現場でとった写真を使って、「ウサギ小屋の図」を作ってみました。いったいどこが「ウサギ小屋」でしょう。

1970年頃にOECDのペーパーに「日本人はウサギ小屋に住む働き中毒」という文句があったとかで世情騒然となったことがありました。1951年に10.75坪の2DKから始まった戦後のマイホームは所得倍増の高度経済成長期に入ると「大きな家に住みたい。」という願望がはち切れんばかりにふくらんでいました。

そこへ「ウサギ小屋」という言葉が伝わった為、火に油を注ぐようなハナシとなって、住宅の大型化が一気に進んだのであります。私はどうもこの言葉が気になって、たまたま手に入った英語原文を読んで見ると、この報告書の文脈の中では「ウサギ小屋」には「小さい」という語感がそれほど感じられませんでした。その後欧米の住宅事情等を見る度に「やはりそうか。」という思いが強いのであります。

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