第125回 社楽の会報告    第124回へ   第126回へ
                                  報告者 木曽川東小 土 井


 2000年2月10日(木)布袋北学供にて,第125回社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介します。
 土井(木東小),高橋先生(木東小),奥村先生(藤里小),尾関先生(江北中),木本先生(布袋小),勝村先生(犬山中)、山田昌宏先生(古東小)水野先生(黒田小)ゲストの農文協・吉井弘和さんの9名です。

☆ はじめに土井より、社楽の会報告について、方針の変更を提案しました。
 ・ 添付メールでの配信はやめ、URLのみ通知する。
 ・ 紙で印刷はしない。報告集も今後は作成しない。すべてWeb上のみで対応するが、使いやすいページにする。量もB4の1枚にこだわらない。検索用CGIの導入も検討する。
 ・ 広く教育界に役立つと思われる指導案、調べ方マニュアル、実践記録などもWeb上にアップする。
検索用CGIについては次を参照してください。http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/~baba/wais/other-system.html
● 次に、エネルギー教育関連Webサイトを紹介しました。1月30日に電気文化会館イベントホールで行われた、第10回エネルギー教育シンポジウムIN名古屋で紹介されたWebページです。詳細は奥村先生の報告をご覧下さい。
 夜の地球 http://www.asahi-net.or.jp/~nr8y-ktu/biseityou/night.htm  Astero Photo Club より
 エネルギーのページ http://www.enecho.go.jp/index01.html  資源エネルギー庁
 世界の国々 世界地図を作ろう  http://homepage1.nifty.com/ptolemy/ 
 資源の確認可採埋蔵量 http://www.kepco.co.jp/bestmix/sigen.htm
 本当にできるのかな、6%のCO2削減 http://member.nifty.ne.jp/k-tani/contents/tani/sidou/13.html
● 恒例の便利Webページを紹介しました。
(1)著作権   著作権についてよくまとまっています。http://www.asahi.com/information/copyright.html
(2)リンクワールド  http://seraphimroom.virtualave.net/linkworld/
(3)教育我楽多市パワーアップ  ある人の教育実践の集大成    http://www2.freeweb.ne.jp/~hansamu/
(4)ワイドスペシャル 地球環境 いま私たちにできること   http://www.nhk.or.jp/2000kankyo/ 2/11 午前8:35放送スタート  
  地球環境リンク集もいいです。   http://www.nhk.or.jp/2000kankyo/rink.html
(5)郵便物追跡  小包、書留などの配達状況がチェックできる  http://www.postal.mpt.go.jp/haitatu/index.htm 
    宅配便もそうでしたよね。授業で使えるかな。
(6)リンク集「子どもの国」   http://www.enjoy.ne.jp/~isshindo/    本日のお薦め うまく分類されています。
(7)教育・学習用検索 ある対象をいろんなサーチエンジンで調べたいときに便利     http://search.myswan.ne.jp/ 

● まぐまぐよりMM(メールマガジン)を紹介しました。
元中学校長のスピーチ原稿集http://www.mag2.com/m/0000024976.htm週刊
 あがり性でスピーチが苦手な人におくる文例集。筆者が実際に入学式、卒業式などで実践してきた原稿。スピーチを考える材料として十分活用できそうです。
使える!!WEBデータ情報局 http://www.mag2.com/m/0000024959.htm 火土
インターネットで役立つ情報サイトのみを集めたマガジンです。役立つデータやリンク集、ランキングやメールマガジンなど、「情報」にテーマを絞ったマガジンです。
火曜の会メールマガジン  http://www.fushigi.net/kayoo-mag/ 
 情報教育に関心のある方にお薦めします。情報教育に関する用語解説、ほりたんの情報教育事件簿、今週の情報モラル、これも情報教育! などなど

● 『あいちの地場産業』(岡崎信用金庫 H121月発行)を紹介しました。電照菊からパチンコ機まで、愛知県内の地場産業が113紹介されています。今回でもう第9版になりました。地方企業の発信例としてはかなり優秀な例だと思います。
 http://www.okashin.co.jp/
● 2月5日に行われました、東っ子フェスティバルの報告をしました。インドからの国際交流員・チャハルさんのお話と器楽クラブ演奏の後、各クラスの出し物が各教室等で見られました。火熾しや石器づくり、貝のアクセサリーづくりの原始体験、すいとんを食べよう、スライムづくり、車椅子体験、風船バレーボールなどなどメニューは豊富でした。楽しいひとときが過ごせました。
● 次に、栄養士さんにうかがった給食の話を紹介しました。木曽川町のものです。
 献立を考えるときは、@ 衛生的に調理できるか、 A カロリー(小学校 640kcal) B 値段 小 220円、 大 250円 (税込み)
 米とソフト麺、パン、牛乳は補助金が出ている。ラーメンは出ない。米のみ来年度から補助金カット。米は愛知産の新米で、「まつりばれ」「葵の風」「愛知93号」のブレンドを使用(米や小麦は県内共通) 
 小学校で一人あたり 米 46.7円、ソフト麺は37円、スライスパンは、2枚で35.35円
ラーメンの麺は補助金がないため、58円と高い。牛乳は 32.25円 など
その他副食のねだんも紹介しました。
● 前回も紹介した、MM・田中宇の国際ニュース解説 http://tanakanews.com/よりオーストリア「ネオ・ナチ」騒ぎの裏にあるものを紹介しました。読み応えがあります。田中氏の情報収集力、分析力、洞察力には感服します。
● 第百四十七回国会における小渕内閣総理大臣施政方針演説 平成十二年一月二十八日 http://www.kantei.go.jp/jp/souri/2000/0128sisei.html より、教育に関する部分を「創造への挑戦」を紹介しました。
● 最後に、現職教育資料・総合のカリキュラムづくりのために を紹介しました。木東小の総合の時間は、情報・外国語教育に各学年とも約10時間、4年以上の個人研究、さらに学年テーマに応じた活動などで構成されます。これから、各学年の具体的なカリづくりがはじまります。


☆ 山田先生より、 総合だより「みずき」第5号を紹介していただきました。総合的な学習の成果を生かした学芸会の報告がされています。
 裏面には、自然や人と共に生きる体験的な活動を求めてのアンケート結果が紹介されています。「自然」というとすぐ環境に結びつけがちになりますが、その発想はマイナス思考になりがちです。むしろ、自然を楽しむ発想に立ち、積極的に親しんでいこうという立場で取り組みたいということです。
「卒業式の時の歌」を紹介していただきました。全国の小学校が、卒業式でどんな歌を歌っているのか集めたものです。巣立ちの歌、さようなら、さよなら友よ が多いようですが、いろいろな曲が歌われていることがわかりました。
 
● 次に「風邪から外国が見えてきます」を紹介していただきました。「風邪」をなぜかぜと読むのか、さらに世界の民間療法が紹介されています。詳細はここ
 風邪の治療法からも、一般的共通性と地方的特殊性が見えてきます。国際理解教育につながるところがあるでしょう。また、こうした身近なところから問題解決学習や主体的な学習につながるのではという論旨です。
● 子どもが危ない!「砂糖の食生活と心身の健康」の紹介です。前回の高橋先生の実践の追試です。
● 児童実態調査の実施について紹介していただきました。児童の実態をつかむための調査項目が並んでいます。学校で楽しいと思う時間、好きな学習方法と活動の仕方、体験のあるなし、など多岐にわたっています。

● 各学年の総合学習の現状を報告していただきました。
・ 3年生は ぼく・わたしも むかしたいけん 手洗いによる洗濯、裁縫による雑巾づくり、縄ない、わら草履づくり、足踏み脱穀を17名のゲストティーチャーの方に教わりました。
・ 4年生は、川の水質汚染を守るために児童が製作した「アクリルたわし」を大規模小売店で配布しました。今後は、自作の竹炭や廃油石鹸も配布するそうです。
・ 5年生が参加した宮後城後ウオッチングは新聞で大きく紹介されました。
・ 6年生は、2月16日に古東サミットのを行います。1時30分より、伝統芸能紹介、俳句、詩、ミニ劇、創作CM、手話の歌など、2時よりサミットです。研究発表、意見表明、質疑応答の後、「私たちが考える しみず公園計画」をテーマに討論を行います。江南市からは、教育長はじめ、各部の部長級の人が参加します。
 「子どもの水辺」再発見プロジェクト(http://www.moc.go.jp/river/children/990708index.html)を青木川で実現しようというのがねらいです。
● 関連して、石川県北町“水辺の楽校”プロジェクトを紹介していただきました。
    http://www.river.or.jp/kawa/mi9710/p26.html
・ さらに、水に関係する書籍一覧を紹介していただきました。
    http://eco.ed.ynu.ac.jp/book/water.html
● 犬山市で行われた、第7回全国雑木林会議'99あいち公式ホームページを紹介していただきました。
    http://www.sda.nagoya-cu.ac.jp/~okamura/azr/zbc.htm
● 書籍を紹介していただきました。
『おもしろ学校公開授業 雑には愛がいっぱい』名取弘文(農文協)
  雑穀や雑魚、雑菌、雑煮といった「雑」のつくものにこだわってその価値を見いだし授業に取り入れている。
長命にはこうして、短命はこの結果』一龍斎貞花(日新報道)
  歴史上の偉人がいかに長命を保ったか、その秘密を「食」からひもといている。
『戦国武将に学ぶ生き残りの戦略』一龍斎貞花(日新報道)
  戦国武将の生き残りの戦略をまとめてある。
● 最後に4年綱引きの絵、3年 手袋を買いに を紹介していただきました。
書きたいところだけ書く、色塗りに指導の意図が見えます。
  6年宇宙への旅では、つなぎ絵により宇宙の雰囲気が出ています。

☆ 木本先生より『里山の伝道師』伊井野雄二(コモンズ)を紹介していただきました。 ・ 手を加えないのが自然ではなく、萌芽更新とそれを支えた人によって守られている。そのことを教えなくてはならない。
 ・ オオタカは食物連鎖の最上位にいる。オオタカを1羽養うために、ヘビ1匹、カエル5匹、バッタ50匹、さらに小さな虫500匹が必要で、オオタカの存在そのものがそれだけの自然があるということを表す。 
 ・ ビオトープもいいが、それ以上にもっと身近な自然を大切にしてほしい。学校林を持てば?
 ・ 赤目エコリゾートはゴルフ場反対運動からはじまった。
 ・ 1%をめざそう!世の中を変えるのは切実な声をあげる人が1%になった時
 ・ 身土不二 … 人間の体は生活している土地の季節、気候、風土と一体である。
  一物全体 … 食べられるものはすべて丸ごと食べる。一つの生き物は全体で生きており、丸ごと食べることで栄養素がバランスよくとれる。

・ 『吃音相談室』よりドライバー診断テストを紹介していただきました。ドライバーとは、‘駆り立てるもの’というような意味で、親子関係を表すときなど使われる心理学用語だそうです。関係によっては、ドライバーがプレッシャーになるわけで、大きく次の5つに分けられています。「急げ!」「もっと努力しろ!」「強くあれ!」「完全であれ!」「人を喜ばせろ!」。

☆ 今回のゲスト、農文協の吉井弘和さんyosii@mail.ruralnet.or.jp)にお話をうかがいました。農文協(社団法人 農山漁村文化協会)は昭和15年に貴族院議員・有馬頼寧(競馬 有馬記念の人)が始めた、農村文化運動が目的の、自前のお金で活動している農林省の外郭団体(公益法人)です。次のような活動をしてきたそうです。
・  一時期沈滞した活動を、農文協の職員組合、労組が農文協を再建。農村民主化に努力。
・ 本を読みたくても読めない本(学術書など)が多かったため、誰にもわかりやすい実用書を刊行。
 農村の読書運動をスタート。
( 日本の民主化のためには、農村の民主化が必然であったのは当時の大方の常識でした。
そのために、自立した農民、農家を育てる運動を読書運動から始めたのです)
・ 農家から学び、その発想を生かした本をまた作る。
・ 今から20年前には、農家だけでなく、都市住民にも働きかけるようになる。食べることにより体がよくなる、それが次の世代を作る。
・ 儲かる本は作れないが地味でも100年読んでもらえる本を作っている
● '97教育総合展の話を伺いました。情報教育機器の出典がほとんどの中、唯一「食教育ゾーン」だけにはカルガモが泳ぐ田がつくられ、異彩を放っていたようです。
 この会で、文部省と農林省が初めて連携しました。長い目で見ると、教育史に残る展示になるかもしれません。
 そこで報告された一つが「学校給食からはじまるいのちの学習」三浦豊代子(大阪市立明治小学校)です。その発表を収録したVTR 21世紀を拓く食農教育「第2巻 食べ物・農業のドラマで総合学習〜「生きる力」を育む授業の提案」を見せていただきました。
 食べ物を通していのちを考えるために、まず土から生まれたものは土に返すことから教えた。自分が食べたものの元の形や自然のものが見えることが食の基本。食べる経験と同じくらい食べられなかった経験も大事 など、三浦先生の言葉には説得力がありました。
● 東京新聞(00/1/30)の資料を紹介していただきました。一時は新規就農者が、トヨタの新入社員よりも少ない時があったのですが、95年には年間10万人に回復したそうです(愛知県3193人)。不況対策、定年後のライフスタイルの一つ、価値観の変化など理由はさまざまですが、今後新規就農者が増えてほしいものです。農業は生涯現役という言葉が新鮮に感じました。
 
 このほかにも多くの資料をいただきました。詳しくはルーラルネットhttp://www.ruralnet.or.jp/)をご覧下さい。

☆ 水野先生より論文「豊かな体験活動を通して、共に学び合い支え合う子どもの育成」−6年生「京都タイムトラベル」「あなたも私も地球人」−木曽川町立黒田小学校 校長 谷田 潔 を紹介していただきました。
 黒田小では、従来の観光バスによる修学旅行・京都観光を、児童が計画した班別行動に変更しました。自分たちで課題を解決し、共に学び合い支え合って行動することの大切さを学ぶことがねらいです。計画づくり、当日の様子、発表会の様子が紹介されています。 また、二学期には知的障害者授産施設・きそがわ作業所との交流活動、その後の福祉体験教室の様子が報告されています。
 関連として、6年生一人一人の研究のまとめ「福祉の学習」を見せていただきました。
・ 次に、先日行われました、西尾小の研究発表会の様子を報告していただきました。
 6年間一貫した町おこしの活動です。6年生の授業では、ゲストティーチャーを招いて、児童が考えた駅前再開発の構想をポスターセッションで発表していたそうです。児童がとてもよく育っていたそうです。
 
 土井の個人的な感想ですが、各学年の内容がかなり重なっていることから継続性、6年間1テーマだけでいいのか、教師主導の方向性の3点に疑問を抱きました。

☆ 奥村先生より第10回エネルギーシンポジウムIN名古屋(00/1/30)を報告していただきました。
 詳細はここへ
・ その中で行われた向山洋一氏の講演ここへ

☆ 高橋先生より、法則化運動は今世紀で終了。今度はTOSSインターネットシステムで、Web上で教育技術の共有化をめざす運動に変わるという話を伺いました。土井も会員になるつもりです。
 
☆ 尾関先生より、書籍『アサガオのつるは「右まき?」「左まき?」』七尾純著(アリス館)を紹介していただきました。「右まき」「左まき」は、見方によって解釈が変わります。植物だけは上から見て、他の研究では横から見た言い方に決められているそうです。
● 江政研だよりから、古知野南小学校の国際交流について紹介していただきました。クラスごとに講師を招かれました。講師は、チャンパ・クマーリさん(スリランカ)、チャハルさん(インド)、ソニーさん、大脇ローラさん(アメリカ)です。
● 中日新聞(20/2/3)より長篠城に中堀あった を紹介していただきました。
 天正三年の長篠の戦いでは、15,000人の武田勝頼軍をわずか500人の兵が長篠城を守りました。その秘密が、今回見つかった中堀です。これで、三重の堀と二つの土塁が城を守っていたことがわかりました。
 豊川(とよかわ)、寒狭川(かんさがわ)、設楽原(したらはら)と読んでください。
● 最近よく使われるポスターセッションの利点をまとめた論文を紹介していただきました。水谷寛明氏(吉良町立吉田小学校)によるものです。
 ・要点をかいつまんで発表しようと努力することにより、自分の追究を整理することができる。
 ・何回も発表を行うことができるので、発表の仕方が上達する。
 ・その発表を聞きに行ったらよいかを考えることにより、情報の取捨選択能力を身につけることができる。
 ・主体的に情報を得ようとする姿勢から、聞き上手になることができる。
 ・発表後の質疑応答の時間がミニ討論会のようになり、授業が活発なものとなる。
以上です。少し疑問もありますが、実践で明らかにしていきたいものです。
  (00/1/31教育新聞愛知版)
● 愛北リサイクル(江南市般若町南山)が機械設備を一新したという新聞記事の紹介です。愛北リサイクルは、空き缶やペットボトルを再利用できるように加工処理する会社です。新しい機械は、手作業で行っていたペットボトルのラベルはがし等を機械化したものです。(00/2/5中日)
● 最後に江南市民駅伝大会の選手宣誓を紹介していただきました

      問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp