田原凧

田原凧オリジナル

鐘馗

約1200×800mm

田原凧オリジナル

加藤清正

田原けんか凧

田原町無形民俗文化財
(写真をクリック大きくなるよ)

 5月下旬田植えが終わったばかりの水田の農道脇に、さまざまな車が一列に停まり大勢の人々が集まっている。

 祭り装束だが鐘や太鼓の音もない、皆がただ空を仰ぎ風向きをよんでいる。

 号砲一発!田原けんか凧の始まりだ。

 一本の農道を風上にして、青に染め抜いた凧と赤く染め抜いた凧が左右それぞれの場所から、次々に大空へ向かって揚がってゆく。

 うなりの音も勇ましく、まさに戦場へ飛び立つ戦闘機のようだ。

戦いの前 糸目を決める 出陣 上空

 審判の合図で戦闘が開始される。

 ルールは先に敵の糸を切った方が勝者となる、簡単明快!気持ちのいいけんかだ。

 空にはすでに青のチームと赤のチームの凧がいくつも揚がっているが、すべてがいっぺんに戦うのではなく、通常は1対1で戦われるため審判の認めた凧同士の試合のみ勝敗が決まる。

 糸には、凧本体から100m程度の所まで、ナンキンと呼ばれるガラスの粉がぬりつけてあり、その部分を相手の凧糸にこすりつけ糸を切るのである。

 糸は、昔ながらの大麻糸で高価な指先撚方で製造された物を使用する。それは、ほとんど伸びることがなく、田原凧を手元の操作で瞬時に方向を変えるためにも無くてはならない、まさに生命線ともいえる重要な物である。

 それによって、田原凧は自由自在に大空を駆けめぐるのである。

ナンキン 仕掛ける 戦闘 糸の行方
戦場へ向かう 真剣勝負

 戦いの始まった凧は、お互いを牽制しあいながら右へ左へ上へ下へ、間隔を次第に詰めてゆく。

 相手の凧糸の上にナンキンの付いた凧糸がのったら、その瞬間!風にのせて糸をどんどん繰り出してゆく。

 『切れた、飛んだ!』相手の凧が、裏側を見せて遙か彼方にヒラヒラと落ちてゆくのが見える。審判が勝利者の凧をアナウンスすると歓声が沸き上がり点数が記録される。

 勝者は次の相手を見つけてまた空中戦が始まるのである。

 10回戦ったうちで、得点を競いその年の勝者が決定する。

 凧好きがこれを見たら、やってみたくなるのはまちがいないだろう。

 悠然と揚がる凧が絶景なら、戦う凧もまた楽しである。

 ※ Real Player で「けんか凧」見られます。 けんか凧.RM ページへ!

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