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報告者  土 井

 2021年3月11日(木)社楽の会オンラインで開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井(名古屋芸術大)、近藤先生(愛知教育大)、岩井先生(柏森小)、奥村先生、吉田先生(岩倉東小)、天野先生(古西小)、尾関先生(岩倉市教委)、坪内先生(江南市教委)、早川先生(布袋小)、髙木先生(池野小)、田中、大澤、大矢、市川、渡辺、小林(布袋中)、安形、井上、奥村、後藤、松崎(犬山中)、池邑さんの22人でした。

土井の資料を紹介します

1 坪内利樹先生 模擬授業
2 横浜国大附属横浜小研究発表会
3 日本地理教育学会 3月例会 
4 教育シンポジウム in 東京2021(第25回)総合プログラム 「令和の日本型学校教育」 は何を目指すのか ~ 「個別最適な学び」と「協働的な学び」を中心に ~
5 GIGA端末ってなぜ持ち帰り運用にしないの?交流会
6 愛知県高等学校入試問題 を解くA日程・B日程

 
次回は、第546回 4月日()19時 (今のところ)布袋北学供 
恒例のシーズンオフ企画の案内

1 坪内利樹先生 模擬授業

GIGAスクール、どんな機種?、クラウドとは?、google microsoft apple の特長は?、などなど、スマホを使って具体的に学ぶことができました。
 
       

 
2 横浜国大附属横浜小研究発表会

 研究テーマ「自律的に学び,共に生きる社会を創る」

 自律的に学ぶとは,前述の通り,「材とかかわり,人とかかわりながら,学びを深め,自らを変容させていく子どもの姿」と定義づけている。

①自ら問い,こだわりをもって「材」とかかわる「個」の姿
②見通しをもって,問いを解決しようとする個の姿
③問いを解決するために,自ら判断して,行動しようとする「個」の姿
④自ら友達とかかわったり,集団の中で自分の役割を果たそうとしたりする「個」の姿
⑤自分の学びの価値をふり返ろうとする「個」の姿
⑥学びの過程をふり返る中で,自分の状況を考え,次の自分の行動を決定しようとする「個」の姿
3 日本地理教育学会 3月例会  
1 期日 2021 年 3 月 7 日(日)13:00~16:00
2 方法 オンライン開催
3 テーマ 地理教育におけるオンライン学習
4発表
 開会挨拶 趣旨説明 13:00~13:10
 秋山貴俊(成城学園初等学校) 13:10~13:35
  オンライン授業による身近な地域の学習の成果と課題―小学校第3学年「学校のまわりを しらべよう」の実践を通して―
 中井彩乃(神奈川大学附属中・高等学校) 13:35~14:00
  一人一台タブレット時代の地理授業の可能性について―臨時休校期間から現在への実践を 通して― 
 卜部勝彦(日本大学) 14:00~14:25
  大学教職課程における地理学関連科目のオンライン授業実践報告
5 コメンテーター
 大西宏治(富山大学) 14:40~14:50
6総合討論 14:50~15:50
 
企画趣旨
情報化社会の到来に伴って、様々な面で ICT 化が進展している。教育においても ICT 化
が進められ、近年文部科学省は GIGA スクール構想を打ち出した。これは、義務教育を受
ける児童生徒のために、1 人 1 台の学習者用 PC と高速ネットワーク環境などを整備する 5
年間の計画を意味する。教育におけるコンピュータの活用が急速に進められている。コロナ
禍影響で 2020 年 4 月 7 日に第1回の緊急事態宣言が発出されて以来、教育現場では対面に
拠らない授業の導入が求められた。オンライン授業を含め、ICT を活用した授業の工夫が急
務となった。
地理教育においては、高等学校では 2022 年度より実施される新学習指導要領において、
地理総合が歴史総合と並んで必履修科目となり、その中で GIS の活用が位置づけられる。
地図の活用は、紙地図から電子媒体の地図への変化が進んでおり、地理教育においても ICT
化の進展が求められ、電子メディアで地図を活用する機会が増えている。地図と電子メディ
アは親和性が高く、一般社会でも電子メディアによる地図の活用は普及しつつある。
このような中で、地理教育においてどのようにオンライン授業を取り入れ展開するかは、
喫緊の重要な課題であり、授業実践に即して在り方を検討することが求められる。本例会に
おいて、オンライン授業について授業の事例をもとに具体的に検討したい。
 
発表要旨
 
オンライン授業による身近な地域の学習の成果と課題
―小学校第3学年「学校のまわりをしらべよう」の実践を通して―
 
秋山 貴俊(成城学園初等学校)
コロナ禍の休校期間(2020 年 5 月)に行った実践である。小学 3 年生の単元「学校のま
わりを調べよう」を Zoom を使用し、双方向オンラインで行った。
通常は学校の東西南北を実際に歩くことでそれぞれの特色を理解していた。オンライン
での学習は、東側・南側は写真資料で、西側・北側は動画資料でそれぞれの特色を学習した。
写真資料を用いた学習では、児童は切り取られた一部分からその地域の様子を把握する。動
画では、ある程度の広い範囲を視聴することができる。
写真、動画の二種類を活用したことで、それぞれのメリット、デメリットをみえてきた。
写真資料は児童に与える情報量は少なく、その情報は教員の意図が強く入る。しかし、学習
に用いる時間は非常に短く済む。一方、動画資料は、映像に加えて音声も入る。児童は視覚
と聴覚を使って情報を得ることができる。ただし、写真に比べ学習に用いる時間は長く、児
童の得た情報も個々人によって差が出た。このような活用資料の違いによる児童の学びの
違いについて、検討する。
 
一人一台タブレット時代の地理授業の可能性について
―臨時休業期間から現在への実践を通して―
 
中井 彩乃(神奈川大学附属中・高等学校)
実践校の中学 2 年生~高校 2 年生まで一人一台タブレット PC を所持している。4 月上旬
には臨時休業期間に向けて,教員間での情報共有が進められ,Classi やロイロノートの使用
方法についてのレクチャーが有志教員によって進められた.その後、各学年で遠隔授業を開
始し,Zoom 等によるホームルームや面談,Microsoft Stream での授業が特別時間割に沿っ
て次々に行われた.また,臨時休業後の分散登校期間も継続して遠隔授業が行われ,いずれ
の学年でも進度の大幅な遅れはほとんど見られない結果となった.
本報告は,本校全体の実践をはじめとして,中学 2 年生を対象とした地理の遠隔授業に
おいて,OneNote やロイロノートなどのツールを使った授業の紹介をし,今後の反転授業
の可能性等について言及するものとする.特に南アメリカ州の環境問題について,複雑な要
素の絡み合いについて画面上で説明したことによって,教室での授業と変わらず授業を実
施でき,資料の提示等についても,画面上での授業だからこそ生徒も情報を整理しやすいと
の感想も得られた.二度目の緊急事態宣言下にある現在の Zoom を使用した授業の様子に
ついても紹介する.
上記に加え,時間や場所にとらわれない遠隔授業だからこそ行うことができた他教科と
のコラボ授業についても紹介し,オンラインでの地理授業の可能性について提言していき
たい.
 
大学教職課程における地理学関連科目のオンライン授業実践報告
卜部 勝彦(日本大学)
報告者が 2020 年度に担当した教職課程での地理学関連科目は、経済学部「人文地理学概
論」「地誌学」と文理学部と通信教育部それぞれで担当した「社会科・地理歴史科教育法」で、
いずれも高校地理履修が 3 割にも満たない地理学の非専攻学生を対象とした授業である。
当該授業では、Zoom や meet での同時双方向型によってオンライン授業を展開し、大学
提携の Google 各種アプリも多用した。一例を示すと、教員が画面共有で「地理院地図」や「重
ねるハザードマップ」などの WebGIS の基本操作を提示した上で、続いて受講生も各サイト
にアクセスし地元の各事象を地図表示させ、その URL アドレスを Google フォームで授業
中に提出させる。提出事例のいくつかは、教員が即時に画面共有して講評するなどインタラ
クティブなフィードバックも実施できた。
また受講生の授業受講場所が全国に散在することに着目し、授業内ミニフィールドワー
クとして自宅周辺の地理写真を撮影・提出させ、ブレイクアウトセッションでのグループ討
議も試みた。こうした遠隔地からの受講を逆手にとったアクティブ・ラーニングの実践は、
今後の大学におけるオンライン授業に新たな可能性が見出せたものと考える。

4 教育シンポジウム in 東京2021(第25回)総合プログラム 「令和の日本型学校教育」は何を目指すのか
~ 「個別最適な学び」と「協働的な学び」を中心に ~
2021年3月6日(土)~3月21日(日)

学習指導要領改訂後の中教審での議論 ~ 「令和の日本型教育」を中心に ~ 市川 伸一
 
 
 
 
 
 
 


 
深い学びへとつながる協働的な学びに向けて 秋田 喜代美

 
個別最適な学びの可能性と今後の課題 奈須 正裕
 
 
 
 
 
 
 
 
 



自己学習力を高める緒川小の取組 ?週間プログラム学習オープン・タイムを通して?
松尾 統央




トークセッション 「令和の日本型学校教育」は何を目指すのか
  ?「個別最適な学び」と「協働的な学び」を中心に?
 
 
 
 
 
5 GIGA端末ってなぜ持ち帰り運用にしないの?交流会
日時:2021年3月10日(水)18:00-19:00
 
内容:「GIGA端末ってなぜ持ち帰り運用にしないの?」
 ―安心して子どもたちに使わせられるように―
 
ファシリテーター:柏市教育委員会 西田 光昭 氏
・先進自治体より各自治体の状況について
登壇者:つくば市教育委員会 中村 めぐみ 氏
     奈良市教育委員会  谷  正友 氏
     新潟市教育委員会  片山 敏郎 氏
・情報交換・意見交換
 
6 愛知県高等学校入試問題 を解くA日程・B日程 
B日程:https://blog.goo.ne.jp/syaraku0812/e/b656f63208adc34132e2523bdae88ae9 


今回の様子が、布袋中学校のHPでも紹介されていました。