社楽の会 今年度 開催予定 すべて木曜日
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523回 12/12 |
524回1/9リハ |
525回1/16 1 |
526回1/302 |
527回2/133 |
528回2/274
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529回3/125
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丹葉地区研修会 1/11
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愛社研冬期研修会 1/18
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1 「見方・考え方」「深い学び」について考える
まず基本に戻りたい。「深い学び」の位置づけを見てみよう。

右下の「
深い学び」。
これを『学習指導要領 社会科解説』では次のように解説している。
第1章総説
(1)改訂の経緯 ( 略 )
(2)改訂の基本方針 ( 略 )
今回の改訂は中央教育審議会答申を踏まえ,次の基本方針に基づき行った。
①今回の改訂の基本的な考え方 ( 略 )
②育成を目指す資質・能力の明確化 ( 略 )
③「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の推進
ア~エは略
オ 深い学びの鍵として「見方・考え方」を働かせることが重要になること。各教科等の「見方・考え方」は,「どのような視点で物事を捉え,どのような考え方で思考していくのか」というその教科等ならではの物事を捉える視点や考え方である。各教科等を学ぶ本質的な意義の中核をなすものであり,教科等の学習と社会をつなぐものであることから,児童生徒が学習や人生において「見方・考え方」を自在に働かせることができるようにすることにこそ,教師の専門性が発揮されることが求められること。
そして次のように例示している。


左は小学校の視点例である。
丹葉地区は、児童・生徒が活用することをふまえて、児童・生徒のレベルに合った用語を使うことにした。
上記『解説』にあるように、3年目となる今年度は、児童生徒が学習や人生において「見方・考え方」を自在に働かせることができるようにする ことを目標に取り組むべきであろう。
実例を紹介する。
別紙資料は『社会科教育№677』に掲載された中学校「東海地方の農業」の土井による実践である。静岡県で行われている農業の立地条件を考える学習する。
生徒は、「メロン・電照菊」により、「施設を用いた集約的農業」、すなわち「温室」「(電照)施設」(促成・抑制栽培)「企業」というように視点を広げた。
また、「茶・みかん」により、斜面という「地形」と、反射光を取り入れた温暖な「気候」を利用した人々の「工夫」をつかみ、農業立地における「地形」と「気候」という視点をより確かなものにした。
そこで出した応用課題が次のものである。
石垣イチゴは、なぜわざわざ石垣を組んでその間で栽培するのか |

傾斜地の温暖な気候を利用し、さらに昼間に石材に蓄えた温度を、ビニルハウスにより夜間にまで保温する視点は、まさに「メロン・電照菊」と「茶・みかん」を併せたものである。
石垣イチゴと、メロン・電照菊、茶・みかんの栽培法を比較することにより、「温室」「電照施設」「地形」「気候」といった視点を活用して問題解決できればねらいを達成したことになる。
愛知県総合教育センターは、深い学びの内容を次のように説明している。(研修資料「主体的・対話的で深い学びの実現に向けて」)
1 各教科の「見方・考え方」を働かせた学びであること。
2 習得にとどまらない活用・探究の学習プロセスに及んでいること。
3 問題発見・解決のような、生涯にわたって活用できる力の育成を目指していること。 |
1は、これまで述べたとおりである。
2は、問題解決学習・探究学習の指導課程であることを示している。
3は2とほぼ同意である。汎用的な力となることを目指している。
先ほどの授業で例えると、
1;農業立地と生産力・競争力向上のための視点として「温室」「施設」「地形」「気候」と いう見方を鍛えた。
2;新たな課題を与えて、探究的なプロセスにした。
3;生徒による自力解決を促し、その成就感を次の学習につなげたい。
深い学びの内容を受けて、センターでは深い学びを実現する授業を次のようにまとめている。
1 育成する資質・能力や生徒の学びのあるべき姿を教員が明確に描く
2 授業・単元・カリキュラムを目標のためにどのような活動を行うかを組み立ててる。
3 生徒が身につけた知識・技能をどんどん使う機会を意図的に設ける。 |
これらをクリアするために、次の手立てが考えられる。

1 活用すべき「視点」「考え方」を位置づけて、さらに教師主導の「基(種蒔き)となる授業」と、児童・生徒中心の「働かせる(収穫の)授業」、両方を含んだ単元構成表を作成する。
2 日々の授業で鍛えた「視点」と「考え方」を、自分で自在に働かせるために、視点カード や思考ツールを活用できるようにする。
3 自分の学びをメタ認知し、自己の変容・成長を自覚する。
以上の3点が必要だと考える。
2 2019年度 第1回 金融経済教育研究会 参加報告 4月20日(土)
この研究会は、始まって10年ほどの、社会科教師で作る研究会です。
1「2019年のグローバル金融・経済の直面する課題と日本の針路」
大和総研 主任研究員 長内 智
グローバル経済は、依然として不確実性が高く、堅調な成長を続けてい入るが、新興国経済を中心に減速の動きがみられるということでした。
今後は、「貿易摩擦」「Fedの金融政策」「日本の金融政策と消費増税」がポイントです。
リスク要因としては、貿易摩擦の激化、海外中央銀行の出口戦略、新興国の通貨安・景気減速、Brexit、中東の地政学リスク があげられます。
2 「デリバティブ取引の意義と役割~天下の台所・大阪堂島米市場より~」大阪取引所 金
融リテラシーサポート部
こちらは具体的で面白かった!
大阪取引所では何をやっているの、先物取引のメリット・デメリットがよくわかりました。
何より、大阪商人が始めた先物取引の仕組みとメリットがわかり、歴史の学習として勉強になりました。
次回(第2回)は、6月15日(土)13:30~16:10 名証ホール
1 「社会・経済のデジタル化~メリットと課題~」NTTデータ経営研究所 宮野谷篤
2 「SDGsをめぐる最近の動向について」名大院国際開発研究所 教授 岡田亜弥
持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されている。
参加を希望される方は、事務局に問い合わせてください。 電話052-251-3891
参加費は無料です。
3 文部科学省関係資料
(1)中央教育審議会(第123回) 配付資料
5・6年生の教科担任制などが諮問されました。これは画期的ですが、かなりの増員が必要です。
(2)平成30年度公立小・中学校等における教育課程の編成・実施状況調査の結果及び平成31年度以降の教育課程の編成・実施について
「災害や流行性疾患による学級閉鎖等の不測の事態に備えることのみを過剰に意識して標準授業時数を大幅に上回って教育課程を編成する必要はない。」は画期的です。下回っても仕方がないと言っています。
(3)外国人の子供の就学の促進及び就学状況の把握等について(通知)
「一時的又は正式に下学年への入学を認める取扱いとすることが可能」など、知っておくとよいでしょう。
(4)指導要録に関連して文部科学省が発出した主な通知等
(5)学校における働き方改革に関する取組の徹底について(通知)(平成31年3月18日)
(6)食に関する指導の手引-第二次改訂版-(平成31年3月)
これをしっかり行うと、多忙化の原因となります。
平成31年度の教師力アップセミナープログラム
第1回(通算122回) 5月12日(日) 10:00~12:00
多賀 一郎(追手門学院小学校講師)神戸大学附属住吉小学校、私立小学校に長年勤務。専門は国語教育。今回は、「ヒドゥンカリキュラム」を意識した、学級経営のポイントです。
第2回(通算123回) 6月9日(日) 10:00~12:00
川上 康則(東京都立矢口特別支援学校主任教諭)1974年、東京都生まれ。臨床発達心理士、特別支援教育士スーパーバイザー。私の知る限り、最もお話がうまい!
第3回(通算124回) 9月7日(土) 10:00~12:00
山田 貞二(一宮市立浅井中学校長)社楽の会にも来ていただきました。
第4回(通算125回) 10月14日(月・祝) 10:00~15:00(一日)
野口 芳宏(植草学園大学名誉教授・君津市文化協会会長)説明は不要ですね。
第5回(通算126回) 11月9日(土) 10:00~12:30
和田 裕枝(授業と学び研究所フェロー)野木森 広(愛知教育大学教職大学院特任教授)
ここも説明不要です。
第6回(通算127回) 1月18日(土) 10:00~12:00
佐藤 正寿(東北学院大学文学部教育学科教授)「地域と日本のよさを伝える授業」をメインテーマに、社会科を中心とした教材開発・授業づくりで知られています。
第7回(通算128回) 2月8日(日) 10:00~12:00
山本 良和(筑波大学附属小学校教諭)日々の授業でどのように「しこみ」、「しかけ」を設定していくのか。模擬授業を通して講演していただきます。