第155回 社楽の会報告 第154回へ 第156回へ
報告者 土
井
2001年9月4日(火)布袋北学供にて,第155回社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井(大口町教委)、高橋先生(木東小)、奥村先生(江南市ことばの教室)、勝村先生(犬山中)、尾関先生(江北中),岩井先生(大北小),日比野先生(犬西小),栗林先生(木西小),大島先生(犬東中),坪内先生(犬北小),稲垣さんの11名でした。
☆ 土井が今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。
1 あおぞら塾テキスト 2 保健授業づくりセミナー IN 江南 3 男女共同参画特集 4 Webサイト紹介 5 いのちの教育特集 6 ワールドウオッチ・書籍紹介 7 MM紹介 8 メディアリテラシー 9 その他教育関係 |
1 あおぞら塾テキスト http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/aozora.htm
あおぞら塾とは、大口町のまちづくりを考えるグループが、将来的には町に対して提案し、それを実行できることを目標に活動している勉強会のことです。
当面は、講師を呼んで講義を聴いた後で、問題点を整理していきます。
その教育系講座として、土井が8月3日に出前講座を行い、さらにそこで出た質問に対してまとめたものがQ&Aです。
次にアップしてあります。http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/aozoraqa.htm
2 保健授業づくりセミナー IN 江南
8月10日に、江南市民文化会館で行われました。丹葉の養護教諭のサークル、ひだまりの会 の主催です。
講師は,岐阜大学の近藤真庸先生です。
1時間目は,シナリオ「育ちゆく体とわたし(全4時間)」(小学校4年生)
第1時 わたしの体 これまでとこれから(1)
第2時 わたしの体 これまでとこれから(2)
第3時 すくすく育て わたしの体
第4時 大人に近づく わたしの体
近藤先生は,追試できるように指導案を公開しています。
実践して近藤先生に送りましょう。
お問い合わせは
〒501-1193 岐阜市柳戸1−1 岐阜大学地域学部
近藤 真庸先生(058−293−2291)
とても温かい,楽しい授業を受けることができました。
2時間目は,「環境学習の教材・教具論」
第2水俣病を素材に,当時の社会をえぐり取りました。
3時間目は,薬物乱用防止教育
タバコとドラッグについて話を聞きました。
4時間目は,先生がつくった健康に関わる歌をみんなで歌いました。
とにかくしゃべってよし,歌ってよしのすばらしい先生でした。
3 男女共同参画特集
(1)男女混合名簿はどれくらい浸透しているの?
ここで紹介します。
(2)男女共同参画サイト
男女共同参画ふじみ2000年プラン(第二次)〜女と男、ともに築く明日のふじみ〜
http://www.city.fujimi.saitama.jp/databox/sankaku/index.htm#plan
男女混合出席簿について http://www6.plala.or.jp/kokosei/hr/kongo.html
男女混合名簿ってなあに? http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/gender/03/q05.html
4 Web紹介
(1)川に関する学習HP開設(国土交通省)
国土交通省はこのほど、川の生き物調査など夏休みの自由研究に、花火大会や各種イベントの情報収集に、川の楽しみ方川遊びの注意点など、夏休みの情報満載の「河川局夏休みWEB」を開設した。Webでは、約80種類の川あそび、生き物調査、河川に関するイベント情報などが掲載されている。
参照:子供向け夏休みホームページの開設について【国土交通省】
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha01/05/050719_.html
(2)平成13年度 学校基本調査 速報 (文部科学省)
学校数、児童数、教員数、学級数など、教育機関に関する統計を行う学校基本調査の速報が公開された。これによると、公立の小学校は、前年度よりも142校減少している。公立の中学校でも24校減少。また、小学校児童数は、729万7千人、中学校の生徒数は399万2千人でどちらも過去最低となった。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/001/010801.htm
(3)「社会科教育を考える会」
日々のニュースを社会科の授業に使えるようにわかりやすく解説したデータベースを開きました。大手マスコミの記者の協力を得て、最新ニュースを次々に載せるというユニークなホームページです。対象科目は小学社会、中学公民、高校現代社会です。アドレスは、http://www5.ocn.ne.jp/~syakai/
(4)「視覚障害者とバリアフリー社会」へ (インターネット博覧会参加ページ)
(http://www.planet.ne.jp/sunao/)
★視覚障害者に利用可能と思われるWindowsソフトウェア一覧
http://member.nifty.ne.jp/m-sugita/soft.html
(5)検察官の定員および資格
http://www.tamagoya.ne.jp/potechi/saibankan.htm
(6)刑事事件の流れ
http://www.moj.go.jp/KEIJI/keiji09.html
(7)寿小学校ホームページ
http://www.osumi.or.jp/sakata/default.htm
(8)インターネット協会、ネットのルールやマナーに関する検定試験を来年開始
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/0822/iajapan.htm
(9)平成14年度用小・中学校の「年間指導計画作成資料」
一太郎V8版・ワード2000版・PDFファイル版を一挙に掲載。
(東書Eネットのトップページ「お知らせ・新着案内」にあります)
[小学校 平成14年度用年間指導計画作成資料]
http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/information/200108/14karizen-1.htm
[中学校 平成14年度用年間指導計画作成資料]
http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/information/200108/14karizen-2.htm
(10)平成14年度使用小・中・養護学校用教科用図書採択に至る審議経過 【名古屋市】
http://www.city.nagoya.jp/50kyoiku/sidousitu/kyoukasyo/top_page.htm
(11)教育情報ナショナルセンター http://www.nicer.go.jp/
子どもから大人、先生を対象とした教育学習情報サイト。
(12)『暮らしの税金』
http://allabout.co.jp/finance/tax/mbody.htm
※ いろいろな税金のサイトを紹介
細かく分類されているので目的の情報が探しやすい
5 いのちの教育特集
(1)[いのちと死の教育研究会]が発足(富山)
小、中学校などの教育現場で、生と死を通じて命の尊さを知ってもらう教育のあり方を考える市民グループ「いのちと死の教育研究会」(代表・稲葉茂樹小杉町教育長)が発足した。
《全文はこちら》 http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/03/20010723wm02.htm
(2)書籍紹介『種まく子どもたち』
(3)連載 命と体を見つめる
命のつながり 熊本市 澤栄美 e-sawa@po.infobears.ne.jp
出典 日刊・小学校教師用ニュースマガジン638 8月23日
このバックナンバーから読むことができます
http://www.melma.com/mag/63/m00016863/
6 ワールド・ウォッチ スリランカ
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【ワールド・ウォッチ】スリランカ
スリランカの教育制度と人々の暮らし
……………………………………………………………………………………(((Selection
□□親日的で多様な宗教の国
セイロン紅茶で知られるスリランカは、北海道よりひと回り小さい面積の国土に7つの世界遺産を持つ島国。赤道に近い熱帯性モンスーン気候で季節の変化はあまりなく、年間を通じて温暖で過ごしやすい。首都はスリ・ジャヤワルデナプラコッテだが、事実上の首都はコロンボで、東京からスリランカ航空の運航する直行便で約9時間。街のあちこちに、聖マリア像やブッダの像が建ち、多様な宗教を持つ人々を見守る。国民の約7割が信仰する仏教の影響からか自然を大切にする気持ちが強い。
日本との関係を語る上で忘れられないのが、戦後補償にまつわるエピソードだ。1951年、サンフランシスコ講和会議に当時のセイロン代表として出席したジャヤワルダナ大蔵大臣は「憎しみは憎しみによってやまず、愛によってのみやむ」というブッダの教えを引いて、対日賠償請求権を放棄した。今でもスリランカを訪れると人々が親日的なのに驚かされる。一方で、48年に英連邦内の自治領として独立するまで1世紀半に渡って植民地支配した英国に対しては、今も人々の感情は複雑だという。
□□スリランカの教育制度
スリランカの識字率は90%と、アジアでも高い水準を誇る。義務教育は5歳から16、17歳まで続き、授業料は無料。小中学生は白い制服を着て学校に通う。小1から英語を習うため、スリランカでは比較的英語が通じやすい。授業は月〜金曜日の午前8時から午後1時半まで行われ、土日と満月の日はお休み。コロンボなどの都市部では給食が出る学校もあるが、地方では昼休みにいったん自宅へ帰って昼食を取るという。一方で、寺院や史跡の前ではハスの花を売ったり観光ガイドのアルバイトをして家計を助ける少年らを見かける。
大学も9割以上が国立で授業料は無料。スリランカ一の名門がシンハラ王朝最後の都・キャンディにあるペーラデーニャ大学だ。植民地時代に建てられた同国最古の大学で、広大な芝生のキャンパスにコロニアル調の学生寮や校舎が点在する。工・農・法学部などがあり、図書館はアジアでもトップクラスの水準を誇る。
□□世界遺産などで観光立国目指す
スリランカを訪れる日本人観光客は94年以降は年間2万人を割っており、昨年は1万266人。外国人観光客全体では40万414人だ。スリランカ政府観光局などは日本からの訪問客数を引き上げようとPRに力を入れている。紀元前3世紀ごろから仏教王国が栄えたスリランカは、世界遺産に登録されているダンブッラの石窟寺院をはじめ仏教史跡が多く、同国中央部の遺跡集中部は「文化三角地帯」と呼ばれる。古都キャンディの仏歯寺にはブッダの歯が祀られ、参拝者が絶えない。
同じく文化三角地帯に位置するシギリヤの森林地帯には、高さ180メートルの岩山に築いた王宮に18人の美人画が残るシギリヤ・ロックがあり、1500年前のものとは思えない鮮やかな色づかいを現在に残している。これらの史跡にはいまなお未解読の古代文字が残され、研究者のロマンをかき立てている。歴史探訪以外にも、アーユルベーダ(インドの伝統医学)のハーブマッサージや、ショッピングモールでの宝石、紅茶の買い物などが人気を集めている。【吉田哲子】
□□スリランカ関連リンク
【スリランカ大使館】
http://embassy.kcom.ne.jp/srilanka/
【スリランカ政府観光局】
http://www.lanka.net/ctb/
【コネッサンス・ド・セイロン】(旅行代理店)
http://www.connaissanceceylan.com
【スリランカ航空】
http://www.lanka.net/airlanka/index2.html
書籍紹介
(1)『愛知のミュージアム 公式ガイドブック』愛知県博物館協会・名古屋市博物館 編 \1,300
(2)『ダカーポ475』\350 「アジアの歴史教科書を一気に読む!」 は読み応えがある。
7 MM紹介
(1)■■■ 21世紀教育改革情報 ■■■■■■■■
Vol.047 2001. 8.22 ■■■■■
http://www.mag2.com/m/0000045112.htm からバックナンバーを開くと読むことができます。
◆【主張】もう「不登校・登校拒否」にこだわるのはやめよう。
今月、文部科学省から平成12年度の学校基本調査の結果が発表された。昨年の小中学生の不登校者は13万4千人を超えたとのこと。子どもの数の減少に反比例して調査結果は毎年増加。今や、中学校では1クラスに1人以上いる計算になる。
戦後、義務教育はほぼ100%の就学率となり、その中では、確かに学校に行かないことは特別視されただろう。しかし現在、文科省が認めるだけでも、13万4千人以上の「学校に背を向けた子どもたち」がいる。
13万4千人という実感を、そしてその意味を我々はどう感じているだろうか。 この数字の捉え方は様々であろうが、これがミニマムであるという事実だけは認識しなければいけない。つまり「どんなに少なく見積もっても、小中学生の不登校は13万4千人いる」ということなのである。実数は2倍とも3倍とも見られている。さらに、毎年10万人以上が高校中退している事実。そして100万人を越えると言われる引きこもりの若者たちの存在。
このように考えると、不登校者の数を調査し、公表し続けることにどんな意味があるのか、むしろ子ども当事者にとって悪影響ではないかと疑問に思わざる得ない。
調査を続けるにしても、来年から不登校の数の発表をやめたらどうだろうか。どうしても発表するのなら、不登校者数ではなく逆に楽しく通学している子どもたちの「学校定着率」といったもののほうが社会的には良いのではないか。
10年以上前から、不登校・登校拒否の当事者の間では、「登校拒否ついて考える会」といった名称を「不登校・登校拒否について考えない会」にしようといった意見がまじめに出されている。当事者も社会も「不登校・登校拒否」という言葉にこだわっている限り、問題の本質的解決はありえないという考えである。
時代は加速度的に変化している。この考え方は、「臭いものに蓋」といったことではなく、今や、子どもたちが既存の学校に行くか行かないかということだけに一喜一憂している場合ではないということを訴えている。
92年に文部省が不登校に対する認識の転換をしてから、学校現場も不登校の子どもたちが学校外で学び成長することを容認してきた。しかしいまだ、文科省内部でも不登校に対する認識は統一されていない。現行教育制度の限界は文科省も認めるところであろう。ならば、国家として社会として、次の展開をどう考えるかに人々の知恵を集結しないといけない。
学校教育はこれまでの唯一絶対の存在にこだわることなく、何から何まで自分で責任を持とうと突っ張らずに、もっともっと子どもの教育についての責任を様々な人々と分担するべきである。すでに各地で実践を続けているフリースクールや子どもの居場所といった活動もある。また学校と社会との融合を唱え、学校の地域への開放、地域住民と学校が一体になった子育てという考え方も広がっている。さらに、コミュニティースクール、チャータースクールなどの新しい形態の教育の場の可能性も期待されている。
「不登校・登校拒否」という言葉がある限り、個々の子どもと家族は、自らの主体的な学びを選択する際にどうしても躊躇してしまうだろう。既存の学校に行かないことはマイナスであるという思いこみがある限り、自らの生き方に本当に自信を持つことは困難であろう。大切なのは、子どもたちが、自分自身の生き方について真剣に考え、自らの生きていく術を身につけ社会で自立していくことであろう。そのために人間関係含めた学びの場とチャンスを今ある学校だけに限定する必要は全く無い。
自らの人生の責任は最終的には本人にある。個々人の中の既存の学校教育に依存する意識も変革する必要がある。集団生活の中で社会性を身につけるために学校は重要であるという考えもあるが、集団の中にいれば社会性が身に付くものでもないだろう。
「学校に行かない子どもに将来はない」ということはあり得ない。そして「学校に行っていれば安心」というのも幻想にすぎない。学校に行くか行かないという次元を越えた議論に、社会全体がシフトすべき時に来たと考える。 (編集部:竹内延彦)
(2)No.253 Mainichi Daily Mail Education 毎日教育メール
http://www.mainichi.co.jp/life/kyoiku/edumail/ からバックナンバーを読むことができます。
◆教科書 ------------------------------------------------------------------
| ★採択少なかった「つくる会」教科書
| ★東京、愛媛両教委の採用の背景
| ★日本書籍が苦戦、“中間派”東京書籍は好調
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採択少なかった「つくる会」教科書
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「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが執筆した中学歴史・公民の教科書(扶桑社)は結局、全国の国市区町村立中学では採択されず、数校の私立中と東京都立、愛媛県立の養護学校などの一部で採用されるだけに終わった。近隣諸国との外交問題に発展し、国内では採否をめぐり支持、不支持派の激しい対立が起きた今回の問題は「教科書選びのあり方」に課題を提示した。
大半の自治体教育委員会が採択しなかった理由は「自国中心主義」という見方や、「国際問題になっている教科書をあえて使う必要があるのか」との疑問。さらには、いったんは採択方針が決まりながら最終的に不採用とした栃木県下都賀地区の教育委員が言うように「読み物としては優れているが、中学1年が使うには難しく理解しにくい」と判断する自治体教委も多かった。
一方、つくる会は16日、都内で会見し、採択校が少なかったことに悔しさをにじませた。同会は西尾幹二会長名の声明文で「(教科書採択は)日教組組合員の教師の意見を尊重」と指摘。「外国の脅迫や一部マスコミの偏向キャンペーンにおびえ、トラブルに巻き込まれたくないだけの理由でこの教科書を差別的に扱った」と主張した。同会は小学生向けの歴史分野の教科書を編さんする意向を明らかにし、高森明勅事務局長は「4年後の次の採択に向け精力的に活動したい」と話した。
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東京、愛媛両教委の採用の背景
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公立学校では、東京都教委と愛媛県教委が直接採択の権限がある養護やろう学校の一部で採用を決めた。対象となる生徒は東京で70人、愛媛ではわずか5人しかいない。東京都教委の横山洋吉教育長は採択決定後の会見で「(対象の養護学校の生徒は)普通は健常者と変わらない。健常者にとってどういう教科書が良いかが採択の基準」と説明。逆に言えば、もし都立の一般中学があれば、そこでも採択したということだった。
「つくる会」の賛同者に名を連ねる石原慎太郎都知事は自分の人脈につながる教育委員を任命、「この委員たちが扶桑社に反対するとは思えない」との声は都庁内部で早くから出ていた。また、都教委は採択作業が始まる前の2月、「教科書採択の改善策」を都内区市町村教委に通知した。中学歴史分野には四つの「目標」があるが、都が「改善策」で例示したのは「わが国の歴史に対する愛情を深め、国民としての自覚を育てる」だけ。これを最も重視しているのは扶桑社教科書だった。
また、加戸守行・愛媛県知事は元文部省の官房長。記者会見で、扶桑社教科書を「総合的にみて待望していた教科書との認識を個人として持った」と高く評価したうえで「ベストであろうという感想を(教育長に)述べた」と明かした。知事が意見を言えば教委の判断に影響を与えるのではとの質問には「知事の感想が教育基本法でいう『教育への不当な支配』とは思わない。私の意見がどの程度の影響を持つのか、自分では認識できない」と話した。
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日本書籍が苦戦、“中間派”東京書籍は好調
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今回の教科書採択では「つくる会」以外の教科書のシェアにも変動が生じた。従軍慰安婦問題など日本の加害責任をめぐる記述が微妙に影響したようだ。現行の中学歴史教科書を発行する7社のうち、南京事件の犠牲者数については6社が「十数万人」から「30万人以上」などと記していたが、今回の教科書では、うち4社が「大量に」「多数の」などと具体的な数字の記述を避けた。また、「従軍慰安婦」という言葉も全社でなくなるなど、記述の変化が見られた。
このうち日本書籍は「朝鮮などアジアの各地で若い女性が強制的に集められ、日本兵の慰安婦として戦場に送られました」などと、従軍慰安婦問題に最も踏み込んでいる。今回の採択結果によると、東京23区では、今年度まで日本書籍が21区で使われていたが、2区と激減。一方、慰安婦に関する記述がなくなった東京書籍は、2区から12区に大きくシェアを伸ばした。
ある教科書会社の関係者は「イデオロギー的に、扶桑社と日本書籍が対極にあって、その間に位置する東京書籍が選ばれたのかもしれない。(東京書籍は)歴史教科書の現在の全国シェアも41%と最多で、選ぶ教育委員に安心感もあったはず」と、「つくる会」教科書論議の余波を指摘している。
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東書メール 12号 from 東京書籍
’01,08,23
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−東書メールもくじ−
(1)今月の教育情報(ここ1ヶ月の教育新聞・日本教育新聞から)
(2)新しい資料・教材・教具(「資料室」新着情報)
(3)研究会・展示会・イベント・公開講座のお知らせ
(4)教科書リンク集アップデート情報
(5)特色ある学校紹介
(6)授業実践の紹介(「私の研究・教科の窓」から)
(7)教育に関する新刊書から
(8)教育IT関連レポート
(9)東書Eネット 今月のアクセスランキング
(10)東書Eネット事務局から
◆東書メール12号の詳細ページ[Webページ]は、こちらです。
http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/enetap/tenmail/ten-mail012.htm
8 メディアリテラシー
●メディアリテラシー教育研究会中部支部例会
9月はメディアリテラシー教育が性教育に及ぶ
!?
メディアリテラシー教育研究会中部支部では毎月、メディアリテラシー的視野を広げる話題を提供してくださるゲストを名古屋にお招きして例会を開催しています。
9月の例会では、小学校でメディアリテラシー教育および性教育の授業実践を意欲的になさっている養護教諭の桑原朱美さんをお招きします。当日は桑原さん独自のご研究による授業指導案等をプロジェクター等を用いて公開していただき、その後参加者と情報や意見交換をする予定です。どうぞご期待ください。初めての方もお気軽にご参加ください。
日時:9月8日(土)午後2時〜5時位
場所:名古屋法律経済専門学校1号館501教室
内容:桑原朱美さんのお話
テーマ 『私が子供たちに伝えたい事』とディスカッション
授業指導案レポート研究(レポートは15部お持ちください)
・参加ご希望の方は事前に水野 megumi@asu.ac.jp
までご連絡ください。
ゲストのご紹介
――桑原朱美(くわはらあけみ)――
愛知県丹羽郡扶桑町立山名小学校教諭。
平成元年から性教育に取り組み始め、メディアが常に子どもたちに影響を与えることに問題意識をもち、どう対応したらいいのかを考えてきた。平成11年メディアリテラシー教育という言葉と出会って以降、「健康領域」でのメディアリテラシー学習の研究、実践に取り組んでいる。
お母さんたちの健康教育ボランティアグループ「すこやかママクラブ」を勤務先の学校で平成9年度に結成し、お母さん先生とともに授業の企画や授業実践を行なっている。また、健康教育自主研究グループを有志の養護教諭とともに平成12年度に立ち上げ、養護教諭としての資質向上と資料や教材の共有化を進めている。
9 その他教育関係
(1)青少年白書HPに公開(内閣府)
内閣府のホームページにこのほど、平成13年度青少年白書の概要をホームページに掲載した。平成13年版白書では、青少年の現状と青少年に関する施策の紹介に加え,「特集」として「21世紀を迎えての青少年健全育成の新たな取組」を取り上げ、21世紀の幕開けに当たり、大人に対する提言及び青少年に対するメッセージを送ろうとするもの。
参照:平成13年版青少年白書の概要【内閣府】
http://www8.cao.go.jp/youth/h13hakusho/index-h13.html
(2)教育養成大学における教委、学校との連携を(文部科学省)
文部科学省はこのほど、教員養成等における大学と教育委員会の連携の在り方に関する調査研究報告書を発表した。報告書では、大学と教育委員会、学校との連携を強化、現職教員や指導主事の講義など、より教育現場と密接した関係が必要だとしている。
参照:教員養成等における大学と教育委員会の連携の促進に向けて
【文部科学省】http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/13/08/010822.htm
(3)「人間関係力は国語科で担う」
小学校国語科 教科調査官・教育課程調査官 井上一郎氏
現在人間関係を作れない子どもたちが問題になっており、単なるコミュニケーション能力ではなく、互いの立場や考えを尊重できる、他者と人間関係を作っていける人間形成に資する力を重用視したため。いわば<人間関係力>の形成を目指しているということである。
求められる表現力についてはHP「教科調査官」
http://www.gks.co.jp/y_2001/main/rennsai/chosakan/01082001.html で
(4)《学校評議員制度》実施から1年で全国に普及 文科省調査◆
昨年4月の実施から1年間で、学校評議員制度が30都道府県、4政令市に導入されていることが文科省調査により明らかになった。今年4月1日現在、類似制度を含めると、少なくとも一部に導入済みは33都道府県、6政令市にのぼり、他の14府県、6政令市も類似制度を含め導入を決定、検討中であった。東京・群馬・大分・三重等8都県では全都県立学校に設置済みであった。
(5)=情報教育最前線=
井上 志朗・岐阜大学附属中学校副校長(52)
【2】ペーパレス会議
職員会議をベーパレスではじめました。みんな、筆記用具だけを持って、コンピュータ室に出かけて、コンピュータの前に座って会議をはじめたのです。
全体の画面は、プロジェクターに映し出されましたので、各自は前に映し出された画面を見ています。ところが、自分の前のパソコンにも情報が流れてきますので、自分のパソコン画面を見ている先生もいます。初めてのペーパレス会議は、このような形で始まりました。
反省として、このような方法はよくないことがわかりました。それは、自分の前のパソコンを操作している先生、前を向いて聞いている先生がいますので、全員が集中しないのです。
2回目からのペーパレス会議は、会場をいつもの会議室に戻し、プレゼンテーション用のパソコン1台とプロジェクターとスクリーンを用いて行いました。
今度は、全員が1点に集中するが、提案資料が細かすぎて見えないのです。これなら、ペーパーが手元にあったほうが都合がよいのです。提案者は、プレゼンテーションで自分の作った資料を説明しますが、ペーパーを各自が持っての説明と変わりがないのです。ペーパレス会議は、なかなかうまくいきませんでした。
3回目のペーパレス会議は、会議前に従来の提案資料を作成し、パソコンで各先生方が見られるようにし、それに加えパワーポイントで提案資料を1枚にまとめることにしたのです。
発表時には、従来の提案資料を説明するのではなく、1枚にまとめた資料を使って説明します。この方法は、大変効果が現れました。提案者は、1枚にまとめることにより、要点を的確にまとめ、説明ができるなど、プレゼンテーション能力がついてきたのです。
最近の会議は、各先生がたは、会議前に資料に目を通し、自分に必要だと思う資料は自分でプリンアウトして会議に臨まれるようになりました。http://www.fuzoku.gifu-u.ac.jp/chu/index.asp
【出典】よみうり教育メール 発行日:2001.08.21(vol.220)
http://www.yomiuri.co.jp/ より
(6)家本芳郎のメールマガジン9月号より http://www07.u-page.so-net.ne.jp/pg7/iemoto/
<授業のわざ>「発問を聞く」へとりくむ
<教師のわざ> ものは言いよう
<生活指導講座>個々の生徒を大切にする生徒指導
など読み応えがありました。
☆ 高橋先生より,木曽川東小学校現職教育通信「東風」を報告していただきました。
「総合的な学習」についての重要な指摘がなされていますので,その一部を紹介します
T つながること 「総合」という言葉を辞書で調ペてみる。 『広辞苑』には、「個々別々のものを一つに合わせまとめること」とある。しかし、これではわかり にくい。 次に、『岩波哲学小辞典』を引いてみる。そこには、「いくつかの要素を結び合わせて一つの全体に 統一すること、およぴその結果」とある。「総合」の意味が少し見えてきた。 つまり、「総合」とは、一つ一つぱらばらであったものを、単に一つに寄せ集めることではない。そ れぞれの要素をつなぎ合わせ、かかわらせながら、まとまりのあるものにつくり上げていく営為であ る。さらに言えば、つなぎ合わせることこそ総合の本質なのである。 総合的な学習の時間(以下総合と略す)がスタートした。全国各地で、さまぎまな活動を取り入れ た総合の授業が行われている。しかし、行う活動自体に意味があるのではない。活動によってつくり だされる、さまぎまな人やモノやコトとのつながりに意味があるのである。教科の学習、地域が抱え る課題、街の人、教師、親、いわゆる今日的な課題、そして子どもの意識、これら子どもたちを取り 巻くあらゆる事象を、有機的こつなぎ合わせようとする視点こそ、総合を支える鍵になる。総合をつ くる教師に求められるのは、教師自身の総合性であると言える。 U つながりの中で育まれるもの (1)共同体として生きる感覚 人・モノ・コトとつながることは、個別化・孤立化の方向に向かっている子どもたちを、共同体に 生きる一人へと引き戻すことである。共同体として生きることの心地よさや大切さの感覚は、つなが っていくことの実感の中で育まれる。 (2)生きてはたらく知性 子どもたちは、つながっていきながら対象と対象、対象と自分との関係について考え始める。そこ で得られる知識や育ま去れる思考力は、まさに生きてはたらく知性である。 「共に生きる」という言葉が時代のキーワードのように言われる。そして、「共に生きる」ために求 められるのは、先に挙げた共同体として生きるという感覚であり、物事の関係を認識し思考し判断で きる確かな知性であると言えよう。つながりながら学び続けることは、まさに「共に生きる」ための 力や心を育むことになるのである。 1 つながり続ける意志と努力が、共同体として生きる感覚を育てる 尾崎小との交流がスタートして1年が過ぎようとしている。当初、あまり支流に積極的でないと思 われた尾崎小が、野外教室で南中ソーラン節を踊ってくれた。これは前年度の運動会で本校の4年生 が演じた踊りである。運動会後、そのビデオを送ってあった。それを見て、尾崎小の子どもたちが練 習して披露してくれたのである。また、校外学習では、今度は尾崎小が木曽川町を訪問するという計 画も進められているという。本当の交流が少しずつ動き始めた。 つながり続けようとする意志を持って接すれば、相手も必ず答えてくれる。一度きりのつながりで はいけない。つながり続けることが肝心なのだ。共同体としての感覚は、つながり続けようとする意 志と努力によってつくられていくのである。 2 つながりに視点を当てなければ総合は形骸化する 各校で総合の取り組みとして、華やかなイベント的活動が報告されている。しかし、打ち上げ花火 の玉はいつか途切れる。カレー作りやケナフで紙漉といった一回性の活動主体では、総合のネタはす ぐになくなってしまう。後に残されるのは、形だけで中身のないスカスカの総合の授業である。 総合を形骸化させないためには、人、モノ、コトとつなぐことに努力を注がねばならない。つなが りを広げる努力は、新たなつながりを産む。そうして築き上げた関係の中で、生きた総合の授業はつ くられ続けるのである。 3 学校の特色はつながりの中から生まれる 総合を試行するにあたって,学校の特色をどうつくるのかが話題になった。地理的,歴史的条件な ど,周囲に際だった特色が認められない本校は,学校の特色を簡単に見つけだすことができなかった。 今ある条件の中で特色を出せない以上,これからそれをつくるほかない。そして,つながりを模索す る中で,少しずつ特色らしきものが形を見せ始めた。それは,地域との連携であり,萩原との交流で ある。まだまだどこの学校でもやっている程度のつながりにすぎない面もあるが,連携,交流を継続 し,密着していく中で,本校独自のつながりの形に発展するはずである。学校の特色は,前からそこ にあるのではなく,これから時間をかけてつくるものなのである。 |
☆ 奥村先生より,江南市特殊学級交流会について報告していただきました。
こういった活動は,保護者にとっても子どもたちにとってもとても貴重なものです。
企画された先生方に敬意を表します。
(1) 小学校特殊学級交流会
7月17日(火)9:00〜12:00 すいとぴあ江南
児童27名,保護者21名,教師11名参加
展望台見学,室内ゲーム(講師・長谷川満澄氏),人形劇(ぽてとん)
(2)中学校特殊学級交流会
8月23日(木)9:00〜12:00 すいとぴあ江南
生徒18名,保護者12名,教師11名参加
展望台見学,レクリエーション(教師),保護者向け講演会(講師:春日井高等養
護学校教務主任・永真司氏),陶器皿絵付け
● 次に書籍紹介です。
・ NOといえる教科書 藤岡信勝・井沢元彦 祥伝社 平成10年5月刊
序章 いまなぜ,日韓歴史教科書なのか
1章 交流と敵対の1500年(古代,中世,近世)
−渡来人,元寇,倭寇,秀吉の出兵,そして朝鮮通信史
2章 不幸な関係のはじまり(1868年〜1870年代)
−迫りくる列強の脅威。開国を迫る日本,拒絶する朝鮮。ボタンはどこでかけ違えたのか
3章 日韓併合は,なぜ起こったか(1880年代〜1910年)
−近代化に失敗,日清,日露の狭間に入った朝鮮。そして日韓併合へ
4章 「日帝36年」の真実
−日本植民地統治の「功罪」を明らかにし,誤解,歪曲を糾す
・ 入門韓国の歴史 石渡廷男(監訳)三橋広大(共訳) 明石書店
・ 国定韓国中学校国史教科書
・ 堀川まんが図鑑 森 哲郎 鳥影社
堀川の歴史,浄化活動の概略が分かりやすくまとめられている。
・ 広重・英泉の木曾街道六捨九次旅景色 堀晃明・著 安田就視・写真 人文社
天保国絵図で辿る中山道。知っている地名が出てくるのがうれしい。
● 8月1,2日に岐阜大学で行われた日本吃音研究会の様子を報告していただきました。
☆ 岩井先生より,尾教研視聴覚部会のレポート「人とふれあい,学びの成果を表現できる児童の育成をめざして−総合的な学習における視聴覚メディアの有効利用を考える−」を提案していただきました。
単に視聴覚教育の範疇ににとどまらない,岩井実践の集大成です。
児童の実態と育てたい児童像は次のものです。
・ 地域の環境を生かし,人やものとのかかわりを通して必要な情報を収集できる子ども ・ 学びの成果を自分に適した方法で生き生きと表現できる子ども |
さらに,全体を次のようとらえて構成しています。
1 事実を認識する段階
ア 春の遠足〜五条川をたどる〜
イ 野外学習〜伊自良川をたどる〜
ウ プールの生き物救出大作戦
2 心情を培う段階 〜わくわくプロジェクト(選択)活動〜
ア 五条川の生き物を調べよう
イ 五条川の水を調べよう
ウ 五条川の水を利用して米つくりを体験しよう
エ 環境にやさしいケナフを育てよう
オ 中間発表会
3 よりよい価値に向かう段階
ア 学芸会に向けて
イ 「北っ子ドリームフェスティバル」に向けて
ウ 1年間の取り組みをメールで知らせよう
エ 五条川クリーンアップ大作戦
4 培った意欲や能力をさらに高めて生かす段階
ア 環境についての取り組みの集大成の場
イ 課題解決に必要な情報収集能力を伸ばす場
ウ 修学旅行での体験を表現する場
● このあと,自主的フィールドワークで渥美へ取材に行った報告をしていただきました。
☆ 尾関先生から,資料「統計グラフ講習会」を紹介していただきました。
竜美丘小学校 高鍬利行先生が作られた資料です。
ここには,統計グラフを作るための手順が,小学生向けに細かく紹介されています。指導マニュアルとしてたいへん優れたものです。
内容を項目のみ紹介します。
・ 統計グラフを手軽に取り組む方法
・ 『統計グラフ』アイデア用紙
・ 統計グラフコンクールアイデア用紙
・ 統計グラフコンクール作品つくりについて@
・ 統計グラフコンクール作品つくりについてA
・ テーマ決めについて
・ 資料を手に入れる
・ 集計後 清書の下書き
・ 清書の下書きがとても大事
・ 統計グラフコンクール 資料
・ 書体見本
細かい配慮は大変参考になりました。
問い合わせは 土井謙次 syaraku@tcp-ip.or.jp