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報告者  土 井

2005年10月13日(木)布袋北学習等供用施設にて社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井、高橋先生(門弟山小)、早川先生(江南北中)、奥村先生(岩南小)、寺谷先生(高雄小)、野沢先生(柏森小)、織田先生(扶桑中)、斉木先生(犬南中)、池邑さんの9名でした。

 土井より、今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。

  愛知教育大学附属岡崎中学校第38回生活教育研究協議会参観報告
 愛知教育大学附属名古屋中学校 第48回教育研究発表会講演報告
 教師力アップセミナー 野口芳宏氏講演会
  平成17年度ODA民間モニター報告書 中国  
 便利Web特集 
 教育関連情報 
 メルマガ紹介
 耳寄り情報

愛知教育大学附属岡崎中学校 第38回生活教育研究協議会参観報告
    「学びたい!」− 子どもが「本気で学ぶ」授業の実現から −
     社 会 科 社会を見つめ 生き方を問う
       岡田 敏宏先生(3年) 山北 淳先生(1年)
   ここでは授業記録とコメントをここで紹介します。

 愛知教育大学附属名古屋中学校 第48回教育研究発表会講演報告
    平成17年10月7日(金)
  演 題:自己をはぐくむ確かな学力と学習力の形成
  講 師:教育創造研究センター所長    高 階 玲 治(たかしな れいじ)先生
   講演記録をここで紹介します。
 教師力アップセミナー 野口芳宏氏講演会
   講演の内容を口頭で紹介しました。
 平成17年度ODA民間モニター報告書 中国
報告書が完成しました。Web上でも見ることができます。
  http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/kaikaku/monitor/17m_hokoku/china/index.html 
 
 便利Web特集
(1)『日本の借金』時計 http://www.takarabe-hrj.co.jp/takarabe/clock/ 
 
(2)子供の居場所や出欠状態を確認できる「通学ケータイ」
 携帯電話を利用して、保護者や教師がいつでも通学中の子供の居場所や出欠状態を確認できる「通学ケータイ」を開発。屋外では携帯電話のGPS機能を使用し、校舎内ではBluetoothによる位置特定技術を併用。PCや携帯電話から専用のWeb画面にアクセスし、児童の位置情報を確認可能。
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/1003a/index.html 
 
(3)足立区立五反野小学校
 日本初の地域運営学校である足立区立五反野小学校が、本年4月末にホームページをリニューアル。
地域立の学校のユニークな取り組みと、日々の元気な学校の姿を毎日更新で伝えている。写真とあたた
かな文章で綴る今日の給食や、臨海学校・自然教室の完全実況中継は特筆。5か月で2万アクセス達成。
http://www.adachi.ne.jp/users/adgota/ 
 
(4)日本社会科教育学会の第55回全国研究大会 http://www.nisshagaku55.aki.gs/ 
   全国社会科教育学会 第54回全国研究大会 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jssra/ 
 
(5)名古屋・アイヌ語に触れようの会 会員がみんなでつくっています。
 http://blog.livedoor.jp/nagoya_ainugo/ 
6 教育関連情報
(1)日本で確実に進行中 階級社会の恐怖 (ゲンダイネット) http://www.gendai.net/ 
 ひとたび貧乏になったら、その子供はもちろん子々孫々まで貧乏から抜け出せない――日本は今、そんな「階級社会」に突入しようとしている。本屋に行けば「不平等社会日本」「日本の不平等」「しのびよるネオ階級社会」といったタイトルの本が並んでいる。「昔から貧富の差はあったし、オレはそこそこの収入がある“中流”だから大丈夫」なんてタカをくくっていると大変なことになるぞ。
 前述の「しのびよるネオ階級社会」の著者で、階級社会が今も続く英国で長くジャーナリストをしていた作家の林信吾氏がこう言う。
「日本でも成果主義の導入で親世代の収入格差が拡大し、それが子供世代の教育格差につながり、その格差が世代を超えて固定化しつつある。言い換えれば、特定の階層が“おいしい仕事”を世襲的に独占する社会になりつつあるのです」
 かつて士農工商や自作農・小作農といった“階級”があったが、平等とされてきたサラリーマンの間で「ネオ階級社会」が形成されつつあるというのだ。
 確かにそれを裏付ける統計がある。昨年末に発表された経済開発協力機構のリポートによると、日本では1世帯あたりの平均所得(476万円)の半分以下しか稼げない貧困世帯が15%を超え、この10年で2倍近くに膨らんだという。日本の貧困率はメキシコ、アメリカ、トルコ、アイルランドに次いで5位。
 一方、国税庁の調査では年収2000万円以上のサラリーマンは10年間で2万人も増えた。所得格差は確実に広がっているのだ。
 こうした所得格差を世代を超えて固定化させるのが「教育格差」だ。(以下略)
【2005年8月30日掲載記事】
☆★☆ コメント ☆★☆
 いつの頃からか日本社会でも「勝ち組」「負け組」という言葉が使われるようになった。平等を目指した共産主義と自由競争を目指した資本主義が対立し、共産主義が壊滅した今、成熟した資本主義社会が生まれてよいはずだった。しかし、日本国内だけならともかく、海外との競争が激化し、以前にも増して強力な競争社会が生まれた。そのためには強いところにがんばってもらはなくては・・・・という理由か、累進課税も緩和され、所得格差が激しくなってきた。企業も集合離散を繰り返し、強いところだけが残っていった。この格差は、子どもの家庭に大きく入り込んでいる。
 ただ、所得格差はできるだけ子ども社会に持ち込んではならない。そのための義務教育である。生活援助等を利用すれば、全員が当たり前の教育を受けられるようにしたい。
 
(2)起業家教育 高野尾小で会社設立し、“自社商品”売り出し 
 起業家体験学習に取り組んでいる三重県津市立高野尾小学校の児童が、自分たちの“会社”で作った商品を、9日に開かれる津まつり会場で販売する。児童らは連日、始業前や放課後を利用して商品づくりに励んでいる。
 児童に夢や希望を持たせることを目的としたキャリア教育推進事業の一環。津市では今年度、山根栄次・三重大教授が開発した教育プログラムを取り入れ、小中学校3校が取り組んでいる。
 高野尾小では5、6年生の30人が4班に分かれ、7月にそれぞれ“会社”を設立。社名と、リーダーとなる社長や副社長も決めた。それ以来、一人当たり1000円の予算で、各社が商品の企画、材料の仕入れなど行い、携帯電話のストラップや写真立てなどの商品を製作した。
 9日は津市のお城西公園に売り場を設け、校内の実習園で育てた野菜と共に商品を販売。収益はタイ少数民族の学校給食室設置資金として寄付する。商品のフラワーカップを製作した猪股芙未さん(6年)は「全部売り尽くしたい。そうすれば2000円ぐらいの利益になります」と話していた。
☆★☆ コメント ☆★☆
 やってみなければわからないことは多い。大人でもそうだがら、子どもならなおさらだ。
 ここでは、お金を儲ける苦労をぜひ味わってほしい。1千円の資本金で、何時間の労力をかけて2千円稼いだのか。その分で働くと、1月の収入はどれくらいになるのか計算させてほしい。お店屋さんごっこで終わらせてはいけない。

 メルマガ報介
(1)初中教育ニュース(仮称) 文部科学省初等中等教育局メールマガジン創刊準備号
 このメールマガジンは、幼稚園から高等学校までの初等中等教育中心に、教育改革を巡る様々な情報を迅速にお届けするため、新たに創刊したものです。2005年9月29日
[目次]
・教育改革の動き ・中教審2weeks ・連載コラム:教育改革最前線 ・お知らせ ・ 編集後記
□  教育改革の動き
 初等中等教育関係の新規施策や調査結果等について最新の情報をお伝えします。
★ 「今後の学級編制及び教職員配置について」の中間報告 −内容略−
★ 「教室等の室内環境の在り方について」中間報告について
★ 文部科学省の平成18年度予算概算要求を提出
□  中教審2weeks
 中央教育審議会の審議状況について、初等中等教育に関するものを中心にお知らせします。中教審に関する基本情報については、
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/index.htm をご覧下さい。(以下略)
★ 義務教育特別部会   −内容略−
★ 教育課程部会     −内容略−
□  連載コラム:教育改革最前線
 局内の担当者が、現在取り組んでいる改革のトピックについて解説します。
「数字でみる義務教育特別部会」〔その1〕
     高橋 道和〔義務教育改革プロジェクトリーダー〕 −内容略−
☆★☆ コメント ☆★☆
 内容は省略したが、中央の情報がいち早く届く点、さらに第三者の解釈でなく生で届く点が大きな魅力である。ぜひ登録していただきたい。
 
(2)きょういく・メルマガ   2005.10.7 No.30
《きょうの内容》
 ●学芸会、運動会のルーツたどる
  「思い出の学校行事」展−京都市学校歴史博物館
 ●音楽は心と体を癒やす−楽器使い障害を緩和
 □基本法改正に言及の意見書採択−男女共同参画
  請願受け徳島県議会総務委
 □教育ニュース:
  ・教員の定数改善で最終報告−文科省有識者会議
 □データを読む:「再犯者率」が上昇する少年犯罪の早期更生体制整備を
 □あすへのノート:方言の効用  (□は無料公開)
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《世界日報社では当メール新聞を無断で登録することはございません》
まぐまぐ(マガジンID:151279): http://www.mag2.com/m/0000151279.htm 
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世界日報ホームページ: http://www.worldtimes.co.jp/ 
☆★☆ コメント ☆★☆
 ●印は有料で、□が無料。
 
(3)MM小学1640 森竹高裕□伝え合う力を育てるために
 2005/09/28(水)蔵満逸司編集 wahaha@po.synapse.ne.jp
   伝え合う力を育てるために
                         森竹 高裕
 伝え合う力(聞く話す)を育てるために、これまでどんな取り組みをしてきたか振り返ってみました。伝え合う力を育てることは容易ではないのですが、新しい取り組みとして、Iを始めました。
■前期(4月〜10月)の取り組み
 A 授業の中でのよいあらわれ(話し方、聞き方)を短冊に書き、教室前面に掲示する。
 B 話し合いの場面であることを意識させるために、隊形を中心に向けた円型に変える。
 C 自由発言ができるようにスモールステップを踏んでいく。
 D 子どもにとって切実性のある問題(体力アップコンテストの種目、縦わり班リレー大会のルール、修学旅行の宿泊はホテルか旅館かなど)を議題にする。学級活動で鍛える
 E 話し合いの型を教える。
  (1) 机を動かし話し合いの隊形になる
  (2) 自分たちで進める
  (3) 発言が止まったとき教師がすぐにしゃべらない
  (4) 作戦タイム
 F 誰もが授業に参加できるように発問の工夫をする。一つは二者択一型の発問。もう一つは、正解がなく考えを深めていく発問。
 G 「発表の前につけてみよう」発言のときのキーワードを机の上に貼る。
 H 「聞く話す力達成率」聞く力・話す力がどのくらい育ったか振り返えらせる。(自己評価をするカードに節目ごとに記入させる)
■後期(10月〜3月)の取り組み
 I 影響をうけた友達の発表を紹介し合う
  1.授業後、メモ用紙に誰の発表が気になったか(影響を受けたか)書く。話し方、聞き方、ノートのまとめかたなどについて。
  2.座席表などに記入し印刷して配る。記入者がいない場合は教師が見つけて書く
  3.一覧表を見て、友達のよいところを参考に次の発表に生かす。
 J 自分の出番を見つける。一斉学習の中で自分はどの部分で生きるのか意識させる
  ・「半分はカンなんだけど…」と第一発言者になる
  ・「○○さんの意見は言いと思います」と第二発言をする
  ・「わからないのでもう少し詳しく説明して下さい」とたずねる
  ・「私がかわりに説明します」と助ける
  ・辞書を引いて、言葉の意味を調べる
  ・友達の意見を黒板に書いていく
  ・授業のまとめをする
  ・「ここのところが分からないのだけど」と新しい問題を出す (以下略)
☆★☆ コメント ☆★☆
 森竹氏はこの場で時々紹介する、とても力のある教師だ。自分の実践を企画・実践・整理し、結果を体系的にまとめる力は日本でも有数の人ではないだろうか。ここでは一部の抜粋だが、全文に目を通していただき、内容はもちろん、そのまとめ方にも注目してほしい。
 
(4) 日刊『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)第1418号
                   2005年9月30日:金曜日発行
  編集・発行 梶原末廣   sukaji@po.synapse.ne.jp
■ 「共に学び高めあう生徒を育てる学級づくり」(38)川端成實  
           川端 成實(鹿児島市立西陵中学校)  http://www.synapse.ne.jp/k-narumi/ 
◆ 育てるカウンセリングの発想に立った学級づくり(5)
「生徒同士が集団の自治を確立し,相互に援助し合う学級づくり?育てるカウンセリングの発想に立った
話合い活動の工夫を通して?」について「学級づくり関する理論研究」の3回目になります。
 1回目,2回目はそれぞれ以下の[第一段階][第二段階]についてお話させていただきました。
[第一段階]学級の信頼関係を育む段階 
 ↓<主として尊敬と信頼を育む話合い活動>
 ↓ ○コンプリメントと感謝の言葉
 ↓ ○コミュニケーションスキルの伸長
[第二段階]学級の自治を育む段階
 ↓<主として責任と協力を育む話合い活動>
 ↓ ○クラス議会
[第三段階]相互に援助しあう学級を育む段階
  <主として共感と貢献を育む話合い活動>
   ○オープン・カウンセリング
そこで,今回は[第三段階]相互に援助しあう学級を育む段階についてです。(以下略)
☆★☆ コメント ☆★☆
 ここでも以下を省略したが、先ほどの森竹氏に負けず劣らずの実践家である。読んで感心してばかりいないで、ぜひ後に続いてほしい。全国の教師一人一人がこれだけの力をつければ、教育改革はすぐにでもできる。
8 耳寄り情報
(1)第37回 授業道場「野口塾」IN 愛知  /武部いつみ@事務局 
★ 明日の授業に即役立つ“教え”を授かることができる野口芳宏先生の講座です。愛知での開催は4回目になりました。
1 期 日 平成17年11月6日(日)
2 会 場 今池ガスビル 7F 会議室B http://www.gasbldg.net/ 
      地下鉄東山線又は桜通線「今池駅」下車「10」番出口
3 定 員  60名
4 講 師  野口芳宏先生(国語授業の名人)
5 参加費  5,000円
6 日 程 
  9:30〜 9:45  受付け
  9:45〜11:00  野口先生の国語科模擬授業「書く力を鍛える」
  11:10〜12:00  模擬授業(希望者による模擬授業) 
  12:00〜13:20  昼食・休憩
  13:20〜14:50  発問道場 「海のいのち」(立松和平作)
  15:00〜16:00  野口先生の教養講座または道徳模擬授業
  16:00〜16:30  Q&A
  16:30  閉講(その後、懇親会を予定)
 
(2)教育界を見つめる大イベント〜New Education Expo 2005 in 名古屋〜
◆いますぐこちらへアクセス!⇒http://expo.uchida.co.jp/ ◆ 
◇◆名古屋会場◆今年のセミナーメニューの一部をご紹介します◆◇
◆11月1日(火)、11月2日(水)◆
 
(3)教育セミナー中部2005  テーマ「義務教育改革と学習指導要領の見直し」
 11月12日(土) 9:00〜16:00 
 名古屋市 東建ホール丸の内
 基調講演   義務教育改革の目指すもの 
            山中  伸一氏  文科省大臣官房審議官 初等中等教育局担当
 課題後援   これからの学校づくり・授業づくり
            加藤   明氏  京都ノートルダム女子大教授 中教審専門委員
 シンポジウム 学習指導要領の見直しと確かな指導力の追求
            加藤    明氏
            梶田  正巳氏  中部大学教授 中教審専門委員
            千々木敏弥氏 国立教育政策研究所主任研究員
            寺本   潔氏 愛知教育大学教授
            山口  令司氏  國學院大學栃木短期大学教授   会費  5000円
 
(4)10月22日(土)午後1時30分 愛知教育大学 大学会館 中集会室
  シンポジウム 「教育の今日的課題と教科指導のあり方」
      主催:愛知教育大学教育実践総合センター 後援:愛知県教育委員会
  趣旨説明: 川上昭吾(愛知教育大学)
  提案: 大槻和夫(安田女子大学)  橋本健夫(長崎大学)  谷川彰英(筑波大学)
  総括:佐々木徹郎(愛知教育大学)  司会:平賀伸夫(愛知教育大学)
  参加を希望される方は,氏名・所属・電話番号を明記の上,以下へメールを。
  aosada@office.aichi-edu.ac.jp    件名を 「シンポジウム申し込み」 としてください。 
 
(5)10/27(木)〜10/28(金) 岐阜市立長良東小学校 第12回研究発表会
http://www.meijitosho.co.jp/kenkyukai/shosai.html?bango=2823 
 
(6)大口ウィンドアンサンブル第3回定期演奏会 
    10月23日(日)13:30開場 14:00開演
大口町町民会館  入場無料
    問い合わせは 土井謙次  syaraku@tcp-ip.or.jp