サッポロの永田さんがインタビューを訳しました。Atelier ONNのページ

訳詞のページを作った方がいらっしゃいます。Saori Kappusさんのページ

収録風景のヴィデオquicktime, windowsmedia

FLAGS OF FREEDOM

「本日ハ末ノ息子ノ出征ノ日デアル」 という、日本人がもう60年以上も当面していない「出征兵士壮行会」を歌った歌。三国人の嫌いな連中、戦争の好きな連中が威勢の良いマーチを演奏する間、親爺は違和感を感じながらも「家族席」に座っていなければならない。妹は「兄の出征」に直面するのを避けて大音量のヘッドホンに聞き入るふりをする間に行進は通り過ぎてしまう。「戦争で大きくなった国だからネェ。」としみじみ言っていたのはサンフランシスコのリトルトーキョーの寿司屋のおやじ。

思い出すのは"Easy Rider"に出て来た同じような行進のシーン。主人公達は騎馬警官の後をふざけて行進するのだが、そのまま捕まってブタ箱に放り込まれてしまう。画面には出ていなかったと思うのだが、今から考えるとあの行進も「出征兵士壮行会」の行進ではなかったかと思う。ブタ箱の中にいたジャック・ニコルソンの「ほにゃほにゃっ」としたしゃべり方が印象に残っていたのだが、"LET'S INPEACH THE PRESIDENT"に収録された息子ブッシュの演説もこれと似ていた。ついでに昨日のテレビに出ていたオウンゴールのベッカム君も。どうもあの手のしゃべり方というのがあるようだ。

再び同じような光景が登場するのがルース・L. オゼキ著イヤ・オブ・ミートのエピソードのひとつ。米国産牛肉販売拡大のための連続テレビドキュメンタリーを撮影するために、東京から中西部の地方都市に降り立ったテレビクルーはこの手の「出征兵士壮行会」と出くわしてしまう。在郷軍人会幹部はその昔日本軍と闘った連中である。崇高な愛国精神の高まりの中に突然ちん入する、だらしない格好をしたテレビクルー、しかも日本人、しかも米国産牛肉の販路拡大によって疲弊した中西部の農業経済を救おうという試み。在郷軍人会幹部が脳卒中を起こさねば良いが。この本は1991年の湾岸戦争を背景に書かれているのだが、息子ブッシュのやってることも全く変わらないのが救われない。

ちなみにボブ・ディランが硫黄島擂鉢山に星条旗を建てたピマ族出身の海兵隊員イラ・ヘイズのことを歌っているらしいのだが、その硫黄島に最後の渡洋爆撃を行ったのは、浜松にあった飛行第七連隊だったそうだ。「爆弾を積むか帰路の燃料を積むか」という長距離渡洋攻撃で、実戦効果よりも現地部隊に日の丸を見せて志気を鼓舞する、というものだったらしい。飛行第七連隊跡地には早期警戒管制機が配備されておるので、第三次世界大戦の折には浜松市は先制第一撃の核兵器で消滅するのである。ついでに6月18日は浜松大空襲の日

ROGER AND OUT

中学・高校の頃の街道で、今は裏道となってしまった通りを走りながらこの歌を聴いた。街並の様子は変わっているように見えても、気を付けて走るとあの頃から変わらない建物が結構残っている。一緒にこのあたりを遊び回っていた連中の顔を思い出す。ヴェトナム戦争の頃で、高校を卒業してからも横浜などで顔を合わせては米軍基地のバイトで金を作っては遊んだりしていた。

さはら君は自動車部品会社の取締役でトラックの運転をしている。ながお君は広告制作会社をやりつつ犬と戯れている。きたはら君は大学教授で衆議院の調査会に論文を出したりしている。しば君は「目明きの癖に」といじめられながら福祉の仕事をしている。まつもと君もいそむら君も皆それぞれに何とかやっている。死んだ連中もいるが、中には肝硬変なんてのがいたりする。とにかくニールヤングが"ROGER AND OUT"で歌ったように戦争で死んだやつはいないのだ。



Niel's Garage

LET'S INPEACH THE PRESIDENT

ニールヤングの新譜"LIVING HITH WAR"が出た。しかも聴くのはタダだぜ。上の絵をクリックすれば自動演奏が始まるので、そのまま最後まで聴くことができる。

で、7曲目の"Let's Inpeach The President"をもう一度聴こうと思うと、自動再生で最初に戻って6曲目まで終わるのを待たなくてはならない。結局CDを買ってしまう、ついでに ノリでTシャッツまで買ってしまう、という大変勝れた仕掛けになっている。

どの曲もノリの良い、大勢で怒鳴るのに適した感じ。ライブハウスより広場向き。モンダイは近頃の日本にはそんな広場が無いことだ。

取りあえず「大統領をクビにしよう」だけ、画面から拾って日本語にしてみた。

大統領をクビにしよう

大統領をクビにしよう。あいつは嘘つきで
誤りの戦争に国を引き込んだ。
私たちが与えた力をかってに使って
私たちの金をばらまいている。
ホワイトハウスの奥に隠れている
大勢の犯罪者を雇ったのは誰だ。
事実をねじ曲げて自分たちの都合のいい様に
若者が戦争に行かなくてはという話を作っている。

大統領をクビにしよう。あいつはスパイだ。
普通の人が自分の家にいるところをかぎ回っている。
法律を全部破って
コンピュータと電話を盗み聞きしている。
アルカイダの所為で小学生との対話がおじゃんだというが
それでも政府の救援活動のおかげで、
ニューオーリンズは安全だったかい。
たまたまその日は誰かが自宅にいなかったという訳だ。

大統領をクビにしよう。あいつは乗っ取り犯だ。
私たちの信仰を乗っ取って当選した。
私たちの国を色でばらして
黒いところはほったらかし。
ああ神様、あいつは球団を売り払ってからというもの
ステロイドでいかれてるんです。
困っている人はいっぱいいるけど
大統領は当然潔白です。


SOUTHERN MAN

不良外人のたまり場みたいな市内のライブスポットにあった"UNCUT"という雑誌にニールヤングの"SOUTHERN MAN"の書かれたいきさつが出ていた。バッファロースプリングフィールドがビーチボーイズ(!)の前座で南部に行った折、「髪の毛を切れ」てなわけでイ−ジ−ライダ−式の結末を迎えそうになったことがあり、ニ−ルヤングが怒って作った曲だそうな。最近の彼はというと「南部人じゃなくて白人なのだね。こちらの方がはるかに大きい。」というわけで歌わないとのこと、ごもっとも

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