第93回 社楽の会報告          第92回へ    第94回へ
                                   報告者 布袋中 土 井

 
5月21日(木)布袋北学供にて、第93回の社楽の会を開催しました。参加者、及び社会科・生活科の担当学年をお知らせします。土井(中2、中3選択)、大藪先生(中3)、高橋先生(小4)、高田先生(小5)、奥村先生(小特殊)、岩井先生(小3)、初参加・犬北小の坪内先生(3)、和田先生(中2・3)、水野先生、そしてゲストに大北小の川田校長先生の10名です。

☆ 土井より、布袋中学校2年生の1学期中間テストを紹介しました。説明問題・資料問題が多いこと、時事問題の工夫が特徴かもしれません。
・ 続いて国土地理院の資料を紹介しました。特に、日本地図センターでは、各種地図や空中写真がFAXで注文できます。 東京都目黒区青葉台4−9−6 販売促進部  п@03-3485-5414 FAX 03-3465-7689 
・ CD「世界の国歌大全集」を紹介しました。世界56カ国の国歌が1枚に収められています。世界地理などの授業で使えるかも?指揮 岩城宏之  演奏 NHK交響楽団
・ 6月中旬に野外学習で行う郡上八幡OLプリントを紹介しました。野外学習で用いる郡上八幡OLのプリントです。社会科の学習と生き方の学習(郡上の人々にふれる)を意識しています。
・ 社会科調査活動 経過報告3 を紹介しました。前回の報告以後も、それぞれが調査活動を続けています。そのいくつかを紹介しました。
 @  火山灰  … 鹿児島大学理学部・岩松さんが送ってくれました。 
 A 火山学会 … メールで質問を送ると、ホームページに掲載されます。
  その他、続々と資料・メールでの回答が到着しています。生徒は、問題解決の喜び
 以上に、相手の誠意に感激しているようすでした。広島カープは、手書きで何枚も回答を寄せてくださいました。丁寧に礼状を書かせたいと思っています。
・ 次に、前回の調査活動の指導に続いて、発表方法の指導プリントを紹介しました。原稿を読まない、何かを見せることを条件にしましたが、昨年の実践例を多数紹介しました。森林のモデルをつくり実際に火をつけて焼き畑農業のシミュレーションをした、ポンチョを着てインカの発表したなどです。今年もどんな趣向が出てくるか楽しみです。

☆ 高橋先生より、第12回教育技術学会函館大会のお知らせがありました。10月3,4日の両日、北海道大学函館校で開かれます。「21世紀が求める学力像」をテーマに模擬授業や授業協議会、シンポジウム 研究発表が行われます。事務局は、内藤一志さん(&Fax 0138-44-4246)です。
・ 次に、第2回「授業研究の会」公開研究集会のお知らせです。8月10日、11日京都のコミュニティ嵯峨野で開かれます。会費は宿泊費・食費込みで¥19,000 です。  
 往復はがきにより、〒272-0015 市川市鬼高3-13-6-501 白銀一彦さんまで申し込んでください。 047-370-1525
・ 平成10年度県民大学講座 総合講座「未来をひらく」の案内をいただきました。内容は7月11日 長江文明の発見、25日 生きものから学ぶ、8月1日文学研究から文化研究へ、8日 音楽の場、29日 最近の朝鮮半島情勢と日本、すべて土曜日1:30 から扶桑町文化会館で開かれます。申し込みは〒480-0107 扶桑町高木 稲葉63番地
  0587-93-5200 締切は7月3日です。参加費無料
・ 前回紹介のあった自学メニューが進化しました。先生自作のプリントから、児童が各自でノートに工夫するようになりました。ある児童は、「漢字、日記、うちのみそ汁の作り方、短い本を写す」というものでした。
・ 最後に、クラス内で木東小ボランティアサークルをつくって活動しているという報告がありました。校内でのボール拾い、トイレのスリッパの整頓、器具庫のそうじ、本の整頓など、仕事を見つけて活動しているそうです。いずれは、校内から校外へ発展してほしいということでした。

☆ 奥村先生より、藤里小道徳研究「研究の方針と内容について」説明がありました。
主題「一人一人の良さを認め合い、ともによりよく生きようとする子を育てる道徳教育」副主題「学級経営を基盤とし、より確かな実践力の育成をめざして」をもとに、研究の方針、具体的な手だてについて教えていただきました。
 道徳教育実践活動計画では、行事などの児童の活動において育てたい道徳性を明確にし、それと連関させて年間計画をたてています。実際の授業にどう反映させるか、研究の成果が楽しみです。
 発表は、第34回全国小学校道徳教育研究大会愛知大会として、平成10年10月22日に行われます。午前中にオリエンテーション・公開授業・全体会、午後には全国からの参加者による学年別分科会・課題別分科会が開かれます。

☆ 大藪先生より進路診断テストを紹介していただきました。質問に答えていくと、適した職業がわかります。職業に関する関心を高めるのに有効だと思いました。
・ 1997『現代用語の基礎知識』付録より、戸籍に関する主な届け出、生活保護、NGO、マスコミ各社、在日大使館・領事館一覧等を紹介していただきました。簡潔なまとめが役に立ちそうです。
・ 次に、岩倉市内の工場・ミヨシ油脂を紹介していただきました。シャンプーなどを水で薄めると汚れる、石鹸の生産をボディソープが追い越すなどの話をうかがいました。見学するとおみやげがもらえます。

☆ 高田先生より前野氏系図、生駒氏系図を紹介していただきました。高田先生の説明が書き込まれています。
・ 次に、中部原子力エネルギー懇談会の話をうかがいました。松川地熱発電所の見学にも行くそうです。随時、紹介していただきます。

☆ 岩井先生より「共に生きる力を育てる小学校3年社会科〜地域の人々と共に生きる視点を中心に〜」を提案していただきました。理科研究で培った地域への目を社会科に生かしていくことが基本姿勢になっています。
(1)みんなでつくるまち…遠足で公民館へ行くことをきっかっけに、町の人々の生活に 役立つ施設があることに気づきます。それを公園、児童館へと広げていきます。
(2)わたしたちの町のようす…学校のまわりの探検から、見つけたものを絵地図、白地 図へと抽象化していきます。さらに、町全体に広げていきます。
(3)わたしたちのくらしとものをつくるしごと…町にある工場から、産業、さらに原料 輸入元の海外へ目を向けていきます。
 全体を通して、理科研究で培った観察力を生かして、意識を広げていく流れが自然にできていると感じました。遠足のパンフも紹介していただきました。
・ 次に、学級懇談会資料を紹介していただきました。父母の方々からの意見、それら 対する先生の願いがまとめられています。

☆ 全体を通して、川田先生よりご助言をいただきました。一部紹介させていただきます。
・ 実践には、常に子どもたちの動きに興味がある。熱中させたい。・
・ コンピュータを駆使した実践があったが、北小でも研修を考えている。
・ 研究の向上に伴い、ドロップアウトがないように、ついてこられない生徒に対する配慮をしてほしい。 
・ テスト問題を見れば教材をどう解釈したかわかる。テストの情報交換だけでも価値がある。
・ 日本人の歴史教育に対する感想で多いのが「おもしろくない」というもの。これに対して深く考えことるのが必要。私は伝記を読んでいたら人物像に心ときめいた。
・ 国旗は愛知県庁国際課を通して国際交流協会で借りることができる。国旗には願いがあり、生き方があるので、日本人として国旗に誇りを持たせたい。また、どの国の国旗も尊重する心を育てたい。国歌も同様で、たどえばフィンランドの国歌などは自然・歴史・団結を誇っている。 
・ 県民大学講座はおすすめ。出られるものだけでも、ぜひ参加してほしい。その他、多くの示唆をいただきました。ありがとうございました。


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