第160回 社楽の会報告 第159回へ 第161回へ 社楽の会へ
報告者 土
井
2001年11月29日(木)布袋北学供にて,第160回社楽の会を開催しました。参加者(勤務校)を紹介しましす。
土井(大口町教委)、奥村先生(江南市ことばの教室)、勝村先生(犬山中)、斉木先生(江南北中),高橋先生(木東小),天野先生(古知野中),野呂先生(岩倉中),野口先生(楽田小),川井先生(犬南小),岩井先生(大北小),中野先生(江南西部中)の11名でした。
☆ 土井が今回紹介したものの目次です。番号をクリックしてください。
1 愛知県社会科研究大会参加報告 2 全国小学校社会科研究会の 各会場校の研究テーマ 3 学校支援ボランティアと共に創る学校教育研究発表会参加報告 4 岐阜市立加納中学校第38回実践発表会 5 書籍紹介 6 Webサイト紹介 7 社会科の初志をつらぬく会(個を育てる教師のつどい) 第40回東海社会科研究合宿集会のご案内 8 ファシリテーショングラフィックス 9 教育関係情報 10【ワールド・ウォッチ】パナマ パナマの教育制度とパナマ日本人学校 11 MM紹介 12 中村哲医師講演会 「飢餓と戦火のアフガニスタン」 |
1 愛知県社会科研究大会参加報告
11月14日に、豊川市文化会館で行われた研究大会の参加報告をしました。
研究主題「学ぶ喜びをわかち合い、共生のあり方を問う社会科の授業」
詳細はここで!
2 全国小学校社会科研究会の 各会場校の研究テーマ
今年は群馬大会。「未来への夢と共生の道を拓く社会科学習」をテーマに,11月16,17日の両日,4会場で開催された。本来なら,研究紀要から判断すべきだが,今回は,各会場校のHPから,その趣旨を読みとってみたいと思います。
受付 |
開会 |
座談会 |
講 演 |
分 科 会 |
懇親会 |
朝食 |
分科会 |
閉会行事 |
(2)野外活動安全ハンドブック(見本)無料配布 (財)科学教育研究会
総合的な学習の時間では野外での自然体験や学習活動が増える。自然の中の思わぬ危険から子どもたちを守るための解説書。イラスト付き。 http://www.sef.or.jp/
(3)弓野憲一先生から、次のようなメールが届きました。
弓野@静大です。
総合的学習ではどのような心理的能力を育てることが必要かについて研究しています。
::::知能と業績:::::
最近、興味あるデータを手に入れました。
よくしられているように、「知能:知能テストで測られた知能」と「学力:標準学力検査で測定されたもの」の間には相関係数で0.7位の強い相関があります(相関係数は1.0〜−1.0で変化する)。すなわち、知能の高い子供は、学力も高いということです。
さて、学校を卒業して社会で働いたとします。そのとき、知能は社会における業績(ビジネスや研究や開発)とどれほどの相関があるでしょうか。
野村健二(1963)の研究によると、事務系では、−0.01、 技術系では、−0.19の相関です。全くどころか、マイナスの相関であります。
日本の学校は、16−18年かけて、一体何を伸ばそうとしているのでしょか!!
総合的学習のねらいの一つが、社会で役立つ能力・態度であるとするならば、創造性の育成は欠かすことができないものと思われます。
原典 恩田彰編 創造性の開発と評価 明治図書
10 【ワールド・ウォッチ】パナマ パナマの教育制度とパナマ日本人学校
(出典)■2001-11-19■■No.289 毎日教育メール
バックナンバーはここ
11 MM紹介
(1)■ ビジネス道場メールマガジン ■ vol.117
[2001.11.21]
バックナンバーはここから http://www.melma.com/mag/01/m00016501/
【2】 コンサルタントの視点
〜 これからの時代に必要な人財特性とは? 〜
☆ 岩井先生から、田中博之先生(大阪教育大学助教授)の講演資料を紹介していただきました。2001年11月22日に行われたもので、講演テーマは「総合的学習でつけたい力と評価の新手法」、資料には「生きる力」項目案 と題されています。
ここでは、説明を省いた項目だけを紹介します。
領域A「自己成長力」
1 自己評価力
2 生き方の構想力
3 自己コントロール能力
領域B「技能・スキル」
4 課題設定力
5 企画実践力
6 観察・洞察力
7 調査研究能力
8 作品制作力
9 メディアリテラシー
10 問題型決力
11 情報活用能力
12 人間関係調整力
13 自己表現力
14 コミュニケーション能力
15 思考力
16 意志決定力
領域C「態度・価値観」
17 共生的態度
18 社会参加的態度
19 創造的態度
20 積極的・主体的態度
21 倫理的・責任感
22 礼儀・マナー
領域D「生活・社会適応力」
23 現代社会に関する適応力
24 異文化に関する適応力
25 健康な生活に関する適応力
26 循環型社会に関する適応力
この他、御所南小学校の例など、先進校の評価の実例が載っていました。
☆ 川井先生から、今年度の授業実践「犬山のまちづくりの実践報告」をしていただきました。ここでは、ノートの順に紹介します。
bP 課題:犬山市民にインタビューをして、犬山の特色を知ろう
1枚の用紙に3名からインタビューした結果が書かれています。
Q1 犬山市は住みよい町田と思いますか。その理由は何ですか?
Q2 犬山市に住んでいて、よかったなと思うことは何ですか?
Q3 犬山市に住んでいて、不便だなって思うことは何ですか?
Q4 犬山市のじまんは何ですか?
Q5 犬山市の問題点は何だと思いますか?
Q6 犬山市長に言いたいことは何ですか?
Q7 これからも犬山市に住み続けたいと思いますか?その理由は何ですか?
bQ 課題:夏休み課題研究で、犬山ウォッチングをしよう。
インタビューの結果(犬山市のじまん、犬山市の問題点)より、「夏休みに調べてみたいテーマをたててみましょう。」と投げかけ、調査の仕方、まとめ方が紹介してあります。
bR 課題:夏休み課題発表会を開こう
発表の際の心がけを、1 発表原稿をそのまま読まない、2 何かを見せながら話をする、3 要点をまとめて発表する の3点で説明し、6名の発表のメモが書かれています。最後に、夏休み課題研究の反省が書かれています。
bS 課題:犬山のまちづくりについて話し合おう
犬山のまちのすてきなところ、もっとよくしたいところ、犬山のまちはどんなまちだと言えるでしょうか?(例:□□□□なまち)をノートにまとめ、それをもとに学級で話し合っています。
bT 課題:まちづくりの学習のテーマを決め、調査へ行く場所について考えよう。
各自がまちづくりのテーマを決め、テーマに関係ある場所、見たいところ、見てくるところを7件書かれています。
bU 課題:調査活動の準備をしよう
調べる場所、住所・電話番号、いつ、だれに、何を聞くかをまとめます。
また、調べ先の電話のかけ方も書いてあります。空欄をうめると、そのまま使えるようになっています。
6年学習関連施設等(集約)
3クラスで、40カ所に分かれて取材に出かけます。
bV テーマに合わせて訪問するルートを考えよう
地図に訪問するルートを書き込んでいきます。
bW 課題:まちづくりを支えている人たちにインタビューをしてみよう
実際にインタビューに出かけた記録用紙です。ある児童は、市役所「町づくり推進課」商工会議所、厳骨庵(犬山名物の和菓子屋)、犬山しろひがし商業組合へ出かけていました。
bX 課題:学習発表会の準備をしよう
グループのテーマ、テーマ設定理由、テーマにかかわる犬山のまちの現状、訪問先で発見したこと、感じたことをまとめます。
10 学習発表会に向けての話し合いをしよう
テーマにしたがって、話し合います。あるグループは、人に優しく交流のあるまちをテーマに、現状と対策を話し合っていました。
11 課題:私にとってのふるさと犬山について考えよう
学習発表会を終えての感想と、犬山市民として何をしたいかをまとめます。
学習発表会「犬山のまちづくり」シナリオも紹介していただきました。テーマごとに、犬山市の問題が劇化で表現され、最後に犬山市長が登場し、意見を述べます。
☆ 野呂先生より、京都教育大学付属京都中学校視察報告をしていただきました。
11月16日〜17日に行われた研究発表会に参加しました。
ここでは、社会科研究協議と、「生き方」総合学習の紹介をします。
社会科研究テーマは、「方法的基礎・基本と認識的基礎・基本を明確にした授業」です。まず、社会科の役割を明確化しなければならない。「社会科でやること」と「社会科でしかできないこと」をはっきりとさせるべきだ。
中学社会科の改訂の4点の基本方針は、「内容の厳選」「学び方を学ぶ学習の充実」「社会の変化への対応」「3分野を関連づけて扱う項目の設定」
総合学習の登場により、社会科の教科の根幹となる基礎・基本のいっそうの明確化を要求するとともに、その基礎・基本を習得するためにはどのような学習内容がふさわしいのかという「内容の厳選」につながらざるを得ない。
「調べ学習」「資料活用」「話し合い」「意思決定」といった社会的な学び方は、総合的な学習において必要不可欠であり、中心となる学び方である。
必修教科としての社会科のねらいは
基礎・基本の明確化ではっきりする
方法的基礎・基本・・・基礎的知識、資料解読・活用技能
認識的基礎・基本・・・公正な判断、多面的・多角的な思考
協議の中で、
・内容知・方法知の違い
・基礎・基本を分けて考える必要がある。
基礎・・・事実的なもの
基本・・・概念的なもの
・考えることが中心であるが、どのようにそれを育てるか
関心 思考 知識
○ × △ → 書く力がない
△ ○ × → 整理できない
× △ ○ → 知識の質が問題
文章はワークシートなどで訓練できる。
きちんと話せることはきちんとかける。
「生き方」総合学習
アントン・プレナー(起業してみよう)
使用する教科書・・・「集まれ企業家の卵」CD「アントレの木」
授業を振り返ろう いろいろな商品・企業家から学んだこと
班ごとに自分たちのプランを発表しよう(アイデア・サービス商品)
剃っTEL、ヘッドだぜっ、チョコからガムなど
パソコンでプレゼン
↓
パソコンの掲示板で評価
ブラインドタッチでどんどん書き込んでいる
みんなの考えを交流しよう
商品のバージョンアップした点を各班が発表
総合学習研究協議会(分科会)
1 ねらい
アントレ・プレナー教育・・・イギリス・アメリカが先進国
職業訓練的な色合い、実務的な内容を学生時代に前もって学ぶという傾向が強い
起業家精神を養う
社会認識を培う
ヴァーチャル・マーケット
自分の能力・適性を振り返ってみる
2 方法
自学・自習が基本
教師は支援者
アクティヴィティのアレンジ
自己開拓から自己実現へ
創造力、チャレンジ精神、コミュニケーション、協調、チームワーク
問題解決能力 決断力 判断力
地域との協力体制
企業か教育センターとの協力
資料集部会の
川井先生
高橋先生
現職教育通信 東風
平成14年度の研究方針を「基礎・基本」に限定する。
野呂
京都教育大学付属
方法的基礎・基本
認識的基礎・基本
アントレ・プレナー
「集まれ!企業家の卵!!」生徒用ワークブック \1,800
「アントレの木」指導マニュアル 京都リサーチパーク株式会社 ¥1,000
よりよい少人数授業。TT授業のあり方を求めて
犬山中学校現職教育部
教科内の先生の枠を取り払って
「総合的な学習」を振り返る
通知票
これからの評価を考える
−ポートフォリオ評価法の実戦に向けて−
楽田小
3・4年 少人数
6年 理科のTT
5年 数学のTT
岩井先生
大阪教育大学 田中博之助教授
「総合的学習でつけたい力と評価の新手法」講演資料
2001年11月22日 新川小研究発表会
奥村先生
ことばの教室だより ことのは「ピーマンことば」
中川信子さん
吃音 言友会
研修会資料
江南市の作業所について
ボランティアガイドブック
問い合わせは 土井謙次 syaraku@tcp-ip.or.jp