Last Update:2013/9/19
大会日程と会場のご案内
2013年10月26日(土) 名古屋大学工学部IB館 大講義室
10月27日(日) 名古屋大学全学教育(旧教養部)棟
10月28日(月) オーエスジー株式会社 八名工場
基調講演、シンポジウム(合同企画)
(1) 会場:名古屋大学工学部IB館 大講義室
(2) 大会テーマ 「学校・大学から仕事への移行(再論)」
(3) 基調講演
宮本みち子先生(放送大学教授)
演題「早期に社会へ出る若者のために必要なことは?」
(4) シンポジウム
テーマ:学校・大学から仕事への移行(再論)
コーディネーター 寺田盛紀
シンポジスト
(1)安達智子氏(大阪教育大学): 「心理学的移行」
(2)夏目達也氏(名古屋大学高等教育センター) : 「職業教育・専門教育課程からの移行」
(3)小杉礼子氏((独)労働政策研究・研修機構):「労働市場論的アプローチ」
(4)関田 仁氏((株)豊田自動織機 技術技能ラーニングセンター長) :「高卒・大卒者の資質と教育訓練」
<企画趣旨>
日本キャリア教育学会第35回研究大会と日本産業教育学会第54回大会の合同大会の統一テーマは「学校・大学から仕事への移行(再論)」ですが、それを大会冒頭の基調講演後の統一シンポジウムで集中的に深めたいと考えております。まずこういうテーマ設定をした理由は、昨年のキャリア教育学会大会(滋賀大学)でのシンポジウムと同じテーマであり、さらに今年も議論を継続したいという思いがあったからです。
もとより、「学校から仕事への移行」の問題は、1970年代末以降ヨーロッパ諸国において、“smooth transition from school to working life”という言い方で、学卒青少年の無業期間の長期化・状態化に対して各国が学校教育や職業教育において取り得る対応(措置)の問題として議論や政策化が始まりました。その後このことはOECD諸国にも共通の課題として導入され、各国の政策や制度の交流、レビューを活発に行うようになります。
ところで、この「移行アプローチ」は、ことがらがまずは青少年の無業問題からスタートしたことから、就職や労働市場の側面からの対応が主たるものでしたが、2000年のOECDのレビュー(From Initial Education to Working Life)以降、「学習者中心アプローチ」の必要性、つまりはスムーズな移行を支援するための教育・発達過程への焦点化がご提案されています。その後の諸外国におけるキャリア教育や学校・大学と仕事生活のレリバンス強化をめぐる動きは、その延長線上にある取り組みと考えられます。わが国においては、キャリア教育や移行支援の取り組みは、なお構想・試行的段階にように思われます。移行過程・移行支援の在り方をいっそう多面的に、トータルに検討し、移行に伴う労働政策、社会政策的対応とともに、キャリア教育や職業教育の役割を浮かび上がらせていく必要があると思います。
今回のシンポジウムは、合同大会ということで、移行問題へのより学際的なアプローチができる好機でもあります。移行問題に対して、仕事や職業に対する意識発達(心理学)の側面から、仕事や職業に対する教育制度やカリキュラム(教育学)の側面から、これらを取り巻く労働市場の側面から、さらに学卒者を受け入れる企業が求める資質論やキャリア(移行後)初期段階の教育の側面から問題提起を受け、活発な議論を展開したいと思います。
◆連絡先
9月まで横山が出張のため、下記寺田宛郵便か、石田宛に電子メールにてお問い合わせ下さい。
名古屋大学大学院教育発達科学研究科 職業・キャリア教育学研究室 寺田盛紀(総括実行委員長) 〒464-8641 名古屋市千種区不老町 (TEL/FAXは不可)
※ 石田正治(実行委員長代理)e-mail:94taikai@gmail.com, ishida96@tcp-ip.or.jp
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Update : 2013/6/27