第71回 社楽の会報告    第70回へ   第72回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

  5月1日(木)布袋北学供にて、第71回の社楽の会を開催しました。参加者と社会科(生活科)の担当学年を紹介します。土井(中1)、添田先生(小5)、高橋先生(小2)、岩井先生(小4)、木本先生(小5)、奥村寿先生(小3)、奥村和先生(小5)、大藪先生(中1・3)、尾関先生(中2)、岩田先生(中2・1)の10名です。

☆ 土井より、春の校外学習(中1)の学年会での提案を紹介しました。目的地は八百津町の人道の丘公園で、以前に日比野先生より紹介のあったように、故杉原千畝を記念してつくられた公園です。布袋中学校では、学校の教育活動を生き方指導の視点から見直し、行事、道徳、学級活動を関連づけて行っています。この校外学習では、特に道徳と行事を関連させています。6月10日(雨天19日)実施予定で往路が電車、帰路がバスです。
・ 次に、中1歴史の授業のワークシートを紹介しました。毎年、全時間ワークシートを作成していますが、今年度は、@生徒の作った中心課題、A授業のまとめ、B資料、C生徒の作ったその他の問題、D先生のコメント、E予習のヒント、で構成しようと考えました。ワークシートは、そのまま授業のスタイルが表れます。みなさんはどうしているか、紹介してください。

☆ 奥村寿先生より、尾張教育事務所より道徳教育の研究指定校の委嘱を受けたという話がありました。テーマは、「一人一人のよさを認め合い、共によりよく生きようとする道徳教育」で、奥村先生が研究主任をされるそうです。最近の研究の方向は、道徳の授業だけでなく、学級経営を含めた総合教育を取り入れたものということですが、私たちもいっしょに勉強させていただきたいと思います。

☆ 岩井先生からは、理科の研究実践の概略をお話ししていただきました。環境整備では、池を作ると都会では生物が集まるが、田舎だと逆に逃げていくという話がありました。何か象徴的な話のように感じました。

☆ 高橋先生は、統計教育の授業に取り組むこと、昨年度の実践に関連して、町長に招待されて会談したことなどの話をうかがいました。東海北陸自動車道沿線の首長会議が開かれるそうですが、その発想は、高橋先生の授業にヒントを得たのかもしれません。想像ですが…

☆ 添田先生からは、福祉協力校としての取り組みについて話をうかがいました。金管クラブが老人ホームへ訪問されているそうです。

☆ 木本先生は、体育主任ということで、体育大会の運営等で情報があればということでした。授業では、山形県白沼?小中学校とメールのやりとりをしていたという報告がありました。スノーロータリーで雪を吹き飛ばしたり、スノーダストで雪を溶かすなど、従来の雪国のくらしのイメージとは異なり、雪対策はかなり進歩しているそうです。

☆ 尾関先生からは、エコ・キャンプの構想をうかがいました。紙すき、鏃づくり、火おこし、残飯少ないコンテストなど、自然と接しながら生徒に環境について考えさせることをねらった野外活動です。結果の報告が楽しみです。

☆ 岩田先生からは、関連として、若狭でのバンガローづくりの話をうかがいました。下見では、12年前に行かれた時より浜が狭くなっており、重油流出事故の余波もあったそうです。男子生徒は、丸太で自分たちで小屋を造り、そこで寝るのだそうです。 さぞかし思い出に残るのではと思われます。

☆ 奥村和先生からは、アメリカから来ている児童についての話をうかがいました。文化の違いなど、興味深いものでした。これからは、外国人の児童・生徒、帰国子女がますます増えてくると思われます。その対応について考えていかなければなりません。

☆ 大藪先生より、社楽の会のホームページが雑誌で紹介されたと紹介がありました。
「WWWイエローページVol.3」エーアイムック発行“世界中から発信されているホームページからよりすぐりの1200を掲載”ということでP.108の〔環境問題〕の欄に載っています。紹介文は次の通りです。

 愛知県の尾張北部の小・中学校の社会科の教員たちが中心となって集まり作っている自称「社楽の会」のページ。子どもたちの環境問題についてのレポートなどがある。電子会議室では、中学生を中心に活発に意見交換をしている。
 現在、書店でも並んでいます。ぜひご覧ください。
・ 次に、教師の情報リテラシーについて、教育新聞(4/12)よりまとめていただきました。一部紹介します。
 @ 情報リテラシーの基礎教育は、現代の「読み、書き、そろばん」にあたるほど重要である。
 A 現代の付加価値創造社会の中心は、第4次産業(高度情報化産業)に期待されており、国単位の情報化力が次の時代の競争力を左右する。
 B そのため、児童・生徒の情報リテラシーの向上のために
 →指導案に、どのように興味を引き、情報機器を必然的に用いるような題材と状況を設定する
 →教える教師から、共に学習しながら指導するリーダーへ変わる必要がある
 →学校は知識獲得の場から、大量の情報を駆使して、知的判断、意志決定をいかに行うかを決定する場へと変容すべき
 C 情報化社会では、覚える文化から発想する文化へと変えることが重要確かに、必要な情報が瞬時に手に入る社会では、知識の量は人間の価値にはなりません。データにない新しい情報をいかに考え出すかが勝負でしょう。
・ さらに、資料集部会の今年度の研究について提案がありました。昨年度の成果として、より多くの情報収集、電子会議室での子供同士の意見交換、社会に働きかける場面での人と人、人と自然の調和に基づいた環境観の育成の3点を挙げてみえました。次に課題として、指導課程の工夫、コンピュータ利用能力の育成、情報モラルのあり方、国際理解や人絹領域への取り組みの4点を挙げてみえました。
 そして、今年度の研究は、@環境問題への取り組みの継続、A国際理解について、B伝統産業について、の3点を候補に挙げてみえました。
 この他、情報化への対応の新しい手段として、ホームページ上でのアンケートの作成、メーリングリストの活用、CU-SEEMEの活用の3点を紹介していただきました。特に、メーリングリストは、意見の交換では強力な武器になると思われます。CU-SEEMEを使うと、コンピュータを使ったテレビ会議・一斉放送のシステムが可能で、遠く離れた複数の人とテレビ電話で話すイメージに近いようです。
 

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp