第53回 社楽の会報告    第52回へ   第54回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

 8月9日(木)5:00〜9:30、大藪晃嗣先生宅にて第53回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井木本大島高橋、奥村(敬称略)そして大藪先生、ゲストの三輪先生の7名です。尾関先生岩田先生には資料のみ参加していただきました。豊富な資料が集まり、B5版で105ページ分にもなりました。有効に活用していきたいと思います。

☆ はじめに土井から、クアラルンプール日本人学校へ行ってみえる加藤誠先生から送っていただいている通信「マレイの風」bWを紹介しました。今回は、職員研修について、マレーシアの教育事情、セランゴールオーキッド(蘭農園)見学、マレイ語研修、セパタクロー、マレイ音楽についてでした。マレーシアの先生の給料の安さ、それにともなう小学校の先生のレベル低下、親日派のマハティール首相の命令で日本関連の授業が18時間に増えることなど、興味深く読むことができました。
・ つぎに、夏休みの特別講座「受験勉強必勝法」のテキスト(28p)を紹介しました。講座には、3年生の希望者、80名が集まりました。
 「なぜ勉強するか」に始まり、「理解」「整理」「記憶」「応用」のそれぞれの段階での学習方法を示してあります。もっぱら自分の経験が主ですが、6種類の「勉強法」関連の本から、エッセンスが抜き出してあります。さらに、おまけとして語呂合わせによる覚え方集を載せました。

☆ 木本先生は、フィールドワークの候補地として、石塚硝子・大原硝子の取材結果を報告していただきました。
 石塚ガラスは、ガラスビン、ガラス食器を月産2,5000t生産している、従業員1,100名の大工場です。教職員の見学は可、児童は不可。透明ビンの40%、ビールビンの90%を分別収集されたビンを粉砕したカレットで作っているそうです。
連絡先 総務部人事グループ 寺部さん(п@0587-37-2111)
大原ガラスは、ビンからカレットを作っている県内唯一の施設で、すべて石塚ガラスへ納入されています。県で唯一が売りになるかもしれません。連絡先 企画営業課 城丸さん(п@0587-66-6451)

☆ 岩田先生は、犬山市役所環境部生活環境課の酒井係長に取材した結果を報告していただきました。
犬山市は、不燃物の破壊施設を導入したばかりに、ごみ収集の分別が日本で最も遅れた地域になってしまったということです。しかし、来年からアルミ・スチール・ペットボトル・飲料用紙パックの回収を始めるそうです。

☆ 尾関先生からは、江南市の環境問題への取り組みについて紹介していただきました。内容は、分別回収、「のびゆく江南」より一般廃棄物最終処分場・環境美化センター、ごみ減量推進協力店一覧(49店)、生ごみのボカシあえ、新聞記事よりフロンガス回収・河川をきれいにする市民グループの活動です。

☆ 大藪先生からは、今日も多くの資料をいただきました。はじめに「21世紀を見据えた社会科授業のあり方」の丹葉地区の研究の骨子案を提案していただきました。詳しくは、次回の報告で紹介します。
・ 岩倉市の広報、昭和63年8月1日号に載った「五条川を遡り下る」はとても面白い資料です。犬山市の西片草から甚目寺で新川に合流するまでの5市6町1村の主な橋や合流ポイント、沿岸の史跡などを紹介したものです。五条川がどこをどう通っていくかを初めて知りました。
・ 同じく広報いわくらの今年の6月1日号では、「水の中をのぞいてみよう」という内容です。プランクトンや水生生物を観察する道具、方法などが示されています。さらに、きれいな水、少し汚れた水、汚い水、大変汚い水のそれぞれの指標生物が紹介されています。
・ 平成6年の「公害に関する苦情件数等調査結果」では、市町によせられた江南65件、岩倉64件、犬山14件、大口15件、扶桑69件の苦情の内訳がまとめられています。
・ 平成6年度「大気汚染調査結果」より、大気汚染測定局の資料もいただきました。この地区には、犬山消防署、国設犬山大気測定所(犬山東洞15)、江南市古知野町(花霞74)、岩倉市中本町(出口白山11-2)、木曽川消防署の5箇所あります。
・ 平成7年度「公共用水および地下水の水質調査結果」より環境基準の適合状況図には、県内の70箇所ほどの地点での適合地域、不適合地域が示されています。尾張部は庄内川、矢田川の一部を除いて環境基準に適合していました。

☆ 高橋先生からは「これでいいのか東海北陸道」の単元構想を示していただきました。一宮木曽川ICの写真から、ICができると校区の住民は得するかという課題を作ります。校区の住民への聞き取り調査の後、山間部の沿道の村への他地域の住民の人へも考えを広げます。道路が通ることによる影響を予想し、実際に村に住んでいる人の気持ちを聞きます。そして、高速道路建設で大切にしなければならないこと、本当の豊かさについて考えるというものです。
 さらに取材を積み重ね、実状をさぐる必要があります。

☆ 大島先生は、再度大口町保健環境課の方に取材をされました。仕事の内容、ペットボトルの回収について、五条川の水質・酸性雨の調査結果、ゴミの量などです。その結果、町としては、ごみ問題が最も力を入れて取り組む問題であると考えていることがわかりました。単元構想も示していただきましたが、次回に報告します。
  
☆ 今回のメインは講師の三輪先生(大西小)による、インターネット講座です。
三輪先生は、実際にホームページを作って、大口西小の給食指導の様子を発信してみえます。そこで、ホームページを作るためにインターネットで利用されている文書形式、HTMLについて詳しく説明していただきました。
 HTMLとは、Hyper Text Markup Language(ハイパーテキストタグ付け言語)の略です。いわゆるBasicみたいなものです。十分に理解したとは言い難いのが実状ですが、そのほんのさわりを紹介します。

・ 一対のタグ(<>)で本文をはさむ。<TITLE>社楽</TITLE>で社楽というタイトルが表示されます。<BASEFONT SAZE=4>は文字サイズが基本的には4ということです。
 <HTML>がプログラムの始め、</HTML>が終わりを表します。
  このほか、位置、改行などのいろいろな命令は、すべて<>という形で指示。
・ 画像ファイルは.gifまたは.jpeg。<BODY BACKGRAUND=“〜.gif”>は〜という図形が背景になるということを表します。これらは、「Image Folio」などの画像処理ソフトで別に作っておきます。
・ こうして作ったプログラムを表示させるプラウザがNetscapeやExplorerといった製品。Netscapeがベスト。
参考図書  誰にでもできるHTML入門  小林憲夫著 日本実業出版社 \1800

  中教審でもインターネットの導入が明言されていました。学校はもちろん、家庭でもいずれは、掃除機や冷蔵庫のように、当たり前のものになると予想されます。その時に化石といわれないように、みんなで勉強しましょう。
 いずれは、社楽のホームページも作りたいと思っています。 
・ 英日翻訳ソフトATLASの実演を見ました。まだ、何となく意味が分かる程度ですが、英語の苦手な者にとっては、強い味方です。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp