第62回 社楽の会報告    第61回へ   第63回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

 11月28日(木)6:30〜9:30、岩倉中学校にて第62回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井、尾関大島木本、川井、勝村奥村高橋、岩田(敬称略)そして大藪先生の10名です。
 
☆ 奥村先生からつくし学級(情緒障害児学級)の算数科学習指導案を紹介していただきました。数カードをめくり、出た数だけおはじきをもらい、得点を記入していく内容です。
・ 次に、つくし学級とわかば学級(精神薄弱児学級)の国語科の合同授業の学習指導案を紹介していただきました。漢字から連想した語で文を考え、カルタ取りをするという流れです。
 どちらの教科も、それぞれの能力に応じてねらいや役割が考えられています。普通学級でも、こうありたいと思います。

☆ 木本先生から、野田俊作講演会について報告していただきました。
 午前が講演、午後は参加者の質問に答えるという形です。アドラー心理学の話は、要約すると誤解を招きやすいということなので、ぜひ直接話を聞くか、本を読んでいただきたいと思います。

☆ 尾関先生からは、愛知県社会福祉協議会ボランティアセンター編集の冊子「思いだしてごらん」をいただきました。福祉実践教室の科目用テキストです。車いすや手話、要約筆記、点字、盲導犬について、わかりやすく説明されています。
・ 岩田先生から、ガイドド゙ッグ・オーナーズクラブ会長が、柏森駅の近くにお住まいであるという情報を教えていただきました。盲導犬について教えていただけるそうです。
・ 尾関先生から中日新聞の記事(11/17)岐阜県山県郡美山南中の「カワゲラウオッチング」を紹介していただきました。学校の前を流れる武儀川の水生生物観察、水質調査を授業に取り入れたものです。自然に囲まれて育った子供たちも、ほとんど知らない事実が多いことに驚かされます。
・ 続いて、中日新聞のデンマーク環境リポートBCを紹介していただきました。
Bでは、デンマークの最大・最強の官庁“環境省”の活動を紹介しています。日本では、廃棄物処理法が厚生省、リサイクル法が通産省というように縦割り行政で、リーダーシップがふるえにくくなっています。
 Cでは、産業廃棄物から史上最大の毒物「ダイオキシン」を出さないデンマークの努力を紹介してあります。日本は、全くの無策と言っていい状態です。

☆ 大藪先生からホームページの現状を報告していただきました。これまでに比べてリンク先がわかりやすくなっています。このホームページとリンク先から、おおよその環境教育に関する資料が入手できるようになりました。ぜひご利用ください。
 今後は、さらに上の階層に社楽のメニューページを作り、環境のページと並列に平和教育のページ、活動報告のページなどを作っていきたいと考えています。
・ 続いて、翻訳ソフト「翻訳の王様」を実演していただきました。このソフトには、英文ホームページを和訳する「キング」、翻訳機能を独立して使える「クィーン」、電話料金の安い時間帯を選んでWWWページを前もって取得できる「ナイト」があります。まだまだ日本語としては不十分ですが、今後、加速度的に進歩していくと思われます。
・ リサイクル活動をしている各種団体を紹介していただきました。スチール缶やアルミ缶、ガラス瓶、PETボトル、古紙のリサイクル団体です。詳細は、社楽のホームページをご覧ください。
・ 次に、企業から借用した、授業等で使える環境教育実物資料の紹介です。実際に、次のものを見せていただきました。

@ 石塚硝子梶@ 
カレット、原料(珪砂・ソーダ灰・石灰石)、ガラスを混ぜたブロック
A アイ・コーポレーション、PETボトル協議会
 ペットボトルから作ったくつ下
B 三菱鉛筆樺部販売(名古屋市中村区名駅南4-4-1)  052-581-4131
 リサイクル鉛筆   …紙を軸に使った鉛筆
 リサイクルボールペン…1枚分のトレーで1本分のボールペン軸ができるパネル
C 宮崎梶@新川町西堀江2416 052-409-2281
世界の再生トイレットペーパー(オーストラリア、ブラジル、アメリカ、デンマーク、インドネシア、フランス、ベトナム、ドイツ、イギリス、中国など)
D 古紙再生促進センター 名古屋市中村区名駅4-2-25 第一埼玉ビル
パネル10枚 052-582-1836

  直接体験以外では、実物にまさる資料はありません。これらのものは、児童・生徒の心をとらえると思います。
・ PETボトル協議会のリサイクル推奨マーク認定商品の購入先リストをいただきました。それぞれから、見本品が届く予定です。

☆ 大島先生から、これまでの経過報告がありました。ごみについてのまとめを文化祭で展示発表したそうです。今後は、グループごとにまとめた意見について、相互に評価をし、発信していくという流れです。

☆ 高橋先生から、白川村にある白川小学校・平瀬小学校の5・6年生(40名)のアンケート結果を報告していただきました。
東海北陸自動車道ができると、とても住みやすくなる…4名、少しは住みやすくなる…13、変わらない…8名、住みにくくなる…12名という結果に代表されているように、どのアンケートも手放しの喜びようではないことがわかりました。子供の考えは、住む場所が変わっても、よく似ていることがわかりました。
・ 次に、「社会のあり方を考える」として、“みんなが幸せになる方法”を各自が画用紙にまとめ、それを原稿用紙10枚程度に文章でまとめました。小学生とは思えない、すばらしい作品ができていました。T君は、「自然は無限にないのだから、ずっと今のように発展することには、限りがあると思う。」という言葉で結んでいます。
 これらも、ホームページで紹介する予定です。

☆ 勝村先生から、第1回地球にやさしいコンクールの結果を報告していただきました。
このコンクールは、「魔法の木」といわれる木材とプラスチックからできたリサイクルの版木を使って「いちばん大切なもの」というテーマでグループ制作するものです。尾北ホームニュースでも大きく紹介されましたが、全国から多くの応募があり、入賞32点の中の3点が犬山西小学校の6年生の作品でした。
 日頃の地道な活動により児童が育ち、今回の受賞に結びついたと思われます。

 

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp