第96回 社楽の会報告          第95回へ    第97回へ
                                     報告者 布袋中 土 井
 
 7月3日(金)布袋北学供にて、第95回の社楽の会を開催しました。参加者、及び社会科・生活科の担当学年をお知らせします。土井(中2、中3選択)、木本先生(小3)、尾関先生(中3)、高田先生(小5)、水野先生、勝村先生(中1)、岩井先生(小3)、高橋先生(小4)、日比野先生(小4)、天野先生(中2)の10名でした。

☆ 高橋先生より、児童作文「春」(安西冬衛)を分析する を紹介していただきました。
授業を3時間、作文に2時間かけたものです。
 1気づいたこと、2「てふてふ」と「韃靼海峡」の対比、3韃靼海峡があらわしているもの、4ちょうを通して見ているもの、5話者の心は幸福か不幸か、6感想 というプロットです。Sさんは論理的に、簡潔にまとめています。また、この短い詩に隠された秘密を見つけた喜びを感想に書いています。4年生とは思えないほどの明解な文章に、高橋先生の指導がみえてきます。

☆ 栗林先生作成、小学校5年生社会科プリント@〜Mを紹介していただきました。世界の国々の食べ物、米作りのさかんな地域、稲作の作業暦、変わってきた稲作、野菜づくりのさかんな地域、レタスの旅、日本の農作物と耕地、水産業のさかんな地域、日本のまわりの漁場とおもな漁港などです。内容はもちろん、イラストやコラムをふんだんに使用した見事なレイアウトで、5年生の学習意欲をそそるできばえです。

☆ 岩井先生より、6月30に行われた第2回探検の報告がありました。第1回の探検をふまえて各自がテーマを決め、地域のようすや人々の働く姿を調べるのがねらいです。今回は、工場コース、店コース、田畑コース、その他コースの4コースに分かれて行われました。工場4カ所、店10件、郵便局等公共施設3カ所に、事前に訪問の了解を取ってあり、小学生のインタビューには親切に説明してくださったそうです。
 学年教師4名、保護者21名は、主な見学先や道路等に立ち、アドバイスを行いました。その反省として、インタビューはよくできた、地図の見方の指導が甘いなどがありました。今後、発表会や木曽川東小・黒田小との絵地図の交換を行い、視野を町全体に広げていきます。
実際に見られた高田先生によると、つぶやきが多い、表現力があるということでした。また、工場コースで4つまわった班について行った高橋先生からは、「地図が見にくかった。まじめに質問するが、質問がやや型にはまっている。発表会で工場や店の人に来てもらえないか。」などの意見をいただきました。 

☆  関連して、高田先生より論文を紹介していただきました。出典は、弘済会の今年の論文集です。
「問題意識および学習力を高める社会科の授業」岩手県江刺市立岩屋堂小学校 佐藤正寿 には「こんなしせつがあったらいいな」の提案発表会で、パビリオン形式が紹介されていました。これは、グループ全体が同時に発表を行うもので、半分が発表者、半分が聞き手になり、短い発表が何度も繰り返されます。祭りの屋台と似て、活気のある発表になるそうです。
 このほか、「豊かな思いを広げ生き生きと学ぶ力が育つ授業の構築〜価値観が育つ授業へのアプローチ〜」福島県郡山市立芳山小学校
  「明日にはばたく子を育てる教育課程の編成に向けて」愛教大附属名古屋小
  「自分づくりを支える教育課程」筑波大学附属小学校研究紀要 を紹介していただきました。

☆ 水野先生からは、楽田小3年生の実践、総合学習「みかんと友だち」を紹介していただきました。栽培、収穫、出荷などで、1年を通して関わっていくものです。 

☆ 勝村先生より共に生きる心を育てる特別活動の展開〜学年行事を核とした総合的な学習を通して〜を紹介していただきました。
1年生では、犬山市内分散学習を取り入れた宿泊学習(6月8,9日)について取り組みました。事前には、社会科で「ふるさと・犬山」(5時間完了)で、犬山の歴史や伝統、自然、産業などを学習していきました。
 1日目は犬山市内分散行動で、少年自然の家まで自分たちで計画したコースを歩き、 夜はキャンプファイヤーを行います。2日目はレポートづくり、奉仕活動を行います。
緻密に立てられた計画は参考になります。

☆ 土井よりオーストラリア大使館取材報告をしました。大使館といっても、資料はすべて同じ館内の豪日交流基金・図書館にしかなく、図書館での資料収集ということになりました。しかし、全体に資料は古く、質問にも「わかりません」の連続で、もらえる資料のみもらって帰ってきました。政府観光局は、電話・郵便のみで、直接の訪問は遠慮くださいということでした。
  〒108-0073 東京都港区三田2-1-14 オーストラリア大使館ビル
・ オーストラリアへ行こう!第1時指導案&MATERIALS BOOKを紹介しました。日本語を週4時間学習している中学2年生の時間割を見て、どこの国のものかを予想します。
 オーストラリアのものであること知った後、それに対して自分たちがオーストラリアのことについていかに知らないかを、半年前のアンケート結果から自覚させます。そしてオーストラリアのことを知るには、実際に行くことが最適であるという意見を導き、実際に行く計画を立てようと投げかけます。そして、そのための資料を紹介し、最後にパスポート申請書に記入して終わります。
MATERIALS BOOKには、飛行機・バス・鉄道等の路線図・時刻表・料金表、物価・気候、貿易統計などの資料が詰まっています。
・ 次に、オーストラリア研修最新情報を紹介しました。8月22日夜成田発、シドニーに3日半、キャンベラに1日半、メルボルンに2日、30日早朝に成田へ帰って来るという日程です。キャンベラでは、ホームステイもあり、楽しみです。
・ さらに国際理解のための手だてを紹介しました。
(1)イギリス人との文通  クラス全体で2人のイギリスの中学生と英語で文通をし  ます。Edward de Minckwitz君、Robert Brown君です。
(2)大学学生との交流 クイーンズランド州グリフィス大学の日本語学科の萩原一彦  先生を通して、60名ほどの学生と日本語でメールの交流をすることになりました。
・ 野外学習 郡上八幡OL結果報告に使用したプリントを紹介しました。成績発表、OLの解答・解説、郡上での聞き取り調査の結果が紹介されています。
・ 布袋中学校2年社会科1学期期末テストを紹介しました。特徴は、論述問題(8問)、野外学習関連の問題があることぐらいでしょうか。

☆ 尾関先生より、朝日新聞「三角縁神獣鏡 奈良で32面」をいただきました。天理市の黒塚古墳、明日香村のキトラ古墳を中心にした特集で、邪馬台国論争、高松塚との違いにもふれられています。ルビもつけられており、中学生にもわかりやすい内容です。ご希望の方は、尾関先生にお尋ねください。
・ 前回紹介していただいた『どうするゴミ列島』\1,000 を見せていただきました。ゴミ問題を取り上げる上で、強力な資料集といえます。まだ残部があり、近くの中日新聞販売店で取り寄せ可能です。


  お問い合わせは 土井謙次 syaraku@tcp-ip.or.jp  まで