刈谷市小学英語推進モデル校のあゆみ

2017.4.1
刈谷市立小高原小学校の研究構想
平成30年度から刈谷市内全小学校で小学校英語を先行実施する予定であるので、小3・小4が週1時間の外国語活動、小5・小6が週2時間の教科外国語の授業を行う必要がある。本校は、平成29年度、現行の週28コマを週29コマにすることでカリキュラム・マネジメントを行うことにした。しかし、使用教材が国からまだ示されていないので、市販のモジュール教材を使いながら、3年生以上の学年で、年間15時間の授業をプラスして実施することにした。
現在は、小5・小6で年間35時間の外国語活動の授業が行われているが、ALT主導の授業になっており、本研究では、いかに担任が主導権を持って授業を進めていけるか、校内研修を行いながら実施していくことにした。
そのために、新たにJTEを導入し、担任とTTで授業を行うとともに、単元作りや担任主導の授業に向けてのトレーナー(校内研修指導者)として位置付けた。現在は、ボランティアベースで仕事を依頼しているが、将来的には市で各校1名非常勤講師としての雇用を希望している。
週29コマにするために、月曜日の6時間目を授業としている。実際には、その時間に4年生以上は委員会活動やクラブの授業が行われているので、委員会やクラブがない月曜6限を年間15時間確保している。英語の授業は、JTEの都合もあるので、6年が月曜、5年が火曜、3・4年が金曜を基本として実施し、その時間の教科を月曜6限に行なっている。

モジュール教材を担任主導で

担任とJTEが会話のモデル
2017.4.17
担任主導でJTEとのTTの授業が始まりました
今日までにJTEが年間計画の作成、毎時間の指導案の作成、担任との打ち合わせを経て、担任が主導となり授業を進めるための段取りを作ってくれました。JTEが自分が自由に進めるのではなく、担任がその持ち味を出しながら、授業を進めていけるように準備することは大変なことです。しかし、担任が授業を進めていく中で、授業に慣れ、さらに持ち味を発揮できるように指導力を高めていってほしいと思います。今日は、オリエンテーションで、大きな輪を作って立たせ、見えないボールを投げ受け取る活動をさせながら、コミュニケーションで必要なことを学ばせる場がありました。こういう直接英語の勉強ではないけど、小学校英語で大切な活動にも、担任の先生に慣れていってほしいと思いました。

モジュール教材の校内研修
2017.4.7
モジュール教材 Switch On (mpiと大阪府教育委員会が共同開発)の研修
本年度、小3・小4は15時間、小5・小6は50時間を外国語の授業としている。そのすべての授業の最初の15分間を使って、モジュール教材を担任が一人で指導することにした。モジュール教材 Switch On は、物語・歌・フォニックスなどをパーツとして繰り返し学習する内容で構成されており、担任がDVD(実際は、電子黒板にインストールしたソフト)内の各パーツを Let's watch the DVD.などと英語で指示をしながら動画を再生したり、児童が活動しやすいように声がけをしたりすることで進められる。
研修会では、講師のモデル授業の後、3年生以上の全担任が実際にソフトを操作して、先生を児童に見立てた模擬授業形式で展開した。それぞれの先生の良さを見習ったり、講師のアドバイスを聞きながら、全員が教材を体験することができた。
ソフトは、担任のパソコンにもインストールし、事前にレッスン内容をチェックできるようにした。