金華山頂の展望台から長良川を見ると、この写真のようになります。ところで、というのも白々しいのですが、この写真の手前に写っている馬のかんざしのようなものは、東海地方(少なくとも岐阜県と愛知県)で言う「おでん」です。素材は関東地方で言う「おでん(関東煮 以下、関東煮と言います。)」とほぼ同じものですが、赤味噌から調製したたれのようなものをつけて食べるのが、関東地方のものと全く違います。(この展望台で、これで300円くらいで提供していましたが、この展望台は、平成9年7月にリニューアルオープンし、そういうメニューはレストラン風の部分ではなくなりました。展望台の中でもより茶店風の部分にはあります。また、この金華山の麓の岐阜公演の茶店にも置いてあります。なお、この茶店には田楽(でんがく)もあります。ちなみにおでんというのは田楽の女言葉だということですから、そういう点からもおでんは、味噌がついてるのが正しいように思います。)我が地方で生まれ育った者にとっては、「おでん」とはこの写真にあるようなもので、関東煮は「おでん」と言うのは間違 っているような気がします。関東煮がまずいというのではありません。なっかなかおいしいです。私は東京都は杉並区の西荻窪に住んでいたことがあったのですが、・・今もあるかな駅の近くに田毎(たごと)という関東煮で有名な店があって、時々行ってましたが、・・でも、あれがどうしておでんなのかなという、素朴な気持ちがあります。おでんは味噌でだらっとしている、通常と違う食べ物なので、おでんなのだ、と思っています。例えば、大根の場合、関東煮では、けんちん汁に入っている大根を取り出したのとの間に、特徴的な区分けができないではありませんか?関東煮も大好きなのでケチをつけているのではなくて、単に、「おでん」という存在感のある言葉で区切る境界線がはっきりしないと言っているのです。・・と、あんまりこだわるのもおかしいか。
 さて、ついでにと言っては申し訳ありませんが、西荻窪駅南口から出てまっすぐ南下して自宅へ帰っている皆さん、三都重というお店の前を素通りしていませんか?素通りしていたらそれは損をしています。特に、牛肉が好きな人は損をしています。というと高い店のように思うかも知れませんが、リーズナブルできちんとした店です。

 さて、さて、東海地方と東京の食べ物の話になると、1つ言いたいことがある。なぜ、東京には「からし豆腐」が無いのだ。今はある?(^^;;;)あったら、ごめんね。私が東京にいた今から十数年前にはなくて、当然、あるものと思って豆腐屋さんへ行ったら「何それ?」とか言われて困ってしまったのだ。(からし豆腐って何?と思った人はここをクリック からし豆腐をよくご存知の方もここをクリックして、からし豆腐大アンケート調査にお答え下さると嬉しいような気がします。)。

<今でも東京にはからし豆腐がほとんど無いらしいことを発見しました。この話によると、からし豆腐の発祥は京都らしくて、中部地方でも関西寄りまでしか一般には食べていないようです。この話にいう京都風のからし豆腐と岐阜市近辺にあるものとは、海苔の使い方が少し違うようで、私もこの京風のからし豆腐を食べてみたい。>



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