第94回 社楽の会報告          第93回へ   第95回へ
                                     報告者 布袋中 土 井

 
6月4日(木)布袋北学供にて、第94回の社楽の会を開催しました。参加者、及び社会科・生活科の担当学年をお知らせします。土井(中2、中3選択)、尾関先生(中3)、大島先生(中2)、勝村先生(中1)、高橋先生(小4)、奥村先生(小特殊)、岩井先生(小3)、愛知教育大学4年生 野口和敬さんの8名です。

☆ 土井より“共に生きる力を育てる”実践を提案しました。実践テーマは「自然と共に生きる−野外学習を中心とした総合的な学習−」で、郡上八幡での野外学習を核として、水にこだわって学年全体で取り組みます。実行委員による学習、校区と郡上の水質調査、合成洗剤を扱った道徳、廃油石鹸づくりなどを計画的に構成しています。社会科では、公害について学習した後、琵琶湖の水質改善のための住民の努力について学習し、琵琶湖と校区の青木川の水質を比較して生徒にかえします。そして、郡上での聞き取りへとつなげていくものです。家庭科、国語科でも関連事項を学習します。
・ 次に、社会科調査活動の4回目の経過報告をしました。前回の報告以後も、それぞれが調査活動を続けています。鹿屋市役所から送られたシラス、鹿児島大学屋上の火山灰、その他多数の手紙や資料が送られてきました。
・ さらに琵琶湖取材報告をしました。選択社会科の生徒と琵琶湖の水質調査へ行きました。視覚的には、以前よりもきれいになった印象を持ちましたが、COD(化学的酸素要求量)、亜硝酸の値は中部・南部で逆転がありました。その原因は、生徒が現在問い合わせ中です。
・ 滋賀県立琵琶湖博物館はすごいと感じました。展示の規模、工夫があり、特に淡水魚は水族館を思わせます。とにかくおすすめの博物館です。
栗東I.C.から国道1号線〜栗東志那中線〜湖岸道路を経て烏丸半島へ
  入場料 大人\500 高・大生\400 小・中学生\250  http://www.lbm.go.jp/
   〒525 滋賀県草津市下物町1091番地  0775-68-4811 Fax 0775-68-4850
NHK映像資料(NHKニュースハイライトより)昭和28年〜平成元年を紹介しました。毎年、暮れに放映される同名番組のビデオ(毎年、10〜30のニュースが28〜61分にまとめられている)です。検索用にデータベースを作成中です。必要な方は土井までどうぞ。
・ 最後に『指導と評価 5月号』特集−生きる力を育てる授業と評価−より論文「生きる力をはぐくむ授業づくり」中野重人氏を紹介しました。生きる力を、やる気・自分で考える・他とともにの3つのポイントとしておさえ、それを授業で生かすことを指摘しています。生きる力を育む授業づくりのあり方として、次の3点でまとめています。
  (1)各教科の授業の工夫。特に体験的学習の導入
  (2)教科のカベを低くする
  (3)教科学習を生かしながら、その弱点を克服するよう総合的学習に取り組む

☆ 高橋先生より、学級活動指導案を紹介していただきました。主題は、「世界中でたくさんの子どもたちが命を失ってしまうわけを考えよう」です。1年間に1,240万人の子どもたちの命がなくなっている現状から、その原因を考え、貧困・人口増加・環境破壊の悪循環について気づきます。そしてユネスコの活動を知るものです。中学校でも、ぜひ実践してみたい内容です。資料は「地球のともだち」「ユニセフと世界のともだち」日本ユニセフ協会発行です。電話をするとすぐに送ってもらえます。
  〒160 東京都新宿区大京町31-10 03-3355-3224
・ 次に「つまらない輪唱曲よ、さようなら」を紹介していただきました。従来のハーモニーのずれでなく、リズムのずれを楽しむ輪唱曲(ストレッタカノン)の曲を紹介してあります。出典は、『音楽指導クリニック100のコツ』八木正一編著(学事出版 \1,650)
・ 最後に、国語の学習作文を紹介していただきました。分析批評の手法で、論理的に考え、文章で表現するトレーニングです。「『みつばちのダンス』の正しい順番はどれか」「『たかの巣取り』のクライマックスは何段落か」の6人の作文は、それぞれに根拠づけて説明されていました。

☆ 大島先生より、テスト直前 地理のポイント集・日本の南西部を紹介していただきました。要点を、語呂合わせで覚えるもので、その発想に感心しました。「二期はやめ促成にしろとコーチされ」などです。
・ 次に、薬物乱用の基礎知識(出典 http://www.dapc.or.jp/data/kiso/15.htm)を
紹介していただきました。薬物5法、薬物乱用に関する法律の規制についてまとめてあります。法律上、最も重い罪は覚醒剤・ヘロインの輸出入と製造、次にその譲渡・所持・使用、覚醒剤原料の輸出入・製造で、全体で8段階に分けられています。
 先日お会いした相模原市の教育委員会の方が、中学生の薬物の使用に悩んでみえました。薬物に対する教育の必要性を感じました。
・ 次に『中学授業のネタ 歴史』河原和之・馬場一博著 日本書籍(\2,000)を紹介していただきました。合衆国でリンカーン大統領の誕生日を祝日としていない州を調べるだけでも、南北戦争が見えてきます。おもしろいネタです。
・ 最後に私はだれでしょう?プリントを紹介していただきました。歴史の復習のクイズ感覚のプリントです。単なるドリルより、やる気を誘います。

☆ 尾関先生よりただでもらえる小冊子「氷雪賛歌−'98長野パラリンピック」を紹介していただきました。パラリンピックの人間ドラマのほか、歴史、今大会の記録、関係団体などが収録されています。希望者は返送用として、郵便番号、住所、氏名を書いた紙と切手160円分を同封して、〒100-8055 読売新聞社宣伝部「長野」へ
・ 東京中央郵便局で入手したはがき4枚分がくっついたはがきを紹介していただきました。田の字型になっており珍しいものですが、そのままでは使えません。
・ 福祉はがきは裏表・上下が触ってわかるはがきです。文章はもちろん点字で打つと思われます。
・ イスラエルが発行した杉原千畝と諸外国外交官の切手を紹介していただきました。千畝と同じように活躍した他の5名も紹介されています。\525 
・ 最後に『戦後50年メモリアルアルバム』郵政省 \2,200 を紹介していただきました。近くの大きめの郵便局にあるそうですが、残りはわずかです。実物の切手が多数使用されています。

☆ 勝村先生より特別活動の研究の方向性を教えていただきました。
・ 入学から卒業まで全体を見通して、何を目的としてどんな体験を設定するかを学校全体として構想する。
・ 自然体験、異年齢集団の活動や高齢者とのふれあい、ボランティア活動等体験的な活動を重視する。
・ 「特別活動」と「横断的・総合的学習」を相互補完的な役割ととらえる。
犬山中学校では、次の行事を核に、構想を練って行くそうです。
 1年生 犬山市内の分散学習(6月)、名古屋分散学習  2年生 自然教室、職業体験   3年生 修学旅行、福祉体験

☆ 岩井先生より、「わたしたちの町のようす」単元構想を提案していただきました。@展望室からながめて、Aクイズ、B探検の計画を経てCDで実際に探検に出かけます。そこでは保護者TTが行われます。EFでは絵地図で発表、Gで絵地図をつなげHに白地図に整理します。以上の学習のまとめの後にIJでもう一度探検に出かけます。ここでどのような視点を持たせるかが大切です。最後にKで木西小のまわりの様子をほかの学校の子にも知らせ、情報を発信します。
・ その他、これまでに行った‘じどうかんウォッチング’のしおり、‘じどうかん新聞’を紹介していただきました。


  お問い合わせは 土井謙次 syaraku@tcp-ip.or.jp  まで