1 尾木直樹講演会
平成18年12月10日(日)レインボーホールにて行われた「県民文化大祭典2006 レインボー祭典」での尾木直樹氏講演会の要旨を紹介します。講演の後には布施明のコンサートもありました。
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演題「子どもと教育を守るために、いま求められているもの」
−子どもの心の闇と向き合い、学ぶ意欲を引き出すために−
太鼓や踊りがすばらしかった。高校生が華を添えるとあったが、高校生は華じゃない。主役だ。
国会が大変である。来週の14日が参議院。教育基本法の可決かと言われている。参考人質疑で意見を言ったが、その意見を言った12人で記者発表する。問題提起したことが解決されていないと。10月は60回テレビとラジオに出た。11月は45回。合わせて100回以上出たのは初めて。それぐらい教育が注目されている。
法政大学の教員になってまる3年。これまで、小学生4年から大学院生まで教えた。縦に教えてつかんだことは、「あわてない」ということ。いじめがあっても…。
教育再生会議で「加害者は出世停止処分」が書き込まれた。いじめっ子が悪いというが、出席停止でその子が直るか。寂しいからいじめをすることは現場の教師は知っている。それが、出席停止になったら、もっとひどいいじめをする。先生がそれを指導できなければ懲戒処分。復帰してさらにいじめをすることで、教師に対する復讐に使える。国は、子どもと親と教師の声をもっと聞かないといけない。
大学生でも伸びる。ゼミは12名しか入れないが、「ぼくは文章が下手だから、先生のゼミを受けたい。」と希望した学生がいた。その子を捨てられるか?義務教育で教えてきたから、救いたいという気持ちが強い。そのためにできることできない子を採る。文章を書くのが苦手な子も、毎週赤ペンで丁寧に教えるとちょうど秋口になると別人みたいに文章がうまくなる。その姿を見てできる子も驚き、さらにスキルアップする。高校の時は、大体同じレベル。大学で混じり合うと、初めにできた子が、こんなに伸びるんだと人間観が変わる。信頼感や人間認識が育つ。伸びる根っこは「安心感」である。
けばけばしいことをやるのが教育改革ではない。応援することが大事。出席停止や懲戒処分は必要ない。
愛知県の私学は創造性が豊かだ。しかし、教育基本法で国の縛りが強くなると、そういう私学の教育実践はできなくなる。今度の基本法は、私学や大学、家庭教育、生涯学習、幼児教育も入った。生まれて死ぬまで国家がコントロールするようになる。国の姿形が変わる。
今の教育に求められていることにはヒントがある。文部大臣の所に自殺予告の手紙が来た。いじめが原因の自殺証明書と書いてある。教育委員会への手紙。自殺といじめは因果関係があると書いてある。
これまでは、校長、教育委員会に訴えた。これが子どもの世界の発想。それを通り越して、大臣に直訴した。文科省は、深夜に緊急記者会見を行った。その中身にコメントしてくれとマスコミから依頼があった。なぜ、大臣に訴えたかというと、全部あてにならないとわかっているからだ。家も、学校もだめ。教育委員会もだめ。
北海道で、7通の遺書を残して、教卓に積んで、スクリーンに自転車のゴムひもを掛けて首吊り自殺をした子がいた。そういう状況なのに、教育委員会の偉い人は遺書を「手紙」といった。あういうのを全国の小中高生が見て学習した。だから、大臣に直接言った。
本当は文科省が動くべきではなかった。しかし、本気度を出すためにマスコミを集めた。あれで連鎖反応が出たと批判する人もいたが、あの状況では仕方がなかった。
いじめ問題を通じて、みんなの感覚がずれているのがわかる。各新聞社がキャンペーンを張っている。ある新聞社のを持ってきたが、タイトルを紹介する。「いじめられている君へ、明るく笑い生き抜いて」「それでも話してみよう」「すばらしい瞬間、必ずくる」「家族は最高の味方だよ」「人生は学校の外にもあるよ」「つらい経験が自分を救う」「死なないで、逃げて逃げて」
何がおかしいか気がついたか?ヤンキー先生が言ったことが正しい。いじめ問題は、いじめる側の問題であるということだ。いじめられっこに問題点があったとしでも別問題。問題があってもいじめてもいいことは全くない。
いじめは、1985〜87年が第1次ピーク期で葬式ごっことの時。1994年から96年、大河内君の事件の頃。2006年が3期め。
いじめ観が変化している。
1回目;いじめは昔からあった。裁判でも葬式ごっこはエピソードととらえた。文科省のいじめ数のカウントは学校がする。いじめられっこも悪い。
2回目;94年に児童権利条約を批准。いじめはいじめる方が悪いという雰囲気が世界中でも出てきた。北欧でも早くからいじめに取り組み、加害者の親が教育相談を受けた。文科省も訴えがあったらすぐにカウントするようにした。いじめる側が悪いという立場に立ち、SOSカードも配った。
2000年に入ってから、構造改革での二極化社会になった。相対的貧困率といい、両極がどれくらい分かれるかをOECDが出した。日本は13.5%。これは、所得の中間の人(人数で)の所得金額の半分以下の人口が何人いるかの率。日本は世界で二番目に高い。アメリカが13.7%でほとんど差がない。働いても働いても生活水準に達しない人の割合が10%。無貯金の割合が23.8%。おそらく所得格差は今では世界一。だから、教育基本法にも誰もさわがない。
日本を守るために、打開するためには、子どもたちの力をもらうこと。パートナーシップが必要。愛知の高校生は伝統がある。この力を日本全国に広げてほしい。
2 『まんが 大口町の歴史』『写真で見る おおぐちの今昔』愛知県丹羽郡大口町教育委員会
ハードカバーもできました。実物で紹介しました。大人でも十分勉強になります。
町レベルでこのような歴史まんがを制作したところは、おそらく全国でもきわめて珍しいと思われます。
3 平成18年度少年の主張愛知県大会
入賞作品集とDVDが各学校に配布されたと思います。すばらしい作品に心を打たれました。このまま、学活や道徳の資料として使えます。入賞作品から2点、全国最優秀作品の計3点を紹介しました。
4 人権ハートフルフェスティバル
12月4日、愛知厚生年金会館で行われた人権ハートフルフェスティバルへ参加しました。
全国中学生人権作文コンテスト愛知県大会の表彰式の後、中島啓江の音楽会がありました。さすがの歌唱力と、人権に関するトークは感動的でもありました。
続く石井苗子さんの講演は、彼女自身の波瀾万丈な生き方が興味深いものでした。「日本はこれから落ちていくのではないか」と世界中が注目しているというところは特に考えさせられました。それにしても、きれいな人は得だと思いました。
石井苗子HP
http://www.ishiimitsuko.com/
5 役立ちWeb特集
(1)VIEW21
進研ニュースVIEW21は、Benesse教育研究開発センターが発刊する教師を対象とした学校教育情報誌。
いじめで悩んでる子どもたちを助けるコミュニティーサイト
(3)東書Eネット「研究会情報検索」がリニューアル
・デザインを一新・「詳細検索機能」を強化、都道府県,実施日などから選択可能に。
調べたいサイトのURLを入力するだけで関連する情報を表示できるサービスが登場。SPAMメールに付いてくるURLの先がどうなっているのか調べるときなどに有効。スクリーンショットやサーバーの位置情報、各ブラックリストの判定結果等も表示。これはおもしろい!
(5)文科省情報公開
・教員養成部会(第47回)配付資料
・第165回国会 文部科学委員会 第6号(平成18年12月1日(金曜日))
・第165回国会 教育基本法に関する特別委員会 第6号(平成18年11月2日(木曜日))
どれも、豊富な資料を基に、活発な話し合いが行われていることがわかります。受け止める人によって賛成・反対はあるでしょう。ただ、主権者としては、一面的なマスコミ情報だけでなく、こうした生の議論をふまえた意見であることが求められるでしょう。情報公開は大切なことです。
(6)セキュリティを楽しみながら学ぶ「セキュリティかるた」
セキュリティを楽しみながら学ぶ「セキュリティかるた」が登場。「あ」から「ん」までの45文字で始まるセキュリティをテーマとした句とオリジナルイラストで構成。(あ)「怪しいと 感じたメールは開かない」、(こ)・・・「巧妙に サイトに誘導 フィッシング」など
(7)ノロウイルスに関するQ&A
厚生労働省は、ノロウイルスによる食中毒及び感染症の発生を防止するため、ノロウイルスに関する正しい知識と予防対策等について理解を深めるよう、ノロウイルスに関するQ&Aを作成。ノロウイルスによる食中毒は、患者数では32.3%を占め第1位。
(8)USBで接続する秘密基地アイテム
USBで接続する秘密基地アイテムが登場。アイテムにはそれぞれ、パソコンと連動した機能があり、SF的なアニメーションムービーと効果音の演出つきで、パソコンソフトの起動・終了などを行える。まさに秘密基地の司令官気分でパソコンライフを楽しめる製品。あくまでもおもちゃですが…
以前にも紹介しましたが、杉並区立和田中学校の藤原和博校長による寄稿です。
「家庭」「地域社会」「学校」が三位一体で育てるものなのに、「家庭」と「地域社会」がその社会化機能を大幅に低下させることになったので学校がもろにその波をかぶったなど、わかりやすく、説得力があります。
(10)macer's Page
立体視を用いて立体的に見える文字を表示
任意の文字を立体的に見えるように表示するフリーソフトが登場。平行法と交差法の2種類を選択可能。立体視(ステレオグラム)とは目の焦点を意図的に前後にずらして合わせることで、立体的に見ることができる画像のこと。
(11)スキー・スノボ特集
スキーの歴史を紹介しています。道具の歴史や国産メーカーの変遷、日本で作られたスキー映画のリストや本について、幅広く掲載されています。
スキー初心者から上級者まで参考になるサイトです。初心者・子どもの道具選び、バッジテストやカービングスキーの特性も紹介されています。
「これからスノーボードを始めたい」「やり始めたけどわからない事がいっぱい」という初心者のためのサイトです。道具の選び方から、マナーや滑り方まで、丁寧に教えてくれます。
雪道に不安を抱えるドライバーに、テクニックと準備を紹介しています。初級編から上級編まで項目毎に分けられ、写真とイラストで丁寧に教えてくれます。
スノーエリアの総合レジャー情報を紹介しています。スキー場情報はもちろん、クーポン情報、宿泊施設情報、立寄湯など目的に合わせて検索できます。
(12)Sony Style
デジタルカメラで撮影した写真からアルバムを自動作成
デジタルカメラで撮影した写真から、手作り感覚のアルバムを自動作成するアプリケーションが登場。写真の撮影日時や撮影頻度の情報をもとに、自動的にイベントごとにアルバムを作成。撮影感覚の近い写真同士を同じページにまとめて配置。3月30日まで無償でダウンロード可。
6 教育関連情報
(1)国連総会:「障害者の権利条約」を全会一致で採択
国連総会は13日、世界で約6億5000万人を数える障害者に対する差別を撤廃し、社会参加を促すことを目的とした「障害者の権利条約」を全会一致で採択した。障害者を対象にした国際条約は初めて。交通手段や就職や教育などでの障害者差別の禁止などを盛り込み、各国に改善を求めている。日本も批准に向けて国内法整備などを迫られるとみられる。
採択された条約は全50条。障害者に市民的・政治的権利、教育、労働、雇用、社会保障の権利などを保障し、障害者が就職する際や教育を受ける際に事業者や学校側に過度の負担にならない範囲での「合理的配慮」を義務付けている。
また、条約の実施状況について国内及び国際的な監視機構を設置することなどが盛り込まれている。国によって解釈が異なる「障害者」の定義については明確にせず、各国の裁量を認めている。批准すれば、障害者のためのエレベーターの設置や介助者の配置が企業に義務付けられたり、聴覚障害の生徒のために学校に手話のできる職員の配置を求められることが予想される。条約は来年3月末から署名、批准が可能となり、20カ国が批准した時点で発効する。(以下略)
毎日新聞 2006年12月14日 1時26分 より
☆★☆ コメント ☆★☆
そして、学校には「統合インクルージョン」を求めている。次の条文を見ていただきたい。
−−−−−−−−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−−−−−−−
第24条 教育
1 締約国は、教育についての障害のある人の権利を認める。この権利を差別なしにかつ機会の平等を基礎として実現するため、締約国は、次のことを指向する、あらゆる段階におけるインクルーシブな教育及び、インクルーシブな生涯学習を確保する。
a 人間の潜在能力並びに尊厳及び自己価値に対する意識を十分に育成すること、並びに人権、基本的自由及び人間の多様性の尊重を強化すること。
b 障害のある人が、その人格、才能及び創造力並びに、精神的及び身体的な能力を最大限度まで発達させること。
c 障害のある人が、自由な社会に効果的に参加することを可能とすること。
2 この権利を実現するため、締約国は次のことを確保する。
a 障害のある人が障害を根拠として一般教育制度から排除されないこと、並びに障害のある子どもが障害を根拠として無償のかつ義務的な初等教育及び中等教育から排除されないこと。
b 障害のある人が、自己の住む地域社会において、他の者との平等を基礎として、インクルーシブで質の高い無償の初等教育及び中等教育にアクセスすることができること。
c 個人が必要とするものに対する合理的配慮
d 障害のある人が、その効果的な教育を容易にするために必要な支援を一般教育制度内で受けること。障害のある人の個別的な支援ニーズを[十分に満たすため][一般教育制度が十分に満たすことができない環境においては]、締約国は、完全なインクルージョンという目標に即して、学業面の発達及び社会性の発達を最大にする環境において、効果的で個別化された支援措置が提供されることを確保する。
3 締約国は、障害のある人が地域社会の構成員として教育に完全かつ平等に参加することを容易にするための生活技能及び社会性の発達技能を習得することを可能としなければならない。このため、締約国は、次のことを含む適当な措置をとる。
a 点字、代替スクリプト、コミュニケーションの補助的及び代替的な様式、手段及び形態、並びに歩行技能の習得を容易にすること、また、ピアサポート及びピアメンタリングを容易にすること。
b 手話の習得及びろう社会の言語的なアイデンティティの促進を容易にすること。
c 盲、ろう及び盲ろうの人(特に子ども)の教育が、その個人にとって最も適当な言語並びにコミュニケーションの様式及び手段で、かつ、学業面の発達及び社会性の発達を最大にする環境で行われることを確保すること。
4 この権利の実現を確保することを助長するため、締約国は、手話又は点字に通じた教員(障害のある教員を含む。)を雇用するための並びに教育のすべての段階における教育に従事する専門家及び職員に対する訓練を行うための適当な措置をとる。その訓練には、障害への認識を組み入れ、かつ、適当なコミュニケーションの補助的及び代替的な様式、手段及び形態の使用並びに障害のある人を支援するための教育技法及び教材の使用を組み入れなければならない。
5 締約国は、障害のある人が、差別なしにかつ他の者との平等を基礎として、一般の高等教育、職業訓練、成人教育及び生涯学習にアクセスすることができることを確保する。このため、締約国は、合理的配慮が障害のある人に提供されることを確保する。
−−−−−−−−−−−−−−−−引用終わり−−−−−−−−−−−−−−−−
わかりやすく言うと、障害がある人も、地元の公立小・中学校に通学できるように環境を整えなさいということである。日本政府が異議を唱えて、若干緩められたが、基本は変わらない。今後は、たとえば車いす用のエレベーター設置などは当たり前となる。良いことなんだが、なにしろ現実と違いすぎる。
条約を批准するためには、関連する法律を制定しなければならない。そして批准すると、委員会により定期的な報告と審査、勧告がある。
歴史が動いた。これで、日本政府、自治体、そして日本人全体の行動が世界から問われるようになる。
(2)指導要領改訂「今年度中は難しい」伊吹文科相
伊吹文明文部科学相は8日の閣議後の記者会見で、学習指導要領の改訂について「今年度中は難しい」との認識を示した。文科省は当初、早ければ今年度中に改訂するとしていたが、同相は「教育基本法を受けた改正部分があれば、時間的余裕がないのでは」と指摘した。
一方、自民党の教育再生特命委員会(委員長・中山成彬元文科相)は同日午前、党本部で会合を開き、学習指導要領について議論。学校週5日制や総合学習を含むゆとり教育を検証し、その結果を踏まえて見直すべきだなどとする意見が出た。
☆★☆ コメント ☆★☆
当然であろう。教育基本法が決まる前に学習指導要領を改訂するのは順番が違う。ただ、現場感覚から言うと、何かが違うような気がしてならない。
社会の大きな流れから、学校週5日制や総合学習が生まれたのは、個人的には今でも正しかったと思う。しかし、そうであるならば、幼稚園から大学までを総合して考えなければならなかった。授業時数削減による履修時間不足などはその最たるものだ。
社会生活に必要だから必修科目なのである。時間がないのなら、たとえば広く浅くすればよい。その中から興味を持った分野を大学で狭く深く極めればよいではないか。大学入試も、広く浅く問えばよい。
受験科目の削減も問題だ。広く浅い代わりに、科目数は増やせばよい。そうしないから、分数の計算ができない大学生が生まれる。
文科省には、幼稚園から大学まで見通した議論を期待したい。
7 MM紹介
(1) 明治図書ONLINE メールマガジン ★ 2006年12月前期号
1.著者インタビュー
今回は、地図学習の専門家であり、近代歴史遺産の教材開発に意欲的に取り組んでいらっしゃる寺本先生に、新刊について伺いました。
―まず、「近代の歴史遺産」をテーマとしたのはどうしてですか?
これまで歴史教材と言えば江戸時代以前のモノや人物という意識が教師にも強かったのではないでしょうか?ましてや近代は戦争一色でイメージが暗いままなので、わが町の明治や大正・昭和の姿に関してはなかなか教師が扱おうとせず、教材開発が進んでこなかった感があります。実は多くの教師にとっても、自分が生徒のときに学習してこなかったせいもあり、わが町の明治や大正・昭和の産業や交通、偉人などに関しては知識が不足しているのです。こういった傾向を断ち切って、子どもたちに自分のルーツを知ってもらいたいと考えたのです。
―「自分のルーツを知る」ことにはどんな学習のねらいがあるのですか?
近代は、お祖父さんや曽祖父の時代にあたり、子どもが想像できる時間的な範囲なのです。「自分がどこから来たのか?」というような疑問に答えてあげるためにも、自分の町の近代が理解される必要があります。便利な世の中になっていますが、一夜にして成し遂げられたのではないことを近代歴史遺産の学習を通して気づかせることができます。「近代は明るい」ことを教えたあげたいのです...
この続きはEduCafeでお楽しみください
近代の歴史遺産を活かした小学校社会科授業
建築や産業などの歴史遺産に焦点を当てた明るい近代史授業。「明るい近代」を教える題材の一つに歴史遺産と呼ばれるモノがある。建築や土木、交通、産業などに関するこれらの遺産は、各地域に存在し、魅力にあふれている。これらの歴史遺産を活用した魅力あふれる授業づくりについてプロの教師がその実践手法を紹介した必読の書!
(2)教 育 発 見 隊 通 信 Vol.56 (2006/12/6)
【1】教育ニュース「よく耳にする教育委員会制度とは?」
近頃、いじめや子どもの自殺などの悲しい事件が起きたときにテレビや新聞のニュースで耳にする「教育委員会」。学校教育のなかで、その役割や責任を問われるケースが目立ってきています。そもそも「教育委員会」とはどのような組織なのでしょうか? 今回は、意外と知らない「教育委員会」の役割について説明します。