連思考】(ウェビング)
       中央にお題を書き、どんどん線でつないでいくものである。
イメージを広げたり、アイデアを出したりするときにも有効である。タブレットのアプリにもあり、グループ活動でもよく使われている。
(2)全体指導の中でツールを活用
 東長良中学校では、板書もYチャートになっている。
  生徒はグループごとに、ホワイトボードでYチャートにまとめながら話し合っていく。
 
 
 
(3)自力解決の中で、子どもが自由に活用
 前回の見方シートの下に、その日に使えそうなシンキングツールを貼っておく。
 また、ノートに貼るためのシートを、大量に印刷して児童生徒が自由に使えるように準備しておく。
 仮課題「製鉄所は海に隣接しているのに、自動車工場が内陸部に多いのはなぜか」に対して
「製鉄所と自動車工場をベン図で比較してみます」
「製鉄所と自動車工場をマトリックスで、原材料、輸送をまとめてみます」
などと、各自がツールを使って自力で解決していく。


 
2 平成30年度 愛知教育大学公開講座
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
教員対象公開講座のパンフレット
 



3 研究発表会情報
(1)岐阜大学教育学部附属学校 中間研究会
  小学校 平成30年6月23日(土)
 【研究主題】「見方・考え方」を働かせて,学びを深める児童の育成
 教育講演会 
  演題 『主体的・対話的で深い学び』
  日時 平成30年6月23日(土) 13:30~15:00
   講師 國學院大學教授(前文部科学省視学官)田村 学 先生
 
(2)加納小学校 中間研究会のご案内
 実践力のある子どもの育成
   - 主体的に思考・判断・表現して学びを深める子をめざして - 
<期 日> 平成30年6月30日(土)


 
4 お役立ちサイト紹介

(1)赤坂 真二先生の 勇気づけリーダーの学級経営シリーズ
 現在、13回まで続いています。
 https://www.meijitosho.co.jp/eduzine/akasaka3/?id=20180464 学級の「荒れ」のメカニズムと対処の方法が分かります。

(2)「算数・数学教材研究ノート」/長野県総合教育センター
 子どもためのワークではなく、教師が教材研究をするためのノートという、新しい発想でおもしろい!

(3)(動画)長篠の戦い Battle of Nagashino
(動画)長篠の戦い Battle of Nagashino 

(4)外国人の大疑問にズバリ回答 
  外国人の質問です。とても新鮮で、日本人でも「確かに不思議?」というものがいくつもあります。

(5)man@bow
 野村ホールディングスと日本経済新聞社が運営していルサイト。中学や高校の社会科で学習する経済分野の知識だけではなく、実際の社会で役に立つような知識や考え方を積極的に提供しています。
 

(6)日本の歴史物語-日本の歴史を物語で知る 
 日本の歴史を1つの物語として楽しむサイトです。

(7)年表で見る戦国時代 
  時は戦国・・・戦国時代を駆け抜けた武将、城、合戦などを、年表を軸に追いかけるサイトとあり、その情報量は膨大です。
 人物紹介を見ていると飽きません。城郭用語辞典は写真付きです。その他、戦国年表 国と郡 城・社寺 関連表 用語集 公開記録 参考文献 プロフィール・リンク など、歴史好きならたまりません。 http://www.geocities.jp/hosinoufo3/index.html 

(8)達人が伝授!すぐに役立つ学級経営のコツ」(2年次)報告書/香川県教育センター 

(9)Society 5.0とは/内閣府
  狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会指すもの。
 
 教師力アップセミナー今年度予定
 
第2回 6月23日(土)10:00~12:00 永田繁雄 道徳教育「考え、議論する道徳の具体像」
第3回 9月 2日(日)10:00~12:30 和田裕枝 算数、教科書を生かした授業づくり。
第4回 10月8日(月祝)10:00~15:00 野口芳宏 国語、道徳
第5回 10月28日(日))10:00~12:00 横山浩之 特別支援教育の基礎・基本
第6回 1月12日(土)10:00~12:00 白石範孝 論理的に思考させる国語の授業づくり
第7回 2月17日(日)10:00~12:00 佐々木昭弘 理科授業の基礎・基本