第54回 社楽の会報告    第53回へ   第55回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

 
8月22(木)5:00〜9:15、布袋北学供にて第54回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井大島高橋、岩田、尾関、高木(敬称略)そして大藪先生の7名です。

☆ 19日に、小牧のNECセミナールームで行われた夏休みパソコン学園へ大藪先生と参加してきました。主に、マルチメディア学習支援システム「スーパーYUKI Pro」の講習でした。これまでにも中学校のコンピュータ室には、教師用と生徒用のコンピュータが接続されていると思いますが、YUKI Proは、他校や教育センターとの接続も可能です。絵や音声、動画の取り込みも簡単で、生徒同士で声や動画を使ったメールのやりとりも可能です。
 春日井などでは、このシステムを各中学校に導入したそうですが、現在管内の中学校に置かれている機種では使えず、実際に授業で使うとしても、かなり先のことになりそうです。また、中学生では操作がやや難しい印象を受けました。

☆ 高木先生より、21日に行われた知多地区でのフィールドワークについてその様子を報告していただきました。「炎の産業−エネルギーとセラミック−」と題した、東邦ガスエネルギー館→中電知多火力発電所→知多電力館→セラモールというやや移動距離の長いコースです。
 高木先生によれば、思ったよりインパトクの少ないコースだったそうです。特に、セラミックの見学として行ったセラモール(とこなめ焼卸売団地)にはがっかりしたということでした。しかし、ガイドの先生方が、何も見ないでたっぷりと説明されたことには感心されたそうです。
ここで、配布された資料についてまとめておきます。
  要項・資料集…A4版22p
  パンフレット…(13種)セラモール、名古屋港のあらまし、わたしたちの名古屋港、中部、新国際空港調査のあらまし、伊勢湾岸道路、道路公団企画地図、細井平洲、平洲記念館、楽園物語(知多5市5町の紹介)、東海市の文化財、HANDA、常滑、知多市ガイドブック

☆ 土井からは、中学3年生夏休み特別講座テキスト「愛知の社会 傾向と対策」を紹介しました。完全希望制で、80名が受講しました。
 過去18回分の出題形式、歴史・地理・公民のそれぞれの分野別出題事項をまとめ、それぞれどのような学習をしたらよいかを説明しました。まるで学習塾のような指導ですが、学習塾へ行っていない生徒も多くいる現実を考えると、夏休みに希望者に行うしかないと考えています。
・ リサイクルに関するビデオの紹介です。
 「中学生のゴミ体験〜リサイクルへの第一歩〜」キリンビールが企画した22分のビデオ で、ゴミが増えた原因、アルミ缶・ガラスビン・紙の再生の様子、リサイクルの意義がうまくまとめられています。注文するともらえると思います。
 「ごみの減量と正しい分別」江南市経済環境部整備課が企画した20分のビデオで江南市のごみの出し方、ごみの行方、ごみの減量の方法が紹介されています。石塚硝子も登場します。
・ 次に、廃品回収業者から「回収した廃品はどこへ行くのか」を取材した結果を報告しました。主なところは次の通りでした。
  紙 … 福田三商小牧営業所(0567-56-4339)金属… 大脇金属(0587-95-6800)
  布 … 丹羽商店(052-400-2040)ビン…大原硝子(0587-66-6451)
  さっそく取材に行きたいと思います。

☆ 高橋先生からは、8月10日に京都で行われた、合同授業研究集会の様子を報告していただきました。これは、斎藤喜博の流れをくむ研究団体の集会です。宮坂義彦氏の「追求の授業をつくるための教材解釈」では、国語の物語教材の教材解釈法を示しています。物語教材の解釈を、「物語(出来事)をより的確に理解するために、「仕掛け」「しくみ」を探し、再解釈すること」とし、その解釈の手順を示しています。分析批評とやや似ていますが、「仕掛け」「しくみ」で教材を切る点などが、あまりよくわかりませんでした。
  指導技術の高さで名高い戸田淳子氏は、「子どもたちが自力で解決する授業過程」というテーマで報告をされました。戸田氏は、現在長野県の赤穂東小学校に在職中で、高橋先生によれば、「これまでに見たことがない、これ以後には見られない最高の授業」で、あの築地学級よりも、子どものレベルがより高いそうです。
・ 高橋先生からは、高鷲村での取材結果を報告していただきました。
   ・ 高鷲インターは村が第3セクターでつくること
    ・ 費用は2〜30億円かかり、用地買収はほぼ終わっていること
    ・ 高鷲北小学校がパソコンに力を入れていること 等
しかし、自動車道やインター建設に関して目立った反対はなく、環境への心配も聞かないということでした。

☆ 大藪先生より、インターネットの“北国情報コーナーへようこそ”を紹介していただきました。北国・北海道の生活・文化・産業などが紹介されています。札幌の幌南小学校、新潟の日越小学校のホームページも紹介していただきました。
 ホームページは、5MBまでは無料です。サーチエンジンに登録しておけば、興味のある人には見てもらえる確率が高いので、情報を発信して、さらに反響を知るためにはたいへん有効な手段です。
・ さらに、インターネットのCorydoras Networkを紹介していただきました。ごみの情報を発信し、地球環境について語り合おうというネットワークです。内容は、正しいごみの分別方法、リサイクル用語ミニ辞典、他の環境に関するホームページ、東京都各区のリサイクル対策、紙・ビンのリサイクルが紹介されていました。インターネットは、情報の宝の山です。
・ 事務局へ提出した丹葉グループの授業実践の骨子を報告していただきました。内容は、これまでにも報告してきましたので、骨子のみ確認します。テーマ「 情報化社会を主体的に生きる子どもの育成 」  
 情報化社会の中で豊かに「生きる力」を育成するために、次の3つの学習場面を設定します。これをもとに指導過程を組み立てます。今年度は、特に環境保全について取り上げます。
@ 自ら情報を収集・選択する活動
A 自ら情報を作り出す活動
B 情報を発信し、他と交流する活動

☆ 大島先生から、適切な課題を設けて行う学習として「大口の環境を考える」の単元構成案を提案していただきました。次のような流れです。
 問題づくり→夏休みの調査活動→調査結果の発表→課題づくり「町のごみ問題を解決するために、わたしたちができることは何か」→再調査活動(グループ、他校の協力も得る)→結果発表、ごみ問題解決案提示→情報収集→討議「ごみ問題の、よりよい解決策を求めて」→大口町環境条例私案づくり、ホームページへ 
・ この後、ラブ・アース・ショップについて話題になりました。尾関先生がヤマナカに取材したところ、包装の減量、トレーをレジで回収、野菜ばら売りなどを行っているそうです。 また、近頃では第4次産業(ごみを資源・自然に戻す産業)という言葉も使われているということです。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp