第59回 社楽の会報告    第58回へ   第60回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

10月17日(木)7:00〜9:30、布袋北学供にて第59回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井尾関高橋大島、岩田、奥村木本(敬称略)そして大藪先生の8名です。今回も豊富な実践・資料が集まりました。

☆ 奥村先生より、犬山歴史研究会9月の講師、箕浦芳浩(よしひろ)氏を紹介していただきました。日本で唯一の鷹匠で可児市在住の31歳の方です。日本の伝統文化でありながら、鵜飼いのように政府の援助がないため、ふだんは鋏研ぎをして生計を立てているそうです。鷹の調教は90日という日数と、鷹の野生を維持しながら意のままに動かすという高度なテクニックが必要で、鷹匠の技術が後世まで受け継がれることを望みます。

☆ 土井より、行事の紹介です。布袋中学校の行事を紹介します。
10月15日に、1年生は名古屋を中心に職場見学を行いました。職業に対する関心を高めるために行っているもので、56箇所の見学先で取材した情報を冊子にまとめ、将来の進路選択に生かします。水上警察や空港税関、デパート、ホテルなど業種は多彩です。
・ 同じく2年生は、校区を中心に職業体験を行いました。1日じっくりと働くことを体験し、勤労観を養うもので、校区を中心に36箇所で行いました。人と接する職業、生物を相手にする職業など5分類に分け、将来希望する職業により近いものを各自で選びました。やはり、体験は見学より数倍も心に残ったようです。
 3年生では、1,2年の発展として、より広い視野に立ち東京で職場訪問を行っています。
・ 11月16日に行う文化祭体験講座の講座が決まりました。毎年、地域の方を講師に招いて、体験講座を行っています。今年も手作りピザ、わらじ作り、大正琴、スポーツマッサージ、アウトドアロープワークなど22講座が決まりました。
・ 14日に行った公民「裁判と人権の尊重」の校内研究授業の報告をしました。冒頭で逮捕令状(複製)を使用し不当逮捕の実例を示し、逮捕から裁判の過程で人権がどのように守られているかを、多くの資料の中からグループ単位で調べさせました。その解答を話し合った後、死刑の是非についてパネルディスカッション、次に法律扶助制度について調べてきたグループが劇化により発表しました。最後に自己評価・相互評価で終了です。基本的に、大単元のはじめに学年全体で問題づくりを行い、毎時間、その時間の課題を解決しながら進行していきます。
 なお、参考になった本は次のものです。
 『弁護士と上手につきあう法』    山根祥利著、誠文堂新光社 \1,200
 『弁護士の上手な探し方・頼み方』 自由国民社編 \1,600

☆ 木本先生より、布袋小で行われたアドラー心理学のスマイル(講座)の参加報告がありました。内容については、誤解を招くおそれがあるの、でぜひ直接参加して学習していただきたいというリーダーの方のお話があったそうです。
 次回は11月16日(土)布袋小1:30〜、連絡先は高雄小・熊沢氏へどうぞ。
・ 関連で、アドラーの代表・野田俊作氏の講演会の案内がありました。11月23日10:00〜15:00 勤労会館小ホールです。参加費は、午前 \2,000、午後 \2,000 通しで\4,000 問い合わせは、市川まゆみ 052-851-6136

☆ 高橋先生より、11年目研のレポートを紹介していただきました。
 《一人一人のよさを発見する「みんな名人」》
  全員のよさを見つけて何かの名人に認定する。自信を持たせるのに効果的。
《みんなの情報を交換する学級新聞「バラエティーパック」》
  子供のノート、作文、意見、教師からの情報提供を印刷して配布。
《心を豊かにする「合唱指導」》
  「歌」「掃除」「あいさつ」を心の健康のバロメーターととらえ、合唱指導を学級経営の重点として実践。
《一人一人の考えの違いを大切にする授業》
  授業の中で話し合いの技術を教え、場をふませることにより、一人一人が自分の意見を主張し、互いの意見を認め合う人間関係をつくる。
《環境へ視点を持たせる授業「夜の地球から未来を考える」》
  人工衛星から移した夜の地球の写真を見せて、環境破壊に気づかせる授業。
《地球のピンチを救う「エコクラブへの参加」》
  環境庁が主催するエコクラブに加盟して、環境問題について調べ、行動をおこすというもの。
・ 組合教研のレポート「マクロの視点から環境問題を考える」の紹介です。内容は、環境問題をマクロの視点からとらえる@「夜の地球」の授業、A「地球温暖化」の授業の2点です。「環境破壊が地球全体の問題であることに気づいてくれたようである」そうです。
・ あの故・坪田愛華著「SECRETS OF THE EARTH 地球の秘密」をいただきました。前に読んでとても感動した覚えがあり、再びその感動がよみがえりました。小学校6年生のメッセージの確かさ、すばらしさは、残された大人が真剣に耳を傾け、行動に移すべきでしょう。地球の秘密AIKAクラブは、地球環境平和財団  03-5442-3161 が運営しています。
・ 最後は授業報告です。4時間目の話し合いが終わって、新たな課題をつくったところだそうです。校区の住民への聞き取り調査では、町長さんや商店へ積極的に聞き取りに出かけました。児童は、その結果をもとに、自分の意見をまとめています。紹介された8名の意見は、それぞれ根拠が述べられ、明解に意見が述べられていました。
 この調査をもとにした第4時の損派対得派の話し合いの結果、損派の方が増加したそうです。このあと、高鷲村(白川村)の住民が建設に賛成かを聞く段階に入ります。

☆ 大藪先生から、優良校視察の報告がありました。情報化教育文部省指定校の菊川町立菊川東中学校です。そのコンピュータ利用の様子を一部紹介します。
  ・生徒が図書館でASAHIネットを使用して、新聞記事などを自由に検索している。
  ・町の図書館の本を検索して注文すると、届けてもらえる。
  ・出席簿は生徒がパソコンに入力。
  ・公民の授業では、生徒が判例を検索して調べ、該当の裁判官・検察官にインタビューをする。(親切に対応してもらえるそうです。)
 将来、教育現場にパソコンがかなりの比重を占めることは必至です。その時に、道具として使いこなせるだけの知識は持っていたいものです。
・ インターネットのファイルを一晩中かかってダウンロードしてくれるWeb Whackerを紹介していただきました。
・ 白川村立白川中の佐藤先生からの返事を紹介していただきました。小・中学校とも、アンケートには協力してもらえそうだということです。

☆ 尾関先生より、中日新聞10月13日朝刊10面、中部電力の全面広告を紹介していただきました。会社の取り組みが18点紹介されています。詳しくは、「地球環境年報」を下記に請求してください。
   〒461-91 名古屋市東区東新町1番地 中部電力轄L報室新聞係
また、ホームページでも紹介されています。(http://www.chuden.co.jp

☆ 大島先生から、「私たちの町のゴミ問題を解決するために、私たちは何を知ったらいいか」をグループ別に考えた結果を報告していただきました。CHOOPグループでは、ゴミの環境に与える影響、リサイクル、ゴミの減らし方を調べると書いています。その他、それぞれのグループが考えた課題は、どれも的をえていました。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp