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「最新浜松市街圖」
昭和38年8月10日発行
(株)塔文社発行

昭和32年まで、を目途とした戦災復興土地区画整理は幾多の曲折を経、 国会建設委員会での質問に取り上げられた挙げ句、市長辞任まで引き起こしましたが、 このたびも又「土地利用は国の専管事項」という家康公以来の筋書きで決着しました。

道路計画で面白いのは大正12年都市計画法制定以来、 昭和11年の都市計画決定にも含まれていなかった、 市役所の南側を東西に延びる馬篭住吉線が突然現れ、忽ちにして広小路まで竣工していることです。 ま、きれいに焼けて作りやすかった。ということでしょうか。 現在の東街区の道路線形も、この「突然現れた道路」による所が大きいと思われます。

地図から著者名が消え、発行所が東京に移っているのも、その後の市街地の変わり方を暗示しているようです。