第86回 社楽の会報告       第85回へ    第87回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

 1月13日(火)布袋北学供にて、第86回の社楽の会を開催しました。参加者と社会科(生活科)の担当学年を紹介します。土井(中1)、大藪晃嗣先生(中1・3)、岩田先生(中2・1)、高橋先生(小2)、尾関先生(中2)、大島先生(中1)、木本先生(小5)、熊木先生(中3)、添田先生(小5)、大藪佳輝先生(中1)、奥村寿英先生(小3)、勝村先生(中3)、斉木先生(中1・2)、高田先生(中2)、光崎先生(中2)、日比野先生(小5)、栗林先生、山田教頭先生の18名でした。

☆ 土井より、生徒の質問「イスラム原理主義って何?」に答える資料を紹介しました。
 昨年11月にエジプト・ルクソールでおこったテロ以来、「イスラム原理主義」についての質問が多く、その質問に答える資料です。「イスラム教は、一神教としてユダヤ教・キリスト教から発展した宗教としての完成品なのに、西欧(キリスト教社会)に対して落ち目になったのは、イスラムの教えに背いたためである。イスラムの原点に帰ろう。」という内容です。出典 『THE 21』98年2月号
・ パソコンソフトの名前にもなっている富山県山田村は、村の費用で、ほぼ全世帯にインターネットを接続していることで全国的にも有名です。その山田村の山田中学校より、学校で使っている郷土資料を送っていただきました。
  『郷土 富山』 富山市中学校教育研究会社会科部会編 
40Pの小冊子。文が多く、中学生にはやや読みにくいが、おもしろい内容です。もっと詳しく知りたい人のために案内書が紹介されています。
 『新聞で学ぶ 授業の実践記録第8集』 富山県NIE委員会 平成8年11月
    尾関先生から「新聞切り抜きコンクール」が紹介されますが、これは新聞を授業に利用した実践記録集です。小学校6、中学校5、高校1例紹介されています。毎年、研究発表会も行われているそうです。
『わたしたちの郷土 婦中町・山田村』婦中町教育センター
小学校の副教材。さすがにわかりやすい内容です。
 「わたしたちの生活と税 中学生用」 富山県租税教育推進協議会
     愛知県でも発行されているもの
  以下は学習ワークシートです。どれも力作です。
    ・婦中町・山田村の歴史 B4 16枚 
     テーマ学習として、郷土史の学習を10時間位置づけているのがすごい!
    ・地方自治について調べてみよう B4 7枚
    ・富山県の歴史 B4 37枚
・ 神戸元気村へ米を贈る!の中日新聞記事(H9.12.26)を紹介しました。神戸元気村は、今なお仮設住宅で暮らす2万世帯のうち、お年寄りなど2,700世帯に毎月3sの米を贈っています。その活動に協力しようと布袋中学校生徒会・PTAが呼びかけ、520sの米が集まりました。神戸元気村の代表・山田和尚氏が直接取りにみえました。
・ 最後に、五色百人一首を紹介しました。20首ずつ5色に色分けされており、取り札の裏に上の句も書かれています。百人一首を知らなくても短い時間でもできるので、放課などでも楽しめます。集中力もつき、知的なレクリエーションとして、学級経営に役立ちます。布袋中1年生は、百人一首大会を行うので、全クラスが五色百人一首を活用しています。クラスを6チームに分け、チーム内最多が上位チームへ、最小が下位チームへ降りる方式で行っています。
字札 1個 ¥900(字札は6セット用意した)、絵札 1個 ¥900
申し込み 東京教育技術研究所  〒142  品川区旗の台2−8−12−3F    Tel 03-3787-6564   Fax 03-2507-2384

☆ 勝村先生より、教育センターの夏期研のレポートを紹介していただきました。
テーマは「自らの生き方を見つめる環境学習の展開−環境を中心とした総合的な学習の実践を通して−」
 グローバルな視野でのものの見方や考え方ができる子供、的確な判断力と行動力を身に付け自分自身の生き方や在り方を見つめることができる子供の育成をめざして、環境を中心に取り組んだ実践がまとめられています。
 研究実践の内容としては、次の4点が挙げられています。
(1)今年もやろうよエコクラブ … リサイクル活動、学区内清掃等
(2)討論による認識の深まり  … 違反ゴミを回収するかしないかについての討論
(3)地球を守る自由研究・体験活動 … 夏休み中の環境に関する自由研究
(4)視野を広げる子供達 … 新聞記事の収集
 それぞれ内容の濃い実践です。くわしくは、勝村先生におたずね下さい。

☆ 資料集部会によるリハーサルが行われました。テーマは、21世紀を見据えた社会科授業のあり方として「情報化社会を主体的に生きる子どもの育成〜伝統文化の学習を通して〜」です。具体的な内容は、後ほど発表される資料集を見ていただくとして、ここでは、意見交換の内容の一部を紹介します。
・ これからは、それぞれが興味を持ったことを学習し、友人や専門家と連絡を取りながら解決していく(知識の積み上げ型→知識の連結増殖型)ことが必要なのでないか。
・ 交流の範囲の目標は、小学校は身近な地域と交流し、情報発信の方法・マナーを学習することにおいている。
・ 情報の収集のためには、自分も何かを発信しないと有益な情報をもらえない。日本人とは何かを意識しないと、海外との交流はできない。交流すればするほど、足元の大切さを知らされた。
・ メディアの特徴(長所・短所)を整理し、子どもに教え、その上で選択させるべきだ。
・ 調べ学習の発表も、情報の発信・交流の一つと考えるべきである。
・ 学習の成果が社会に認めてもらえた喜びを味わわせたことも成果といえる。
・ 体験が内容の濃い(価値の高い)情報を得ることにつながった。体験をやったことで、自信を持った発信ができる。
・ 教師の側も、情報についての考え方を変えていかなくてはならない。
・ 単元構造図に四観点の評価を入れてほしい。
・ 情報教育をしているのか、社会科教育をしているのか。
・ 総合学習に関連させておもしろい実践である。
・ 21世紀は心の時代、生き方が大切。体験は生き方を学ぶことにつながる。実際に生で働く人を見て得た感動を大切にしたい。

☆ 朝日新聞『NIEガイド−先生のための新聞活用ブック−』(A4判、40ページ)がもらえます。新聞の読み方を初め、一面のトップ記事から政治、経済、社会、スポーツ、テレビ欄のほか、「天声人語」「折々のうた」といいたコラム、投書や天気欄、社説にいたるほぼ全紙面の活用の仕方を具体的に説明しています。希望の学校には無料で提供されます。はがきに住所、学校名、申込者名、電話番号、希望部数(10部まで)を明記し、学校単位で申し込んで下さい。
 〒460-8488 中区栄1−3−3 朝日新聞名古屋本社宣伝課NIE係
 

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp