第55回 社楽の会報告    第54回へ   第56回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

 
9月5日 (木)7:00〜9:30、布袋北学供にて第55回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井、岩田、奥村尾関高橋川井勝村、大島(敬称略)そして大藪先生の9名です。今日も、B5版に換算して約100ページ分の資料が集まりました。

☆ 初めに体育大会の話題が出ました。岩田先生の犬東中では、恒例の仮装行列の準備に大忙しだそうです。1クラス4分のパレードで、費用は学校・PTAから¥17,000出るそうです。布袋中では、学年縦割りによる応援合戦の練習に生徒が燃えています。時間3分、費用¥2,000の条件の中で、創意と工夫を凝らして考えています。

☆ 土井からは、夏休み特別講座第3弾「世界地理 これだけは!」のテキストの紹介です。B4版で12枚、75名が受講しました。最新統計の世界何でもベスト3、出題のパターンと考え方、貿易統計に強くなるために、公立入試の出題傾向、地区別キーワードという構成です。
・ 次に、『授業研究21 '96年8月号臨時増刊号』(明治図書)に載った拙稿の紹介です。特集は、“授業に生かす自己評価・相互評価”で、私が依頼されたテーマは「相互評価の方法−自己評価を相互評価で支援する」という、やや意味不明のテーマでした。そこで、@簡単で長続きする方法を!、A授業の内容や評価の目的に合ったものを!、の2点を実例を挙げて紹介しました。

☆ 奥村先生からは、「色別対抗リレー」を紹介していただきました。藤里小では、運動会そのものを、赤白対抗から組別色対抗(赤・白・黄・青)に変えたそうです。この対抗リレーは各学年各クラス男女各1名による選抜リレーです。
 布袋中の体育大会も同様ですが、布袋中では、年間の多くのイベントが4月に抽選で決めた6つの縦割り軍団で競い合います。新歓のレク、ベルマークコンクール・グリーンマークコンクール・合唱コンなど、軍団別の得点に加算され、年度末に生徒会から表彰されます。

☆ 尾関先生より、8月11日に行われた恒例の川下りの新聞記事を紹介していただきました。高林先生はじめ13人が、タイヤとチューブをつないで作ったいかだと、ペットボトル450本で制作したいかだの2艘で、山那の木曽川左岸からから笠松までの15kmを休憩も含めて7時間かけて下ったそうです。
・ 「子とともに9月号」の巻頭グラビアでも紹介されている2人乗り・1人乗りカヌーの制作法です。豊橋市立吉田方中学校から送っていただいたそうです。
・ 教育課程研修会の特別活動の資料をいただきました。富山大の山極 隆教授の講演「中学校教育の役割と改善の方向性について」の要旨です。これからの学校教育を考える基本的視座として、@生涯学習社会の時系列の中での役割、A週5日制のもとで学校・家庭・地域社会の教育機能を生かす役割、B社会の変化に対応できる能力を育成する役割の3次元の座標軸でとらえることが大切である、という内容です。
・ さらに羽黒のリスパック(0568-67-5513)へも取材に行っていただきました。食品トレイの製造のほか、回収されたトレイをチップに砕き、岐阜プラステック(058-265-2233)に送っているそうです。そこでは、トレイ105個で家庭用ゴミ箱1個作ることができます。 
・ 中日新聞から「エコサイクル家事を楽しもう」という新聞記事の紹介です。基本は4R(リフューズ断る・リデュース極力減らす・リサイクル資源回収率を高める・リユースもう一度使う)
・ 最近の環境に関する新聞記事のまとめを「ミック」最新号より紹介していただきました。わりばし回収、アルミ缶リサイクル率米国を抜く、有明海のムツゴロウが裁判を起こす、日本の渚百選が内容です。

☆ 勝村先生から、学級通信「あのねのね」の紹介です。「さあ!2学期のスタートだ」「スピーチ大会」が内容です。

☆ 大藪先生・尾関先生から、株式会社MIC(0587-95-6369)の取材報告です。大口町にあるこの会社は、日本ベストマンシステム研究会として、生物に配慮した護岸を形成するための会社です。自治体の土木事務所等からの依頼で、ガマやヨシの種をヤシの繊維に蒔き、苗を育て、川辺に移植する仕事をしています。さらに、国からの依頼で、熱帯雨林の緑を再生するために、ブラジル、チリ、マレーシアなどで活躍しているそうです。近くに、こんなすごい会社があったなんて驚きです。応対は抜群です。

☆ 木本先生は、乾電池の処理についての資料を届けてくださいました。岩倉市環境課に取材したところ、北海道の野村興産 イトムカ鉱業所 広域回収センターに送られているそうです。イトムカ鉱山はかつての水銀鉱山で、現在は全国唯一の水銀処理施設としてフル稼働しているということです。
・ 次に、ペットボトルの処理について扶桑町環境課で取材した結果報告です。回収業者を通して、大阪の工場(根来産業 0724ー31ー5431)に運ばれ、化学繊維になり、主に絨毯として生まれ変わるそうです。なお、ペットボトルのリサイクル工場は、一宮の丹陽町(東邦ガスタンク南)にもあるそうです。

☆ 川井先生より、日本道路公団発行の小学生向けパンフ『ようこそJHへ』を紹介していただきました。高速道路って何?、高速道路の役割、公団の仕事などがわかりやすく紹介されています。
・ 次に、木曽川町の東海北陸自動車道対策特別委員会について教えていただきました。@騒音、振動対策、電波障害に関すること、A測道、排水対策、Bインター周辺の土地利用問題などを調査研究するのが目的だそうです。排水対策では、すでに地下にタンクが設置されていると聞きました。

☆ 大藪先生より、大脇金属の取材報告です。江南・大口・扶桑から回収された金属の粗大ごみはここでつぶされ切断し、大同特殊鋼や共栄製鋼などのメーカーへ送られるそうです。生徒の見学には不向きです。1日4tトラックで4〜5台分集まります。
・ 東海北陸自動車道をつくっている道路公団名古屋建設局(中日ビル11、12階052-262-7311)に問い合わせた結果を教えていただきました。環境保全課は東京にしかありませんが、ここでもいろいろな対策を立てています。いただいた資料「岐阜県地域道路環境計画」から抜き出してみます。
  ビオトープネットワーク … 工事で影響を受けそうな池沼、湿地などを保全・復元する。
  エコロード … 地域の生物相を把握して、変化を最小限におさえる対策をたてる。車の事故に巻き込まれない工夫もしている。
  景観対策    … 沿線の自然景観の保全を図る。 など
・ 次に、インターネットのホームページ「高鷲村へようこそ」を紹介していただきました。観光案 内が主ですが、村の歴史や教材資料も紹介されています。たかすマルチメディア推進協議会
 というものがあり、そこが中心に作っているようです。

☆ 高橋先生から、授業実践「東海北陸自動車道から環境を考える」の単元の目標、教材について、学習計画を示していただきました。単元目標を紹介します。
(1) 高速道路建設にともなう生活者の便益と環境問題という相反する価値判断について、自分なりの追究ができる。
(2) 様々な情報をもとにして、高速道路が建設させることによって生じる地域社会の変化を予想することができる。
(3) 自分にとって必要な情報を主体的に収集・活用して、問題づくりや課題の解決に生かすことができる。
(4) 追究の結果をもとにして自分なりの情報をつくり出し、それを社会に向けて発信することにより、他者と考えを交流することができる。
「教材について」には、高橋先生の環境を教材化するにあたっての基本的な考えが 明確に示されています。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp