第58回 社楽の会報告    第57回へ   第59回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

10月3日(木)7:00〜9:30、布袋北学供にて第58回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井尾関高橋大島、高木、勝村(敬称略)そして大藪先生の7名です。
 
☆ 土井より、国会傍聴レポートです。戦後3回目という、解散だけのために開かれた9月27日の第137回臨時国会を傍聴してきました。事前に地元の代議士に申し込んでおいた傍聴券と通行証を議員会館の事務所でいただき、元代議士の人に案内されて中に入りました。たった5分間(正味3分間)の短いドラマでしたが、見応えがありました。終了後も、通行証で議事堂内を歩き回り、インタビューを受けている有名政治家を間近で見ることができました。次は、特別国会か、通常国会の開会式を見てみたいと思います。
 国会のあとは、東京地裁でいくつかの裁判を傍聴しました。
・ パンフ「21世紀を展望したわが国の教育のあり方について」の紹介です。各学校に配られてご存じだと思いますが、中教審の第一次答申が簡潔にまとめられているので、利用価値は十分です。巻末に紹介されていた文部省のインターネット・ホームページ(http://www.monbu.go.jp/)をのぞいてみました。文部省の機構などのほか、第一次答申全文が載っており、ハードに落としておくと、レポート等、いろいろ使えて便利です。便利な世の中になったことを実感します。
・ 福田三商(株)からお借りした資料を紹介しました。福田三商は古紙回収量年間50万tの日本最大級の古紙専門商社です。本社は名古屋で、小牧営業所に電話( 0568-76-4196)で問い合わせをしたところ、わざわざ学校まで説明にみえました。
  ・新聞やOA古紙は主に春日井の王子製紙へ送られ、新聞用紙になる。
  ・段ボール、雑誌などは中津川の中央板紙、常磐、三光、静岡の東海パルプ、大昭和などに送られ段ボールになる。
  ・段ボールは、小牧・岩崎のトーモク(株)で見学するとよい。段ボールの芯(ライナー)は台湾・韓国・インドネシアから輸入している。        など
 お借りした資料は『街の資源 古紙』という冊子で、紙業タイムス社株ュ行です。紙のリサイクルと再生紙について、いろいろなデータが載っています。

☆ 尾関先生から、前回の補足となる欧州連合(EU)の通貨統合正式決定の新聞記事を紹介していただきました。新通貨の名称は「ユーロ」で99年に導入されます。
・ 環境関係の新聞記事を紹介していただきました。東京臨海副都心の下水処理場・ごみ収集管、温暖化・オゾン破壊の影響、あと20年で地球パンク、日本のトキ絶滅が確定、総理府世論調査 環境に関心・でも生活水準維持、読売のリサイクル社会への助走1〜5、環境共生住宅などの内容でした。総理府の調査など、実践に使えそうです。

☆ 大藪先生から愛社研専門委員会の報告がありました。11月16日冬期研修打ち合わせ、2月1日冬季研修会という予定です。
 「21世紀を見据えた社会科授業のあり方」というテーマの各地区の実践を簡単にまとめてみます。子ども像、小学校・中学校の実践内容です。

名古屋 … 情報の取捨選択・活用できる子ども
  小 →私たちの生活と情報    中 →情報化社会
一 宮 … 環境保全のために主体的に行動できる子ども
  小 →これからの工業と環境   中 →原子力発電
中 島 … 主体性・創造性・共感し合って豊かに生きる
  小 →私たちの県        中 →中部地方
愛 日 … 人権の尊重、助け合って生きる子ども
  小 →ゴミステーション 中 →沖縄の軍事基地問題
海部・津島  … 主体性・創造性・共感し合って豊かに生きる
  小 →町で作り出されるもの(農業)中 →鎌倉時代の文化
知 多 … 問題 に気づき、意欲的に追究する子ども
  小 →戦争と国民生活      中 →原子力発電   

・ ついに出ました!大藪先生により、社楽の会のホームページを紹介していただきました。“ようこそ 環境問題を考えるページ”と題されています。
 愛知県の図に丹葉管内の市・町が示されており、そこをクリックすると、それぞれの市・町の取り組みがわかるようになっています。他に、ごみ問題を扱っているページ、環境をあつかっているページにリンクできます。また、子どものレポートも載る予定で、見られた人からメッセージもいただけるようになっています。
一度と言わず、ぜひ何度もご覧下さい。まだ、一般には公開していません。
  http://www2e.meshnet.or.jp/~ooyabu/index1.htm 
・ 東海インターネット(株)の先生優待サービスの紹介です。各学校2名まで、1年間インターネットの無償サービスが受けられます。しかも、1年終えても継続?の噂も…ぜひ、このチャンスにインターネットを始められてはいかがでしょうか。
 問い合わせは пD052ー220ー1771 FAX.052-220-1774 東海インターネットまで

☆ 大島先生より今後の授業の見通しを示していただきました。第2時の課題作りは近々実施の予定です。次の調査計画の立案では、「必要な情報はどんなことか」「情報をどこからどうやって得るか」について意見を出し合い、調査に入ります。ここで、インターネットでの検索・アンケートや直接聞き取り調査をします。この調査結果を基に、大口のゴミ解決法をまとめ、インターネットで発信し、さらに他校との討論を行います。最後にこれらの結果をふまえて、環境問題からみた21世紀のあり方、私たちの生き方についてのアピールをするという流れです。
 いよいよ実践段階に入ってきました。文部省が推進しようとしているインターネットが実際に授業でどう使えるのか、先取り実践でもあります。明日の授業のスタイルを占うものになるかもしれません。

☆ 高橋先生から、課題作りの実践報告がありました。インターの完成予想図を見て、児童は課題を作りました。
  ・住民は東海北陸自動車道に賛成か、反対か。
  ・この道路は、必要か、不要か。
  ・環境を壊してまで道路をつくって、住民は納得したか。など
ねらいに合った課題がつくられました。  

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp