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報告者  土 井

2006年2月23日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井、高橋先生(門弟山小)、早川先生、小川先生、倉地先生(江南北中)、奥村先生、大野先生、岸上先生、濱口先生、梶井先生(岩南小)、坪内先生、佐良木先生(犬北小)、尾関先生、高野先生、永井先生(曽野小)、野沢先生(柏森小) 勝村先生(楽田小)、木原先生(大南小)、吉田先生(古西小)、村山先生(古知野高校)、青木先生(高鷲中)、池邑さん、そしてゲストの川田先生(長良東小)の24名でした。

 土井より、今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。

  川田英樹先生の授業
 トリノ五輪開会式を社楽的に見ると・・・
 名古屋大学附属中・高等学校中等教育研究協議会参加報告
  教師力アップセミナー
  野田武男さんの特集!
 中教審・初等中等教育分科会 教育課程部会審議報告書
 便利Web特集
 教育関連情報
 MM紹介

11 他の報告より

川田英樹先生の授業
 丹葉社会科が目指す、長良東小学校の子どもたち。その秘密を、川田英樹先生にうかがいました。
授業のビデオは、昨年10月28日(金)に行われた、第12回研究発表会の様子です。 
 トリノ五輪開会式を社楽的に見ると・・・   
 世紀の惨敗などといわれているトリノ五輪も見方を変えると面白い。たとえば、開会式を社楽の目で見てみるとどうか・・・
(1)まず、自分が開会式のプロデューサーとして契約金5千万円で雇われたとする。さて、どうする?
さっそくシミュレーション
   イタリアのイメージを列挙する。
    ルネサンス、パスタ、ヴェルディのオペラ、チョコレート、フィアット、ローマ帝国…
これらをどう配置し、演出するか・・・。聖火をどうともすか。昼か夜か、等を考えてから本物を見るとおもしろい。「やっぱり」「想定外!」と、一つずつ感激しながら見ることができる。 
 また、裏方を仕切る係になったら・・・・。
 スタッフの移動手段、控え室、更衣室、食事、待機場所、などどうするか・・・。こうしたことを考えながら見ると、たいへん興味深い。
(2)時差の学習ができる。8時間の時差が実感できる
(3)各国の行進
    アナウンスに合わせて地図を見ながら国を探してみよう!やってみたら難しかった。
(4)日本の行進はドイツの次?
    日本はイタリア語で Giappone 、ちなみにドイツ語はJapan 、スペイン語は Japón
    ポルトガル語ではJapão 、フランス語はJapon 、ハングルでは ?? 
(5)コスタリカ 国家予算で教育費の占める割合は?何と1/4
(6)国名表記を見ているとおもしろい!  Prima Repubblica iugoslava del Macedonia ってどこ?
(7)国旗は誰が運ぶ?何とソフィアローレンが・・・・。日本でやるなら誰を選ぶ?
(8)BGMは、ヤングマンなど世界的に知られた曲ばかり。貴女なら何を選ぶ? 
☆★☆ コメント ☆★☆      
 これらは一例だが、見方によっていろいろな楽しみが生まれる。
 トリノオリンピックの開会式は、これまで以上に派手で、凝っていた。火薬と照明をふんだんに使い、
夜、そして空から見てわかるテレビ向け演出が多かった。ストーリー性があり、また、オノ・ヨーコが出るなどのメッセージ性もあり、十分楽しめた。
 名古屋大学附属中・高等学校中等教育研究協議会参加報告
   平成18年2月10日(金)に行われました。ここで報告します。

 教師力アップセミナー
 今年度最終回は、横山浩之先生と樋口雅子編集長でした。たいへん聞き応えのある内容で、勉強になりました。近日中に下記にアップされるのでおたのしみに!
   http://school55.net/cgi-bin/kyoushi/kiroku/index.htm 
 このサイトをご覧下さい。
  教育の力をすべての子供へ 〜〜〜 ADHD サポートページ http://toss.schumann.jp/adhd/ 
来年度の顔ぶれ http://www.school55.net/kyoushi/ 
 
 野田武男さんの特集!
 本日、朝テレビで放映されました。題して「生きる勇気を伝えたい」
 高山市に住む難病レット症候群の少女の絵を描く半年を追いつつ、いろいろな人との関わりや作品を紹介していました。野田さんの人間性が良く表現されていました。
6  中教審・初等中等教育分科会 教育課程部会審議報告書
  社会科に関係のある所を抜き出してみました。今後の指導要領改訂の方向性が見えてくるかもしれません。
−−−−−−−−−−−−−−−−− 以下引用 −−−−−−−−−−−−−−−−−
ア 国家・社会の形成者としての資質の育成
( 資質・能力の育成)
○  自分たちの力でより良い国づくり、社会づくりに取り組むことは、民主主義社会における国民の責 務である。また、大人の世代から子どもの世代へと文化や伝統を継承していくことは教育の重要な役割 である。さらに、現代社会のグローバル化の進展を考えると、世界の地域的枠組みを踏まえて異文化を 理解し国際貢献をすることのできる国際社会に生きる日本人としての自覚を育てることも重要である。
○  日本人あるいは社会人としての素養を身に付ける必要がある。そのためには、我が国の伝統、文化、 歴史に関する教育が重要である。これらは、我が国の伝統、文化、歴史の継承・発展の基礎である。
○  少子化に伴う人口減少社会となる21世紀を生きる子どもたちには、例えば、自他の権利を尊重し て義務を果たす、社会・国家・国際社会に積極的に参加し、その発展に貢献するなどの資質・能力を身 に付けることが期待される。
○  社会科、家庭科、技術・家庭科などの教科においては、社会や家庭生活を客観的な視点から理解す るための具体的な資質・能力を育成することが求められる。例えば、家庭の一員として衣食住や消費、 技術活用などの生活を自分で管理・工夫できること、身近な人々と協調性を持って責任ある行動をとる ことができること、子育ての大切さや親の役割を理解し行動できること、社会的な見方や考え方を身に 付けること、各種の資料や新聞記事などから必要な情報を読み取ることができること、社会的事象につ いて調べたり発表したりできること、自分の考えやその根拠を具体的・論理的に説明できること、など が重要である。
○ このような教育を通して、民主主義社会、経済社会、あるいは家庭、地域や学校の一員として主体的 ・文化的な生活を送るとともに、職業生活についての前向きな見通しを持ち、社会、国家、ひいては国 際社会を理解し、そこに積極的に参加し貢献していく意欲を育てることが求められる。
○ 近年、ニートの問題など若者たちの社会とかかわろうとする意欲に低下が見られる中で、働くことに 対する実感的な理解を深めることが大切であり、各教科等を通じて、協調性や責任感など他者とかかわ る力の育成、社会生活の中での責任や勤労などの観念の理解・定着を図る必要がある。
○ 具体的には、小学校・中学校・高等学校を通じて、奉仕体験、長期宿泊体験、自然体験、文化芸術体 験、職場体験、就業体験(インターンシップ、デュアルシステム)などの体験活動を計画的・体系的に 推進することが必要である。特に、ニートの問題が指摘される中、キャリア教育の推進が求められてい る。例えば、中学校において5日間以上の職場体験を行う「キャリア・スタート・ウィーク」などを通 じて社会や職業を体験させ、生活や人生の実感を持たせることが重要であり、このことが学習意欲の喚 起や自尊感情の形成につながる。
○ 今日、子どもたちが社会の変化に主体的に対応できるようにするためには、情報、環境、法や経済な どに関する教育の充実が求められている。また、科学技術教育については、理数教育の改善(後述)を 図るととともに、科学が発達し様々な技術が活用される社会において、科学技術と社会との関わりにつ いて、安全、リスク等の問題も含めて理解させること、ものづくりなどを通して技術を適切に評価し、 管理できる力を育てることが重要である。
( 知識・技能の定着)
○ 知識・技能の側面では、社会や家庭生活を客観的な視点から理解するための基礎的・基本的な知識・技能を身に付けることが必要である。
○ 国家・社会の成り立ちや機能地域構成などを理解させるために必要な基本的な事項、例えば、都道府県の位置と名称や我が国の領土など国土の地域構成、主な国々の名称や世界の地域構成、我が国の産業や歴史の年代の表し方や時代区分、日本国憲法の基本的な原則などを確実に定着させることが重要である。
○ 衣食住の基礎的・基本的な知識、例えば、栄養素の基本的な働きなどを確実に定着させることや、技術を理解するために必要となる社会や環境との関係や技術の価値(知的財産等)などについて知ることも重要である。
○ 例えば、地図帳を用いて地名を検索できること、相手に応じた接し方ができること、法や社会のルールをしっかり守ることの重要性を認識すること、マナーの基本を理解し身に付けていること、日常の衣食住、情報機器や道具の適切な活用、家庭生活・経済生活に関する基本的な技能、特に食育の充実が求められる中で、食の重要性を理解し基本的な調理の技能を身に付けることなどが期待される。
○ 民主主義や法、自他の権利と義務、公正さといった基本的な概念について体験的に理解することが、実生活への活用を視野に入れた場合、特に重要であると考えられる。例えば、学校や学級での集団生活の中で、正義や公正さを重んじて身近なトラブルを解決していく態度や実践などが期待される。
○ 情報、環境、法や経済など社会の変化に伴って国家・社会の形成者として新たに必要とされる知識・技能の定着のための教育については、学校外の人材や学習機会を有効に活用し、各教科等の関係部分を相互に関連付けながら理解させることが重要である。

 
 便利Web特集 
(1)中教審・初等中等教育分科会 教育課程部会審議報告書
 教育課程部会では、平成17年10月に決定した答申「新しい時代の義務教育を創造する」を踏まえ、
さらに検討を進めているが、今回、これまでの審議経過を審議経過報告として取りまとめ公表。今後、
学習指導要領全体の見直しについて、各学校種別ごと、各教科等ごとの具体的な在り方などを議論。
 
(2)社会人基礎力に関する研究会「中間とりまとめ」報告書の公表について
 経済産業省では、我が国の経済活動等を担う産業人材の確保・育成の観点から、職場等で求められる能力(「社会人基礎力」)の明確化、産学連携による育成・評価のあり方等について、平成17年7月から経済産業政策局長の私的研究会として「社会人基礎力に関する研究会」(座長:諏訪康雄法政大学大学院教授)を開催し、検討を進めて参りました。今般、本研究会では「社会人基礎力」の明確化、その育成・評価等のための企業、学校、政府等の取組の在り方等を内容とする「中間とりまとめ」報告書を策定しましたので、これを公表致します。
 
(3)YAHOO!「みんなの政治」  http://seiji.yahoo.co.jp/ 
 2月22日から始まったサイト。政治に関心をもってもらえるなら、こういったサイトは有益です。公民の授業にも活用しましょう!
 「国会議員検索」「議案検索」「マンガでわかる!日本の政治」「国会議案の経過状況」「マニフェスト講座」など、出始めにしては内容豊富!
 
(4)電柱を活用した携帯電話向け位置情報提供サービス
 電力会社が、携帯電話インターネット向け位置情報提供サービスを試験的に開始。 携帯電話でホームページにアクセスし、電柱番号やキーワード、位置コードなどを入力することにより、位置を正確に特定し、周辺の地図、付近の店舗や施設の各種情報を提供するもの。
 
(5) 授業や学級づくりのちょっとしたポイント第37回『グループの話し合いを活発にするポイント』
 
(6)手紙の書き方のサイト
☆Mick's実用文例集 各種手紙の書き方 http://www.edinet.ne.jp/~gakuchi/bunrei/question.htm  
各種手紙の文例がどっさり用意されている。
☆ビジネス文書文書・手紙の書き方 http://www.ddart.co.jp/businessletter.html  
 勿論、仕事も大事です。ビジネス文書の目的は用件を正確・明瞭・簡潔に伝えることですが、基本的な書き方や正式な言い回しなど、しっかり覚えておきましょう!
8 教育関連情報
(1)男女は区別して育てるべきか、否か 区別せず51.5% 区別する39.6% (2006年02月22日)
「男の子と女の子を同じように育てるか、あるいは区別して育てるか」との質問に対して、「区別せずに考える」は51.5%、「別々に考える」は39.6%。これは、豊島区の「男女共同参画社会に関する住民意識調査結果」によるもの。
 性別により子どもの育て方を区別しない人は、子どもをどう育てたいか。
「思いやりがあり優しい心」(63.4%)、「誠実である」(42.9%)、「責任感がある」(39.9%)
反面、性別を区別する場合の子育て方針は、
○男の子
「責任感がある」(46.5%)、「活発で行動力がある」(40.2%)、「決断力、実行力がある」(33.6%)
○女の子
「思いやりがあり優しい心」(77.7%)、「礼儀正しい」(46.9%)、「気配りができる」(36.3%)
 この質問は、「男女両方の子どもがいた場合」という限定条件がついている。前回調査と比較して、ほぼ同様の傾向となっているとのこと。
☆★☆ コメント ☆★☆
 この記事を見て2つの危惧を感じた。
 その一つはアンケートによる数字の一人歩き。 
 現政権もそうだが、国民の声、すなわち世論調査の数字がやたら重要視されている。そのこと自体は民主主義国家では悪くはない。しかし、それは、調査対象に豊富かつ公平な情報が与えられる場合に限る。そうでなければ、世論調査はかえって危険である。
 この豊島区の調査がどういう環境で、どんな発問でなされたかが分からないので何とも言えないが、こうした調査は慎重であって欲しいと願う。
 土井は男女共同参画には大賛成である。大口町の男女共同参画基本構想策定副委員長も務めた。少子化対策の究極が、男女共同参画社会だと考えている。
 だからこそ、こうした安易な記事を見ると疑問がわく。
 「男の子と女の子を同じように育てるか、あるいは区別して育てるか」という発問は適切か?
 「区別」の概念規定をしないでこのように聞いても、誤解を増殖するだけだ。
 
 MM紹介
(1)明治図書ONLINE メールマガジン ★ 2006年2月前期号
 おなじみの志水先生が紹介されています。
 
 1.著者インタビュー  2.イングリッシュ・ランド  3.今月の雑誌   4.話題の新刊
 5.Eduブログ   6.Eduアンケート   7.編集後記
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 1.著者インタビュー
 算数の学力アップに取り組んでいる学校も多いと思います。今回は、多くの学校でそのような取り組みを指導されている志水廣先生に、新刊『算数科:学力アップ大作戦!』についてお伺いしました。
 
志水 廣(しみず・ひろし)
 1952年神戸市生まれ。大阪教育大学卒業、神戸市の公立小学校に勤務後、兵庫教育大学大学院修了(数学教育学専攻)。筑波大学附属小学校教諭を経て、愛知教育大学教授。大学で算数・数学教育の教鞭をとるかたわら、各地の小中学校でコンサルティング(授業参観と指導・示範授業)と、各地の算数・数学の研究会の指導、授業力アップのための教師塾を開催。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ―本書では和束小学校の先生方が志水先生の指導を受けながら、算数授業の改善に成功し、児童の学力アップにつながった実践が詳細にまとめられています。和束小学校と関わるようになったきっかけをご紹介ください。
 平成14年3月に、以前から知り合いだった和束小学校の川下校長から手紙で顧問のオファーがあった。よく聞くと、京都府全体の算数の研究会で研究発表をするということだった。その時点では、川下校長が算数部の専門家だと知らなかった。児童のレベルの困難さを話してくれた。別れ際に、駐車場で、「うちの教員は算数の授業の仕方がよく分からないだけなんです。それを知ればがんばってくれますから」と川下校長は言った。なるほどと思った。
 学校訪問してみると、算数の授業としては空回り。教師は一生懸命教えているけれど、指導技術や教材研究力の点で大いに問題があった。児童の学習の様子を見てもきびしかった。ただし、協議会での教師達の熱心さは伝わってきた。しっかり身につけたいという気持ちが伝わってきた。困難さも感じてはいたが、和束小学校をなんとかしようと学校を出るときには覚悟を決めた。
 ―和束小学校では「先取り学習」に取り組んでいるそうですが、それはどんな方法でしょう?また、予習する効果はどんなところにありますか?
 前日のお昼、または当日の朝に本時の学習の予習をさせるのである。一部の児童に対して取り出し指導をする。例えば、分数のたし算を指導するならば、その前のレディネスである通分や約分、または、簡単な分数の計算を復習・予習させておく。すると、その児童は、当日の算数の授業で同じことを学習する
のだから、よく理解できるのである。先ほど学習したばかりであるから、理解度の早い児童に対して臆病にならずに理解できることになる。
 現在の算数の授業では、理解の早い児童も遅い児童も一斉に学習がスタートする。これでは、毎日、格差がつくばかりである。習熟度別指導というのは、この格差に対応した指導である。ゴルフで言えば、ハンディをつけてあげることにあたる。
 先取り学習によって、教師は残り9割の児童への指導に集中できるようになる。また、先取り学習をした児童は積極的に学習に参加するようになる。
 ―志水先生といえば、「○つけ法」、「復唱法」などのご提案があります。もうご存知の方も多いとは思いますが、それぞれどのような方法なのか、簡単にご紹介ください。
 どちらの方法も問題解決型の授業を目指すために行う方法である。
「○つけ法」とは…
・子ども一人一人に対して子どもが問題を解決した過程と結果に対して赤ペンで○をつけていく方法である。×はつけない。教卓にもってこさせる方法ではなくて、教師が机間指導で回っていく方法である。
・解決過程と解決結果に対しての即時評価と即時指導をするために、できていなければできるための指示をすばやく出す。できていればそれを称賛し、次への行動指示をだす。だから、結果だけを○と×で評価するのではなくて、○になるようにしていく方法である。よって、部分肯定の精神でする。
・(1)スピード、(2)正確さ、(3)声かけ、(4)実態把握、(5)判断が大切である。
「意味づけ復唱法」とは…
・子どもに算数・数学の意味づけを図るために、教師または子どもが、お互いに発言を復唱することによって、授業の内容の確認、補完、焦点化、共有、記憶に役立てることである。
・教師の言葉を覚えさせるために何度も繰り返して復唱させる方法ではない。
 「○つけ法」は、授業の中での記述言語に対する指導技法であり、「復唱法」は音声言語に対する指導技法である。
 「○つけ法」については、明治図書より小学校算数、中学校数学についての単行本が出されている。
http://www.meijitosho.co.jp/kensaku/kensaku.html?author=%8Eu%90%85%9CA 
 「復唱法」については、月刊『楽しい算数の授業』に特集記事がある。
http://www.meijitosho.co.jp/zasshi/shosai.html?bango=19245 
 また、私のホームページでは、「○つけ法」と「復唱法」に関する「ハンドブック」と「DVD」の紹介をしている。こちらを見てほしい。
http://iijima.auemath.aichi-edu.ac.jp/pukiwiki/shimizu/pukiwiki.php?%BB%D6%BF%E5%BD%CE%A5%CF%A5%F3%A5%C9%A5%D6%A5%C3%A5%AF%A1%A6%BC%C2%C1%A9DVD%A3%B1  
―志水先生の考える「授業力」とはどのようなものでしょうか?
 私は「授業力」を次の公式で表している。
    授業力=(教材把握力×子ども把握力×授業技術力)×精神エネルギー
 この公式のポイントは4つの要素のかけ算であるということだ。問題解決型の授業をせよと言っても、子どもがノートに外化して思考過程を瞬時に読みとる力がなければ、また、後の授業で使う技術なければ、なかなかうまくいかない。子どものつぶやきなどの声に対して瞬時に的確に切り返す力がなければうまくいかない。私は、そのような教師の技能を鍛えることの大切さを主張している。精神エネルギーとは、元気よさ、熱意などのパワーとともに、子どもの心もありのまま受け止める受容・肯定の精神のことである。
 ―本書でも触れられていますが、志水先生が考える「教師力アップのコツ」とはどんなことでしょうか? 最後に全国の算数を教える先生に一言、アドバイスをお願いいたします。
 まずは、「○つけ法」にしても「復唱法」にしても本で学んで素直にやってみることである。できれば、本物の「○つけ法」や「復唱法」に触れてほしい。そのためには、全国8箇所で開催している「授業力アップ志水塾」に参加してほしい。40名しか募集しない教師塾である。
 本物の「○つけ法」は、○つけをした後、子どもの手がぱっと上がるような空気になる方法である。○つけしても授業の空気が変わらないというのは、本物にはほど遠い。
 次に、よい授業を見ることである。その授業をリハーサル(なぞる)することを目指してほしい。真似るというよりは、正確になぞることである。その力ができ始めると確実に授業力は伸びる。
10 他の報告より

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