第74回 社楽の会報告    第73回へ   第75回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

  6月26日(木)布袋北学供にて、第74回の社楽の会を開催しました。参加者と社会科(生活科)の担当学年を紹介します。土井(中1)、勝村先生(小6)、木本先生(小5)、高橋先生(小2)、奥村寿先生(小3)、大藪先生(中1・3)、尾関先生(中2)、岩田先生(中2・1)、熊木先生(中3)、初登場の犬東中 北川先生(中1)の10名でした。

☆ 土井より、「評価 脱ペーパーテスト」の取り組みを2点紹介しました。
 (1)中学1年生 地理調べ学習&発表会
 地理の冒頭の単元「人々の生活と環境を調べよう」では、調査活動の方法、発表の方法などを指導した後、発表中心の授業を行いました。リトルワールドへの取材や家の模型つくり、サリー?を身にまとっての発表など工夫する姿が見られました。資料は、世界の教科書シリーズ、朝日百科 世界のたべものなどが役に立ち、インターネットも大活躍でした。資料活用能力、社会的思考力、関心・態度が評価できました。
 (2)歴史新聞
歴史学習のまとめとして、3時間で歴史新聞を作成しました。2学期にもう一度行うことを予告してあり、次回の進歩に期待したいと思います。
・ 次に、学級活動(福祉)の指導案を提案しました。中1対象に、ボランティア活動の意味と重要性を学び、実践の場を紹介する内容です。実践意欲の高まりを期待して行いますが、次回に結果報告をします。
・ 夏休み一人一研究の計画立案の資料を紹介しました。モデルを参考に、生徒が研究の動機から手順、方法等を考え、教科担任の指導を経て、担任に渡るプロセスを踏んでいます。
・ 土井より、伝統文化の授業で使えるホームページを紹介しました。
 社楽のページにある社会科リンク集の“リンクのリンク”に「ネットサーフィンガイド」があります。まさしく情報の宝庫で、リンク数は膨大です。この中に日本の文化のリンクがあり、特に中学校の実践で使えそうです。一度ご覧ください。
・ 社会科リンク集の“リンクのリンク”より、インターネットのおもしろページを紹介しました。
 @ 金融機関最強リンクは、官庁や銀行、信用金庫、証券・保険会社など、金融に関するあらゆるサイトにリンクしています。経済の資料はこれでほとんど集まります。 
 A ローカルウィンドウ:地方自治サイトは、全国の地方自治サイトのリンク集です。
  日本地理の学習には、ありがたいサイトです。
 B Newsstand on the Webは、日本はもちろん、世界の報道機関とリンクしています。世界の国が日本をどう見ているかもわかります。言葉の壁がありますが、貴重な資料が入手できそうです。
・ 次に、社楽の会のホームページの現状を紹介しました。次回の日時と場所がわかる ようになっています。また、報告集、社会科リンク集、環境問題のページへリンクの ほか、「平和教育のページ」も登場しました。「伝統・文化」のページもつくっていきたいと考えています。

☆ 奥村先生より、道徳教育研究の基本的な考え方を教えていただきました。組織で研究するためには、個人研究とは違った難しさがあります。今後とも、道徳研究についてはもとより、研究・実践を組織的に行う方法についても教えていただきたいと思います。

☆ 尾関先生、奥村先生、土井より、JCの6月例会での講演の報告がありました。
 6月19日に3名が商工会議所で講演をしてきました。尾関先生が社楽の会の実践と古知野中のエコキャンプ、奥村先生が小学校での環境教育、土井からは子どもを動かす方法を話しました。ペープサートやクイズを入れながらの話は、好評だったように思います。それ以上に、JCの方々の熱心さには感心しました。

☆ 尾関先生より、書籍の紹介がありました。鳥塚義和著『授業が楽しくなる「歌と演説」』(日本書籍 \2,575)は、ヒトラーの演説やラ・マルセイエーズなど、歴史上の有名な演説や歌の歌詞が解説と共に紹介されています。関連した書籍やビデオ、CD、楽譜の紹介が貴重です。

 高橋先生より、72回の提案のあった『子どもを励ます授業中の言葉かけ』(明治図書)の執筆原稿の追加提案がありました。ノートの使い方が下手な子、気づかない子作文の指導などが加わりました。前回の提案後、私もいくつか実践してみましたが、子どもの心に響き、すぐに効果が表れるものばかりでした。こうした実践を、積み重ねていきたいと思います。

☆ 木本先生より、高木先生との合作、恒例になりました「岩倉小中学校教職員郷土学習資料」の紹介がありました。内容は年々充実しており、今年はA4で18ページの労作です。この冊子だけで、岩倉市の施設・主な工場などの概要が分かります。何より、資料を作ることができる力がすごいと思います。
・ 木本先生より今年度の小学校授業構想の提案がありました。単元は「伝統的な技術を生かした工業」です。個人で伝統産業を調べ発表した後、伝統産業の存在意義についてについてディベートします。さらに郷土の伝統産業を体験し、その大切さを感じ取り、世界へ向かって発信すという流れです。

☆ 勝村先生より、今年度のエコクラブの現状が報告されました。4年生以上で約200名が参加しています。6年生は意識の高揚や山椒魚調査、5年生がコスモロードづくりなど、学年ごとに趣向を凝らした実践が予定されています。授業のVTRを市へ贈るなどの働きかけも行っており、エコクラブ先進校としての活躍を期待しています。
 使用済みテレカの有効な利用方法をご存知の方はお知らせください。

☆ 熊木先生より、今年の中学校授業構想の提案がありました。まず、各自が日本の伝統文化について調べて発表します。次に、日本の文化と他地域の文化の違いを考え、幅広く意見を集め、日本文化の良さをまとめます。最後に、世界に向かってPRするというものです。小・中ともに、授業の流れについてのご意見、関連資料などがありましたら、ぜひご紹介ください。

☆ 大藪先生より、資料集部会の専門委員会の報告がありました。研究テーマは「21世紀を見据えた社会科授業のあり方」の2年目で、3年目にあたる来年度をにらんだ研究を行ってほしいということでした。なお、冬季研修会は来年1月31日(土)名古屋市教育館で行われます。 

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp