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報告者  土 井

 2021年5月6日(木)社楽の会を布袋北学供で開催しました 。

 参加者(勤務校)は、土井(名古屋芸術大)、奥村先生(岩倉東小)、髙木先生(池野小)、田中先生(布袋中)、安形先生(犬山中)、小澤先生・高木先生(犬北小)、水野先生(犬東中)、伊藤先生(岩北小)、浅井先生(羽黒小)、志津野先生(扶桑中)、舟橋先生(布袋小)、日佐先生(岩南中)、迫先生(藤里小)、舩渡先生(大口中)、玉置先生(江北中)、寺谷先生(羽黒小)の17名でした。

土井の資料を紹介します。前回と重なっています。

1 「深い学び」をどう実現する? -自ら学びを調整する-
2 拙稿紹介『社会科教育 №742』 
3 拙稿紹介『社会科教育 №744』
4 拙稿紹介『教室の窓 中部版/小学校版 vol.18』
5 書籍紹介

 
     

 
年間スケジュールを替えました。HPで確認してください。
 
1 「深い学び」をどう実現する? -自ら学びを調整する-
 前回もふれましたが、増補して説明します。深い学びの位置づけは?
 
     知識・技能、思考力・判断力・表現力、学びに向かう力・人間性(資質・能力の三つの柱)
                    ↑
             ↓           ↓ 
   小学校の外国語、高校の公共新設      主体的・対話的で深い学び
 
 そして「深い学び」の定義はしっかりしています。
 
「主体的・対話的な学び」を受けて、学びの過程の中で、見方・考え方を働かせながら、
   ・知識を相互に関連づけて深く理解
   ・情報を精査して考えを形成 
   ・問題を見いだして解決策を考え
   ・思いや考えを基に創造
 
 だから、深い学びとは?を議論することは生産的ではありません。どう具体化するかです。
 その中で、GIGAスクールと関連して、「個別最適な学び」も求められました。これは、特に、新しい概念ではありません。
 「指導の個別化」「学習の個性化」は以前にも言われていました。
 指導の個別化は、個々の進度に合わせた公文式プリント学習のイメージ。
 学習の個性化は、自分でやりたいことを選ぶ自由研究のイメージ。
 ここで大切なのは、「自ら学習を調整」することです。
 「子供が自らの学習の状況を把握し,主体的に学習を調整することができるよう促す」と書かれています。自らの学習の状況を把握するのが「ふり返り」、調整とは、自己の目標を達成させるために学びをコントロールすること、「主体的」という言葉を生かして簡単に言うと、ふり返りを生かして次の見通しを立てることなのです。
 
 では何をふり返り、何を見通すのか?
 学習の内容として、ねらいを達成できたか?
 学習の方法として、主体的・対話的な方法で、深い学びが実現できたか?
 すなわち、見方・考え方は正しかったのか?知識は関連づけられたか?情報を生かして新しい考えができたか?新しい問題解決ができたか?新たな想像ができたか? と考えられるのです。
 
 見方とは?  問題解決のために、どこに目を付ける? ということです。
 考え方とは? 問題解決のために、どうやって考える? ということです。
 この両者は、それぞれ独立している場合も、混じり合っている場合もあります。
 
 例えば、「身体がだるい」という問題があったとします。
 医者は、「倦怠感」という症状に対して、原因を見立てていきます。
 肉体的なものか、精神的なものか?
 肉体的なものとして、① 熱はないか? ② 筋肉疲労ではないか? ③ 顔や喉、舌などの色 ④ 便や胃腸 ⑤ 脈、心音 ⑥ 血液検査→ウィルスの有無など ⑦ ホルモンバランス ⑧ 睡眠・栄養状態 などをチェックしていきます。 
 肉体的な異常はないのに、睡眠がとれていない事から、精神的なものも疑っていきます。
 最近の環境の変化、ストレスの有無、食生活、適度な運動習慣などをチェックしていき、最終的に、判断します。
 「あなたは二日酔い」です。
 これらが「内科医の特質に応じた見方・考え方」なのです。
 
 それでは改めてふりかえりとは?ごく簡単に言うと次のことです。
 「目をつけて考えた過程や状況を評価する」こと。
 「目の付け所が間違っていた」「昨日、飲んだ量を聞けばよかったな」になるのです。
 
  「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(答申) P41には次のようにあります。

学びに向かう力の育成は幼児期から成人までかけて徐々に進んでいくものであるが、初期の試行錯誤段階を経て,様々な学びの進め方や思考ツールなどを知り,経験していくことが重要である。とりわけ小学校中学年以降,学習の目標や教材について理解し,計画を立て,見通しをもって学習し,その過程や達成状況を評価して次につなげるなど,学習の進め方を自ら調整していくことができるよう,発達の段階に配慮しながら指導することが大切である。また,中学校以降において,多様な学習の進め方を実践できる環境を整えるこも重要である。
 
授業改善に当たっても,学習の進め方(学習計画,学習方法,自己評価等)を自ら調整する力を身に付けさせることを一つの柱として行うことが考えられる。また,学校の授業以外の場における学習の習慣や進め方についても視野に入れ,指導を行うことが重要である。

 
 ずばり書かれています。          ※「授業改善」とは「授業研究」と同意 
 「学習の力を自ら調整」するとは、「学習の目標や教材について理解し,計画を立て,見通しをもって学習し,その過程や達成状況を評価して次につなげる」ことなのです。
 簡単に言えば、見方・考え方などの見通しを振り返って評価し、次に生かすことなのです。
 
2 拙稿紹介『社会科教育 №742』 別紙で紹介します
  子どもの主体的な学びを生む授業づくりの進め方
学習内容・学習方法の見通し&振り返りを軸として
 
3 拙稿紹介『社会科教育 №744』 別紙で紹介します
  子どもの意欲が違う!魅力的な教材づくりの秘訣
  学級開きこそ、学ぶ意義を語りたい-学びに向かう力、人間性を鍛え るために-
 
4 拙稿紹介『教室の窓 中部版/小学校版 vol.18』 別紙で紹介します。
  新学習指導要領の次の一手は? 次の4点です。
 アウトプット、つなぐ(構造化)、見方・考え方、見通し・振り返り→学びを調整
 
5 書籍紹介 私の手元にあり、この2ヶ月ほどで購入したものです。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 これらの本の多くはまだ読み切れていません。今後、しっかりと目を通して紹介し直したいと思います。
 また、ICT関係の著作は、実はすぐに古くなります。実践例は発想が広がるという点で役に立ちますが、むしろYouTubeの方が圧倒的に役に立っています。
 









私の動画情報源です。
教養系お役立ち動画(時事・国際 等)
 https://blog.goo.ne.jp/syaraku0812/e/2482bc66ba681a829ee0ee23a505b63c 
教養系お役立ち動画一覧(カルチャー・歴史・学習)
  https://blog.goo.ne.jp/syaraku0812/e/ff2587dea2cad01df91cc94b32d5481a 
教養系お役立ち動画一覧(音楽・PC関係)
https://blog.goo.ne.jp/syaraku0812/e/c396800246817bda1f291deb5367b34d 
 今後は、左のように進めていきます。
 開始は、記載以外のものは19時からです。