第13回 社楽の会報告    第12回へ   第14回へ
                                  報告者 布袋中 土 井

10月3日(月)7:00〜9:15,三勝にて第13回の社楽の会を開催しました。 参加者は,土井,木本,滝口,栗林,大薮,勝村,熊木川井大島,高田,高木(敬称略)の11名です。
 前回が台風26号で流れ,今日は20日ぶりの開催です。 

☆ 初めに,土井より「愛知県に関する教材をクイズ&解説資料でつくろう!」という提案です。資料集が一段落した後の一つの目標として,そして社会科教師としてのトレーニング&趣味として,何年かかけてやってみようではありませんか。
 構想を練るために,『NHKふるさとデータブック』より各市町村の日本一をひろってみました。堂々たるものから,少々疑わしいものまで130余の日本一がありました。
 次に,各教科書会社から発行されている現行の小・中の教科書から‘愛知県’をひろってみました。小学校では,豊田市関係が8社で何と109ページ。その他は,わずかにキャベツ畑・製鉄所・毛織物などが写真等で触れられている程度でした。
 中学校でも,豊田市は何らかの形で特集が組まれています。その他でも,瀬戸もの,繊維,機械・金属工業,輪中,三大用水,施設園芸などがとりあげられていました。
 これらをふまえて作ったのが次のプランです。
S級 自動車工業
A級 陶磁器,近郊農業,花,毛織物,トラックターミナル,輪中
B級 瓦・石材,養鶏団地,サボテン,ハウスみかん・メロン,植木,金魚,うなぎ
C級 中京工業地帯,名古屋港,高速道路 その他
 ご意見ください。

☆ 次に,外務省情報FAXサービス‘MOFAX’についての紹介です。
 052ー453ー6000 → 希望する情報のBOX番号と# → 自分のFAX番号と# → #だけで,豊富な資料が無料で送られてきます。これは便利です!
☆ おまけで,他地区の資料集の途中経過の紹介です。読んでおいてください。

☆ 続いて,9月16日に行われた大薮先生の研究授業に対する熊木先生の感想です。
 ・発表についての指導が行き届いている。
 ・犬山市の今の現状を把握し,自分の問題としてとらえている生徒が多い。
 ・観光客や住民にアンケートをとるなど,追究力が育っている。
 という賛辞の他に,一方では,
 ・反論が少なく,論争が発展しない。  
 ・支援を行う生徒に対するこの時間での支援が不明確
 ・意図的指名をもっとふやしたら
 という指摘もありました。私も,全く同感です。付け足しとして,最後の判定は不要だったと思います。
 道徳の授業でもそうですが,最後は文章で書かせた方が,ホンネがより表れやすいと思います。

☆ 大薮先生からは,@単元の流れのフローチャート,A座席表,B犬山市の街づくりの発表原稿の提案です。@は,自己評価にも使うそうです。生徒を肯定的に評価しようという姿勢が良く表れています。
 Bは,10月8日 3:00〜4:30に犬山市南部公民館で市当局に提案するそうです。今回の,「適切な課題を設けて行う学習」の完結編で,学習成果を行動に移すという私たちの主張の象徴でもあります。
 生徒が,どんな態度・気持ちで発表するのか,とても楽しみです。
 教師から言われたものか,自分で考えたものかは,態度を見ていればわかります。

☆ さらに,原子力についてのパソコンソフト(CAIコースウエア)の紹介がありました。
  結局,手分けして全部購入する事にしました。次のものです。
「原子炉」高木,「放射線とは?」川井,「原子力とは?」大島
  「原子核物理概論(入門)」三輪,「原子力開発の流れと科学者」木本
  「放射線を目で見てみよう」滝口,「地球環境」大薮,「原子力Q&A」土井
それぞれ100面から150面の大作です。ぜひやってみましょう。

☆ 滝口先生は,10月18日に近づいた研究授業の指導案です。
 特に支援を行う児童の実態と目指す姿,評価項目と3段階での到達度,単元の流れ,児童へのアンケートなど,緻密にまとめてあることに感心します。
 そして何より,課題であった,「工業=環境を破壊する悪」という概念をいかに崩すかについても,積極的な活動が進行中であることがわかりました。その内容は,何と,約50カ所への環境保護団体や企業への問い合わせです。特に,企業の環境保護対策は興味深いものがあります。単に,環境基準に適合させるためだけとは言えない,企業の良心がうかがわれました。(書かれていることが本当ならば…)
 討論は「工業を発展させると同時に環境を守っていくことができるか」というテーマです。栗林先生からは,テーマからはずれた場合のサポート,時間配分,児童のこだわりを解く,そして,環境を守ることはお金がかかることをおさえようとう意見が出ました。

☆ 大島先生からは遣唐使についての資料の紹介です。その資料より,
 ・日本が国として低く見られていたこと
 ・無事中国に着いても,全員が長安まで行けたわけではない
 ・貢ぎ物として何を持って行ったか
 ・遣唐使20回のうちわけ  などがわかりました。おもしろい資料です。

☆ 高木先生からは,教育課程の中で特に興味を持った発表の紹介です。
 常滑西小の竹内先生のレポートで,イメージの樹系図を利用したものです。たとえば「宅配便」についての授業前と後の児童の樹系図を比較することにより,その単元で何を獲得したがすぐわかり,評価に役立たせることができます。誰でも簡単にできる評価の一つの方法だと思います。ぜひ,追試して紹介してください。

☆ 川井先生からは,学級の当番活動・係活動の紹介です。 
  当番活動を「しないとみんながこまる活動,しつぎょうなし」
  係活動を「みんなを楽しませる活動,とうさん,しつぎょうあり」と区分し、特に係活動では,新聞社,おたすけ会社,インテリア会社などと会社形式にしその実行力を競わせます。今後の報告が楽しみです。

☆ さらに,自学帳メニュー夏休み版・9月・10月版の紹介です。
 全員でノートを回し,先生のAの評価が20たまったら「自学のプロ」の称号が与えられるのだそうです。児童が熱を入れて取り組んでいるだろうことが目に浮かびます。何より,この時期(3年生)に,多様な学習方法を身に付けることができることはすばらしいと思います。

☆ 木本先生から,これまでの提案を1枚のフロッピーにまとめて提出してくださいという連絡です。全員の提案が1枚になって返ってきます。ぜひ,協力してください。そのデータは,加工して再利用してください。これが会の存在価値の1つです。

☆ 土井からは,資料集の執筆は,できればパソコン通信上で行いたいという要望です。毎日でも意見の交換が可能で,しかも,フロッピーにおとすことができます。
 

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp