第60回 社楽の会報告    第59回へ   第61回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

   10月31日(木)7:00〜9:30、布袋北学供にて第60回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井尾関高橋大島奥村高木川井、岩田(敬称略)そして大藪先生の9名です。
 
☆ 土井より、昨日布袋中学校で行われた、県教委・事務協委嘱 進路指導研究発表会の報告をしました。布袋中学校では、進路指導を「生き方指導」ととらえ、学校の教育活動全体を「生き方について考える」「生きる力をつける」の2本の柱でとらえなおしました。詳細については、後日紹介したいと思います。
・ 研究発表当日の指導案を紹介しました。3年公民「商品が手もとに届くまで」を、いつものように、自分たちで作成した問題の解決→全体での話し合い→調査活動の発表→自己・相互評価という流れで行いました。時間がなく、かなり途中を簡略化してしまいましたが、いつもの様子に近い姿を見ていただけたと思います。
・ 第53回に続き、クアラルンプール日本人学校の加藤誠先生からいただいた通信「マレイの風」10・11を紹介しました。10ではジャパンクラブ(日本人会)の様子が書かれています。そもそもKL日本人学校は、KL日本人会が設立した私立学校です。また、和食レストランなど9軒のテナント・図書館などが入った施設、会員の親睦会があり、便利な会です。11では、日本人学校の歴史が紹介されています。日本人会の2部屋を借りた学習塾からスタートしたのが、30年後の現在では幼稚部・小学部・中学部合せて1,411名にもなっています。「日本人会の規模は、その国と日本との関係を示すバロメーター」という言葉に説得力を感じます。
・ 再度、東海インターネットへの加入のお誘いです。教員は、各学校2名まで無料です。また、ホームページは、10MBまでつくることができます。社楽の会のホームページ拡張のためにも、加入してください。
問い合わせは п@052-223-3957 東海インターネット スクールプロジェクトの係までどうぞ。

☆ 高橋先生は、明治図書『「子供を動かす法則」活用事例集 第1学年』法則化運動中央企画室編に掲載されたご自身の論文を3本紹介していただきました。
  「個性を生かすやまびこ音読の指導」
  「書き出しを決めて書く楽しい単作文の指導
  「スケジュールを決めてアサガオを育てる指導」
  それぞれ手だてが明確に示されています。ぜひお読みください。
・ 調査の経過報告です。子供たちが高鷲村のペンション・ホテル、スキー・ゴルフ場、農協、警察署、道路公団、教育委員会に手紙で質問した結果が5,6通届きました。
 ‘サンメンバーズホテルひるがの’の料理長・今井さんは、「自動車道は生命線」「観光立村と自然環境の両立が急務」「いろいろな立場に立って考えてみてください」とわかりやすく、本音で語っていただきました。
白鳥工事事務所の方は、野生生物を守る工夫、インターをつくる費用、消失する森林面積などを教えてくださいました。
 ダイナランドの方は、温暖化の影響、入場者の数、高鷲村の未来などを説明してくれました。今後、これらの声を生かして、学習を進めていく予定です。
・ 次に、児童が作成した「高鷲村IC完成」から広がる樹形図を報告していただきました。結論を見ると「命が助かる」「村がお金持ちになる」などのプラス面、「自然が減っていく」「交通事故がよく起こる」などのマイナス面が書かれていました。論理的思考のいい訓練になっています。


☆ 尾関先生からは、旅行地理検定協会“たびの「地理検」”を紹介していただきました。全国各地で年2回実施しているそうです。第4回は、12月15日(日)名古屋でもあります。申し込みは11月20日まで。土井は冗談で受けてみようと思っていますが…。問題は国内編・海外編とあり、それぞれ180問、80分。1つだけでも受けられます。問い合わせは、пF03-5396-1331、 FAX 03-5396-1333 
・ すごろくゲーム「ミズタマぼうやの大冒険」を紹介していただきました。空から降った雨が海に流れ出るまでを、すごろくでたどっていくもので、“日本 の水をきれいにする会”( 03-3585-3653 〒107 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル)から送ってもらったものです。関心を高める手段に使えるかも?
・ 次にホームページに載せるための「江南市の清掃事業」を提案していただきました。
市の概要、ゴミ収集量の推移、ゴミ処理の現況がまとめられています。写真をいかに組み入れるか、市の概要は江南市のホームページへのリンクでできないかが話題になりました。参考資料は、江南市経済環境部環境整備課発行「事業内容 平成8年度」


 川井先生からは、小学校1年生 生活科学習指導案「動くおもちゃをつくろう」の実践報告をしていただきました。学年全体を興味・関心に応じて「風」「ゴム」「空気」「糸」の4コースに分かれ、それぞれ動くおもちゃを作るというものです。
本時は制作の3時間目で、それぞれがパワーアップを工夫する活動です。90数名が2部屋に分かれ、熱中して取り組む様子が目に浮かびます。

☆ 奥村先生からは、組合教研のレポート「共生を目指す交流教育−楽しい集会活動−」 をいただきました。楽しい活動を障害児と健常児が共有することで、相互理解を深めようという実践です。具体的には、音楽集会への参加や七夕会での活躍の場を与える実践の中で、障害児のよさを認めるとともに、障害児が自信を持って行えるよう配慮されています。健常児にとっても、価値ある実践だと思います。

☆ 高木先生からは、生命の学習の資料をいただきました。五条川小は、以前から性教育についてがんばってみえます。今回は、1年生から6年生まで、年間2時間(計 12時間)の指導計画と、4年生「おとなへの第一歩」の指導案を教えていただきました。資料も準備され、誰もが高いレベルの指導ができるシステムを確立している点でとても参考になります。

☆ 大島先生から、英語で海外に発信したメールに対して、オランダから来た返事を紹介していただきました。メールは大藪先生が、インターネットの外国のニュースの欄に発信したもので、オランダの環境工学の講師 Michiel van Milさんから返信が来ました。
 オランダでは、市民は、紙、ガラス、有機物、無機物に分け、紙・ガラスは再生、有機物は肥料、金属以外の無機物は燃やし、その熱は発電に利用するそうです。企業は、ゴミの回収が有料なために、生産工程を工夫して、ゴミを出さないようにしているそうです。
 インターネットと翻訳ソフトのおかげで、調査活動も国際的になってきました。

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp