第65回 社楽の会報告    第64回へ   第66回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

1月16日(水)7:00〜9:30、布袋南部学供にて第65回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井、尾関、大島、岩田、高橋、高木、川井、木本、天野、高田、勝村、岩井、熊木、奥村(敬称略)そして大藪先生、初登場添田先生、野村秀夫先生、山田信夫先生の18名でした。今日は、資料集部会のリハーサル、および、FW(フィールド・ワーク)のガイド委員の打ち合わせを兼ねて行いました。
 
☆ 土井より、「略語カード」を紹介しました。表には、中学3年の公民で学習するWTO、GNP、APECなど27の略称、裏にはその日本語での名称と説明が書かれています。切り離して、授業中にはグループごとにカルタ取りをしながら学習しました。3年生でも夢中になって取り組みます。
・ 関連で、朝の学習用に作ったプリントを紹介しました。Europian Union,Official Development Assistance のように英語で書かれたものから「欧州連合」「政府開発援助」などと答えさせるものです。略語カードとセットで学習すると学習効果が高く、英語の勉強にもなります。
・ 次に、インターネットのホームページ“ぷちねっと”を紹介しました。NTTが小中学生の勉強や遊びに役立つようにと作られたページです。この中で、「学校の授業」というページがあり、小・中の各教科別にリンク集になっています。今回は、その中から中学校の社会のページを紹介しました。次のページとリンクしています。

  ○地方自治体 ○外務省バーチャルハウス ○首相官邸バーチャルハウス ○ノーモア広島・長崎
  ○時代の証言−歴史写真館 ○大江戸見聞録 ○在日フィリピン大使館
  ○天皇紀 ○奈良国立文化研究所 飛鳥資料館 ○世界の窓 ○前方後円墳
  ○日本銀行金融研究所貨幣博物館 ○チリ大使館商務部 
  ○原始爆弾による被害の話 ○ケニア マサイ・マラ動物保護区サファリツアー 
  ○遙かなる縄文の世界 ○水源開発公団 ○鳥瞰写真の世界 ○日本・世界の祭

「地方自治体」は、都道府県別のリンク集で、日本地理の学習には強い味方です。「世界の窓」では、世界420カ所のカメラで“今 この瞬間の映像”をライブで見ることができます。「天皇紀」は、歴代天皇、歴代将軍、歴代首相、歴代閣僚などのデータベースです。並の人名辞典ではかなわない情報量です。
このほか、社会科に関するものでは、“こねっと・ワールド”も社会科のリンク集を作っており、現在、26のホームページとリンクしています。これが社会科リンク集の最大のもののようですが、まだまだ一部の領域しかクリアしていないのが実状です。
 社楽の会で、社会科に関する、授業で役立つリンク集を作っていきたいと考えてい
ます。
 ぷちねっと  http://navi.ntt.co.jp/petit/
 こねっと・ワールド  http://www.wnn.or.jp/wnn-s/

☆ 資料集部会より、今年の実践に関する資料を紹介していただきました。
展示資料としては、次のものがありました。

@ 自作のホームページ(B紙9枚)
A 三菱鉛筆のパネル2枚 「リサイクル鉛筆 エコライターのできるまで」「食品用トレイがボールペンの軸に」
B エコラーイターの製造工程の実物、食品用トレイから作ったボールペン
C オーストラリアの再生紙によるトイレットペーパー
D ガラス瓶からつくったカレット、およびカレットを使ったタイル(石塚硝子)

また、パンフレットとしては次のものをいただきました。

@ アルミはCAN TO CAN   アルミ缶リサイクル協会
A わたしたちの活動を紹介します  アルミ缶リサイクル協会
B ビールびんのリサイクル キリンビール
C ガラスびんリサイクリング    ガラスびんリサイクリング推進連合
D みんなでREICLE 古紙再生促進センター
E 古紙のはなし 古紙再生促進センター
 
このほかに、日本アルミニウム連盟発行の冊子「アルミ製容器包装 リサイクルハンドブック」もわかりやすくまとめてありました。1部土井が保管しておりますが、必要ならば次に請求してください。  社団法人 日本アルミニウム連盟 
  〒103 東京都中央区日本橋2-1-3 日本橋朝日生命館  03-3274-4551
 
☆ 資料部会より、「情報化社会を主体的に生きる子どもの育成」をテーマに発表リハーサルをしていただきました。発表の持ち時間は、例年の30分に対して20分間しかないため、膨大な実践のごく一部しか発表することができません。また、実践は現在も進行中で、毎日のように新しいデータが到着しているような状況です。そのため、説明しきれない部分もあり、次のようなご指摘をいただきました。
 ・ これまでのように、個の変容が表現されていないので、子どもの変容がわかりにくい。具体的な声があるとよい。
 ・ 情報化社会を育てる場面と教師の評価のかかわりがあいまいである。
 ・ インターネットの有効性を示す事前と事後の具体的なデータを示してほしい。
 ・ 子どもたちは情報化社会をどのようにとらえているのか。また、情報を選択する能力は育成できたのか。など    
これに対して、補足説明をいただきました。
 ・ 他の人との交流を通して、いろいろな立場から考えることができるようになった。
 ・ 外国の人との交流に、生徒は驚き、心を動かされた。
 ・ 英語が使えないと、よいよい情報は集められない。
 ・ 子どもたちは、手紙や電話、聞き取り、インターネットでの情報収集の体験を通して、世の中に情報があふれていることを実感した。 
・ 今回の学習が、高鷲村の子どもたちにも広がっている。
今年の実践は、まだ発展しつつあります。いずれは、実践に対する綿密な評価をして、成果と課題を明らかにすることが必要になると思われます。

☆ 今年の夏行われるFWのガイド部会が打ち合わせを行いました。FWでは、江南市を中心に扶桑・犬山をまわります。見学地の説明のほか、遠くから来ていただいた方々の知的好奇心をくすぐるような、そして来てよかったと思っていただけるようなちょっとしたいい話を組み入れていきたいと考えています。この地区に関する知的なエピソードがありましたら、社楽の会の折りにでも教えていただけたら幸いです。
  
      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp