せわやきおばさん養成講座資料
                                2002.2.4   於 健康文化センター                   Q&A
 
テーマ『かかわる力を育てる』
                           大口町教育委員会生涯学習課  
                         県派遣社会教育主事
                                土 井 謙 次
 

      資 料 集 目 次

   T  子どもを動かす10箇条
        −小学生バージョン−   ・・・1

   U  子どもを動かす5箇条
        −思春期バージョン−   ・・・2

   V  荒れた学校を立て直したもの  ・・・3

   W  明日の学校の姿−開かれた学校−・・・4

   X  生き方を考える子に      ・・・5

   Y  仕掛け人になろう
        −イベントはこう仕掛ける−・・・6

   Z  学校教育はこれからどうなる? ・・・7

   [  日本と韓国の文化比較     
       −韓国人の人とのかかわり方−・・・8

   \  幼児期に育てたい力          ・・・8

     ]  お父さんの出番です      ・・・9
 
 いろいろな年齢層のお母さんを対象にした資料を作成してみました。ご自分に合った部分を選んでお読みください。
 
T 子どもを動かす10箇条 −小学生バージョン− 
 これは、江南青年会議所が小学生対象のイベントを行う際に、「子どもの動かし方を教えてほしい」と依頼されて紹介したものです。1人の大人が10人〜20人のグループを動かすことを想定していますが、実は心理学的に「かかわり方」の核心をついているものもあります。わが子にも応用してみてください。 

第1条 話をするときは注目させる
・ こちらを見ていないときは話を聞いていないと思え。メモしながらも×。
  作業中なら、一度やめさせる。話す人は、目線を確認する。資料も必要なものしか見せない。
・ 「話は目で聞きましょう」「こちらへおへそを向けなさい」の指示が有効。
 
第2条 手を変え、品を変え
・ 子どもは飽きやすい。時々刺激を与えて、あきさせない工夫が必要。口調、身振り・手振り、顔の表情などの演技力が重要。小道具も効果的。集中させるのに効果大。
 
第3条 行動させる
・ 手を挙げさせる。声をださせる。立たせる。座らせる。場所の移動など
  子供の刺激にもなり、こちらに集中させることができる。
・ 「全員起立。〜した人から座りなさい」という指示は、思考を促すだけでなく、指導者が進行状況を把握することができる。
・ (例)野外学習等で、「時間を守れ!」と10回言うより、全員の時計の秒針をしっかり合わせる方が効果的。聞いたことは忘れるが、行動したことは忘れない。
 
第4条 目標は具体的に示せ
・ 具体的目標は、意欲を高める。できれば、目標を数字で示すとよい。
 「ゴミを拾いなさい」より「ゴミを3個拾いなさい」の方が人は動く
・ 数字がおもしろいと効果的。
 時には「1時に集合」より「1時1分11秒に集まりなさい」の方が印象に残る
 
第5条 最後の行動まで示してから子供を動かせ
・ 最後の行動が目標となり、子供にとって行動しやすい。また、最後の行動まで示さないと、収拾がつかなくなる恐れあり。野外での活動では事故防止にもなり、特に重要。
・ スタートは明確に示す。「よーい、始め!」など
 
第6条 説明は短いほど良い(お説教も同じ)
・ 短い言葉で、結論をはっきりと示す。その方がわかりやすい。だらだら話す人は、自分で完全に理解していない人が多い。指導者は、やることを完全に理解してから臨むこ とが大切。
・ 質問は最後にまとめて受け付ける方がよい。他の子の気が散る恐れあり。
 
第7条 具体的にほめよう
・ 「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ」
                 山本 五十六(日本連合艦隊司令長官)
・ 具体的にほめないと、ほめたことにならない。「みんなはよい子ですね」は無意味。「○○の〜がいいですね」が心に響く。
・ 叱る時も同じ。人を責めないで、行為を指摘する。
 
第8条 知的好奇心をくすぐれ
・ 物を簡単に見せない。予想させてから見せる。
・ 興味を引きつけたいのなら、クイズが有効。
 
第9条 ポジションを工夫しよう
・ 指導者が太陽を見る位置で。(子どもがまぶしくないように)
・ 全員の目が見えるように座らせる。6人なら直径2mもあれば十分。
 「体操座り」で子供は座る。
・ 徹底したいときは、やや上の視点から、心に訴えたい時は同じ目の高さから。
 
第10条 グループ独自の約束を決めよう−グループのリーダーの場合−
・ グループが多いので、グループ独自の合図を決めた方が良い。
  グループ独自の約束は、所属感を高め、団結心を生む。
・ 緊急時対策…指導者が笛をもつなど、緊急時の合図は決めておく必要あり。
・ 安全指導だけは徹底を。例えば、男の子は河原へ行くと、石を投げるのが当たり前。
 
  子供の心を持った大人が、子供の心を引きつける
 
U 子どもを動かす5箇条 −思春期バージョン− 
 思春期の子どもは、子どもに対する見方を変えないと、子にとっても親にとっても悲劇を生みます。Tの中にも応用できるものもあります、ここではそれ以外のものを取り上げてみます。 

第1条 判断は自分でさせよう
・ 親や教師が「やれ」と言ったことはやらない。自分で「やる」と言ったことはやる。
  自分から「やる」といわせることがポイント。「〜だけどどうする?」という親の姿勢が子の判断力・行動力を高める。もちろん大人が率先する姿勢は基本中の基本。
 
第2条 思春期は子どもが大人になる時。何かあって当たり前と思え
・ 構造改革は痛みを伴う。ましてや、思春期は子どもが大人になる時期。人生最大の構造改革の時だから、何かあって当たり前である。何もない方が不安。そう思うと、子どもを広く楽に見られるようになる。それは子どもにとっても親にとっても幸せ。
 
第3条 子どもを尊敬しよう
・ 子どもの方がすごいものはたくさんある。ピアノ、ゲーム・・・・・・。その部分だけでも尊敬する気持ちが、子どもを見下ろす意識を解消できる。その時に子どもと気持ちが通じる。    
 
第4条 子どもは子ども、親は親
・ 子育ての目的は、「よい子」を育てるではなく、「自立できる子」を育成することにある。まず、この発想に立つこと。「よい子」が事件を起こした例はいくつもある。
「自立できる子」の育成の最大の障害は過干渉。植物は水が不足すると根を伸ばす。
基本は「手をかけないで目をかけろ」だが、いい意味での「子どもは子ども、親は親」という開き直りも必要。人生の先輩として、親自身が充実した人生を送ること。子どもは必ず見ているものだ。
 
第5条 カウンセリングマインドで
・ 一歩離れて冷静に考える心の余裕を。
・ 人間関係を壊さないで、うまく聴いてやり、問題を共有する。怒るのではなく、治療 してあげる気持ちで・・・
 
V 荒れた学校を立て直したもの 
授業が成立しなかった学校を立て直したものは何でしょうか?
今振り返ると、人間の成長に必要なものとは何かを教えてくれます。 
・ 問題行動の対処より、前向きな生徒指導を明るく楽しい学校に、あくまでもプラス思考で!
・ まじめをバカにしない価値観を植え付ける
そのためには・・・・

 
実際の例       
 立ち直った学校の活動
(1)中学生の福祉活動
平成3年
5月 緑の羽根募金協力・挨拶運動…生徒会
   藍と大豆の栽培を始める…3、1年
6月 ボランティア委員会(以下ボ委員)結成…104名が参加(4年160名、5年177名)
   牛乳パック・アルミ缶回収を呼びかけ…ボ委員
7月 校区内の独居老人に暑中見舞いを発送…ボ委員
7・8月 夏休み福祉体験活動…ボ委員 手話点字教室、短期ユースアクション(社会福祉協議会主催)
9月 敬老の日に独居老人へ藍染のハンカチプレゼント…ボ委員
   体育大会に老人を招待…ボ委員
9月 ブラスバンド部が老人ホーム訪問演奏
10月 赤い羽根共同募金…生徒会、牛乳パック再生工場見学(文化祭で紹介)
    3年生が自主的に校門清掃始める
11月 文化祭で活動報告、視覚障害者の講演(安江さん)、劇団公演
12月 牛乳パックから年賀状をつくり、独居老人へ発送…ボ委員
   クリーンキャンペーン(地域清掃活動)…美化委員会
   手作りの豆腐を独居老人にプレゼント…1年
   独居老人宅へ年末大掃除の手伝い…ボ委員
3月 給食センターの方へ藍染のハンカチを贈る…3年生
随時 老人ホーム等でのボランティア活動
    休業土曜日福祉活動 
 
(2) 校外学習・修学旅行
   平成2年10月18日中日新聞より
一斉行動型から、班別・自主的・体験型へ
   平成3年 修学旅行・東京事業所訪問へと発展
   主な訪問先  
日本銀行、慶応大学、メキシコ大使館、神宮球場、国会議員会館、警視庁、皇居
ホテルニューオータニ、二子山部屋、テレビ朝日(出演)、井筒部屋、東京地裁、
カナダ大使館、大日本印刷、集英社、造幣局、読売新聞社、日本武道館、法務省、
気象庁、九重部屋、早稲田大学、明治大学、東京医科歯科大学、東京大学 など
 
  (条件)相手の人と会って説明を聞く。事前交渉を自分で行う。
昼食は事業所の社員食堂、または大学の学食で食べる。
 その後 1年秋 職場見学(名古屋市周辺)
2年秋 職業体験(校区周辺)
3年春 職場訪問(東京都内) として定着。
 
(3) 文化祭 体験講座 
 ある年の講座一覧より
【地域の方による講座】
着付け教室、手作りピザ、紙すき、応急手当法、伊勢型紙の切り絵、わらじ作り、座禅、しめ縄作り、茶道、点字教室とバイオリンコンサート、護身術、ティッシュで松茸作り、ピーターラビット・シャドーボックスデコパージ、アウトドアロープワーク,手話教室、スポーツマッサージ入門、大正琴 
【教師による講座】
パソコン初心者教室、−200度の世界、ペットボトルの水ロケット、木工パズル、ペーパークラフト 
(4) その他
  体育祭、合唱コンクール
 
W 明日の学校の姿−開かれた学校− 
 これからの学校はどうなるのでしょうか?学校施設は、教育そのものの考え方を表します。これからの学校の姿を考えてみましょう! 
詳細は  http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/asugakkou/yumegakkou.htm 
ここでは、基本の5項目のみ示します。
1 教育方法の多様化をはじめとする今後の学校教育の進展に対応することができる学校施設
 今後の学校教育は、これまでのように(小学校の場合)授業の1単位時間が45分で年間35週単位で時間割を編成するということがなくなる。毎週時間割が変更になったり、1単位時間が45分だけでなく、30分の授業や60分の授業も混在するという変則的な時間割が組まれるようになる。さらに、40人を単位とする単学級での授業だけではなく、学級を解体した少人数編成での学習活動も日常化する。
 また、総合的な学習の時間では、児童・生徒の多様な表現活動の場が求められている。 これらの時間的・空間的に多様な授業形態にフレキシブルに対応できるような校舎の構造的な工夫が、これからの学校建築には不可欠である。
 
2 生涯学習をはじめとする、地域社会における人間的諸活動を支える機能の複合化を考慮した学校施設
 総合的な学習の時間に代表されるように、教室という枠から飛び出した地域での学習活動が学校教育の大きな部分を占めるようになる。また地域の教育力の活用ということで、社会人講師などをむかえた学習活動も増えてくる。
 さらに、社会教育との連携・融合も進められるので、生涯学習課や文化団体が主催する生涯学習の場や、PTAによる研修活動の場としても学校が活用されることになる。総合型地域スポーツクラブや音楽団体の拠点として体育館や音楽ホールが、学習の場として図書館やコンピュータ室が活用されることもあろう。
 これからの学校は地域のシンボルであり、住民の精神的な支えでありたい。そのためにも、地域の誇りとなるような学校施設にしたい。
 
3 情報技術の進化に対応できる学校施設 
 コンピュータ・ネットワークや放送などの情報技術は加速度的に進化することが予想される。光通信によるインターネット、衛星デジタルTVなど、新しい媒体での情報技術が近い将来にいくつも登場する。あらかじめ、それらの変化に対応できるような校舎の構造にすることが必要である。
 ハード面のみならず、地域と共に歩む学校づくりのために、学校からHP(ホームページ)やML(メーリングリスト)等で情報を発信することも必要である。
 また、学校の情報化が進むことにより、保護者や地域が求める情報を発信することを通して、地域そのものを情報化していくことも期待される。
 
4 環境に配慮した学校施設 
 外観が自然豊かな大口町にマッチしたものであることはもちろん、機能的にも環境に配慮したものでありたい。また、省エネルギーは社会の要請であり、地球環境について地域で考える象徴として学校を位置づけたい。そのためにも、できる限り環境に配慮した学校施設がのぞまれる。
 
5 心豊かな生き生きとした子どもを育成するとともに、安全で安心を与え、ゆとりとうるおいのある学校施設 
 児童・生徒が学校生活を生き生きと過ごせるように、豊かで暖かみのある生活環境を備えた学校施設にする必要がある。児童・生徒のラウンジスペースや美しいトイレ、果樹園・芝生など緑地エリアなど、ゆとりとうるおいのある学校生活を創出したい。
 また、車いすでも学校生活が送れるバリアフリー、侵入者を防ぐセキュリティにも十分配慮したい。 
 
X 生き方を考える子に 
 夢や希望に向かって、自分の明日を切り拓いていく人になってほしい。そのためには「多くの人の生き方にふれ、自分を見つめ、そして考える」ことをくりかえしていくことがポイントです。  
 
 
Y 仕掛け人になろう 
 組織やイベントの立ち上げには仕掛け人の存在が不可欠。ここでは、仕掛け人としての心得を示します。  
 イベントを定着させるために必要なもの = システム化
  システム化のために  
 @ 誰もが納得できる理論
 A 誰もが実践できるマニュアル
 B メンバーで互いに助け合える協力体制
 C 記録が残る工夫 
       ※ 評価も大切だが、こだわりすぎると先に進まない。
 理論の作成
 中学校の例では、生活指導(問題行動指導)から生き方指導へ転換する理論を組み立てた。
 
イベントの仕掛けには・・・・

@ 仕掛け人の存在
   仲間を巻き込む
A お祭りさわぎ
   楽しい雰囲気で・情報網の利用(通信・インターネット)
    家庭・地域の理解を得る
 
             ↓
システム化
     定着へ
 
 仕掛け人心得 
1 誰もやらなきゃ自分がやる
2 ピンチはチャンス! 楽天的に、前向きに!
3 メンバーが自分でやった気にさせる。Plan→Do→See(計画・実行・評価)ただし、評価は肯定的に
   時には、Do→See→Plan。行動から入る。 
4 自分が楽しまない!(楽しいフリはするが、)あくまでもメンバーの楽しむ姿が自分の楽しみに。全体が見えなくなるおそれがあるから・・・
5 最後は、日頃の人間関係  
 
 
Z 学校教育はこれからどうなる?
 いよいよこの4月から、戦後最大の教育改革が始まります。これは「学力」の考え方そのものから変わります。これを従来の発想で考えると「学力低下」ととらえられるかも知れませんが、まず「学力」の発想を変えましょう。 
 2001年8月8日あおぞら塾 教育系出前講座「大口町における人間らしい教育」資料より    http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/aozora.htm 
 
1 学校教育のあり方
 まず、学校教育でどのような力を育てるのか考えたい。
 それは、「生きる力」である。生きる力とは、「いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力」、「自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性」、そして、「たくましく生きるための健康や体力」である。
 この考え方は、「学力観」の転換でもある。
 
 例えば中学校社会科では、従来の学力観は「知識量=力」であり、高校入試問題でも、年号や県名、県庁所在地など、暗記さえすれば点が取れるようなものが中心であった。
 ところが、この傾向も変わりつつある。この春の高校入試問題を見てみよう。
宮崎:あなたが住んでいる地域を、より住みやすくするため」の条例案を考え、そ
   の条例名を書きなさい。
鳥取:(『五体満足』乙武洋匡より引用して)障害のある方を地域全体で支援し、誰
   もが生き生きと暮らせるあたたかい社会づくりを実現するために大切なこと
   は何か。100字以内で書きなさい。
岩手:農産物の輸入を増やすか、食物の自給率を高めるか、自分が支持する意見を
   選び、その理由を書け。 
 知識よりはむしろ、これからの社会を生きる上での考え方、生き方が問われている。
 これは教科の一例だが、総合的な学習の時間の導入も「生きる力」を育てるためである。
 学校教育のあり方は、大きな時代の流れと共に変わっているのである。(資料1)
 
 しかし、記憶力の良い若い頃は、記憶することは大切である。百人一首、名文、その他、いろいろと覚えて脳を鍛えたい。漢字も書けた方がよい。計算も遅いよりは早いほうがよい。読み、書き、計算は、その後の学習の基礎となることは間違いない。
 結局、バランスである。
 すぐれたバランス感覚というのは、広い視野のもと、多くの情報を適切に処理して、公正に判断できることだと思う。
 
    (中略)
 
人間らしい教育とは、「共に生きる心」を育む教育である。
共に生きる心とは
一つは、自然と共に生きる心である
 自然豊かな大口を大切にし、積極的に自然とかかわり、その中から学ぶ。それにより、後の世代に豊かな自然を残そうとする。さらに、自然を残しながらも、バランスのとれた住み良い街づくりを考える子を育てる。
 
二つ目は、地域の人と共に生きる心である。
 家庭教育の充実、家庭・学校との密な連携により、家族や地域の人に支えられているという感謝の心を育む。そして、将来、地域の子を育てるという気持ちを育てたい。
 開かれた学校について、その具体的な方策について、学校だけでなく、行政・住民と共に考えていきたい。
 
三つ目は、社会の中で共に生きる心である。
 情報化社会の中、情報に流されずに、自分自身の考えを持てることを育てたい。自ら課題を見つけ、情報を主体的に取捨選択し、問題を解決していく活動の積み重ねが生きる力を育てていく。
 また、学校と行政・NPO、社会教育(施設)との連携も子供の視野を広げるのに有効である。そうした連携を通して、生涯にわたって学び続けようとする気持ちが育まれていくと考える。
 
[ 日本と韓国の文化比較 −韓国人の人とのかかわり方−
 日本と韓国の文化を比較すると、実は日本人が見えてきます。
 読み物として、気楽に読んでいただければ幸いです。 
  http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/kankoku/hikaku.htm より
ある新聞の元旦号の韓国特集を執筆しましたので、別紙で紹介します。
 
 
\  幼児期に育てたい力 
 幼児期は脳の働きが大きく成長する時期です。それは知識・情緒・身体機能の成長となって表れます。そして、このバランスこそが、その人のパーソナリティを決定し、その人生を左右するかもしれないのです。バランスの取れた成長を! 
1 「お手伝い」がかかわる力を育てる
 ・ 大人とのコミュニケーション能力,多様な人間関係を育てる
 ・ お手伝いは体験学習
 ・ お手伝いはボランティ
 ・ 達成感,自信,やさしさが育つ
  
2 努力する子を育てる
 ・ 努力できることは生涯の財産。努力は応用が利く。
 ・ 親の努力する姿を見せる。
 ・ 努力→達成感→賞賛 のサイクルを繰り返す。
 ・ 魅力ある目標に・・・
 
3 親のうなずきがやる気にさせる
 ・ 親の演技が子をのせる。
 
4 知的好奇心のある子を育てる
 ・ 「どうして?」に対して「なるほど!」と言う経験を重ねる。
 ・ いたずらに注目!
 ・ 親の「知る喜び」を見せる。
 
5 本好きな子に育てる
 ・ 図書館と本屋さんの利用
 ・ 読み聞かせも大切
 ・ まず親が本を読む。
 
6 責任感のある子を育てる
 ・ 責任の意味を生活の中から教える。
 ・ 他者への責任感・・・ほめながら,責任の重さを伝える
社会への責任感・・・家庭内の役割・約束を守る。社会活動に参加する。
   自分への責任感・・・自分でやらせてみてほめる。
 
7 意志の強い子を育てる
 ・ 自己主張があって,しかも協調性がある子に。
 
8 集中できる子を育てる
 ・ 集中力は「聞く態勢」から。生活習慣のひとつ。
 ・ 遊びでもいいから,何かに集中できれば一安心。
 
9 情緒を育てる
 ・ 感動体験の積み重ね
 
]  お父さんの出番です 
 正確には、「お父さん的な役割」とは?という意味です。男性・女性にかかわらず、親として、お父さん的(父性)な役割とお母さん的(母性)な役割が必要です。ここでは、お父さん的な役割を考えてみましょう。 
1 子どもの個性を見つけ伸ばす。大局的に見て,その子にあった人生の過ごし方につい て話し合う。
 例 目立ちたがりやの子 → 積極性を伸ばす
引っ込み思案の子  → 自信を持たせる
失敗したら     → 失敗を責めない。やり方を教える。
   神経質な子     → 豊かな感受性を伸ばす
 
2 いじめの問題こそ父親的役割の出番
 
 
 
3 豊かな人間関係を育てる。
・いい友達は人生の喜び
・学校は共に生きる心を学ぶところ
・喜んでもらえて嬉しいと思える心を
・人間関係の厳しさも教える
・自分の友達の話をする
・人を見かけで判断しないことを語る
 
4 人生を楽しむ手ほどきをする
 
 
 
5 未来を望み,自分の自信を与える
 
 
 
6 勉強が好きな子どもになるか,非行に走る子になるか
 
 
 
最後に・・・
1 情報は自分から取りに行く時代、発信する時代
 
 子育ての情報も数多い。Web上のグループもたいへん多い。ただし、自ら発信すればするほど良質の情報が入ってくる。
(例) ぺあクラブハウス  http://pairclub.net/index_IE.html 
 
  しつけチェック表   
1年生
生 活 □親が声をかければ、就寝・起床時刻が守れる。
    □洗顔、歯みがき、手洗い、うがいがひとりでできる。
□トイレに行き、大便後のおしりふきができる。
□身支度などを親に教えてもらいながら、ひとりでできる。
□机のまわりや衣類などの整理ができる。
□遊び食べをしないで、こぼさずに食べられる。
□基本的なあいさつを大きい声でいえる。
□家で自分の仕事をひとつもち、毎日やっている。
心   □言葉で自分の気持ちを伝えられる。
□身振りや手振りを使って、気持ちを伝えることができる。
□待つ、譲るなど小さい我慢ができる。
□相手を傷つける言葉がわかり、使わないようにしている。
□ケガや病気が命に関わることを知っている。
2年生
生 活 □約束したテレビやテレビゲームの時間が守れる。
□危ないとわかっていることはしない。
□入浴、爪切りなどが自分でできる。
□まわりの人を不快にしない食べ方ができる。
□配膳や食器洗いなどの手伝いができる。
□基本的なあいさつが自然にいえる。
□公共の場で人の迷惑になることをしない。
□一年生のときより難しい家の仕事ができる。
心   □自分のことは自分でやろうとする。
□自分のいいたいことが、聞き手にわかるようにはなせる。
□相手が知りたがっていることがわかり、それに答えられる。
□わがままを抑えることができる。
□友だちをたくさんつくれる。
□命というものがわかる。
3年生
生 活 □就寝・起床時刻を自分で守ろうとしている。
□一日一回の排便の習慣がついている。
□学校のある日と休みの日の生活リズムを変えられる。
□不潔にしていると気持ち悪いと感じ、清潔を保てる。
□簡素な栄養の知識をもち、バランスよく食べようとする。
□TPOに応じて、言葉づかいを変えられる。
□電話の応対が教えられたとおりにできる。
□自分の仕事以外の家の仕事を興味をもってできる。
心   □善悪の区別がつき、誰も見ていないときでも守れる。
□友だちが困っているとき助けられる。
□けんかのあとの仲直りができる。
□相手の気持ちをわかろうと努力することができる。
□命というものがわかり、大切にしようとする。
4年生
生 活 □就寝・起床時刻をひとりで守れる。
□危険なことを知り、友だちに誘われてもしない。
□使いやすさを考えて、自分のものを整理・整頓できる。
□食事の配膳や片づけはひとりでできる。
□食事づくりやテーブルセッティングの手伝いができる。
□TPOに応じて、言葉づかい、行動、服装を変えられる。
□電話の応対が正しくできる。
□家での自分の仕事以外に、家族の手伝いができる。
心   □キレそうになったとき、気持ちを鎮める方法を知っている。
□自分の思いを言葉で存分に伝えることができる。
□「言葉の暴力」を理解している。
□善悪の区別がつき、友だちに誘われても悪いことはしない。
□自分の命を大切にできる。
5年生
生 活 □自分に合った就寝・起床時刻を決めて、守れる。
□長期休みの日程や計画が立てられ、守れる。
□不潔が他人に不快感を与えることを知り、清潔にできる。
□栄養バランスを考えて食べることができる。
□簡単な料理をいくつかつくれる。
□TPOに応じたマナーを実践できる。
□電話や来客の対応ができる。
□親が困っているときは、掃除や洗濯などができる。
心   □自分を素直に見つめることができる。
□相手の立場に立って考えられる。
□自分の思いを相手に伝える手段(会話、電話、電子メールなど)がある。
□家族や友だちの相談相手になれる。
□自然など、人知を超えたものに素直に感動できる。
□自分の命や、人の命を大切にできる。
6年生
生 活 □自分に合った生活リズムを決めて、守れる。
□危険を予知し、自他ともに守れる。
□不潔と病気の関連を知り、清潔を保てる。
□自分のものだけでなく、家全体の整理に目を向けられる。
□親に代わって、家事一切ができる。
□楽しい食卓づくりを工夫できる。
□TPOに応じた多少の敬語が使え、マナーを実践できる。
□来客の応対や知人宅への訪問が、親の代わりにできる。
心   □自分の個性を知り、自信をもてる。
□落ち込んだときや困ったとき、人に助けを求めることを知っている。
□家族や友だちの相談相手になり、一緒に考えることができる。
□ストレスの解消法を知っている。
□悪いことへの誘いを断れる。
□命の尊さを知り、大切にできる。
 
2 かかわり方を育てるのは親の姿勢
 
 
 
 
 
 
3 今日ははじまり
あおぞら塾でも部会ができる
 
 
 
 
 
 
自己紹介
 土井 謙次(どい けんじ)江南市在住
 教職経験 小学校7年 → 中学校10年 → 小学校2年(校務主任)→ 現在へ
 専門教科 社会科
 http://www.tcp-ip.or.jp/~syaraku/syaraku.htm   YAHOOより「社楽」で検索可能
 
 E-Mail:syaraku@tcp-ip.or.jp