第67回 社楽の会報告    第66回へ   第68回へ
                                  報告者  布袋中  土 井

 2月13日(水)布袋北学供にて、第67回の社楽の会を開催しました。参加者は、土井尾関、高田、天野、木本、岩田、奥村高橋、木本、大島、岩井、熊木(敬称略)そして添田先生、大藪先生、和田先生、初参加水野俊夫先生、さらに栗林先生にも駆けつけていただきました。

☆ 土井より、歴史新聞編纂委員会編『歴史新聞』(日本文芸社 \1,300)を紹介しました。B4版で、ピラミッド建設から明治維新まで、102の年代が歴史新聞としてまとめられています。インタビューあり、広告ありと、児童・生徒が新聞を作る時の発想に似ており、参考図書として便利な一冊です。 
・ 続いて、2月22日 P.M.2:00より江南市民文化会館で行われる、“マザー・テレサとその世界”を紹介しました。同名のドキュメンタリー映画の上映(55分)に続き、ボランティア活動家・山田征氏の講演が行われます。布袋中では、道徳の資料として彼女の生き方を取り上げているため、以前より興味を持っておりました。参加したいと思います。
 関連として、昨年末、マザー・テレサの施設でボランティアとして働いた祖父江鈴 子さん(江南市小折本町)を紹介しました。小・中学生対象に講演もお願いできそうです。(土井の新任時代の生徒の母親です。)
・ 資料収集に役立つインターネットのサイトを紹介しました。
 大阪教育大学の「インターネットと教育」http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/educ/)は、 知る限りでは、国内最大の教育関係のリンク集です。理科関係が主流ですが、社会科に関する多数のサイトにもリンクしています。その中からいくつか紹介します。
・ 246 教育関係リンク集(足立賢治さん):中学校の先生が作成しているリンク集で比較的質の高いものだけが集められている
・ 101 世界の物価レポート(住友商事):世界各国の31品目の物価、および20年間の価格差の推移がわかる。
・ 88 戦後50年(毎日フォトバンク):戦後50年の毎日報道写真のページ。阪神大震災の記録のページもあり、画像データが簡単に手に入れることができる点でも貴重。

☆ 尾関先生より、選択社会科の生徒の研究テーマを紹介していただきました。「ゴルフ場問題について」「マングローブ」など、10名の環境問題に関するテーマと動機、さらに調査方法が示されています。それぞれ、関連団体から資料を取り寄せ、社会認識の深まりを見せたそうです。なかには、今回、生まれて初めて封書の手紙を書いた生徒もおり、手紙による問い合わせは、ぜひとも一度は経験させたい学習活動です。
・ 次に、故司馬遼太郎が、大阪書籍の教科書『小学国語』6年生のために書き下ろした「二十一世紀に生きる君たちへ」を紹介していただきました。子どもたちに、自然に対する畏敬の念を持つこと、自己を確立し、やさしく、たのもしい人になるよう呼びかけています。洗練された文章から、歴史から学んだ人間の生き方の重みを感じました。司馬氏は、5年生向けにも「洪庵のたいまつ」を書き下ろしています。
・ さらに、江南市の無形文化財、瀬邊功山氏を紹介していただきました。江南市は、平安時代から竹細工が盛んでしたが、功山氏は父から受け継いだ竹細工の技を、美術工芸の域にまで高めました。作品は、すいとぴあ江南などに展示されていますので、ぜひご覧ください。
・ 最後に、中日新聞(2/13)「新聞切り抜きコンクール」の記事の紹介です。古知野中学校の伊藤敦先生が指導されている新聞の切り抜きを、同コンクールに応募したところ、「覚えていますかモンゴル大火災を」が入選しました。一度、指導のコツなどを伺えたらと思います。

☆ 奥村先生より、特殊学級の社会見学実施案を紹介していただきました。藤里小学校では、毎年特殊学級だけで社会見学に出かけています。今年は、児童6名、引率教師2名、さらに数名の保護者の協力を得て、名古屋港水族館へ行く計画です。切符の買い方、電車の乗り降りなど、社会的自立に直結する活動を、学級独自で行っていることはすばらしいことだと思います。

☆ 高橋先生より、木曽川町長山口氏による“丁丁発止−町長発志「すべてが幸福になる解決法」木曽川小5年生の論文より”を報告していただきました。5年3組が考えて町長に発信した「解決法」を、町長が広報(2月号?)に紹介したものです。
子どもたちの考えを多数引用しながら、次のように述べられています。

 ここでわたしたち大人が「そんな現実離れした…!」とたしなめるのは容易で
  す。しかし、彼らが抱いた素直な危機感を非現実的だと切り捨てるやり方は、今
  私たち大人が感じている「不安」をどんどんつのらせるばかりなのではないかと
  思い、彼らの小気味よい意見を紹介しました。

次号では、『私たちの考える「豊かさ」の意味』が紹介されます。
子どもたちの考えが、確実に社会に働きかけています。

☆ 大藪先生より、オーストリアの Rudolf Drochter さんから来た電子メールを紹介していただきました。Drochterさんは、35歳のエンジニアです。そこには次のような内容が書かれていました。
    ・オーストリアのゴミ処理場は国内にあるとは限らず、隣国で処理する場合もある。
   ・買い物は、スーパーを避け、町中の店で袋を持参する。
   ・冷房を使わないで、庭の散水には雨水を使う。
   ・ガラスは合わせガラスを使い、断熱効果をよくしている、など。
Drochterさんに質問がある方、交流を希望される方は大藪先生までどうぞ。
・ 社楽のインターネット・電子会議室に、横浜本町小学校5年生から協力願いが来ました。@ ゴミの資料がほしい。A ゴミの最終処分場を教えてほしい。B ポイ捨て条例について教えてほしい、というものです。ご協力願える方は、メールを送ってあげてください。詳しくは、下記のホームページより電子会議室をご覧ください。
・ ポイ捨て条例の関連で、西春町の環境3条例、さらにそのPRのためにおこなった「でらむか大賞」「うっぷんばらし大賞」の新聞記事を紹介していただきました。  西春町では、ポイ捨て、犬等のふん害、煙や悪臭の出る野焼きを禁止する罰金付きの条例を定めました。罰金付きの条例は、全国的にもまだまだ珍しいそうです。
 「でらむか大賞」は、住民のマナーの悪さにむかついた体験談を応募するもので、4,000点の中から、中学1年生の作品が大賞に選ばれました。「うっぷんばらし大賞」は、「でらむか」状態の解消策を表彰するものです。アイデア豊かな自治体ですね。

    問い合わせは 土井謙次 
syaraku@tcp-ip.or.jp