7 メルマガ報介
(1)初中教育ニュース(仮称) 文部科学省初等中等教育局メールマガジン創刊準備号
このメールマガジンは、幼稚園から高等学校までの初等中等教育中心に、教育改革を巡る様々な情報を迅速にお届けするため、新たに創刊したものです。2005年9月29日
[目次]
・教育改革の動き ・中教審2weeks ・連載コラム:教育改革最前線 ・お知らせ ・ 編集後記
□ 教育改革の動き
初等中等教育関係の新規施策や調査結果等について最新の情報をお伝えします。
★ 「今後の学級編制及び教職員配置について」の中間報告 −内容略−
★ 「教室等の室内環境の在り方について」中間報告について
★ 文部科学省の平成18年度予算概算要求を提出
□ 中教審2weeks
中央教育審議会の審議状況について、初等中等教育に関するものを中心にお知らせします。中教審に関する基本情報については、
★ 義務教育特別部会 −内容略−
★ 教育課程部会 −内容略−
□ 連載コラム:教育改革最前線
局内の担当者が、現在取り組んでいる改革のトピックについて解説します。
「数字でみる義務教育特別部会」〔その1〕
高橋 道和〔義務教育改革プロジェクトリーダー〕 −内容略−
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内容は省略したが、中央の情報がいち早く届く点、さらに第三者の解釈でなく生で届く点が大きな魅力である。ぜひ登録していただきたい。
(2)きょういく・メルマガ 2005.10.7 No.30
《きょうの内容》
●学芸会、運動会のルーツたどる
「思い出の学校行事」展−京都市学校歴史博物館
●音楽は心と体を癒やす−楽器使い障害を緩和
□基本法改正に言及の意見書採択−男女共同参画
請願受け徳島県議会総務委
□教育ニュース:
・教員の定数改善で最終報告−文科省有識者会議
□データを読む:「再犯者率」が上昇する少年犯罪の早期更生体制整備を
□あすへのノート:方言の効用 (□は無料公開)
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《世界日報社では当メール新聞を無断で登録することはございません》
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●印は有料で、□が無料。
(3)MM小学1640 森竹高裕□伝え合う力を育てるために
2005/09/28(水)蔵満逸司編集 wahaha@po.synapse.ne.jp
伝え合う力を育てるために
森竹 高裕
伝え合う力(聞く話す)を育てるために、これまでどんな取り組みをしてきたか振り返ってみました。伝え合う力を育てることは容易ではないのですが、新しい取り組みとして、Iを始めました。
■前期(4月〜10月)の取り組み
A 授業の中でのよいあらわれ(話し方、聞き方)を短冊に書き、教室前面に掲示する。
B 話し合いの場面であることを意識させるために、隊形を中心に向けた円型に変える。
C 自由発言ができるようにスモールステップを踏んでいく。
D 子どもにとって切実性のある問題(体力アップコンテストの種目、縦わり班リレー大会のルール、修学旅行の宿泊はホテルか旅館かなど)を議題にする。学級活動で鍛える
E 話し合いの型を教える。
(1) 机を動かし話し合いの隊形になる
(2) 自分たちで進める
(3) 発言が止まったとき教師がすぐにしゃべらない
(4) 作戦タイム
F 誰もが授業に参加できるように発問の工夫をする。一つは二者択一型の発問。もう一つは、正解がなく考えを深めていく発問。
G 「発表の前につけてみよう」発言のときのキーワードを机の上に貼る。
H 「聞く話す力達成率」聞く力・話す力がどのくらい育ったか振り返えらせる。(自己評価をするカードに節目ごとに記入させる)
■後期(10月〜3月)の取り組み
I 影響をうけた友達の発表を紹介し合う
1.授業後、メモ用紙に誰の発表が気になったか(影響を受けたか)書く。話し方、聞き方、ノートのまとめかたなどについて。
2.座席表などに記入し印刷して配る。記入者がいない場合は教師が見つけて書く
3.一覧表を見て、友達のよいところを参考に次の発表に生かす。
J 自分の出番を見つける。一斉学習の中で自分はどの部分で生きるのか意識させる
・「半分はカンなんだけど…」と第一発言者になる
・「○○さんの意見は言いと思います」と第二発言をする
・「わからないのでもう少し詳しく説明して下さい」とたずねる
・「私がかわりに説明します」と助ける
・辞書を引いて、言葉の意味を調べる
・友達の意見を黒板に書いていく
・授業のまとめをする
・「ここのところが分からないのだけど」と新しい問題を出す (以下略)
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森竹氏はこの場で時々紹介する、とても力のある教師だ。自分の実践を企画・実践・整理し、結果を体系的にまとめる力は日本でも有数の人ではないだろうか。ここでは一部の抜粋だが、全文に目を通していただき、内容はもちろん、そのまとめ方にも注目してほしい。
(4) 日刊『中・高校教師用ニュースマガジン』(中高MM)第1418号
2005年9月30日:金曜日発行
編集・発行 梶原末廣 sukaji@po.synapse.ne.jp
■ 「共に学び高めあう生徒を育てる学級づくり」(38)川端成實
◆ 育てるカウンセリングの発想に立った学級づくり(5)
「生徒同士が集団の自治を確立し,相互に援助し合う学級づくり?育てるカウンセリングの発想に立った
話合い活動の工夫を通して?」について「学級づくり関する理論研究」の3回目になります。
1回目,2回目はそれぞれ以下の[第一段階][第二段階]についてお話させていただきました。
[第一段階]学級の信頼関係を育む段階
↓<主として尊敬と信頼を育む話合い活動>
↓ ○コンプリメントと感謝の言葉
↓ ○コミュニケーションスキルの伸長
[第二段階]学級の自治を育む段階
↓<主として責任と協力を育む話合い活動>
↓ ○クラス議会
[第三段階]相互に援助しあう学級を育む段階
<主として共感と貢献を育む話合い活動>
○オープン・カウンセリング
そこで,今回は[第三段階]相互に援助しあう学級を育む段階についてです。(以下略)
☆★☆ コメント ☆★☆
ここでも以下を省略したが、先ほどの森竹氏に負けず劣らずの実践家である。読んで感心してばかりいないで、ぜひ後に続いてほしい。全国の教師一人一人がこれだけの力をつければ、教育改革はすぐにでもできる。