第98回 社楽の会報告          第97回へ    第99回へ
                                    報告者 布袋中 土 井

 9月3日(木)布袋北学供にて、第98回の社楽の会を開催しました。参加者、及び社会科・生活科の担当学年をお知らせします。土井(中2、中3選択)、水野先生、岩井先生(小3)、高田先生(小5)、尾関先生(中3)、大島先生(中2)、勝村先生(中1)、奥村先生(小特殊)、木本先生(小3)、天野先生(中2)、大藪先生(中3)、和田先生(中2・3)の12名でした。

☆ 土井よりオーストラリア発見の旅を報告しました。8月22日から30日まで、豪日交流基金主催 オーストラリア発見の旅へ行って来ました。ここでは、その概要を紹介しました。
  参考資料として、オーストラリアの地理の教科書、大使館でもらったレジメ、英語版日本のガイドブック、その他を紹介しました。 
・ 次に「オーストラリアへ行こう!」生徒の立てた計画を紹介しました。現在、生徒はある立場の人になりきって旅行計画と調査レポートをまとめる活動に取り組んでいます。ここでは、商社マンになり鉄鉱石の輸入担当者としてオーストラリアを訪問した生徒の旅行計画を紹介しました。行程表のほか、予算、持ち物、レポートもつけられています。
・ 国友 鉄砲の里資料館(滋賀県)の取材報告をしました。種子島に伝来した鉄砲がなぜ国友でつくられたのか、その製法など、この資料館へ来てよくわかりました。
 長浜の取材では、古老がいまだに秀吉を慕っていること、殿様には‘井伊さん’と様をつけないことが印象的でした。次の書籍を購入しました。
『国友鉄砲の歴史』湯次行孝 著 サンライズ印刷出版部 \1,500
パンフ「秀吉と長浜」長浜市立長浜城歴史博物館 編
 鉄砲の里資料館  長浜市国友町534  0749-62-1250
・ 明治図書『社会科教育』臨時増刊「21世紀の歴史教科書を提案する」の原稿依頼がきました。中学校歴史教科書・授業での活用法のアイデアを紹介するものです。アイデアを下さい。
・ 総合単元“水について考える”の概要報告をしました。自然と共に生きる力をつけるために、野外学習を核にして社会科を中心に道徳・各教科を連関させた、横断的・総合的学習の概要です。
・ 8月19日に行われたFW in 海部・津島の報告をしました。手作り資料がないこと、外部機関の協力を得ていること、他地域まで足を伸ばしていることなど、これまでとは大きく形を変えたFWでした。主な見学地は、長良川河口堰、名古屋港遊覧(藤前干潟・新空港建設予定地など)でした。
・ 8月31日には、岩井・高田・日比野・木本・土井の5名でクラボウ木曽川工場へ見学に行って来ました。約10haの土地に4.8haの建物があり、月産25万sの糸を約180名で生産しています。原料の輸入経路、廃水浄化のしくみなど興味深い話が聞けました。教室にも講師を派遣していただけるそうです。

☆ 大島先生より沖縄旅行記をいただきました。社会科の視点で書かれており、とても参考になりました。気温は上がらないが日差しが痛かったそうです。
 ・宮古島は、地下ダムには700日分はあるが輸送方法がないために水不足。順番待ちのできない兼業農家が困っている。
 ・琉球にも検地があり、高1万何千石。人頭税石もあった。
 ・サトウキビは風に負けないよう何本か束ねてある。生産は減少の傾向で、1tで2万数千円の収入にしかならず、やっていけない、などが書かれています。
スライドの他、下記の書籍を購入されました。
『これが沖縄戦だ』大田昌秀編著(琉球新聞社)、『戦争と子ども』大田昌秀著(那覇出版社)、『記録写真集 沖縄戦』(那覇出版社)

☆ 木本先生より、「500万本のケナフで地球が元気」を紹介していただきました。ケナフは1年草で太さ2〜5p、高さ3〜4mになり、紙を作ることができます。また他の植物より多くの二酸化炭素を吸収できるので、温暖化防止に役立ちます。そのため、環境保全に役立つ植物資源として注目されています。
問い合わせは 広島ケナフの会 http://www.kyosai.or.jp/~kenaf まで
・ 次に、社会科プリント 江南市について調べよう 児童作品 を紹介していただきました。
学習発表会でその成果を発表する予定です。    

☆ 奥村先生からもケナフの資料をいただきました。藤里小学校では実際に栽培しているそうです。広島ケナフの会の資料の他、新聞記事(8/25朝日)「ケナフ栽培に広が り」を紹介していただきました。

☆ 尾関先生より、江南市の中学生広島派遣の報告がありました。平和公園、宮島、広島美術館見学の他、ホテルで被爆者(元原爆資料館館長)の話を聞いたそうです。被爆体験の他に、愛は地球を救うという熱い思いを話されました。1945年8月7日に新聞を発行したとしたらという「ヒロシマ新聞」の他、絵はがき「広島大観」、『ヒロシマ散歩』植野 浩(汐文社)、『頭と手と足で学ぶ平和・環境教材集』関根一昭編(平和文化)、その他10点以上の資料を紹介していただきました。
 ヒロシマ新聞問い合わせ  中国新聞労働組合  082-236-2427
・ 次に、シンガポール、マレーシアでの取材報告 がありました。資料として、戦場ガイド「マラヤ・シンガポール攻略」、錫製品、油椰子の実、チューインガム罰金1万$(1$=約80円)などの規則がプリントされたTシャツを見せていただきました。また、実際にはゴミが落ちている、大便器が逆を向いている、などの話をうかがいました。

☆ 勝村先生り7月30日に神楽坂「エミール」で行われた第25回中学校行事研究全国大会での文教大学 高橋哲夫教授の講演資料をいただきました。演題は「生きる力を育てる学校行事−新しい教育課程の報告を踏まえて−」でガイダンス機能の充実、体験活動の重視など、特別活動のこれからの方向性が示されています。
・ 次に、中学校教育課程愛知県研究集会資料 を紹介していただきました。「ふるさと・犬山」についての総合的な学習の取り組みをまとめたものです。今後は、水とのかかわりをベースにして3年間を見通した学習の展開を考えてみえるそうです。
・ この他、生涯学習センター、エネルギーセンターなど東京での修学旅行の見学候補地の取材報告がありました。
   
☆ 高田先生り「21世紀を見据えた社会科授業のあり方−情報化社会を主体的に生きる子どもの育成−」についての基本的な考え方を提案していただきました。ここでは育てたい子供像のみ紹介します。
 ・社会的事象との自分なりのかかわりを探し、情報を選択・収集する子ども
 ・現状を正しく認識し、価値ある情報を自分なりに実現し、創造する子ども
 ・共に生きたいとの願いを持ち、情報を発信・交流する子ども

☆ 天野先生よりゴミについての授業の構想を提案していただきました。生徒は、夏休み中に「57運動調査」「分別体験」「消費者意識アンケート」などに取り組みました。
  江南市のごみ問題の現状を調べて発表したあと、「ごみ焼却場を大型化すべきである。是か非か」についてディベートします。これを受けて、企業・行政・消費者の立場に立って「リサイクル社会の実現に対してなしをしなければならないか」について立場討論を行います。最後に、まとめとして江南市を住みよい街にするためにはどうすればよいかをまとめ、企業や行政へ要望書を送付するという流れです。

☆ 大藪先生より、丹葉のコンピュータ講習会で紹介した資料を紹介していただきました。授業に役立つWWW集がまとめられています。また、NHK「趣味・悠々ホームページ」より、Dr.Sasakiのおすすめホームページも紹介していただきました。


  お問い合わせは 土井謙次 syaraku@tcp-ip.or.jp  まで