第99回 社楽の会報告          第98回へ   第100回へ 
                                   報告者 布袋中 土 井
 

 9月17日(木)布袋北学供にて、第99回の社楽の会を開催しました。
 参加者、及び社会科・生活科の担当学年をお知らせします。土井(中2、中3選択)、岩井先生(小3)、高田先生(小5)、尾関先生(中3)、高橋先生(小4)の5名でした。

☆ 土井より、2年地理 秋の調べ学習 について報告しました。
春(日本の南西部)は情報を獲得する方法を学び、働く人から生の声を取材し、共に生きる工夫を学びました。それを、全員が@何も見ない、A何かを見せる、という条件で発表することができました。
 秋(日本の中央部)は、表現力のさらなる向上をめざし、自分で調べたところを楽しくわかりやすい授業をすることを課題としました。資料を集め、取材をし、伝えたいことをまとめ、授業案を考えます。そして授業をし、生徒の側に評価をしてもらいます。職業体験を行うこの時期に、授業をする立場に立つことは、これからの授業を受ける気持ちにも影響を与えると考えます。さらに、級友の授業を受ける中で、友達の新しい新しい面、自分の可能性を発見できればと考えています。
・ 次に “共に生きるシリーズ第3弾 地域の人と共に生きる心を育てる実践”を提案しました。第1弾 自然と共に生きる−水について考える−、第2弾 世界の人と共に生きる−オーストラリア発見!−に続くもので、地域の人と共に生きる心を育てる総合的学習です。職業体験・文化祭を経て合唱コンクールに至る行事を核に、福祉体験、道徳、福祉の学級活動、社会科等の教科をからめて行います。
  職業体験 … 地域で働く体験から、地域の人々による共生について考えます。
  文化祭 オープニング … 五明地区に伝わる笛・太鼓を鑑賞(地区の生徒は共演)することにより、伝統的な文化、地域のコミュニティについて考えます。
  講演会  … マザーテレサについてボランティアを経験した人の話を聞くことにより、人類愛について考え、さらに関連の道徳を組みます。
  体験講座 … 地域の人を講師に招いて行うことにより、文化を継承すると共に地域への所属感を高めます。
・ 布袋中学校平成10年度文化祭細案 を紹介しました。行事係として提案した文化祭細案です。上に述べたものが特色です。その他、選択教科、文化部のステージ・展示発表が行われます。
・ 次に『社会科教育10月号』(明治図書「わがクラスの学習環境&社会科準備室」を紹介
しました。生き方を学ぶ進路学習室やホールの行事等のパネル展示、国際理解に関連した教室掲示(オーストラリア・グリフィス大学学生からのメッセージ、イギリスの中学生からの手紙)が紹介されています。
・ CD-ROMソフト「What's a Bank?−銀行ってどんなところだろう?−」
 全国銀行協会連合会が製作したCD-ROMが各学校に送られてきたと思います。選択社会科の時間に少し見ようと思ったら、ついはまって1時間使ってしまいました。連絡すれば、パンフレットは希望部数、CD-ROMは40枚以内ならもらえるそうです。全国銀行協会連合会 業務部(広報担当)〒100-8216 東京千代田区丸の内1-3-1   03-5252-3721  Fax 03-5252-3769   

☆ 天野先生より中学2年社会科学習指導案“ごみ問題”を紹介していただきました。適切な課題を設けて行う学習(6時間完了)として1時間の特別活動を加えて行います。
 生徒は夏休みにごみ問題を調べています。その報告会を経て、江南市の分別収集は自慢できるものかどうかを話し合います。さらに、よりごみ減量をすすめるための方策を企業関係者・市役所職員・区長に提案してその回答を検証します。生徒の意識の流れを大切にし、体験・調査・討論・実社会への提案を含む単元構想です。
 さらに、その中の3時間目の指導案を紹介していただきました。
 企業関係者・市役所職員・区長の話をビデオで視聴します。それを受けて江南市の分別収集の長所・問題点を“自慢できるかどうか”という視点で出し合います。
  その後、ごみ減量をさらに進めるために必要なことを出し合っていくものです。

☆ 尾関先生より学校訪問公開授業の3年社会科学習指導案「人間尊重の政治をめざして」を紹介していただきました。市民が住みよい市をめざして何ができるか考えさせる のがねらいです。
 市民の意見や要望を実現するための方法を調べた後、市民の願いを実現するための自治体の努力を調べます。さらに住みよい環境整備のために市民としてできることを考えます。最後に江南市を住みよい市にするためのアイデアをまとめて授業を終えます。関連資料として、次のものを紹介していただきました。
  江南市例規集より「江南市自転車等の放置の防止に関する条例」(平成9年3月)
  犬山市の環境4条例(空き缶等ポイ捨て防止に関する条例・飼い犬等のふん害防止に関する条例・屋外燃焼行為(野焼き)防止条例、産業廃棄物保管の規制に関する条 例)のパンフ
さらに、『授業のネタ 公民編』より「全国ユニーク課」を紹介していただきました。秋田大潟村ソーラ課、上越市見直し政策課、習志野市すぐきく課など8例が紹介されています。
・ 催事紹介です。10月11日(日)まで、岐阜市歴史博物館にて、特別展「信長とその武将たち」が開かれています。尾関先生から“れきはくしんぶん”を紹介していただきました。問い合わせは、〒500-8003 岐阜市大宮町2-18-1 058-265-0010

 岩井先生から「工場のひみつをさぐろう」単元構想(16時間完了)の提案がありました。まず、“まわりの工場のひみつ”として4時間行います。「@学校のまわりの工場でできた物」では、探検で見つけた工場を想起し、作られているものの実物を見ます。 「A古西小校区の工場を調べよう」では、分担して工場を調べる計画を立てます。その後、各自が調べてまわります。「B工場マップを作ろう」では、調べたことをもとに地図にシールを貼っていきます。「C工場マップを見て」では小規模の繊維工場が多いことに気づきます。続く“大きな工場のひみつ”12時間では、見学計画を2時間、工場見学に2時間、見学のまとめ3時間、まとめの発表2時間使います。さらに、「ほかの市や町とのつながりをまとめよう」に1時間、「つながりのある市や町の人にたよりを出そう」2時間で終えます。 
 今後細案が練られていきます。ご意見をお願いします。


  お問い合わせは 土井謙次 syaraku@tcp-ip.or.jp  まで