第95回 社楽の会報告          第94回へ    第96回へ
                                     報告者 布袋中 土 井

 
6月18日(木)布袋北学供にて、第95回の社楽の会を開催しました。参加者、及び社会科・生活科の担当学年をお知らせします。土井(中2、中3選択)、大藪先生(中3)、尾関先生(中3)、大島先生(中2)、高田先生(小5)、水野先生、勝村先生(中1)、岩井先生(小3)の8名です。

☆ 大藪先生より、東京証券取引所の見学の報告がありました。パンフ「株式ABC」では、株式会社のしくみ、株式会社の起源(東インド会社)、株の売買のしくみなどがわかりやすくまとめてあります。
 パンフ「東京証券ガイドブック」もいただきました。
  問い合わせは、〒103-8220 東京都中央区日本橋兜町2-1
東京証券取引所総務部広報室(見学担当) 03-3665-1881
・ 次に、浅草の雷5656会館の紹介がありました。修学旅行で食事ができ、貸し切り(400席)で演芸を楽しむことも可能です。
  〒111 台東区浅草3丁目6番1号  03-3874-5656  Fax 03-3871-5030
・ 大学進学資料・学習資料を紹介していただきました。抜粋して紹介します。
 ・2000年には、大学・短大進学率が87.1%に達するだろう。
 ・女子は96年には、四大進学者が短大進学者を抜いた。就職難が影響か?
 この他に、復習の時期とその効果、休息の効果、最適継続学習時間のグラフ、‘名コーチの母親とは’‘こんな母親にはならないで’、ピグマリオン効果の実験データと資料をいただきました。学習方法を指導する資料として使えます。 

☆ 大島先生からは、自作教材地理のポイント集を紹介していただきました。語呂合わせで重要語句が整理されています。例えば、「スギ・ヒノキ、私(=私有林)が植えた紀伊の山」などです。考えられた大島先生のセンスが光ります。
・ 次に、5年目になりましたわいわい犬山フェスティバルの‘わたしが夢見る明日の犬山’について紹介がありました。今年は、10月11日午後2時より、犬山市南部公民館で行われます。今年のテーマは“将来(2010年頃)の私たち「犬山市」の生活環境について想うこと”で、方法として「過去を知り、現在を検証し、未来を想う」となっています。お問い合わせは犬山市商工会議所総務課  62-5233

 土井より、共に生きる心を育てる実践、社会科指導案「琵琶湖とその保全」を紹介しました。去る10日に行われた尾教研丹葉支部社会科第1回研究推進部会で提案したものです。
琵琶湖の概要を学習した後、琵琶湖の汚れを資料より読みとり、汚れの原因・改善のための努力を調査グループが発表します。また、滋賀県の人からの電子メールを紹介します。その後で、琵琶湖の最も汚れているところと青木川・五条川のどちらが汚れているかを予想し、結果を確認します。青木川・五条川の方が汚れていることを知り、汚しているのは誰かを考えます。もちろん自分たちです。滋賀県民の工夫と努力を参考に、青木川・五条川浄化大作戦を班毎で考え、郡上の人々の知恵を学ぼうという意欲を高めて終わります。
・ 次に、その指導案の授業記録「琵琶湖とその保全」、生徒の感想を報告しました。6月12日(金)第1時に土井が布袋中学校2年6組で行ったものです。
授業時間が42分間しかなかったため、予定より次の点を変更しました。
  ・琵琶湖疎水の説明をカット  ・江南市の水源の説明をカット
  ・水質検査の実演をやめ、あらかじめ実験しておいたパックを見せる
 生徒の感想のほとんどは、琵琶湖より地元の川の方が汚れていることに対する驚きと、地元の川をきれいにしたいというもので、郡上の人に学ぶ動機付けにはなったと思います。
・ 続いて布袋中2年の野外学習報告をしました。1日目の郡上の人の話、2日目の水質調査、3日目の聞き取り調査など、好天に恵まれ、順調に成果を上げました。
・ さらに書き順プリントを紹介しました。10数年前に使ったものですが、布袋中学校の国語科で毎年使ってもらっています。久しぶりにやってみたら、自分もいくつか間違えて覚えていたことに気づきました。
・ 『社会科教育7月号』(明治図書)より、拙稿「“自由研究”の指導−いつどんな方法がよいか」 を紹介しました。基本的には、研究の方法は各教科の授業で教えるべきで、自由研究はあくまでその発展であるという論旨です。そのほか、事前指導の流れと具体例、評価の方法、作品の実例を紹介しました。

☆ 尾関先生からは、古知野中学校の修学旅行班別行動一覧表を紹介していただきました。国際理解がテーマで、@外国の大使館・政府観光局、日本の政府官公庁のどこか1カ所入れること、A昼食は大学の学食でとること、が条件です。
 政府観光局でも、予約をすれば質問もでき、親切に応対していただけたそうです。ポーランドトラベルビューローで入手した“アウシュビッツビルケナウ”、アセアンセンターで入手した資料をいただきました。
 この3年間、1年生では福祉施設をまわる名古屋班別行動、2年生ではエコキャンプ、3年では国際理解と、福祉・環境・国際理解のテーマを計画的に実践されたのは見事だと思います。
・ 前回教えていただいたパンフ「氷雪賛歌」(読売新聞社)をいただきました。長野パラリンピックでの感動がまとめてあります。
・ 朝日新聞の特集「黒塚古墳とキトラ古墳」が無料でもらえます。はがきかFax(052-2 31-4501)で住所・学校名・責任者名・電話番号・希望部数を明記して、〒460-8488
 朝日新聞名古屋本社宣伝課NIE係( 052-221-0361)に申し込んでください。
・ 中日新聞社の報道記録集『どうするゴミ列島』はよさそうです。昨年3月から今年5月までに掲載された約360本の記事が収録されています。\1,000
・ 次に、中日サンデー版“世界と日本 大図解シリーズ”を紹介していただきました。鮮やかなカラーで、大きさも手頃、次回以降も出してほしいものです。なお、日曜版を授業で使いたいときには、中日新聞NIE係へ電話(代 052-201-8811)すれば送ってもらえるそうです。

☆ 岩井先生より「学校のまわりのようすたんけんたい たいいんしょう」 を紹介していただきました。6月16日に第1回が行われ、学年135名が教師4名、保護者14名の支援のもと、3つのコースに分かれ90分間校区内を探検しました。あいさつ、インタビューはできたが、地図への書き込みができなかったそうです。
協力された保護者の感想には、2年生の時よりも大きく成長した姿への喜びが表れていました。水野先生から、楽田小の実践を例にアドバイスをいただきました。
 30日には「工場」「店」「田畑」などテーマを決めて第2回目が行われます。

☆ 勝村先生より総合学習の参考図書を紹介していただきました。『中学校「総合的な学習の時間」研究の手引き』児島邦宏他編 明治図書\2,050 では、第1章に横断的・総合学習の設定の理由がまとめてあります。
‘全人的な力を育む’では、生きる力(「自ら学び、考え、行動し、問題を解決する能力=知」「他人と協調し、他人を思いやる心=徳」「たくましく生きるための健康や体力=体」)を総合的に育てるためには、各教科や領域の枠にこだわることなく、教科等を横断し、あるいは教科等を越えた内容を設定し、子どもの全能力を投入して、課題に挑戦していくことが求められる、とありました。以下、横断的な指導と総合的な指導のそれぞれのねらいが分けて書かれており、参考になりました。中学校における総合学習の基本書といえると思います。
 『中学校 総合的な学習ガイドブック』 児島邦宏他編 教育出版\2,400も併せて紹介していただきました。


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