第87回 社楽の会報告    第86回へ    第88回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

 1月29日(木)布袋北学供にて、第87回の社楽の会を開催しました。参加者と社会科(生活科)の担当学年を紹介します。土井(中1)、大藪先生(中1,3)、木本先生(小5)、高橋先生(小2)、岩井先生(小4)、大島先生(中1)、尾関先生(中2)、田中将弘先生(中2)、和田先生(小5)の9名でした。

☆ 土井より、「修学旅行」最新号「未来に生きる生徒の育成−分宿を取り入れた修学旅行−」一宮市立浅井中学校 下田俊夫教諭 を紹介しました。伊豆・須崎民宿18か所に分宿し、民宿の人とのふれあいを大切にした実践です。今後の一つの方向性を示していると思われます。
・ 次に、愛知県蚕業試験場之跡碑について紹介しました。布袋北学供は、かつて愛知県蚕業試験場のあったところです。尾張・三河の養蚕の中心として明治45年、県立原蚕種製造所が開設され、大正11年愛知県蚕業試験場と改称されました。去る1月10日、記念碑の除幕式が行われました。入り口左手にあるのでご覧下さい。
『生活科と共に総合学習を創る』98-5月号の原稿依頼がきました。「特集 今できる総合学習の実践 総合的学習先進校からのメッセージ 中学校の実践」締切2月15日3Pです。アイデアがあったら教えて下さい。
・ 法則化中学社会から入会の誘いをいただきさっそく入会しました。これから論文を多数送ってもらえると思いますので、この会でも紹介したいと思います。
   論文事務局 〒590-0504 大阪府泉南市信達市場543-12 泉南市立一丘中学校
      許斐 秀樹 先生   п@0724-84-0333 FAX 0724-84-0335   
   通信事務局   〒 684   鳥取県鳥取市湖山町北6丁目685
      村山 明生 先生  п@0857-28-0551 
・ 法則化中学社会の論文を紹介しました。「巨大都市・平城京 〜奈良時代第1時・奈良の都〜校区の地図を用いて平城京のスケールを実感させる方法」藤井英之氏の論文です。平安京の図を同縮尺の校区地図に重ねて、大きさを実感させるものです。
・ 書籍紹介『エンカウンターで学級が変わる Part2中学校編』(図書文化\2,500)を紹介しました。前回の学級づくりとは違い、教科、進路指導、国際理解教育、人権教育、環境教育、宿泊を伴う行事など、多くの場面で使えるエクササイズが紹介されています。
・ 文部省審議会報告より「体系的な情報教育の実施に向けて(平成9年10月3日)情報化の進展に対応した初等中等教育における情報教育の推進等に関する調査研究協力者会議 第1次報告」を紹介しました。情報教育についての基本的な理論が書かれています。資料集部会で話題になった「情報活用能力」は「情報及び情報手段を主体的に選択し活用していくための個人の基礎的な資質」とし、次のようにまとめられています。
 @ 情報の判断,選択,整理,処理能力及び新たな情報の創造,伝達能力
 A 情報化社会の特質,情報化の社会や人間に対する影響の理解
 B 情報の重要性の認識,情報に対する責任感
 C 情報科学の基礎及び情報手段(特にコンピュータ)の特徴の理解,基本的な操作  能力の習得
・ 次に「オーストラリア発見」学習指導プラン・コンテスト大作戦 その1 を提案しました。貿易商や学者、雑誌編集者になり、旅行計画を立てるという学習活動です。現地の人から情報を得ることがポイントです。まだ調査方法のアイデアのみですが、国際理解につながる展開にしていきたいと考えていますのでご助言下さい。

 高橋先生より、教育大の論文「子どもが知的に取り組む絵画指導−2年いもほりの絵の指導を通して−」を紹介していただきました。研究仮説は「子どもを知的な状態にすることで、一人一人の能力を十分に引き出し、生き生きとした作品を制作させることができる」で、知的な状態=常に思考・判断を繰り返している状態としています。そのための指示として次の3点挙げられています。
  1 作業を細分化する指示  …作業のポイントを明確に指示
  2 制約を与える指示    …決められた条件の中で表現を工夫(重要)
  3 作業のスピードを示す指示…スピードを具体的な表現
  以前に、この指導法によるすばらしい作品を見せていただきました。

☆ 尾関先生より、青函トンネルについてJR北海道に問い合わせた結果を紹介していただきました。海底駅(海面下145m)は避難場所として設置されていること、23年6ヶ月間で6,890億円をかけ、のべ1,380万人の人により造られたこと、長さ53q、最深部240mであること、計80本の電車が通ることなどです。
・ 次に、「ののちゃんのNIEガイド〜先生のための新聞活用ブック〜」(朝日新聞)を紹介していただきました。新聞各紙面を活用する方法(発問、応用授業例等)が具体的に紹介されています。
・ 続いて「目の不自由な人と外へ出よう−ガイドヘルプの技術−」を紹介していただきました。目の不自由な人を誘導する具体的な方法が明解に示されています。
  発行 東京都製作報道室 都民の声部情報公開課 
    〒163-01 東京都新宿区新宿二丁目8番1号  03-5388-2276
・ “大切な人へ バレンタインメッセージ募集”を紹介していただきました。中日新聞夕刊に1件\2,100(50字以内)でメッセージを載せることができるものです。残念ながら締切は過ぎてしまいましたが、これからも同様の募集があるそうです。

☆ 大島先生からは、プリント「何と読むのでしょう?」を紹介していただきました。すべて国名ですので読んでみて下さい。葡萄牙、瑞典、丁抹、土耳古、伯剌西爾、愛倫、白耳義(ポルトガル、スウェーデン、デンマーク、トルコ、ブラジル、アイルランド、ベルギー)

☆ 今回のメインとして、田中先生社会体験型教員研修の成果を1時間あまりで報告 していただきました。田中先生は、9月〜11月の3ヶ月間、NTT名古屋支店の法人 営業部マルチメディア推進室で、「通信ビッグバンを生き抜く情報通信産業から見た学校」 を主題とてして研修をされました。研修の内容は、パソコンのビジネスソフト、電子メール、インターネットの研修、セミナーの助手、こねっとプラン関連、WNN-C ホームページの作成、同行訪問、窓口研修、施設見学、その他です。 
  お話を聞いて、個人的に強く印象に残った点は次のものです。 
 @ 株式も上場され、会社に「お客様」という意識、利益が出るかどうかの判断、仕事の効率化など、当然ながら民間のきびしさを感じさせられた。公社時代の甘えと共通するものが教員社会にもあるのではと考えさせられる。
A 「あいつがこんなにやっているから俺もやろう、という気持ちを他人に持たせることができるか」プロとして忘れてならないことである。教員社会はどうか?
 

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp